科学技術館メールマガジン バックナンバー


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     科学技術館 メールマガジン 第101号  2006/10/4 発行
  
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   こんにちは。科学技術館です。
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧下さい。
  
   本号の配信数 4,435人。
  
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   ≪ 今号の目次 ≫
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   ◆ 【1】新着情報
   ◆ 【2】科学・技術よもやま話
   ◆ 【3】自然との出会い
   ◆ 【4】科学の本の紹介
   ◆ 【5】科学技術館トピックス
   ◆ 【6】インストラクターの部屋
   ◆ 【7】お知らせ
   ◆ 【8】戦後、日本を支えた100人の技術者
   ◆ 【9】サイエンスキャンプ
   ◆ 【10】他館の紹介
   ◆ 【11】読者からのお便り
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  ◆◆ 【1】新着情報                       ◆◆
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  ■ ハンドブック「散歩のおとも〜」の「秋・冬の巻」出版! ■
  
    好評を得ている、ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然〜」
   の「秋・冬の巻」が完成し、10月7日(土)に発売します。
    「春の巻」「夏の巻」「秋・冬の巻」と3巻で完結することとなりました。
  
    このハンドブックは、2004年11月の本メルマガ創刊以来連載し、
   好評を得てきた「北の丸公園の自然」を冊子として出版してきました。
   「草木編」と「動物編」の2冊で、カラー印刷のきれいな写真を満載して
   います。価格はそれぞれ1冊200円です。
  
    ハンドブックの表紙及びお求め方法は
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm を見て下さい。
  
                             (企画広報室)
  
  ■ 高校生のための2泊3日の先進的科学技術体験合宿プログラム
  「ウインター・サイエンスキャンプ ’06− ’07」参加者の募集 ■
  
    ウインター・サイエンスキャンプは、最先端の研究施設で先進的な研究
   テーマに取り組む大学・公的研究機関・民間企業の研究所が、冬休みの3
   日間高校生を受け入れて、様々な分野の研究開発の第一線で活躍する研究
   者・技術者が直接指導を行う、実験や実習を主体とした科学技術体験合宿
   プログラムです。参加申込書・募集要項は、Webサイトでダウンロード
   するか、事務局までお問い合わせ下さい。
  
    開 催 日:2006年12月23日〜2007年1月7日の
         期間中の2泊3日
    会  場:大学、公的研究機関、民間企業、博物館(12会場)
    定  員:受け入れ会場ごとに8〜20名(合計162名)
         ※前回応募倍率:約2倍
    参 加 費:10,000円(自宅から会場までの交通費は自己負担。
                 宿舎・食事は用意します)
    応募締切:2006年11月16日(木)必着
   問合せ先:サイエンスキャンプ事務局(camp@jsf.or.jp)
  
    詳しくは http://ppd.jsf.or.jp/camp/ を見て下さい。
  
  ■ プレベンチャー事業 平成15年度採択課題
                    研究開発成果報告会のお知らせ ■
  
    日  時:平成18年11月10日(金)10:00〜17:10
    会  場:三菱ビル コンファレンススクエア エムプラス(グランド)
         東京都千代田区丸の内2−5−2 三菱ビル10F
    概  要:本プログラムは、大学・公的研究機関発ベンチャー創出事業
         として平成11年度より科学技術振興機構が実施しています。
         今回、平成15年度採択9課題が本年9月末に終了し、その
         研究成果をベンチャービジネスにつなげていくための実用化
         に向けた研究開発の成果を報告するとともに、大学等発ベン
         チャーの将来像を展望します。
    参 加 費:無料(懇親会は有料)
    参加対象:大学、TLO、公的研究機関、ベンチャー関係者、一般希望
         者等
    申込および詳細:下記報告会ホームページにてオンライン申込できます。
            URL:http://ppd.jsf.or.jp/preven/
    主  催:独立行政法人 科学技術振興機構
    問合せ先:「プレベンチャー事業報告会事務局」
         日本科学技術振興財団 振興事業部内
         TEL:03−3212−8447
         FAX:03−3212−8449
        E−mail:preven@jsf.or.jp
  
