科学技術館メールマガジン バックナンバー |
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━ ━━ ━ ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第150号 ◆ ━ ━━ ━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ >>>2007/9/19発行 こんにちは。科学技術館です。 当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。 * このメールマガジンは等幅フォントでご覧下さい。 本号の配信数 5,606人。 ┘┘┘┘┘┘┘≪ 今 号 の 目 次 ≫┘┘┘┘┘┘┘ ┘ ┘ ┘ 【1】 ★ 科学技術館News ★ ┘ ┘ 【2】 ★ 科学技術館Laboratory ★ ┘ ┘ 【3】 ★ 科学技術館Recommends ★ ┘ ┘ 【4】 ★ JSF Activities ★ ┘ ┘ ┘ ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【1】 ★ 科 学 技 術 館 News ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ お知らせ ■ エネルギー学(まな)フェスタ2007 in 科学技術館 ■ 「エネルギーを知ろう!」をテーマに「エネルギー学(まな)フェスタ 2007 in 科学技術館」を開催します。 エネルギー大消費地である首都圏において、エネルギーや地球環境、温 暖化防止、また、私たちの生活に欠かせない電力やガス、そして省エネル ギーや新エネルギーについて、楽しみながら学んでいただくことができま す。 開催日:2007年9月29日(土) 会 場:科学技術館 主 催:経済産業省 関東経済産業局 ※当日は、科学技術館は無料開館となります。 詳しくは、こちらのURLをご覧ください。 http://www.jsf.or.jp/info/2007/09/2007_in.php ◆ 今週のユニバース 科学ライブショー「ユニバース」では、コンピュータシミュレーション による太陽系や宇宙の話題を中心に、科学のお話をお届けしています。 「ユニバース」は、宇宙や天文学の最新の研究成果や科学に興味のある方 なら、どなたでもご参加いただけます。 今週は、ヤーキス天文台(米国)とのライブ天体観測があります。 シカゴからはどんな天体の映像が届くでしょうか? なお、ライブ天体観測は現地の天候によっては、当日の星空をご紹介す ることができない場合があります。 案内役:半田利弘さん(東京大学) ゲスト:野本知理さん(ちもんず) 今後の予定 http://universe.chimons.org/jsf/ 『週刊ユニバース』 http://universe.chimons.org/weekly/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】 ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 科学・技術よもやま話 ■ 虹は何色? ■ 「虹」は誰もが知っている気象現象ですが、その色のとらえ方は一定で はありません。現代日本では、虹の色は「七色」すなわち「赤橙黄緑青藍 紫」ですが、昔はもっと色の数は少なかったようです。今でも植物の葉が 緑色なのに「青々としている」というほどあいまいですが。つまり色のと らえ方というのは文化によって違い、国や民族によって虹の色は2色〜8 色まで様々のようです。 色の数が文化によって決まるのは、そもそも色が心理的なものだからで す。しかし、色を見分ける仕組みは物理的なものですから、実はあまり個 人差がありません。印刷やテレビでは「3原色」が使われています。その 原型としては、1730年にフランスの版画家ルブロンが刷った3原色の 版画が有名です。この後、3原色か4原色かの論争がありましたが、人間 の網膜に赤、緑、青それぞれに反応する「錐体」があることがわかったの で、3原色ということで決着しています。 3原色の利点は、最大3色の組み合わせで色がすべて作り出せることで す。例えば虹の紫色(A)と、赤と青を混ぜた紫色(B)という2種類の 「光」は、同じ色に見えます。逆に考えれば、(A)と(B)が物理的に 違うのに、区別できないのです。これが人間の目の限界です!では他の動 物では? イヌやネコは青と黄の2原色の視覚で、3原色よりも色が少なく見える といわれています。一方、ニワトリなどの鳥類は、(人間が言うところの) 赤、緑、青、紫の4原色の視覚を持っているそうです。どんなにカラフル な光景が見えるか、想像もつかないですね。 ※テレビ画面を拡大してみると「赤緑青」の足し合わせ(加法混色)で色 ができているのがわかります。しかしカラー印刷を拡大すると「赤黄青」 で、しかもテレビ画面の「赤」「青」とは少し違います。これはすべて の色を含む白色光から光の3原色を取り除いて色を作る(減法混色)か らです。 執筆者:丸山義巨 科学技術館事業部 「科学・技術よもやま話」のバックナンバー http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html ◆ 自然との出会い ■ 夏の高原で出会った草木の花や実の中から ■ 厳しい残暑に大型台風の襲来。お変わりなくお過ごしでしょうか。今年 の夏は、平地だけでなく高原でも30度を越える暑い日が続いたとか。し かし、朝夕の涼しさはさすがでした。 高原には、気温だけでなく、低地と違ったさまざまな環境の違いがあり ますが、生えている草木も高原ならではのものが見られます。 