科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第137号 ◆  ━
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                             >>>2007/6/13発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
  
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   本号の配信数 5,221人。
  
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      ┘ 【1】 ★ 科学技術館News       ★ ┘
      ┘ 【2】 ★ 科学技術館Laboratory ★ ┘
      ┘ 【3】 ★ 科学技術館Recommends ★ ┘
      ┘ 【4】 ★ 科学技術館Books      ★ ┘
      ┘ 【5】 ★ JSF Activities  ★ ┘
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  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
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  ◆ お知らせ
  
   ■ FORESTクイズラリー「かがみの国の巻」開催 ■
  
    科学技術館FORESTには、いろいろな遊び・創造・発見ができる展
   示がたくさんあります。その中の「オプト」展示室で、光と色に関するF
   ORESTクイズラリーを開催します。
    インストラクターがあみだしたクイズは全部で13問。すべてかがみの
   国の暗号で書かれているよ。きみはすべての暗号を解読できるかな?
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/137/137_1.htm
  
   ■ 高校生のための2泊3日の先進的科学技術体験合宿プログラム
     「サマー・サイエンスキャンプ2007」参加者の募集 ■
  
    サマー・サイエンスキャンプ2007は、最先端の研究施設で先進的な
   研究テーマに取り組む大学・公的研究機関・民間企業の研究所が、夏休み
   の3日間高校生を受け入れて、様々な分野の研究開発の第一線で活躍する
   研究者・技術者による直接指導を行う、実験や実習を主体とした科学技術
   体験合宿プログラムです。参加者を募集中です。
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/137/137_2.htm
  
   ■ 【理科支援員等配置事業】人材募集中 ■
  
    科学技術振興機構(JST)では、平成19年度より全国の都道府県等
   教育委員会に委託し、「理科支援員等配置事業」を実施します。
    「理科支援員等配置事業」では、理科教育に興味と熱意のある方々を小
   学校に派遣し、理科支援員又は特別講師としてご活躍いただきます。
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/137/137_3.htm
  
  ◆ 今週のユニバース
  
    「ユニバース」は40分間の科学ライブショーで、科学に興味を持って
   いる方なら、どなたでもご参加できます。
    ユニバースでは研究者が、コンピュータシミュレーションを使って、
   太陽系や宇宙の話題を提供しています。
    また、インターネットを用いて最新の天文学のニュースを解説します。
  
    案内役:矢治健太郎さん(立教大学)
  
    今後の予定 http://universe.chimons.org/jsf/
  
    『週刊ユニバース』 http://universe.chimons.org/weekly/
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
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  ◆ スタッフの目
  
   ■ イベントへの道〜「FORESTクイズラリー」ができるまで〜 ■
  
    こんにちは!インストラクターの青海です。科学技術館では、6月16
   日(土)・17日(日)に、インストラクターが企画した「FOREST
   クイズラリー」を開催します。ここでは、このイベント開催のまでの長い
   道のりをお話ししてみたいと思います。
    私には、FORESTでイベントを企画するにあたり、何ヶ月も考えて
   いたことがありました。それは、第1に、参加型で、小さな子どもにも楽
   しんでもらえるプログラムとすること、第2に、参加者の時間を充実した
   ものにし、何かをやったという達成感を得ることができ、いつ来ても感動
   ができるような楽しいプログラムとすることでした。
    実は、「FORESTクイズラリー」は、2年前に1度開催したことが
   あるイベントで、光の不思議やFORESTのオプトの展示を使った遊び
   などをクイズによって探っていくというものでしたが、このときは年齢、
   人数などの制限をしていました。ですが、やはり小さな子ども達も含め、
   たくさんの来館者に楽しんでもらいたいという思いをどうしても捨てきれ
   ませんでした。そこで、いろいろと考えた結果、解答用紙と鉛筆と鏡を置
   いておくだけの、誰もがいつでも気軽に体験してもらえるスタイルにいた
   ったのです。
    地図入りの用紙と、鏡と鉛筆を持って、インストラクターがあみだした、
   13問の光と色のクイズにチャレンジしていきます。クイズは、鏡の国の
   暗号で書かれているので、すぐには解けません。参加者は鏡とにらめっこ
   しながら暗号を解き、答えを導くのです。〈暗号のヒントはレオナルド・
   ダ・ヴィンチ。わかるかな?〉
    とっても単純な作業をするだけでも、人によって関わり方、楽しみ方が
   まったく違うでしょう。FORESTの展示は、体験した人がそれぞれの
   発見、遊び、創造を引き起こします。このFORESTの理念に戻って、
   クイズラリーを考えた時、このスタイルであれば「ちょっと面白い体験を
   してもらえるかもしれない!」と思ったのです。
    この長い話を最後まで読んでくれた皆さんが、「FORESTクイズラ
   リー」に参加して実際に体験していただければ幸いです。ぜひ、科学技術
   館に遊びに来てくださいね。
  
