科学技術館メールマガジン バックナンバー


  ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
  
     科学技術館 メールマガジン 第86号  2006/6/21 発行
  
  ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
  
   こんにちは。科学技術館です。
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧下さい。
  
   本号の配信数 4,046人。
  
  ======================================================================
   ≪ 今号の目次 ≫
  ======================================================================
   ◆ 【1】科学・技術よもやま話
   ◆ 【2】自然との出会い
   ◆ 【3】科学の本の紹介
   ◆ 【4】新着情報
   ◆ 【5】科学技術館トピックス
   ◆ 【6】お知らせ
   ◆ 【7】サイエンスキャンプ
   ◆ 【8】他館の紹介
   ◆ 【9】読者からのお便り
  ======================================================================
  
  
  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ◆◆ 【1】科学・技術よもやま話                 ◆◆
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  
  ■ 続・「洪水と河川」 ■
  
    第82号で特別展示「都市の中の河川」の紹介をしました。今回は河川
   の洪水対策の調節池について述べて見ます。調節池は山のダムに対し、平
   地のダムとも呼ばれます。
    5月25日付の朝刊は前夜の雷雨の冠水被害として、2つの記事を載せ
   ていました。1つは乗用車の水没事故、それと増水した野川の中洲に取り
   残された2人の女児の記事でした。この野川は東京南部を西から東に流れ
   る多摩川の支流です。流域が都市化して保水力を失った土地のため、雨が
   降ると急に水かさが増えます。そのため、野川には3つの調節池が設けて
   あります。その中の大沢調節池が最も大きく、貯水量は最大9万立方メー
   トルとのことです。平常時はテニスコート、サッカー場、野球場、駐車場
   として使われていますが、洪水時には野川と調節池を仕切る越流堰から、
   あふれた水が流入して野川の水位を下げます。洪水がおさまると調節池内
   の水圧に押された排水樋管のとびらが開き、自然に水が排水される仕組に
   なっています。
    この調節池を含め、野川の観察会などが、都の治水対策協議会などの関
   係機関によって催されますので、参加して見てはいかがでしょうか。また
   荒川が埼玉県から東京都に入るところに、最大級の彩湖調節池があって、
   大量の水を貯留し、下流の東京の下町地域を、洪水から守っています。
   1999年8月の30年振りの豪雨から流域を守ったのはこの調節池だと
   言われています。4F建設フロアの洪水コーナーにも展示してありますの
   で来館時、お立寄り下さい。
  
       (科学技術館 4F建設館「洪水と河川」演示担当 阿部頼之)
  
  
  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ◆◆ 【2】自然との出会い                    ◆◆
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  
  ■ 珍蝶・ベニモンカラスシジミの姿を求めて信州へ ■
  
    蝶の中でも、いわゆる珍種と言われるものは、産地が局部的で、なかな
   か簡単に出会えません。
    秘密の場所をその道の達人に案内していただき、ついにあこがれのベニ
   モンカラスシジミという珍蝶に出会えカメラにおさめることができました。
   日本中の蝶の生態写真を撮るという私の夢は、すでに90%を超え、一種、
   また一種と実感できる喜びを味わっています。
  
    珍蝶・ベニモンカラスシジミの姿を求めて信州への写真は
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/s027.html を見て下さい。
  
                   (サイエンス友の会講師 松田邦雄)
  
  
  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ◆◆ 【3】科学の本の紹介                    ◆◆
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
   ※ 本欄で紹介された本は、科学技術館2階サイエンスライブラリー「し
    らべ学習コーナー」で閲覧できます。
  
   最近、喫煙は「タバコ病」として保険対象になるなど、病気として対処す
   ることが認められてきました。子どものうちから、きちんとした知識を持
   って欲しいと思います。
  
  ■ 『タバコ−10代のフィジカルヘルス 1−』 ■
    加治正行・笠井英彦 著 大月書店 2005年
  
    この本にタバコの授業を受けた中一の子の標語があります。「勉強とど
   なる前に タバコをやめて」。また日本の国はタバコを金もうけとしか考
   えていないという子どもの意見も載っています。自販機をたくさん置き、
   他の国より安く売り、パッケージの警告文も輸出のものと違い、あいまい
   な書き方をしていることなど、この本のたくさんの例を見ると、子どもた
   ちの批判する気持ちがよくわかります。
    大人の喫煙は悪いものと考えられていない一方で、未成年者の喫煙は非
   行とされることは間違いだとはっきり書いています。非行として罰するの
   ではなく、ニコチン依存症なのだから治療するという方法を提案していま
   す。
    一番恐ろしい害はやめられなくなること、子どもはすぐにそうなってし
   まうそうです。体力が落ちたり、禁断症状が出る、お金を使う、そんな状
   況になってしまった子ども達の生の声もたくさん載っています。大人の喫
   煙は減っているが、中高生は増えていることなど色々なデータがグラフを
   使って、わかりやすく表されています。
  
