科学技術館メールマガジン バックナンバー |
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◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ 科学技術館 メールマガジン 第69号 2006/2/22 発行 ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ こんにちは。科学技術館です。 当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。 * このメールマガジンは等幅フォントでご覧下さい。 本号の配信数 3,313人。 ====================================================================== ≪ 今号の目次 ≫ ====================================================================== ◆ 【1】科学・技術よもやま話 ◆ 【2】自然との出会い ◆ 【3】科学の本の紹介 ◆ 【4】科学技術館トピックス ◆ 【5】お知らせ ◆ 【6】サイエンスキャンプ ◆ 【7】他館の紹介 ◆ 【8】読者からのお便り ====================================================================== ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【1】科学・技術よもやま話 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 肥後守 ■ 昔はナイフといえば”肥後守”でしたから、昭和30年代生まれの方々 から上の方なら一度は手にしたことがあると思います。学童用の安価なナ イフとして工作や鉛筆削りなどに使用され、刃物の使い方を知る上でもよ かったのですが、刃物は危ないからとあまり見られなくなってしまいまし た。 その代わりに、「ボンナイフ」というナイフが出現したり、いろいろな 鉛筆削り器が市販されるようになりました。最近は携帯用電動削り器やパ ソコンのUSBポートやハブから電源供給が可能な削り器まで市販されて います。 ところで、「YAHOO!JAPAN」で肥後守(ひごのかみ)と検索 すると、5番目に『肥後守の部屋』、6番目に『りょうの部屋』という項 目があります。これは、サイエンス友の会レオナルド・ダ・ヴィンチ教室 OBの谷内稜君の記事です。 (5)は肥後守使用の記録。(6)は谷内君のホームページで、「肥後 守の部屋へ」の項に(5)と同じ内容が掲載されています。 ダ・ヴィンチ教室は研究のすべてを自分で決定し実行しますので、工作 に便利な肥後守を活用できるようにと鉛筆削りを指導したのでした。1ヶ 月もすると大変上達して、工作にも活用できたようです。 さて、この肥後守は、金物の町として有名な兵庫県三木市で永尾重次氏 が作ったのが最初で、加藤清正のお抱え鍛冶が鍛えた名刀「肥後正宗」に あやかって命名されたといわれています。現在では、永尾カネ駒製作所だ けで製作されているそうです。 『りょうの部屋』は http://www.ann.hi-ho.ne.jp/ryo-t/ryo.html を見て下さい。 肥後守について詳しくは http://www.ehamono.com/master/repo/nagao.html を見て下さい。 (前サイエンス友の会講師 鈴木惣吉) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【2】自然との出会い ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 冬の野鳥 ■ 冬にしか見られない北国からの渡り鳥、カモやツグミなどが見られます。 科学技術館・サイエンス友の会では、2月12日、東京港野鳥公園で自 然観察会を行い、いろいろな野鳥たちに出会うことができ大喜びをしまし た。カモにもいろいろな種類があり、種類によって行動にもちがいがある ことも観察できました。 北の丸公園でも地元の九段小学校の児童たちが牛ヶ渕のお堀や、公園の 池・林や草地でいろいろな野鳥たちに出会い楽しく観察しました。 冬の野鳥の写真は http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/s013.html を見て下さい。 (サイエンス友の会顧問 松田邦雄) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【3】科学の本の紹介 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※ 本欄で紹介された本は、科学技術館2階サイエンスライブラリー「し らべ学習コーナー」で閲覧できます。 今月は、科学あそびがテーマです。今週は、色セロハンと家にある懐中 電灯を3個持ち寄って、部屋を暗くしたら・・・それだけで光の実験がぞ んぶんに楽しめる本を紹介します。 ■ 『ひかりのてじな』<リトルサイエンス 9> ■ 文・絵=村田道紀 写真=関戸 勇/偕成社/1988 カラーテレビを虫めがねでのぞいて見たことがありますか?