科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第138号 ◆  ━
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                             >>>2007/6/20発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
  
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   本号の配信数 5,230人。
  
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      ┘ 【1】 ★ 科学技術館News       ★ ┘
      ┘ 【2】 ★ 科学技術館Laboratory ★ ┘
      ┘ 【3】 ★ 科学技術館Recommends ★ ┘
      ┘ 【4】 ★ JSF Activities  ★ ┘
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  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
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  ◆ お知らせ
  
   ■ 高校生のための2泊3日の先進的科学技術体験合宿プログラム
     「サマー・サイエンスキャンプ2007」参加者の募集 ■
  
    サマー・サイエンスキャンプ2007は、最先端の研究施設で先進的な
   研究テーマに取り組む大学・公的研究機関・民間企業の研究所が、夏休み
   の3日間高校生を受け入れて、様々な分野の研究開発の第一線で活躍する
   研究者・技術者による直接指導を行う、実験や実習を主体とした科学技術
   体験合宿プログラムです。参加者を募集中です。
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/137/137_2.htm
  
   ■ 【理科支援員等配置事業】人材募集中 ■
  
    科学技術振興機構(JST)では、平成19年度より全国の都道府県等
   教育委員会に委託し、「理科支援員等配置事業」を実施します。
    「理科支援員等配置事業」では、理科教育に興味と熱意のある方々を小
   学校に派遣し、理科支援員又は特別講師としてご活躍いただきます。
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/137/137_3.htm
  
  ◆ 今週のユニバース
  
    科学ライブショー「ユニバース」では、コンピュータシミュレーション
   による太陽系や宇宙の話題をお届けしています。
    ユニバースでは現在活躍中の研究者の皆さんが、案内役として科学の楽
   しさを伝えてくれます。
    ちょっと難しい話もあるかもしれませんが、たのしい科学にふれてみま
   せんか?
  
    案内役:亀谷和久さん(東京大学)
    ゲスト:古田ゆかりさん(リビング・サイエンス・ラボ)
  
    今後の予定 http://universe.chimons.org/jsf/
  
    『週刊ユニバース』 http://universe.chimons.org/weekly/
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 濃霧のいたずら? ■
  
    ・・・漁をしていると突然霧が立ち込め、またたく間に先が全く見えな
   くなってしまった。あまりの霧の濃さに岸がどちらかもわからなくなり動
   けず流されるままとなった。漁師が不安にかられていると、霧の中に松明
   の火が見えた。「船だ!助かった!」。火はどんどん近づいてきて、つい
   に霧の中から船が現れた。その瞬間、漁師の顔は恐怖へと変わった。現れ
   たのは"ひとだま"が飛び交う幽霊船。さらに近づき、漁師の船を海の中へ
   と・・・
    怪談の季節にはまだ早いですが、初夏の海上の濃霧は、冷たい海上の上
   に暖かい湿った空気が流入したときに、冷却されて水蒸気が水滴になる霧
   で、殊に、瀬戸内海は4月から夏の初めまで早朝から昼近くまですっかり
   濃霧につつまれ、島めぐりの船は完全にストップ、学校が休校になること
   もありました。
    ところで濃霧発生の原因は大きく分けると放射霧と蒸気霧の2つになり
   ます。放射霧は初夏の海霧の他に山霧や、都会の早朝の霧があります。ヒ
   ートアイランド現象で気温が下がらない上に湿度も低下した大都会は朝の
   霧が見られなくなったのは大変さびしく、霧に滲む朝景色など、遠い昔の
   話になってしまいました。次に蒸気霧はバスルームの湯気のように暖水か
   ら蒸発する水蒸気が、まわりの空気に冷やされて水滴になるもので、晩秋
   の川霧がその典型です。暖流の流れる日本海に、冬、シベリアからの強い
   蒸気が入ったときに晩秋から初秋にかけての海霧はこの例です。
    海霧に悩まされるのは船だけではありません。空を飛ぶ飛行機も悩まさ
   れています。サンフランシスコ空港は海霧のせいでダイヤが乱れることで
   有名です。濃い霧で視界が悪くなると着陸できず、しばらく上空で待機す
   ることがよくあります。そのとき、霧の中から見知らぬ飛行機が・・・?
  
