科学技術館メールマガジン バックナンバー |
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◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ 科学技術館 メールマガジン 第81号 2006/5/17 発行 ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ こんにちは。科学技術館です。 当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。 * このメールマガジンは等幅フォントでご覧下さい。 本号の配信数 3,919人。 ====================================================================== ≪ 今号の目次 ≫ ====================================================================== ◆ 【1】科学・技術よもやま話 ◆ 【2】自然との出会い ◆ 【3】科学の本の紹介 ◆ 【4】新着情報 ◆ 【5】科学技術館トピックス ◆ 【6】お知らせ ◆ 【7】サイエンスキャンプ ◆ 【8】他館の紹介 ◆ 【9】読者からのお便り ====================================================================== ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【1】科学・技術よもやま話 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 続・建物と風―上空の風― ■ 第77号では地上で悪さをするビル風について考えました。今回はもっ と上空で吹く風について調べて見ます。晴天のおだやかな日を選んで、科 学技術館の屋上から、バルーンを放したとします。初めはビル風などの影 響を受けて、じぐざぐな動きをしながら上昇していきます。ある高さに達 したバルーンは風向が定まり、北寄りに地上を離れていきます。これが東 京湾からの昼間の海風です。これを利用しているのが、東京お台場や若洲 の風力発電の大風車です。更に上空で、バルーンは向きを北から東へと変 えていきます。この西風は季節により強さが違いますが、地球の自転と大 気の熱循環によって生まれる惑星風の一つで、特に冬に強化され、ジェッ ト気流などと呼ばれていました。航空機のフライトは、この流れに乗って、 飛行時間を短縮しています。日本とハワイの間で2時間以上も違うことは 皆さん、よくご存じです。国内のフライトでも東京から広島や福岡の便は、 冬のダイヤを見ると東行きと西行きとで約20分程の差をつけています。 日米戦の末期、飛行機も艦船も失った日本軍は、この風を利用しアメリ カ本土爆撃を試みました。大きな紙風船に爆弾を吊り下げて、太平洋上を 東に向かわせるという作戦計画でした。この気球兵器の戦果は挙がりませ んでしたが、この計画はNHKのプロジェクトXの戦中版と言うところで しょうか。風船は少し小粒ですが江戸東京博物館の一隅に陳列してありま すので、一度ご覧になることをお薦めします。 (科学技術館 4F「建設館」(耐震)担当 阿部頼之) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【2】自然との出会い ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ オオミズアオ・ナガサキアゲハの羽化 ■ 先週のキアゲハの羽化に続いて、今週は美しいオオミズアオ(蛾)の羽 化と、東京にも進出してきた南国の蝶ナガサキアゲハの飼育記録をお見せ します。 オオミズアオ・ナガサキアゲハの羽化の写真は http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/s023.html を見て下さい。 (サイエンス友の会講師 松田邦雄) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【3】科学の本の紹介 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ※ 本欄で紹介された本は、科学技術館2階サイエンスライブラリー「し らべ学習コーナー」で閲覧できます。 ▼自然というと、野山や川、海などを想像しますが、人間も動物も植物 もみんな自然の一部です。今週は、台所や食卓、八百屋やスーパーにある 自然―野菜について書いた本を紹介します。 ■ 『みんなで実験楽しく科学あそび改訂3 あててごらん』 ■ 関戸勇(文・写真)偕成社 ¥1200 低学年以上 本をあけると、右頁に、ちょっと不思議な、とても美しい写真が出てき ます。キュウリやタマネギなどの断面だったり、一部分を拡大したり、よ く見て考えないと、すぐにはわからないところが、この本の面白さです。 長年、科学写真を撮り続けてきたベテランのカメラマンが考えた構図なの で、テーマにそった工夫があります。つぎのページを開くと、全体の形、 畑での様子などの写真と原産地や性質などの説明があり、ミニ野菜図鑑で す。料理が好きな著者らしく、あとがきに「まないたの上のピーマンに野 菜の美しさを感じた」とあります。構成やレイアウトも良く、何回見ても、 飽きない本です。 長く品切れだったのですが、科学遊びに使いたいという読者の希望が通 って、再刊されました。ぜひ、子どもたちと一緒に見て、遊んでください。 科学読物研究会については http://homepage3.nifty.com/fwga4903/kaken.htm を見て下さい。 (科学読物研究会 田沼 祥子) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【4】新着情報 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 国立環境研究所公開シンポジウム2006のご案内 ■ 国立環境研究所では、最新の環境研究の成果を普及するため、毎年、6 月の環境月間に公開シンポジウム(参加無料、事前登録必要)を開催して います。 今年は「アジアの環境と私たち−もう無関心ではいられない−」と題し て、アジア地域の環境の相互影響について、これまでの国立環境研究所の 研究成果をもとにわかりやすくご紹介します。 基調講演含む講演5件と 研究者自らがパネルを用いて直接、対話しながらご説明するポスターセッ ション21件を予定しています。 京都会場 6月4日(日) 東京会場 6月18日(日) 詳しくは http://www.nies.go.jp/sympo/2006/ を見てください。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【5】科学技術館トピックス ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 松田邦雄先生”科学技術賞”受賞記念展示 ■ メールマガジンでもおなじみの、松田邦雄先生が、平成18年度科学技 術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(理解増進部門)を受賞されまし た。 科学技術館5階FORESTに「自然との出会い」と題した展示コーナ ーを開設しました。北の丸公園でみられる蝶の標本や温暖化をテーマとし たパネル展示などご覧いただけます。(展示期間:2006年4月29日 〜5月31日予定) 松田先生は、サイエンス友の会の講師として、またこの度発行いたしま した「散歩のおとも〜北の丸公園の自然〜」の動物編の著者としても、科 学技術館にご協力いただいております。 先生ご自身が収集されためずらしい蝶の標本も展示されておりますので どうぞお立ち寄りください。 ■ 特別展「自然科学写真展」 ■ 顕微鏡写真・水中生物・鳥・動物・昆虫・植物・天体・山岳など自然の さまざまな姿などを紹介します。 開催日:2006年4月29日(土)〜5月31日(水) 会 場:科学技術館 主 催:日本自然科学写真協会、科学技術館 詳しくは http://www.jsf.or.jp/info/2006/04/post_10.php を見て下さい。 ■ 今週のユニバース ■ 科学ライブショー「ユニバース」では、コンピュータシミュレーション による太陽系や宇宙の話題をお届けしています。 直接見たり、さわったりすることのできない世界を、コンピュータシミ ュレーションで表現するとどんなふうになるのでしょう? ユニバースで体験してみてください。 案内役:矢治健太郎さん(立教大学) ゲスト:多田司さん(理化学研究所) 今後の予定は http://universe.chimons.org/jsf/ を見て下さい。 ライブショーの毎回の上演の様子は、『週刊ユニバース』 http://universe.chimons.org/weekly/ を見てください。 ■ 科学技術館ホームページ リニューアル ■ この度、科学技術館のホームページをリニューアルいたしました。 ”シンプル”かつ”わかりやすく”を主眼において、知りたい情報を簡 単に参照できるよう心がけました。 「イベントスケジュール」などは、カレンダーで視覚的にわかりやすく 参照できるようになっています。 また、時間別やテーマ別にした「おすすめ見学コース」など新しい情報 も載せています。 今後、さらに情報を充実させていきたいと思っておりますので、是非ご 覧ください。 科学技術館ホームページ: http://www.jsf.or.jp/ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【6】お知らせ ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 『100の技術者"魂"―あの製品はこうして生まれたー』 ■ (社)日本機械工業連合会/(社)研究産業協会より、日本の産業界で 独創的な技術開発を、幾多の壁を乗り越え事業に結びつけた方々へのイン タビューをまとめた『100の技術者"魂"―あの製品はこうして生まれた―』 という本が発行されます。 詳しくは http://www.jria.or.jp/books/ をご覧ください。 ■ 「散歩のおとも〜北の丸公園の自然〜」の出版について ■ 2004年11月の創刊以来連載し、好評を得てきた「北の丸公園の自 然」をハンドブックとして4月14日に出版しました。 ハンドブックは「春の巻」として、「草木編」と「動物編」の2冊で、 総カラー印刷のきれいな写真を満載しています。それぞれ1冊200円で 科学技術館ミュージアムショップで販売しております。ご来館が困難な方 々はメール、又は、FAXでお申し込み下さい。 申込方法及び記者発表資料は http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/otomo/haru/otomo.htm を見て下さい。 ■ インターネット割引券 ■ 必要事項を記入のうえ持参していただくと、団体料金にて割引入館でき ます。 詳しくは http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/discount/index.html を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【7】サイエンスキャンプ ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 「ウインター・サイエンスキャンプ 05−06」の15会場で行われ たキャンプを順次紹介しています。 ■ 次世代ホームロボットを動かしてみよう ■ 今回紹介する会場は「株式会社東芝 研究開発センター」で、2005 年12月26日(月)〜28日(水)の2泊3日で開催されました。