赤・青・緑 の色がぎっしり並んでいるのが見えます。それ以外の色は見えません。赤・ 青・緑色(光の三原色〜実際には赤・青紫・緑)でどんな色でも作ること が出来ます。 色の三原色は絵の具を使うときに習うので良くわかりますが、光の三原 色ってわかりにくいですね。この本に載っている、スポットライト型の懐 中電灯を使った実験をすると、光の3原色について、実際に確かめること が出来るのです。実験に使う20面体の作り方も図入りで出ているので、 自分で作る事が出来ます。 あそびながら光の不思議にふれ、なぜ色が見えるのかをやさしく解説し ています。このシリーズは、現在品切れですが、近く再刊される予定にな っています。どうぞ手にとって、ひかりの世界を楽しんでください。 この本の表紙は http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/1nyuumon/hikarinotejina/hikarinotejina.html を見て下さい。 科学読物研究会については http://homepage3.nifty.com/fwga4903/kaken.htm を見て下さい。 (科学読物研究会 瀬間幸子) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【4】科学技術館トピックス ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 3月の星見隊 ■ 天岩戸伝説:皆既日食 天変地異という言葉がありますが、みなさんはどんな現象を想像するで しょうか? 例えば、今までさんさんと輝いていた太陽が、突然姿を消してしまう。 まさかそんなことは起こるまい、と思うでしょう。 古事記には、太陽神であるアマテラスが天岩戸に引きこもったため、世の 中が闇につつまれたという話が残されています。 太陽が隠される現象とは? それは、月が太陽の前を通過することによって起きる日食です。 3月29日に、北アフリカ諸国やトルコでは、月が太陽を完全に隠す皆 既日食が起こります。 皆既中は気温が下がり、地平線は赤く染まり、鳥は巣に帰り、昼間の空 に星が輝いて見えます。 日食は珍しい現象ではなく、年に2回の割合で起こります。 ただし、月と太陽が完全に重なって見えるのは非常に狭い範囲ですから、 なかなか見ることができないのです。 最近では、各地で起きる日食の風景などをインターネットでライブ中継 しています。 遠い異国の空の下、皆既日食中にはいったいどんな現象がおこるのか、そ の様子をごらんになってはいかがですか? (科学技術館事業部 木村かおる) ■ 「夢・化学−21」土曜実験教室の開催 ■ タイトル:ウレタンの合成 開 催 日:25日 詳しくは http://www.jsf.or.jp/event.html#sat-jikken を見て下さい。 ■ 今週のユニバース ■ 科学ライブショー「ユニバース」では、コンピュータシミュレーション を使って、太陽系や宇宙の話題を中心に、科学の最新の話題をお届けして います。 今月第2・4土曜日はヤーキス天文台(アメリカ)とのライブ天体観測 のセッションがあります。昼間に実際の星を見ることができたり、その晩 に望遠鏡で撮影した天体を紹介します。(天候により、その日の星空や、 天体をご覧いただけないこともあります。ご了承ください。) 案内役:半田利弘(東京大学) 今後の予定は http://universe.chimons.org/jsf/ を見て下さい。 ライブショーの毎回の上演の様子は、『週刊ユニバース』 http://universe.chimons.org/weekly/ を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【5】お知らせ ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ インターネット割引券 ■ 必要事項を記入のうえ持参していただくと、団体料金にて割引入館でき ます。 詳しくは http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/discount/index.html を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【6】サイエンスキャンプ ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 種々の気体の粘度を測ってみよう ■ 「ウインター・サイエンスキャンプ05−06」の15会場で行われた キャンプを順次紹介しています。 今回紹介する会場は「国立大学法人 東北大学大学院 工学研究科 創 造工学センター」で、2006年1月4日〜6日の2泊3日で開催されま した。北は岩手県、南は奈良県から14名(男9名、女5名、1年生8名、 2年生6名)の高校生が参加しました。二酸化炭素、酸素、空気など気体 の粘度を自分達で測定し、気体の種類によって粘度が異なることを実感し ました。 なお、科学技術館「ガスクエスト」では、ガス(気体)のパワーや不思 議さを学ぶことができます。 体験写真・感想等は http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/science/069/69.htm を見て下さい。 