  ■ 「体験を通じて作り出す標準」国際標準化100年記念展示会 ■
  
    国際標準化100年記念展示会では、「標準」について触れてもらうこ
   とを狙いとして、パネル展示や体験型展示、ワークショップなどのプログ
   ラムを行います。
  
    主  催:経済産業省、国際標準化100年記念事業実行委員会等
    開 催 日:2006年10月11日(水)〜10月22日(日)
    開催場所:科学技術館
    参 加 費:無料(但し入館に当たっては別途入館料が必要です)
  
    詳しくは http://www.standard100.jp を見てください。
  
  
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  ◆◆ 【2】科学・技術よもやま話                 ◆◆
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  ■ 惑星ってどんな天体? ■
  
    皆さんは、「惑星はどんな天体ですか」と聞かれたときに、以前なら
   「水・金・地・火・木・土・天・海・冥でしょう」と、答えたかもしれま
   せん。では、これらの天体に共通するものは何でしょう。「ほぼ円軌道を
   描いて、太陽の周りを回っている」ことだけです。
    望遠鏡のない時代、惑星といえば「水・金・火・木・土」の5つでした。
   誰が発見したというわけではなく、古代ギリシア時代から「星座の中を動
   き回る天体」として知られていました。
    1781年、彗星を探していたハーシェルが偶然にも天王星を発見、こ
   の新惑星の発見がきっかけとなり、1801年にはピアッチがボーデの法
   則からセレスを発見。しかし、セレスは惑星としては登録されませんでし
   た。さらに1846年には、計算によって予言されていた未知の惑星が発
   見され、海王星と名付けられました。さらに惑星Xを探していたトンボー
   が、1930年に惑星と思われる新天体を発見しました。これが冥王星で
   す。
    近年、天体物理学と観測技術の進歩により、太陽系内で多くの新天体が
   発見されています。惑星と惑星に近い天体の区別があいまいになった今、
   「惑星とはどんな天体か」が話し合われ、2006年8月24日、国際天
   文学連合により「惑星」の定義が発表されました。
    こうして、「惑星騒動」が決着しました。やれやれ。
  
    参照:国立天文台「惑星の定義について」
    http://www.nao.ac.jp/info/20060824/index.html
  
                    (科学技術館事業部 木村かおる)
  
  
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  ◆◆ 【3】自然との出会い                    ◆◆
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  ■ 多摩川の河原での発見!! ■
  
    科学技術館サイエンス友の会で、9月16日(土)に多摩川へ鳴く虫な
   どの観察会を行いました。天候に恵まれ、秋の夕暮れ草むらで鳴くスズム
   シやコオロギの美しい声に耳を傾けました。
    その折に実にいろいろな発見があり、その写真をご覧ください。
  
    多摩川の河原での発見!! の写真は
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/s038.html を見て下さい。
  
                   (サイエンス友の会講師 松田邦雄)
  
  
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  ◆◆ 【4】科学の本の紹介                    ◆◆
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   ※ 本欄で紹介された本は、科学技術館2階サイエンスライブラリー「し
    らべ学習コーナー」で閲覧できます。
  
    今月は数学にまつわる科学の本をとりあげてみます。科学に接するとき、
   数学は切っても切れない縁で結ばれているのです。
  
  ■ 素数ゼミの謎 ■
    吉村仁・著  文芸春秋 2005.7 1500円
  
    秋になり、すっかりセミの声は聞こえなくなってしまいましたね。一生
   のほとんどを土の中で過ごすセミたちは、ある夏の日に地上に出てきてや
   っと大人になります。アメリカにいる素数ゼミと呼ばれているセミたちは
   13年間、あるいは別の地域では17年間もの長い間、土の中でその日が
   来るのをじっと待っているのです。でも、セミはどうやって13や17と
   いう数字を覚えているのでしょう。
  
    この本はこの不思議な謎を見事にわかりやすく説明しています。イラス
   トも楽しく、子どもから大人まで充分楽しめる内容です。著者である吉村
   教授は一般向けの本はこれが初めてだそうですが、これからも是非たくさ
   んの本を書いてほしいですね。
  