    執筆者:阿部頼之 サイエンス友の会 気象講座講師
  
  ◆ 自然との出会い
  
   ■ 初夏の頃の虫たち(2) ■
  
    いろいろな虫が出現してきて数も増してくると、それをねらうヘビ、カ
   エルなどもめだちます。また、これから出現する虫の幼虫も育っています。
   林の中では、一年の内でこの時期にだけ出現するシジミチョウの仲間にも
   出会うことができました。
    特にミドリシジミは埼玉県の蝶にも指定され、金属緑色に輝くはねの美
   しさはまさに自然の宝石です。
  
    執筆者:松田邦雄 サイエンス友の会講師
  
    「初夏の頃の虫たち(2)」の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/s074.html
  
    「自然との出会い」バックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/s_index.html
  
    ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然」好評発売中!
    ハンドブックのお求め方法
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm
  
  
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  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
   ■ 『ナノテクがみちびく科学の未来―ふしぎナゾ最前線!』 ■
     榊 裕之 監修 谷口 和一郎 文 旺文社 2007年
  
    最近「ナノテクでがん細胞狙い撃ち」などと、ナノテクノロジー(ナノ
   テク)を使って患部だけに薬を与える治療法の報道が目につきますが、悪
   い組織だけをやっつけて快復することは人類の願望。すでにナノテクを使
   った浄水器や化粧品などの製品が販売されています。ナノテクってなんで
   しょうか?
    この本はナノテクをわかりやすく解説。ナノは10億分の1メートルで、
   分子、原子の姿が見えてくる世界ですが、小さすぎて想像しにくいですね。
   10億分の1とは地球の大きさに対するビー玉の大きさで、この極めて小
   さな世界の技術がナノテクです。
    1981年に0.1〜0.01ナノメートルまで見える走査プローブ顕
   微鏡が発明され、ナノテクへの道が開かれました。今では、この装置を使
   って、細い針の先で原子を動かすことが出来ます。
    またフラーレンというカーボン(炭素原子)60個で作ったサッカーボ
   ールのような形の分子の発見、続いて日本人による筒状のカーボンナノチ
   ューブの発見がありました。この二つがナノテクの発展の重要な基礎とな
   り、今では、医療、電子工学、情報通信、エネルギーの節約など多方面へ
   の応用が期待されています。
    まだ夢のような世界ですが、魅力あふれる分野ではありませんか。
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/11gijutsu/nanotech/nanotech.html
  
    執筆者:平井崇子 科学読物研究会
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆新展示物の名称が決定しました!
    4月28日(土)より展示館2階「大空」コーナーに新しく設置された
   新展示物の名称を募集したところ、130件を越える応募がありました。
    その中から厳正に審査した結果、小平市在住の長島祐也君(12歳)が
   応募してくれた「スカイステップ」が正式に決定しました。
  
    詳細はこちらのURLをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/cont/menu/m_info.htm
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   「海の男のギャラリートーク」開催
  
    船の科学館では、2007年5月19日(土)から10月27日(土)
   までの毎週土曜日に「海の男のギャラリートーク」(ミニ講演会)を開催
   いたします。
    「海」や「船」の現場で培ってきた「海の男」達の経験談等を話してい
   ただき、展示資料だけでは説明しきれない生の声を通して、より一層「海」
   や「船」への理解を深めていただけます。
  
    開催内容については、こちらのURLをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/2007/05/post_16.html
  
    船の科学館ホームページ http://www.funenokagakukan.or.jp/
  
  
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  【4】      ★ JSF Activities ★
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  ◆ スプリング・サイエンスキャンプ ’07
  
    25会場で行なわれたキャンプを順次紹介しています。
  
   ■ 材料を科学する 〜材料の素晴らしさに触れよう〜 ■
  
    今回のキャンプでは、関西大学 工学部の先端マテリアル工学科の先生
   方が中心に、先端技術を支えている金属、セラミックス、プラスチックス
   の材料の中から金属材料を取り上げ、いろいろな金属材料の特性とその素
   晴らしさをわかりやすい講義と面白い実験から体感し、その将来性も知っ
   てもらいました。
  
    会  場:関西大学 工学部
         http://www.kansai-u.ac.jp/Fc_eng/
    期  間:2007年3月22日(木)〜24日(土)
    参加人数:8名(高校生)
  
    体験感想等
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/science/138/138.htm
  
    サイエンスキャンプのバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/science/s_list.htm
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 日本の産業技術の発展に寄与した名機が集結 ■
  
    一昨日、埼玉県にある日本工業大学の「工業技術博物館」に行って来ま
   した。
    旋盤、フライス盤などの工作機械、ガスタービン発電機、ジェットエン
   ジン、蒸気機関車などなどと明治から昭和にかけて実際に使用されていた
   歴史的価値の高い機械が多数展示されています。
    先週ご紹介しました「トヨタ博物館」や「産業技術記念館」と同様に、
   こちらも動態保存・展示をしています。蒸気機関車は、月1回(整備の月
   は除く)実際に動かしています。
    ぜひ「工業技術博物館」に行って、日本を支えた産業技術のすばらしさ
   を、実物の機械を通して感じてください。
  
    工業技術博物館ホームページ http://www.nit.ac.jp/center/museum/
  
                        (企画広報室 中村 隆)
  
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    最後までお読みいただきありがとうございました。
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