今回は、8月の暑い盛りに、箱根・那須・清里・軽井沢という比較的標 高の高い地域の道沿いで出くわした草木の中から、ごく普通に見られるも のをご紹介致します。 涼味のある高原を思いながらご覧下さい。 執筆者:永井昭三 サイエンス友の会講師 「夏の高原で出会った草木の花や実の中から」の写真 http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/s086.html 「自然との出会い」バックナンバー http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/s_index.html ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然」好評発売中! ハンドブックのお求め方法 http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】 ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 科学の本の紹介 今回紹介する本は、先週出てきたアルソミトラと同じ”つる植物”です が、日本でもよく見られるカラスウリの不思議についての本です。 ■ 『わたしの研究(5) カラスウリのひみつ』 ■ 偕成社 真船和夫・文 下田智美・絵 1997年6月初版 秋の野山でカラスウリの赤い実を見かけたことがありますか? 実の中の種は”打ち出の小槌”のよう、ユニークな形です。けれど夏の 夜に咲くカラスウリの花はレース編みのように繊細な花びらで、とても美 しいものです。これは暗い中でもよく目立ち、受粉の為の昆虫を誘います。 この本ではカラスウリのそんな魅力と共に、著者が種から育て、観察し てみるきっかけとなったカラスウリの不思議な”つる”について書かれて います。 多年草のカラスウリは栄養を蓄えてきた地中のイモが春になって芽を出 し、成長して、見事な花を咲かせます。その種が鳥やけものの力で方々に 運ばれ、生育する範囲が広がっていきます。しかし、それだけではありま せん。上へ伸びていたつるから枝分かれした細いつるが垂れ下がり、やが て地面の中にもぐりこんでいったつるの先には、小さなイモができている のです。秋の終わりに茎や葉は枯れてしまいますがイモは毎年大きくなり、 春になるとオヤイモ・コイモ・種から芽を出し、カラスウリはその勢力を 広げていきます。 その他、光合成や体内時計のこと、種に関した面白い話題なども分かり やすく書かれている一冊です。(中学年くらいから) 執筆者:林 和美 科学読物研究会 この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。 http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/6shokubutsu/karasuuri/karasuuri.html 科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/ 「科学の本の紹介」のバックナンバー http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html ◆ イベント情報 ■ 平成19年度「第2回理科大好きボランティア研修会」参加者募集 ■ 独立行政法人科学技術振興機構(JST)では、地域で科学教室・実験 教室・工作教室などをボランティアとして開催されている方々を支援して います。これから科学教室等で講師をしてみたいという方を対象に、科学 教室開催のノウハウや基本的な実験・演示方法を提供する研修会を企画い たしました。 科学教室等の実施にご関心のある方は奮ってご参加くださいますようご 応募をお待ちしております。 日 時:10月13日(土)10:00〜18:00 10月14日(日)10:00〜14:20 場 所:北海道大学 高等教育機能開発総合センター 主 催:(独)科学技術振興機構(JST) 申込方法等詳しくは、こちらのURLをご覧ください。 http://rikasuki.tokyo.jst.go.jp/sanka/h19/index.html ■ 「科学技術と産業」国際シンポジウム2007 ■ 世界各国の産学官から著名な有識者を招いて本シンポジウムを開催し、 経済・社会システムを抜本的に変化させるイノベーションの方策を探ると ともに、エネルギー・環境分野、バイオ分野、ICT分野など幅広い技術 分野の連携を模索して、21世紀型の経済発展手法を提案します。 日 時: 2007年10月10日(水)9:00〜17:30 場 所: 東京ミッドタウン・ホール(港区赤坂9−7−2) 主 催: 日本貿易振興機構(ジェトロ)、産業技術総合研究所 経済産業省 テ ー マ: 「持続的社会のためのイノベーション」 「地球的課題解決に向けた科学技術の役割」 ※参加費無料(事前登録制) ※申込等詳細は、こちらをご覧ください。 http://www.jetro.go.jp/events/sci/ ◆ 他館の紹介 ■ 所沢航空発祥記念館 ■ ☆オリジナル「ポストカード」発売中 日本の航空史を飾る航空機が、ポストカードになりました。 日本最初の飛行に成功した「アンリ・ファルマン機」、徳川好敏等によ って開発された国産最初の軍用機「会式一号機」、流麗なイメージの全金 属製胴体の機体「陸軍九一式戦闘機」、戦前に公認された唯一の世界記録 を持つ「航研機」、国産最初のジェット練習機「T−1」、国産最初の輸 送機「YS−11」など、日本の航空史を代表する航空機16種が勢ぞろ い。 16枚セット → 1260円(消費税込み) 1枚 → 84円(消費税込み) 所沢航空発祥記念館ホームページ http://tam-web.jsf.or.jp/cont/index.htm ■ 船の科学館 ■ ☆企画展「うなぎの不思議」 日本人の食生活とは切っても切れない「うなぎ」。