    この本の表紙は
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/9karada/tabako/tabako.html
    を見てください。
  
    科学読物研究会については、
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/ を見て下さい。
  
                      (科学読物研究会 鈴木有子)
  
  
  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ◆◆ 【4】新着情報                       ◆◆
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  
  ■ 「放射線 見て 測って 考えてみよう!」のご案内 ■
  
    児童生徒をはじめ、あらゆる世代の方々を対象に“放射線一日体験教室”
   「放射線 見て 測って 考えてみよう!」を開催いたします。
  
    これは文部科学省の委託事業として日本科学技術振興財団が実施するセ
   ミナーで、私たちの身近にありながら通常は見ることができない放射線の
   存在について楽しい実験や観察を通して理解を深めていただくものです。
    参加応募方法は、近日中にお知らせいたします。
  
    開催日程:2006年7月…22日(土)、23日(日)
        8月…5日(土)、6日(日)、12日(土)、13日(日)
          19日(土)、23日(水)、26日(土)、29日(火)
        9月〜2007年1月…毎月第3土曜日
     時間はいずれも13:00〜16:00
  
    対  象:小学4〜6年生(保護者同伴)・中学生・高校生・一般
    定  員:各回先着40名
    会  場:科学技術館 6F会議室 (千代田区北の丸公園2−1)
    参 加 費:無 料
  
    問合わせ:日本科学技術振興財団・情報システム開発部
            TEL 03−3212−8472
  
  
  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ◆◆ 【5】科学技術館トピックス                 ◆◆
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  
  ■ フォレスト村の宝探し ■
  
    科学技術館5階FORESTでは、迷子をよく見かけます。迷子といっ
   ても、小さい子ばかりではありません。大人もよく迷子になります。
    『階段はどこ?』といいながら、1周ぐるりとまわってしまった高校生
   グループ。オプトで『ここ迷路みたいだね!!』といいながら、出口を見
   つけられないでいる小学生の女の子。『トイレどこ〜?』といいながら、
   走りまわっている5歳ぐらいの男の子など。FORESTには、そんな迷
   子達がたくさんいるのです。
    では、なぜ道に迷うのでしょうか。床や壁のイリュージョンのせい?森
   に迷い込んだらこんな感じなのでしょうね。
    そんなちょっとした疑問から、地図に関わるイベントを企画しました。
   これを読んでいるあなたもぜひ、参加してみてくださいね。
  
     タイトル:【フォレスト村の宝探し】
     日  時:6月23日(金)〜25日(日)
     場  所:5階ワークス
     対  象:小学5年生以上
  
    詳しくは
    http://www.jsf.or.jp/info/2006/06/post_14.php を見て下さい。
  
  ■ 今週のユニバース ■
  
    科学ライブショー「ユニバース」では、コンピュータシミュレーション
   による太陽系や宇宙の話題を中心に、毎週土曜日の午後にお届けしていま
   す。
    ゲストコーナーでは、先生方が現場でどのような仕事をされているのか
   や、科学とのおもしろい接し方など、生の声を聴くことができますよ!
  
    案内役:松浦匡さん(筑波大学大学院)
    ゲスト:内尾優子さん(国立科学博物館)
  
    今後の予定は
    http://universe.chimons.org/jsf/ を見て下さい。
  
    ライブショーの毎回の上演の様子は、『週刊ユニバース』
    http://universe.chimons.org/weekly/ を見て下さい。
  
  
  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ◆◆ 【6】お知らせ                       ◆◆
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  
  ■ 「クリスマス・レクチャー」放送のお知らせ ■
  
    イギリスで200年近く続いている人気科学実験講座「クリスマス・レ
   クチャー」が、読売新聞社、ブリティッシュ・カウンシル主催で、今年の
   7月28日、29日に文京シビックホール(東京)、8月2日、3日に米
   子市文化ホール(鳥取)で行われます。科学技術館ではこのイベントに協
   力しています。
    これを記念し、昨年の日本公演の模様(テーマ=南極)を次のとおりサ
   イエンスチャンネル(CS放送)で放送することになりました。8回放送
   いたします。南極に隠されたたくさんの謎を、わかりやすく解説します。
  