サイエンスキャンプについては http://ppd.jsf.or.jp/camp/ を見て下さい。 東北大学大学院 工学研究科 創造工学センターについては http://www.ip.eng.tohoku.ac.jp/ を見て下さい。 「ガスクエスト」については http://www.jsf.or.jp/exhibit/gas.html を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【7】他館の紹介 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 所沢航空発祥記念館(埼玉県所沢市)では、新春特別展「見て、触れて、 ひらめくサイエンス展−サイエンス展示・実験ショーアイディアコンテス ト受賞作品展示会−」を開催しています。 期間は2月26日(日)までです。 詳しくは http://tam-web.jsf.or.jp/ を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【8】読者からのお便り ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ ケアンズ自然写真通信 ■ こんにちは。 昨夜は目が覚めるほどの雷雨でした。毎年、雨季の雨が少なく心配され ているので、沢山降る事は良いのですが、ちょっと・・・煩かったです(笑)。 お約束どおり、2回目のケアンズ自然写真通信を送りますね。 今回は「生き物」です。 ペリカンもワラビーもワニも・・・、見たことはあっても、なかなか 『野生』に出会うことってないですよね。 いや、ワニは会いたくない! 『川、河口、マングローブ地帯には、ワニが生息してる』と言うのここで の常識なんですけど、最近は、ワニがビーチへ出没したと言うニュースを 何度か続けてTVで見ました。 気をつけないと! では、また。 井上梨紗 & 大也 ケアンズ自然写真通信の写真は http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/australia/069/69.htm を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◇◇ 【担当者より】 ◇◇ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 大変嬉しいお便りが届きました。 昨年春(平成17年3月)のスプリング・サイエンスキャンプ2005 に参加した高校生からのお便りです。サイエンスキャンプは高校生、高専 生が公的研究機関、大学、企業の研究所で実験を体験する2泊3日の合宿 で、夏休み、冬休み、春休みの期間中に行います。 お便りのキャンプは東レ株式会社地球環境研究所(滋賀県大津市)で行 われ、私が6名の高校生を引率していきました。その中の女子高校生から のお手紙で、国立大学法人の農学部に推薦合格し、そこで環境の勉強をし たいという朗報です。内容の概略を紹介させていただきます。 「キャンプに参加した時は、まだ進路で悩んでいて、看護師になろうか、 環境に関する仕事をするか迷っていました。しかし、キャンプに参加して、 みんなと話したり、東レを見学させていただくうちに、環境の勉強がした いと強く思うようになりました。不安が沢山ありますが、やってみたいと 思う勉強をして、企業に就職したいと思います。キャンプのおかげで進路 が決められたことに感謝しています。ありがとうございました。」 本誌でも「サイエンスキャンプ」というコーナーを設け、実施したキャ ンプの内容を連載しております。参加者からは感動してこの体験した分野 に進みたいなど、進路を決めるきっかけになったとの感想が沢山届く活動 です。高校生、高専生の皆さん、参加されては如何ですか! (企画広報室 大西茂) お読みいただいた感想や、科学技術館に対する思い出、展示等の質問な ど皆様からのメールをお待ちしております。 E-mail :mlmaster@jsf.or.jp 最後までお読みいただきありがとうございました。 皆様のご来館をお待ちしております。 ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ 発行者:科学技術館メールマガジン係 〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号 ▼このメール配信に関するお問い合わせは、こちらへお願いします。▼ E-mail :mlmaster@jsf.or.jp ▼配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム ページからお願いします。▼ http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転載の際 には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の記事」と注釈 をいれて下さい。 なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画像・記事 については、無断使用・転載を禁止します。 |
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