科学技術館メールマガジン バックナンバー


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     科学技術館 メールマガジン 第68号  2006/2/15 発行
  
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   こんにちは。科学技術館です。
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
  
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   本号の配信数 3,303人。
  
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   ≪ 今号の目次 ≫
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   ◆ 【1】科学・技術よもやま話
   ◆ 【2】北の丸公園の自然
   ◆ 【3】科学の本の紹介
   ◆ 【4】科学技術館トピックス
   ◆ 【5】お知らせ
   ◆ 【6】サイエンスキャンプ
   ◆ 【7】他館の紹介
   ◆ 【8】読者からのお便り
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  ◆◆ 【1】科学・技術よもやま話                 ◆◆
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  ■ 建造物の耐震強度 ■
  
    本誌第66号(2月1日)の「木造住宅の耐震診断」に続いて、今回は
   マンション等、中高層建築の耐震強度が、どのようにして求められるのか
   考えて見ることにします。
    そこで見学に来てくれる子供にもわかるように、建物を人間の身体にた
   とえることにしました。立っている我々を支えてくれるのは言うまでもな
   く、我々の足腰の強さです。ここで足腰は全体重に加えて、着衣や身につ
   けている持ち物の重さ、それに一時的に強風などの外圧にも耐えなければ
   なりません。それに時には乗りものなどの揺れに対しても、転倒しないよ
   う身体を支えようとします。
  
    一方、建物はどうかというと、柱やはりに対して通常状態でも、全構造
   物の固定荷重に加え、家具類や人の重さなどの積載荷重がかかっています。
   そのほかに一時的な荷重として強風圧や積雪の重さなども応力として計算
   されます。これら全応力を上回る建物自体の保有耐力が十分あることを確
   認して構造設計が、なされています。
    ここに地震力が入ってきますと、揺れに対抗する耐力は、建物の構造形
   式や形状及び高さを考慮してある係数を決め、1階の柱にかかる地震力を
   算出します。この値が建物の必要耐力となり、建物の保有耐力(Qu)を
   この必要耐力(Qun)で割った値(Qu/Qun)が耐震強度です。こ
   れが1.0を下回れば、大地震(震度6強程度)で崩壊する危険性がある
   とされています。
  
    現在、地震の予知は難しい様です。でも大きな地震は日本のどこに住ん
   でいても、いつかは必ずやってきます。防災意識を子供の時から持たせる
   意味で、校舎の耐震強度も入学の際に学校の選択肢の一つとして考えて見
   るなどは、いかがでしょうか。
  
          (科学技術館 4F「建設館」(耐震)担当 阿部頼之)
  
  
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  ◆◆ 【2】北の丸公園の自然                   ◆◆
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  ■ 冬枯れの中に目につく北の丸の草ぐさほか ■
  
    北の丸公園は、寒さの真っ盛り、冬枯れの中にも空にくっきりと枝を広
   げた落葉樹の樹形が美しく目を惹きます。
    地表に目を向けると、枯草や落ち葉の間から、健気にも緑の葉を地面に
   広げて、冬越しをしている草ぐさが、目につきます。
    近づいてみると、どれも、春から秋にかけて、公園を飾ってくれていた
   草達の冬の姿です。
    さて、どんな草が、どのような姿で冬を過ごしているか、ご紹介いたし
   ましょう。
    あわせて、昨年ご紹介できなかった、変わった木の冬芽や、厳しい寒さ
   のせいで一月ばかり開花が遅れていたウメ・マンサクなどの花の姿も、合
   わせてお知らせいたします。
    皆様のご来園をお待ち申し上げております。
  
    冬枯れの中に目につく北の丸の草ぐさほかの写真は
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/068.html を見て下さい。
  
                   (サイエンス友の会講師 永井昭三)
  
  
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  ◆◆ 【3】科学の本の紹介                    ◆◆
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   ※ 本欄で紹介された本は、科学技術館2階サイエンスライブラリー「し
    らべ学習コーナー」で閲覧できます。
  