    執筆者:科学技術館インストラクター 青海みずほ
  
    クイズラリーについての詳細はこちらをごらんください。
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/137/137_1.htm
  
    科学技術館FOREST・オプト
    http://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/5/5e/
  
  ◆ 自然との出会い
  
   ■ 初夏の頃の虫たち(1) ■
  
    朝はもう5時頃には明るく、太陽はますます高くなり、日射しは強く、
   まさに初夏を思わせるこの頃です。虫たちも次々と種類を増しいろいろな
   虫たちに出会うようになりました。産卵のシーンなどもよく見られ、命の
   連続の自然の営みに感動をおぼえます。
    身のまわりの小さな虫たちの様子にぜひ目を向けていろいろな発見をし
   てみましょう。
  
    執筆者:松田邦雄 サイエンス友の会講師
  
    「初夏の頃の虫たち(1)」の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/s073.html
  
    「自然との出会い」バックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/s_index.html
  
    ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然」好評発売中!
    ハンドブックのお求め方法
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm
  
  
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  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
   ■ 『もしも原子が見えたなら』 いたずらはかせのかがくの本 7 ■
     板倉 聖宣 文 梶 鮎太・絵 国土社 1971年
  
    私達の身の回りにあるもの全てをどんどん小さな粒にしていくと、原子
   (アトム)になります。物体はみんな原子や分子からできているのですが、
   目で見ることは出来ません。「もしも」見ることが出来たら、どんな形で
   どんな構成になっているのか、1億倍の原子分子を図で示しながら、見事
   に解りやすく説明しています。
    100種類くらいある原子のうち、身近にある水素・酸素・窒素・炭素
   ・硫黄などの原子と分子が登場。例えば、水の分子は水素が二個と酸素が
   一個でできています。水の分子(H2O)一万個くらいでは目に見えませ
   ん。1,000億個の水の分子のしずくが、さらに1,000万個集まれ
   ば、霧の粒として目に見える、そのくらい原子や分子は小さいのだとわか
   ってきます。
    読んだ子ども達が「目からうろこ」だったと言います。また、一億倍の
   分子模型を一つ(例えばH2O)作っても、子ども達の目は輝きます。現
   在は、電子顕微鏡で原子を見られる時代になりました。仮説実験授業で知
   られる著者の35年前のこの絵本は、今も古さを感じさせないものです。
    残念ながら、出版社では在庫切れです。図書館で手にとって読んでみて
   ください。
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/2suugaku/moshimogenshiga/moshimogenshiga.html
  
    執筆者:代田みち子 科学読物研究会
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆新展示物の名称が決定しました!
    4月28日(土)より展示館2階「大空」コーナーに新しく設置された
   新展示物の名称を募集したところ、130件を越える応募がありました。
    その中から厳正に審査した結果、小平市在住の長島祐也君(12歳)が
   応募してくれた「スカイステップ」が正式に決定しました。
  
    詳細はこちらのURLをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/cont/menu/m_info.htm
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   「海の男のギャラリートーク」開催
  
    船の科学館では、2007年5月19日(土)から10月27日(土)
   までの毎週土曜日に「海の男のギャラリートーク」(ミニ講演会)を開催
   いたします。
    「海」や「船」の現場で培ってきた「海の男」達の経験談等を話してい
   ただき、展示資料だけでは説明しきれない生の声を通して、より一層「海」
   や「船」への理解を深めていただけます。
    開催内容については、こちらのURLをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/2007/05/post_16.html
  
   「第5回 水中映像祭」開催
  
    船の科学館では、「第5回 水中映像祭」を開催します。多数の水中写
   真家による写真展、映像上映を行っています。海中の美しさと驚きを追い
   求める人たちへの贈り物 それが水中映像祭です。
  
    開催期間: 2007年6月9日(土)〜6月17日(日)
          11日(月)のみ休館
    開催場所: 青函連絡船 羊蹄丸 アドミラルホール・青函シアター
          船の科学館 1階  オーロラホール
    開催内容については、こちらのURLをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/2007/05/post_15.html
  