    ミンミンゼミの半分くらいしかない小さな素数ゼミたちが生き残るため
   にどんな戦略を使ったのか知ること、それは素数の性質を知ることでもあ
   るのです。ここで、そのわくわくするような謎解きを紹介することができ
   ないのがとても残念です。
  
    この本の表紙及び詳しい内容は
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/2suugaku/sosuuzemi/sosuuzemi.html
    を見て下さい。
  
    科学読物研究会については
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/ を見て下さい。
  
                     (科学読物研究会 森 裕美子)
  
  
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  ◆◆ 【5】科学技術館トピックス                 ◆◆
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  ■ 10月の星見隊 ■
  
    お月見の月は満月?
  
    今年は、中秋の名月は10月6日です。さて、この日に見える月はどん
   な形でしょう?
    お月見の月といえば、真ん丸い月=満月と思いがちですが、6日の月は
   月齢14。まん丸より少しかけて見えるはずです。
  
    中秋の名月とは、旧暦8月15夜の月をいいます。
    旧暦は、月の満欠けを観察して作られるカレンダーですから、必ず新月
   (朔)となる日が1日(ついたち)となります。
    また、月の満ち欠けの周期が29.5日なので1ヶ月は29日もしくは
   30日となります。
    よって、15夜ころに真ん丸い月を見ることができるのです。
  
    また、月は地球の周りを少しつぶれただ円形を回っています。
    そのためケプラーの第2法則から、新月から満月になるまでの日数は変
   化します。
  
    このように月の運行は一定でないため、旧暦であらわされる日付とズレ
   が生じてしまいます。
    よって、十五夜の月は必ずしも真ん丸い月にはなりません。
   
    中秋の名月は「満月」ではなく、「十五夜さま」なのです。
    今年のお月見、ちょっと科学の目で見てみませんか?
  
     10月6日(東京)
      日入り:17:19
      月の出:16:45
  
                   (科学技術館事業部 木村かおる)
  
  ■ 「放射線 見て 測って 考えてみよう!」参加者募集 ■
  
    児童生徒をはじめ、あらゆる世代の方々を対象に“放射線一日体験教室”
   「放射線 見て 測って 考えてみよう!」を開催しています。
  
    これは文部科学省の委託事業として日本科学技術振興財団が実施するセ
   ミナーで、私たちの身近にありながら通常は見ることができない放射線の
   存在について楽しい実験や観察を通して理解を深めていただくものです。
    次回開催は10月21日(土)です。奮ってご参加下さい。
  
    開催日、申込み方法、お問い合わせ等、詳しくは、
    http://hoshasen.jsf.or.jp/ を見て下さい。
  
  ■ 今週のユニバース ■
  
    科学ライブショー「ユニバース」では、コンピュータシミュレーション
   による太陽系や宇宙の話題をお届けしています。
    今週は、お月見や秋の星座を中心にお話をします。
   秋の空にはM31(アンドロメダ銀河)が見えます。シミュレーションで
   銀河の世界ものぞいてみませんか?
    
    案内役:矢治 健太郎さん(立教大学)
    ゲスト:磯部 洋明さん(東京大学)
  
    今後の予定は
    http://universe.chimons.org/jsf/ を見て下さい。
  
    ライブショーの毎回の上演の様子は、『週刊ユニバース』
    http://universe.chimons.org/weekly/ を見てください。
  
  
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  ◆◆ 【6】インストラクターの部屋                ◆◆
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    皆さんこんにちは、科学技術館のインストラクターです。
    このページでは、館内で皆さんと接する事の多いインストラクターが、
   独自の視点で展示を紹介したり、毎日の面白い発見を書き込んだり、イン
   ストラクターオリジナルのイベントやワークショップ情報などをお伝えし
   ます。
  
    さて、今回の情報は・・・
  
  ■ ☆秋のFORESTワークショップ☆ イベント開催のお知らせ!! ■
  
    毎年恒例のフォレスト・秋のミニイベントを今年も開催します!
  