北は 岩手県から、南は沖縄県まで8名(男3名、女5名、1年生2名、2年生 5名、3年生1名)の高校生・高等専門学校生が参加しました。ホームロ ボットの持つ様々な機能を組み合わせることによって、オリジナルなホー ムロボットに育ててみることを行いました。 なお、科学技術館4階「NEDO Future Scope 未来の チカラがみえてくる」展示室では、ロボットファクトリーゾーンで暮らし の中に溶け込もうとしているロボットが人と共生する姿を紹介しているな ど、多彩な科学技術が実現する夢を体験することが出来ます。 体験写真・感想等は http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/science/081/81.htm を見て下さい。 サイエンスキャンプについては http://ppd.jsf.or.jp/camp/ を見て下さい。 キャンプ会場 「株式会社東芝 研究開発センター」については http://www.toshiba.co.jp/rdc/index_ab.htm を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【8】他館の紹介 ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 所沢航空発祥記念館(埼玉県所沢市)展示館ではGW特別展「フライト シミュレーションの世界〜見て、創って、体験〜」(会期:4月29日〜 6月25日)を開催しています。シミュレーション体験コーナー、ヘリコ プターコーナー、創ろうコーナーの参加型展示品が皆さんの来館をお待ち しています。 詳しくは http://tam-web.jsf.or.jp/ を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◆◆ 【9】読者からのお便り ◆◆ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ <東京都の中嶋さんから>(受信:平成18年5月16日) いつもケアンズ自然写真通信を見て、へー!と感心しております。 80号では担当者さんの”コルリ”の色のきれいなこと!!! で、我が家の”色”も見ていただきたく、・・・ 自然ではないのですが、東京にもいろんな”色”があります。 中嶋さんの写真はこちら http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/081/81.htm を見て下さい。 ■ ケアンズ自然写真通信 ■<豪州の井上さんから> こんにちは。 今年は、日豪友好協力基本条約に署名されて30周年、日本在外公館豪 州開設110周年、豪日交流基金設立30周年と言う節目の年で、両国の 交流を推進する事を目的とした『日豪交流年』なのです。 14日〜28日の期間で、ケアンズの町で「ジャパンフェスティバル」 が開催されています。 和太鼓、南中ソーラン節、神楽、沖縄の歌、折り紙、書道、茶道、盆踊 り、琴、神道主教の儀式、etc・・・・・が紹介されています。 チンドン屋さんのパフォーマンスもあって、人気を呼んでいます。 私たちも浴衣(私)にはっぴ(大也)姿で参加しています。 梨紗 ケアンズ自然写真通信の写真は http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/australia/081/81.htm を見て下さい。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ◇◇ 【担当者より】 ◇◇ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ■ 両陛下がお忍びで北の丸公園を散策 ■ 天皇皇后両陛下は14日朝、歩いて皇居をお出になり、北の丸公園を散 策されたと新聞やテレビで報道されました。両陛下は軽装で傘を手に植物 などをご覧になっていたとのことです。 ちょうど「散歩のおとも〜北の丸公園の自然〜」を先月(4月14日) 出版したばかりの私たちは、両陛下がこのハンドブックをご覧になって散 歩に見えたのではないかと冗談を言っておりました。 ■ 平成17年度科学技術館入館者数60万人を超す ■ ここ10年余り科学技術館の入館者が50数万人前後でしたが、平成 17年度は60万人を超しました。展示の更新など様々な努力、工夫が学 校など団体客と個人の増加につながったものと思っております。 これからも沢山の方々がご来館下さるよう、お待ちしております。 (企画広報室 大西茂) お読みいただいた感想や、科学技術館に対する思い出、展示等の質問な ど皆様からのメールをお待ちしております。 E-mail :mlmaster@jsf.or.jp 最後までお読みいただきありがとうございました。 皆様のご来館をお待ちしております。 ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ 発行者:科学技術館メールマガジン係 〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号 ▼このメール配信に関するお問い合わせは、こちらへお願いします。▼ E-mail :mlmaster@jsf.or.jp ▼配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム ページからお願いします。▼ http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転載の際 には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の記事」と注釈 をいれて下さい。 なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画像・記事 については、無断使用・転載を禁止します。 |
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