その生態には多くの 謎が残されていました。しかし、平成17年6月についに謎とされていた 産卵場を特定できる大きな発見がありました。本企画展では、私達と「う なぎ」を結ぶ食文化・民族などの関係についてさまざまな角度から展示解 説しています。 開催期間: 2007年8月4日(土)〜9月30日(日) 開催場所: 船の科学館 本館3階 マリタイムサルーン 船の科学館ホームページ http://www.funenokagakukan.or.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4】 ★ JSF Activities ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ スプリング・サイエンスキャンプ ’07 25会場で行なわれたキャンプを順次紹介しています。 ■ エネルギーと地球環境を考える ■ 東京電力では、限りある資源をできる限り長く使えるように、効率的に 電力を発電、送電し、利用する技術の研究を進めるとともに地球環境保全 や資源循環型社会の構築に向けた研究に取り組んでいます。 今回のサイエンスキャンプでは、森林の二酸化炭素吸収や、廃棄物から の燃料抽出など、エネルギー・環境問題から、設備を見極めるための金属 観察まで、電力会社で取り組んでいる技術を学び、理解を深めました。 会 場:東京電力株式会社 技術開発研究所 http://www.tepco.co.jp 期 間:2007年3月27日(火)〜29日(木) 参加人数:9名(高校生、高等専門学校生) 体験感想等 http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/science/150/150_1.htm ■ ナノメートルの世界を観る 〜ようこそ「電子で観るナノメートルの世界」へ ■ 原子の世界を観察するためには、「物質をナノメートル(1ナノメート ル:10億分の1メートル)のレベルでしっかりと観る」技術が必要です。 この「ナノメートルのレベルで観る」ための装置が透過電子顕微鏡や走査 電子顕微鏡です。 今回のキャンプでは、これらの装置の原理や応用を学び、実際に自分で これらの装置を操作して様々な試料を観察しました。 会 場:日本電子株式会社 本社・昭島製作所 http://www.jeol.co.jp 期 間:2007年3月26日(月)〜28日(水) 参加人数:12名(高校生) 体験感想等 http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/science/150/150_2.htm サイエンスキャンプのバックナンバー http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/science/s_list.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 担 当 者 よ り ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ おかげさまで、150号 ■ おかげさまで、科学技術館メールマガジンは、ついに150号に達しま した。読者の皆さまから、時にはきびしく、時にはあたたかいたくさんの ご意見やご感想をいただきながら、ここまでやってくることができました。 ありがとうございます。 まだまだ物足りない点があるかと思いますが、これからも楽しい情報や 役立つ情報などなど充実させていくよう努力してまいりますので、今後と もご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。 (企画広報室 中村 隆) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 最後までお読みいただきありがとうございました。 皆様のご来館をお待ちしております。 ※科学技術館メールマガジンに関するお問い合わせやご意見、ご感想は こちらのURLからお願いします。 http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/ 科学技術館ホームページ>>> http://www.jsf.or.jp −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム ページからお願いします。 https://www3.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ ┘ ┘ ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係 ┘ ┘ 〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号 ┘ ┘ ┘ ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転 ┘ ┘ 載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の ┘ ┘ 記事」と注釈をいれて下さい。 ┘ ┘ なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画 ┘ ┘ 像・記事については、無断使用・転載を禁止します。 ┘ ┘ ┘ ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ |
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