    今年は、あっと驚く錯覚あそびや、くるくる∞回る幾何学(きかがく)
   おもちゃの工作コーナーを用意しました。私たちインストラクターと一緒
   にあそんだり、楽しい工作が待ってます。初めての子も、何度もあそびに
   来てる子も、みんなで科学技術館に体験しに来て下さいね。
  
     日  程:10月9日(月)
     時  間:10:00〜12:00 14:00〜16:00
     場  所:5階フォレスト展示室
     参 加 費:無料
     参加資格:科学あそびや工作が好きな人、集まれ!(年齢制限なし)
          ※5才以下のお子様は、保護者と一緒にご参加下さい。
     予  約:なし →自由参加です。
     ※お問い合わせ:03―3212―8509
  
    担当は、インストラクターのなかたなつこでした。
    では、また、秋のフォレストでお会いしましょう☆
  
  
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  ◆◆ 【7】お知らせ                       ◆◆
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   青少年のための科学の祭典2006 金沢大会 ■
  
    「青少年のための科学の祭典2006 金沢大会」が始まります。
  
    楽しい実験や不思議なショーを体験できます。工作コーナーも待ってい
   ますよ。今まで気づかなかったことや、ふしぎに思っていたことがわかり
   ます。これで君もクラスの科学博士!?だね。
  
    主  催:「青少年のための科学の祭典」2006金沢大会実行委員会、
         文部科学省、財団法人 日本科学技術振興財団
    開催期間:平成18年10月7日(土)〜10月8日(日) 2日間
    開催場所:もてなしドーム地下広場(金沢市)
  
    詳しくは http://www.kagakunosaiten.jp/ を見て下さい。
  
  ■ 平成18年度「第2回理科大好きボランティア研修会」参加者募集 ■
  
    科学技術振興機構(JST)では、地域で科学教室・実験教室・工作教
   室などをボランティアとして開催されている方々を支援しています。今回、
   理科大好きボランティア経験者のさらなるスキルアップの機会提供と科学
   教室等で講師としてボランティア活動に取り組みたいと考えていらっしゃ
   る方を対象として、科学教室等の開催のノウハウに関する講座を経験者向
   けと初心者向けにそれぞれ企画いたしました。
    科学教室等のボランティアにご関心のある方は奮ってご参加くださいま
   すようご応募をお待ちしております。
  
    日 時:1.経験者向け 平成18年12月 9日(土)
        2.初心者向け 平成18年12月10日(日)
          時間はいずれも10:00〜17:00
    場 所:名古屋会場 名古屋市科学館(愛知県名古屋市中区栄2-17-1)
              最寄駅:地下鉄東山線・舞鶴線「伏見」駅
    主 催:独立行政法人科学技術振興機構(JST)
        名古屋市科学館
    対 象:1.経験者向け 過去(研修会開催1ヶ月前まで)、実験・工
          作教室の講師(理科大好きボランティア事業の支援以外で
          活動した方も含む)経験者で、理科大好きボランティアデ
          ータベースに登録している方
          (理科大好きボランティアデータベース:
                  http://rikasuki.tokyo.jst.go.jp/ )
        2.初心者向け 主に東海・近畿・北陸及び近県の方で、科学
          教室の講師を目指す初心者
  
    申込方法等、詳しくは、
    http://rikasuki.tokyo.jst.go.jp/sanka/h18/index.html
    を見て下さい。
  
  ■ 「再生可能エネルギー2006国際会議」及び
               「第1回新エネルギー展示会」のお知らせ ■
  
    地球環境問題解決の一つとして、太陽エネルギーや風力エネルギーのよ
   うな再生可能なエネルギーを大いに利用していく必要があり、世界各国で
   その利用技術の開発・普及が積極的に行われてきています。
    このたび、世界各国のリーダー(専門家・研究者)が初めて日本に集ま
   り、21世紀を展望した熱い意見交換を行うことになりました。また併せ
   て、海外からも多くの参加企業等を得て、最新の新エネルギー技術展示も
   行われますので、どうぞご参加下さい。
  
   ・再生可能エネルギー2006国際会議 2006年10月 9〜13日
   ・第1回 新エネルギー世界展示会   2006年10月11〜13日
    ※会場はいずれも幕張メッセ
  