    放送日程
    ■南極1
      6/16(金) 16:00  6/23(金) 17:00
    ■南極2
      6/30(金) 16:00  7/ 7(金) 17:00
    ■南極3
      7/14(金) 16:00  7/21(金) 17:00
    ■南極4
      7/28(金) 16:00  8/ 4(金) 17:00
  
    サイエンスチャンネルは http://sc-smn.jst.go.jp/ を見て下さい。
  
    「クリスマス・レクチャー」について詳しくは
    http://event.yomiuri.co.jp/2006/xmas_lecture/ を見て下さい。
  
  ■ サマー・サイエンスキャンプ2006参加者の募集 ■
  
    夏休み期間中に、高校生・高等専門学校生(1〜3学年)等に在籍する
   生徒を対象とした”先進的科学技術体験合宿プログラム”「サマー・サイ
   エンスキャンプ」を開催いたします。
    「サイエンスキャンプ」は、先進的な研究施設や実験装置等が活用され
   ている研究現場において第一線で活躍する研究者等から直接講義や実習を
   受けるものです。参加者の募集を行いますのでお知らせいたします。
  
    開 催 日:2006年7月25日〜8月25日の期間中の
         2泊3日もしくは3泊4日
    会  場:大学、公的研究機関、民間企業(33会場)
    定  員:受け入れ会場ごとに8〜30名(合計433名)
    応募締切:2006年6月27日(火)必着
  
    詳しくは http://ppd.jsf.or.jp/camp/ を見て下さい。
  
  ■ 「散歩のおとも〜北の丸公園の自然〜」の出版について ■
  
    2004年11月の創刊以来連載し、好評を得てきた「北の丸公園の自
   然」をハンドブックとして4月14日に出版しました。
    ハンドブックは「春の巻」として、「草木編」と「動物編」の2冊で、
   総カラー印刷のきれいな写真を満載しています。それぞれ1冊200円で
   科学技術館ミュージアムショップ・北の丸公園休憩所・楠公レストハウス
   (皇居外苑・二重橋前)で販売しております。ご来館が困難な方々はメー
   ル、又は、FAXでお申し込み下さい。
  
    申込方法及び記者発表資料は
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/otomo/haru/otomo.htm
    を見て下さい。
  
  ■ インターネット割引券 ■
  
    必要事項を記入のうえ持参していただくと、団体料金にて割引入館でき
   ます。
  
    詳しくは
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/discount/index.html
    を見て下さい。
  
  
  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ◆◆ 【7】サイエンスキャンプ                  ◆◆
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  
    「スプリング・サイエンスキャンプ 2006」の20会場で行われた
   キャンプを順次紹介しています。
  
  ■ スポーツ科学の最前線〜From Gene to Gold〜 ■
  
    今回紹介する会場は「国立大学法人 鹿屋体育大学 体育学部」で、
   2006年3月25日(土)〜3月27日(月)の2泊3日で開催されま
   した。北は岩手県から南は広島県までの12名(男6名、女6名、1年生
   6名、2年生5名、3年生1名)の高校生が参加しました。人間の身体能
   力を極限状態にまで高め、限界に挑戦するスポーツ科学の最先端テクノロ
   ジーを紹介し、様々な講義や実験を通してスポーツのパフォーマンス向上
   に最先端科学が果たす役割について学びました。さらに、このような最先
   端スポーツ科学分野の研究成果が、一般の人の健康づくりにも広く応用さ
   れている事例を紹介し、国民全ての健康の維持増進にスポーツ科学の研究
   が大きく貢献している事実を学びました。
    なお、科学技術館では直接スポーツ科学に関連するものはありませんが、
   人体に関しては4階「NEDO Future Scope〜未来のチカ
   ラがみえてくる〜」展示室のナノステーションや、5階「ゲノム」展示室
   で学ぶことが出来ます。また、5階「イリュージョン」展示室での自分の
   体で視覚の不思議を体験するなど、科学に関することを体験しながら学べ
   る展示室がたくさんあります。
  
    体験写真・感想等は
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/science/086/86.htm を見て下さい。
  