    船の科学館ホームページ http://www.funenokagakukan.or.jp/
  
  
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  【4】     ★ 科 学 技 術 館 Books ★
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  ◆ 戦後、日本を支えた100人の技術者
  
   ■ 「室温半導体レーザーの開発の物語」 林 厳雄(その2) ■
     <半導体レーザーの常温での連続発振を可能にした物理家>
  
    (半導体レーザーの壁を突破)
    林は1964年に東大理学部物理学科を卒業し、東大理工学研究所で原
   子核装置の研究後、1964年に米国のBell Telephone 
   Laboratories(ベル電話研究所)へ移籍して半導体レーザー
   の研究に着手した。そこで同僚の化学者のパニッシュと紆余曲折の末、最
   初の成功は1968年に、2種類の材料で作った簡単な単一へテロ接合
   (SH)レーザーで発振しきい値を下げることが出来たことであった。ヘ
   テロ接合というのは、バンドギャップの違う異種の材料を接合したもので
   ある。
    しかし、これには限界があったので、その打開策としてヘテロ構造を両
   方に入れることを提案した。これはダブルへテロ構造(DH)と呼ばれた。
   そこで手探りで沢山のウェハーを作り、その中からいいものを探しながら
   少しづつ改良をした。色々と試行錯誤を繰り返して辛抱強くだんだんと核
   心にせまる革新的研究開発を進めた。このダブルへテロ構造(DH)レー
   ザーにより、1970年に林は同僚パニッシュと一緒に発振効率を飛躍的
   に高め、半導体レーザーの室温連続発振を成功させたのである。この技術
   ブレークスルーにより、低損失ガラスファイバーの実現と相俟って、大容
   量光通信技術が実用化されるに到った。また、小型低価格レーザー光源の
   実現により、CD、DVDなどの新しい記録メディアが誕生した訳である。
   この林の半導体レーザーの室温連続発振の独創的研究開発は高く評価され
   ている。
                                 (完)
    執筆者:宇野隆幸 UnoUniversal 代表
  
    (社)研究産業協会 http://www.jria.or.jp/w/
  
  
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  【5】      ★ JSF Activities ★
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  ◆ スプリング・サイエンスキャンプ ’07
  
    25会場で行なわれたキャンプを順次紹介しています。
  
   ■ 香りの世界散歩 〜香水作りから分析まで〜 ■
  
    香りの世界とは匂いの化学の一部にすぎませんが、香水をはじめ多くの
   化粧品・芳香剤・消臭剤・加工食品・菓子類・ハーブ(生薬)・スパイス
   など、私たちの生活には非常に身近な世界です。
    今回のキャンプでは、テーマを「香りの世界散歩」と題して、その歴史
   から私たちの生活とのかかわりについて解説した後、1)嗅覚テスト、
   2)香水作り、3)香り成分抽出、4)香料の化学合成、5)ガスクロマ
   トグラフィーによる分析、について実験しました。
  
    会  場:大阪工業大学 工学部 応用化学科
         http://www.oit.ac.jp/chem/
    期  間:2007年3月22日(木)〜24日(土)
    参加人数:11名(高校生)
  
    体験感想等
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/science/137/137.htm
  
    サイエンスキャンプのバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/science/s_list.htm
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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  ■ 日本の技術と技術者の心にふれる ■
  
    先週、名古屋にある「トヨタ博物館」と「トヨタテクノミュージアム産
   業技術記念館」に行ってきました。
    「トヨタ博物館」には、全部で約140台の自動車が展示されています
   が、珍しい自動車を並べているのではなく、体型立てた展示で自動車の歴
   史をわかりやすく伝えています。実用車だけでなく復元車もありますが、
   復元であっても自走できるようにつくられています。
    一方、「産業技術記念館」では、紡織機の技術の移り変わりや自動車の
   製造工程の技術などについて、実際に機械を動かして解説してくれます。
   織機をはじめ、さまざまな機械に取り入れらた繊細で美しい技術に、モノ
   づくりのすばらしさを感じます。
    どちらの館も、日本の技術と技術者の心にふれることができ、感動する
   こと間違いなしです。名古屋に行かれたら、ぜひぜひ訪れてみてください。
  
    トヨタ博物館ホームページ
    http://www.toyota.co.jp/Museum/index-j.html
   
    トヨタテクノミュージアム産業技術記念館ホームページ
    http://www.tcmit.org/
  
                        (企画広報室 中村 隆)
  
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    最後までお読みいただきありがとうございました。
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  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
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  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれて下さい。                 ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
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