    展示会は入場無料です。(下記ホームページからの登録が必要です)
    併催イベントでは、小学生書画作品展や大学・高専によるエコビークル
   展示もあります。
  
    詳しくは http://www.re2006.org を見て下さい。
  
  ■ インターネット割引券 ■
  
    必要事項を記入のうえ持参していただくと、団体料金にて割引入館でき
   ます。
  
    詳しくは
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/discount/index.html
    を見て下さい。
  
  
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  ◆◆ 【8】戦後、日本を支えた100人の技術者          ◆◆
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  ■ 鉄鋼技術の開発 美坂佳助 (その2) ■
  
   <美坂佳助さんの技術開発の足取り>
  
    昭和35年東大を卒業し、住友金属工業(株)に入社。同年10月から
   昭和36年9月まで東大生産技術研究所(千葉)鈴木研究所の研究生とし
   て過ごし帰社、中央技術研究所の一員として和歌山に駐在。その頃、住友
   金属工業(株)としては最大の課題であった、ホット・ストリップ・ミル
   の立ち上げに最初から従事することになります。
   (日本塑性加工工学会誌「塑性と加工」第32巻、第326号”ホット
   ストリップミルコンピュータ・コントロール 参照)
    ここでは、鉄に関する種々の基本データの収集とその実験値を基にした
   制御式の作成や経験式の作成など、データの数式化に懸命の努力を重ねて
   いる姿が浮かび挙がってきます。
    一方、コンピュータ導入について、米国製のものを使うか国産のものを
   使うかで大いに議論を重ねたが、米国のGE社といえども要するに実績デ
   ータをたくさん集めて、解析し、こう言う時にはこうすると言った位の技
   術ではないか、とすれば、これこそ自分達で研究して頑張って行こうと言
   うことになり、住金と日立で一緒に共同研究開発することを決定したので
   す。
    昭和39年に共同研究を開始し、昭和44年に完成させたのです。自分
   達で頑張り研究し、自前の技術を確立したことが、その後の日本の鉄鋼業
   をして世界に冠たる地歩を築かしめる礎になったのです。
    美坂さんは次の様に言っています。
    創造的に、世界にないものを、自分で勉強していく態度が大切です。米
   国のハーバード大学のキャッチフレーズ”Hard work Hard
   Work and Patience”(頑張って、がんばって、苦しさ
   に耐え忍ぶことです)を参考に。先頭に立つには、”Hard work”
   しかありません。と。                    (完)
  
    執筆者:長井剛一郎
    ニック研究所(Network Information & Communication Lab.)代表
  
    (社)研究産業協会 http://www.jria.or.jp/w/
  
  
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  ◆◆ 【9】サイエンスキャンプ                  ◆◆
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    「スプリング・サイエンスキャンプ 2006」の20会場で行われた
   キャンプを順次紹介しています。
  
  ■ ユビキタス時代の新しい技術を体験しよう
                  〜撮って創っていろいろプリント〜 ■
  
    今回紹介する会場は「株式会社リコー 中央研究所」で、2006年3
   月26日(日)〜3月28日(火)の2泊3日で開催されました。北は岩
   手県から南は鳥取県までの8名(男5名、女3名、1年生2名、2年生6
   名)の高校生が参加しました。ユビキタスとは、オフィスで仕事をしてい
   ても、人が街を歩いていても、家で家事をしていても、いつでも、どこで
   も、ネットワークに繋がっていて、情報をやり取りできることを示します。
   今回のキャンプでは、その最先端の機器の一部を使って、景色や絵など
   (動画、静止画)を撮って、それをパソコンで編集処理し、更に紙や写真
   にプリントして資料を作りました。また、リコーが取り組んでいるソフト
   ウエアの先端技術に触れ、どのような技術で何が創られるのか実際に体験
   し、学びました。
  
    体験写真・感想等は
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/science/101/101.htm を見て下さい。
  