    サイエンスキャンプについては
    http://ppd.jsf.or.jp/camp/ を見て下さい。
  
    キャンプ会場
    「国立大学法人 鹿屋体育大学 体育学部」については
    http://www.nifs-k.ac.jpを見て下さい。
  
  
  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ◆◆ 【8】他館の紹介                      ◆◆
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  
    所沢航空発祥記念館(埼玉県所沢市)では特別展「フライトシミュレー
   ションの世界〜見て、創って、体験〜」(4月29日〜6月25日)を開
   催しています。
    多数のフライトシミュレーションでパイロット気分を満喫できる他、ヘ
   リコプターの仕組みが分かるパネルや模型、ブロックを組み合わせて飛行
   機やヘリコプターなどを作る遊び場など様々な体験ができるイベントです。
  
    詳しくは http://tam-web.jsf.or.jp/ を見て下さい。
  
  
  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ◆◆ 【9】読者からのお便り                   ◆◆
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  
  <富山県の内山さんから>(受信:平成18年6月14日)
  
    こんにちは、メルマガ読者4,000人突破おめでとうございます。私
   もまだ1年にも満たない者ですが毎号読者が増えていくのはとても嬉しい
   事です。家族みんなが楽しみにしています。益々のご発展を願います。
  
    自転車通学をしている高校生の娘の頭にからすが乗るという事件がおき
   ました。近道をしようと近くの公園の中を通ったときいきなり頭の上に乗
   ってきたそうです。ゴミ収集の日は必ず知っているからす達のこときっと
   かごの中のお弁当狙いだったのでは、と娘が言っていました。近年ほんと
   にからすが増えたと思います。田舎でも困ったものです。
  
  ■ ケアンズ自然写真通信 ■<豪州の井上さんから>
  
    こんにちは。
  
    6月の後半になってくるとケアンズは朝晩だいぶ寒くなります。
    ケアンズは熱帯地域なので、日本人観光客の人たちは1年中暑い!と思
   っているようですが…。
    朝晩は20度を割り、15度近くまで下がる日もあります。
    2年前は、10度前後の日が続いて、着る物がなく、かなり寒さにみん
   な震えていました。
    プールの水も、海水温度も下がりますが、それでも日本から来た人たち
   は泳いでいますけどね!
  
    今週は「ファーム」の写真です。               梨紗
  
    ケアンズ自然写真通信の写真は
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/australia/086/86.htm
    を見て下さい。
  
  
  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  ◇◇ 【担当者より】                       ◇◇
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  
   6月14日、「kimiko」さんという読者から、先週号(第85号)
   の『科学・技術よもやま話』「アルミニウムはすぐれもの」の記事につい
   て、次のご質問がよせられました。
  
   『いつもメールマガジン拝見致しております。
    第85号で気になったことがあったのでメール致しました。
    アルミはさびない。本当ですか?
    さびないのではなくさびが進行しにくいのではないでしょうか。
    表面は酸化しやすいようにも見えるのですが・・・
    細かいことを言うようで申し訳ございません。』
  
    このご質問に科学技術館事業部の丸山義巨が、次のとおり答えてくれま
   した。
  
   『文中で金属アルミがさびない旨の記述がありますが、これは化学を専門
   としない方向けの簡略化した言い方です。
    実際にはこの読者がおっしゃったとおり、アルミは空気中で直ちに酸化
   しますが、ある程度以上の大きさであれば、酸化は表面だけで止まり、内
   部まで進行しません。これは酸化皮膜が緻密であるために酸素の浸潤が遮
   断されることが原因です。したがってアルミを空気中で使用する構造材料
   として考えた場合は、「さびない」と考えて差し支えないのです。
    このような酸化物は「不動態」と呼ばれ、鉄、ニッケルなども適切に処
   理すれば同様の酸化皮膜が形成され、さびが進行しません。
    「不動態」は、高校の化学で学習する内容です。
    なお、アルミの粉末は逆に酸化し易い性質を利用して、テルミット反応
   など酸化金属の還元にも使われます。』
  
                         (企画広報室 大西茂)
  
  
    お読みいただいた感想や、科学技術館に対する思い出、展示等の質問な
   ど皆様からのメールをお待ちしております。
     E-mail :mlmaster@jsf.or.jp
  
    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
  
  ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
  
   発行者:科学技術館メールマガジン係
       〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号
  
   ▼このメール配信に関するお問い合わせは、こちらへお願いします。▼
    E-mail :mlmaster@jsf.or.jp
  
   ▼配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム
    ページからお願いします。▼
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp
  
  ◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
  
   ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転載の際
    には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の記事」と注釈
    をいれて下さい。
     なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画像・記事
    については、無断使用・転載を禁止します。
  



操作メニューへ

メールマガジンに関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
科学技術館メールマガジン問い合わせ窓口:http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/

Copyright (C)2004 Science Museum, Tokyo, ALL RIGHTS RESERVED