    今回は、紙飛行機の本です。紙飛行機は、簡単なようで、実は難しく奥
   が深いのです。じっくり工夫して飛ばしてみましょう。滞空時間を延ばす
   競争は、大人もはまりますよ。
  
  ■ 『紙飛行機を飛ばそう』<やさしい科学> ■
     吉田辰男 著/さ・え・ら書房/1986年
  
    紙飛行機って小さい子ども達も大好きな遊びですね。でも、ちゃんと飛
   ぶものを作ろうと思ったら結構難しいものです。この本では、紙飛行機を
   作るに当たって紙の選び方から切り方などの説明から始まります。
    おへそ飛行機・やり飛行機・いか飛行機などを紹介し、紙の折り方、翼
   の折り方などの注意もあります。飛行機がまっすぐ飛ばず、左右に曲がっ
   たり、頭が上がってストンと落ちたりする場合、問題はどこにあるか、ど
   のように調整するかなど、丁寧な図入りで説明されています。
    翼にちょっと細工をするだけで、より滞空時間の長いものになったり、
   宙返りや、宙返り反転させる飛ばし方など様々な工夫があります。中学年
   以上の子ども達で、じっくりやってみると面白いと思います。
    巻末には、紙飛行機べからず集などもあります。
  
    この本の表紙は
    http://spin.bas.t-kougei.ac.jp/hon/1nyuumon/kamihikoukiwotobasou/kamihikoukiwotobasou.asp
    を見て下さい。
  
    科学読物研究会については
    http://homepage3.nifty.com/fwga4903/kaken.htm
    を見て下さい。
  
                      (科学読物研究会 瀬間幸子)
  
  
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  ◆◆ 【4】科学技術館トピックス                 ◆◆
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  ■ 第3回 コンストラクション・ワンダーランド開催 ■
  
    平成18年2月19日(日)の入館料は無料です。
    当日は、「建設」について楽しいイベントを開催します。
    イベントに参加された方には、もれなく素敵な景品が当たります。
    多くの方をお誘いのうえ、ご来館下さい。
  
    タイトル:第3回コンストラクション・ワンダーランド
    開催期間:平成18年2月19日(日)
    会  場:科学技術館 4階
    主  催:社団法人日本建設業団体連合会、社団法人日本土木工業協会、
         社団法人建築業協会
    内  容:<4階イベントホール・ギャラリー・建設館>
         「実験・体験、ワークショップ」,「KENKIいっぱい」
         「おもしろ建設アカデミー」,「ぬりえコーナー」
         「スタンプ・クイズラリー」
         <4階建設館> 「常設展示」
  
    詳しくは
    http://www.jsf.or.jp/event.html#construction を見て下さい。
  
  ■ 「夢・化学−21」土曜実験教室の開催 ■
  
    タイトル:ウレタンの合成
    開 催 日:18日、25日
  
    詳しくは
    http://www.jsf.or.jp/event.html#sat-jikken を見て下さい。
  
  ■ 今週のユニバース ■
  
    科学ライブショー「ユニバース」では、コンピュータシミュレーション
   を使って、太陽系や宇宙の話題を中心に、科学の最新の話題をお届けして
   います。
    今週は、どんな科学のトピックスがあるでしょうか?
    案内役のお話を聞きながら、身近な科学のニュースも楽しんでみません
   か?
  
    案内役:亀谷和久(東京大学)
  
    今後の予定は
    http://universe.chimons.org/jsf/ を見て下さい。
  
    ライブショーの毎回の上演の様子は、『週刊ユニバース』
    http://universe.chimons.org/weekly/ を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【5】お知らせ                       ◆◆
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  ■ インターネット割引券 ■
  
    必要事項を記入のうえ持参していただくと、団体料金にて割引入館でき
   ます。
  
    詳しくは
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/discount/index.html
    を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【6】サイエンスキャンプ                  ◆◆
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  ■ 雪と氷の世界を体験しよう〜雪結晶から地球環境まで〜 ■
  