    サイエンスキャンプについては
    http://ppd.jsf.or.jp/camp/ を見て下さい。
  
    キャンプ会場「株式会社リコー」については
    http://www.ricoh.co.jp を見て下さい。
  
    内容に関しては「株式会社リコーソフトウェア研究開発本部」
    http://www.ricoh.co.jp/src/ が参考になります。
  
  
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  ◆◆ 【10】他館の紹介                     ◆◆
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  ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
    所沢航空発祥記念館(埼玉県所沢市)では10月15日〜12月10日
   を会期として、秋の特別展「現代日本を支えるエアカーゴ〜航空貨物輸送
   の歴史と役割〜」を開催します。航空貨物輸送の歴史を辿ると共に輸送さ
   れる多彩な貨物(郵便・美術品・動物・生鮮食料品・聖火などその他)を
   紹介し、航空貨物輸送を通して航空と社会との関係を考える特別展です。
   11月4日、11月18日には関係者による公開講座も開催します。
  
    詳しくは、 http://tam-web.jsf.or.jp/ を見て下さい。
  
  ■ 船の科学館 ■
  
    お台場にあります船の科学館では、10月7日(土)〜29日(日)に
   企画展「輝く!水産」が開催されます。
   「みんなが食べている魚はどこの国でとれた魚かな?」、「魚はどうやっ
   て私たちの食卓に運ばれてくるの?」など、漁業や水産加工業、水産流通
   業などに関する身近な疑問について、写真・映像・模型・実物・解説パネ
   ルなどを用いてわかり易く楽しく解説します。また、擬似魚釣りや鰹節削
   りなどの楽しい体験コーナーも実施します。
  
    詳しくは、船の科学館ホームページ
    http://www.funenokagakukan.or.jp/ をご覧ください。
  
  
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  ◆◆ 【11】読者からのお便り                  ◆◆
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  <長野県の信州昆虫資料館の皆さんから>(受信:平成18年9月30日)
  
    100号記念!!。おめでとうございます。
    長野県の山奥の、小さな昆虫資料館では、科学技術館からのマガジンを
   毎週楽しみにしています。私たち人間が認識しうることから未知の世界ま
   で、すべてを証してくださる研究者の皆さんのご活躍を、居ながらにして
   勉強できることの愉しさは、至福の喜びです。
    満載で、見逃してしまう記事も多いのですが、すべて保存して何度も見
   れる状態に・・
    ほんとうに素晴らしい時代です。それにつけても、発信して下さる皆さ
   まのご苦労は並大抵のことではありませんね。
    ご苦労を偲び、心より感謝申し上げます。
    101号も、愉しみに待っています。 頑張って下さいね。
   
                          信州昆虫資料館 一同
  
    信州昆虫資料館 http://www13.plala.or.jp/kontyu/
  
  ■ ケアンズ自然写真通信 ■<豪州の井上さんから>
  
    こんにちは。
    日本は食欲の秋でしょうか・・・。
    ケアンズで食べることの出来る料理の写真をお届けしますね。
    ちょっと怖い動物も意外に柔らかい味なんですよ。       梨紗
  
    ケアンズ自然写真通信の写真は
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/australia/101/101.htm
    を見て下さい。
  
  
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  ◇◇ 【担当者より】                       ◇◇
  ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  
  ■ 本誌発刊から2年 ■
  
    一昨年(平成16年)11月の3日(文化の日)に創刊した本誌は、先
   週、第100号を発行することができました。担当者としては、よく続け
   てこれたと感無量です。祝日など休みの日でも1回も欠かさず発行できた
   のは、読者の皆様からの励ましや本誌の購読を登録される方が毎日増えて
   きたことが大きな支えになりました。あらためて御礼申し上げます。
  
    来月からは3年目に入ります。11月から新たな企画「我が社の誇る技
   術」として各企業の自慢の技術を紹介することとしております。1企業5
   回程度の連載とし、順次、各企業を紹介して参ります。乞うご期待!
  
                         (企画広報室 大西茂)
  
  
    お読みいただいた感想や、科学技術館に対する思い出、展示等の質問な
   ど皆様からのメールをお待ちしております。
     E-mail :mlmaster@jsf.or.jp
  
    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
  
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