    ウインター・サイエンスキャンプ05−06の15会場で行われたキャ
   ンプを順次紹介しています。
    今回紹介する会場は、北見工業大学工学部で、2006年1月6日〜8日
   の2泊3日で開催されました。北は栃木県、南は沖縄県から17名(男9
   名、女8名、1年生9名、2年生7名、3年生1名)の高校生が参加し、
   雪や氷のことを知るとともに、南極の氷から地球環境変動までを考えまし
   た。
    なお、科学技術館「オプト」では光について、「地球を守る」では温暖
   化について知ることができます。
  
    体験写真・感想等は
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/science/068/68.htm を見て下さい。
  
    サイエンスキャンプについては
    http://ppd.jsf.or.jp/camp/ を見て下さい。
  
    北見工業大学については
    http://www.kitami-it.ac.jp/ を見て下さい。
  
    「オプト」については
    http://www.jsf.or.jp/exhibit/light.html を見て下さい。
  
    「地球を守る」については
    http://kankyo.jsf.or.jp/ を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【7】他館の紹介                      ◆◆
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    所沢航空発祥記念館(埼玉県所沢市)では、新春特別展「見て、触れて、
   ひらめくサイエンス展−サイエンス展示・実験ショーアイディアコンテス
   ト受賞作品展示会−」を開催しています。
    期間は2月26日(日)までです。
  
    詳しくは http://tam-web.jsf.or.jp/ を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【8】読者からのお便り                   ◆◆
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  <神奈川県の新實さんから>(受信:平成18年2月8日)
  
    季節も一緒に届けて下さるメール、ありがとうございます。
    毎号心豊かに読ませて、見せて頂いています。
    霜柱…もう何十年見ていなかった事でしょう。
    あれだけ踏みしめるのを愉しんでいたのに。
    今の子どもは愉しんでいるのでしょうか?
    我が息子達は?
    科学技術館近ければ、もっと楽しめているのに…と
    少し残念な思いもしています。
    自然を感じ、理解し、感謝できる子に育って欲しいと願う一母より。
  
  <豪州の井上さんから>(受信:平成18年2月13日)
  
    こんにちは。
    熱帯雨林気候に位置するケアンズでは、1年を通してたくさんの鮮やか
   な花々が咲いています。
    木の枝がその花で埋め尽くされてしまうような、そんな賑やかな咲き方
   をする花も(日本の桜のような…)いっぱいあります。
    青い空に映えてとっても綺麗です。今日、お送りする写真はそのごくご
   く一部で、9〜11月位に家の周りで撮った写真です。
  
    他にも、動物や鳥、昆虫、爬虫類…東京ではお目にかかれない生き物に
   出会えますよ!                井上 梨紗 & 大也
  
    ケアンズからのお便りの写真は
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/australia/068/68.htm
    を見て下さい。
  
  
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  ◇◇ 【担当者より】                       ◇◇
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    オーストラリア・ケアンズ在住の井上さんから綺麗な花の写真が届きま
   した。メルマガ担当者に見せたいとして、送っていただいたのですが、日
   本にはないとても綺麗な植物なので、本誌の「読者からのお便り」で紹介
   させていただきました。
    また、お便りには、
    「今は、ケアンズは夏の雨季です。ここは温暖化の影響らしく、平均気
   温が上がっていて毎日、暑い日が続いているんですよ。
    また、降雨量も少なくなっていて砂漠化の現象があるそうです。
    考えさせされる状況ですね。」
   と、言葉が添えられていました。また、
    「よろしければ、他の熱帯地域特有の草花、昆虫、動物、爬虫類などを
   これからもお送りしましょうか!?
    私たちには住んでいると当たり前の光景になってしまいますが、
    日本ではなかなか見られないようなモノもありますからね!」
   との言葉に甘えさせていただき、これからもお便りを頂きたいとお願いい
   たしました。珍しい写真が届くと思います。乞うご期待!!
  
    井上さんのエッセイ「リビングインケアンズ」は
    http://www.livingincairns.com.au/pikapika/  を見て下さい。
  
                         (企画広報室 大西茂)
  
    お読みいただいた感想や、科学技術館に対する思い出、展示等の質問な
   ど皆様からのメールをお待ちしております。
     E-mail :mlmaster@jsf.or.jp
  
    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
  
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