科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第157号 ◆  ━
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                             >>>2007/11/7発行
  
   ********* 祝! 三周年 *********
  
   こんにちは。科学技術館です。
   おかげさまで三周年を迎えました。ありがとうございます。
   これからもご愛読よろしくお願いします。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧下さい。
  
   本号の配信数 5,707人。
  
      ┘┘┘┘┘┘┘≪ 今 号 の 目 次 ≫┘┘┘┘┘┘┘
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      ┘ 【1】 ★ 科学技術館News       ★ ┘
      ┘ 【2】 ★ 科学技術館Laboratory ★ ┘
      ┘ 【3】 ★ 科学技術館Recommends ★ ┘
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  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 「夢・化学-21」土曜実験教室 ■
  
    11月より、毎年恒例の土曜実験教室がはじまりました。光や電気など
   毎月テーマを変えて開催いたします。ご来館された方は、どなたでも参加
   できますので、ぜひ楽しんで学んでください。さあ今度の土曜日は、実験
   の日としませんか?
  
    主 催 : 「夢・化学−21」組織委員会
           <(社)日本化学会、(社)化学工学会,
            (社)新化学発展協会、(社)日本化学工業協会>
    協 力 : 科学技術館
    後 援 : 文部科学省,経済産業省
  
    ※実施日・開催場所等詳しくはこちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/info/2007/10/post_90.php
  
  ◆ 今週のユニバース
  
    科学ライブショー「ユニバース」では、科学者の方が案内役となって
   お話を進めていきます。コンピュータシミュレーションを使って、
   太陽系や宇宙のお話を中心に、科学を学ぶ楽しさを伝えてくれます。
    もしお話が難しかったら、わかるまでどんどん質問してくださいね。
  
    案内役:半田利弘さん(東京大学)
  
    今後の予定 http://universe.chimons.org/jsf/
  
    『週刊ユニバース』 http://universe.chimons.org/weekly/
  
    11月23日には、サイエンスアゴラ(日本科学未来館)でユニバース
   を上演します。
    詳しくはこちらをご覧下さい。
    http://scienceportal.jp/scienceagora/agora2007/071123.html
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 「pH」にひそむ巨大な数字の世界 ■
  
    水の状態を表す尺度として「pH(『ぴーえいち』、または『ぺーはー』
   )」があります。雨水の酸性の強さもpHで表されますね。pH7が中性
   で、数字が小さいほど酸性で、大きいほどアルカリ性とされています。
    でも、酸性・中性・アルカリ性って、要するに何のことでしょうか。理
   解のヒントとして「中和」があります。酸性とアルカリ性をまぜると中和
   して中性に近づくのであれば、それらはお互いに無関係ではなく、ある共
   通のものの反対の性質だということになります。その「共通のもの」がカ
   ギです。
    酸性・中性・アルカリ性の正体は、「水素イオン」と「水酸化物イオン」
   のバランスです。それぞれの化学式はH+とOH-、つまり水分子(H2O)
   が分解された部品です。+と−の電気を持っているので簡単にくっついて
   水に戻ります。「酸」が水素イオンを出せば水素イオンが多くなりバラン
   スがくずれます。「アルカリ(塩基)」が水酸化物イオンを出せば、その
   逆です。ということは、
    ・「酸性」は、水素イオンが水酸化物イオンより多い状態
    ・「アルカリ性」は、水素イオンが水酸化物イオンより少ない状態
   なのです。すると、「中和」が起きる理由は明らかですね。両方をまぜた
   ら、2種類のイオンのバランスがとれるからです。
    バランスといえばシーソーを連想するかも知れませんが、化学の世界の
   バランスはもっと激しく想像を絶するものです。
    まず、水分子が分解している割合は、pH7(中性)なら全体の6億分
   の1しかありません。しかし数で言うと、1リットルの水の中に6京個(
   6億個の1億倍)もあります。分子の数がそもそも多いからです。これが
   食用の酢くらいの酸性(pH3)になると水素イオンが6京個の1万倍に、
   水酸化物イオンは1万分の1になります。洗濯用洗剤くらいのアルカリ性
   (pH11)になると逆に、水素イオンが1万分の1に、水酸化物イオン
   は1万倍になります。これだけ違えば、起きる化学反応が全然違うはずで
   す。
    なお、水素イオンと水酸化物イオンの数の積を「イオン積」と呼びます
   が、この値が一定なので、水素イオンの数だけで2種類のバランスがわか
   ります。pHは「水素イオン指数」とも呼ばれ、水素イオンの割合をわか
   りやすい数字にしたものなのです。
  
     執筆者:丸山義巨 科学技術館事業部
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
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  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    今月は「薬」についての本を紹介したいと思います。まず始めに、病気
   の治療などで使われる薬について書かれた本を紹介したいと思います。
  
   ■ 考えよう、わたしたちの体と生き方3
     『薬1 わたしたちが使う薬』 ■
     丸山敬・著  小峰書店 2005.4 3200円+税
  
    全5巻のシリーズ本のうち、3では病気の治療などで使う薬について、
   4では『薬2 薬による害』として、広く体に影響を与える「薬のような
   働きをするもの」と薬による害について書かれています。今回は『薬1』
   の方を紹介したいと思います。
    早く治したい、苦痛を伴わずに治したいと思うとき、私たちの多くが頼
   りにするのは薬だと思います。でもどうして効くのか、どのような作用を
   もたらすのかについては、案外と無頓着な人も多いのではないでしょうか。
    この本ではまず、薬には有益な作用と副作用があるということに触れ、
   具体的に「サリドマイド」と「薬害エイズ」を取り上げています。その上
   で、私たちがもっとも服用する機会が多いと思われる「抗生剤」と「解熱
   剤」を中心に解説しています。もちろん、副作用についても触れられてい
   ます。大切なのは薬についての正しい知識であるということでしょう。
    とてもわかりやすくまとめられていますので、中学生くらいから理解で
   きると思います。大人にとっても必要な知識だと思います。
  
    執筆者:山森貴子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/9karada/kusuri/kusuri.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆ イベント情報
  
   ■ 平成19年度「第3回理科大好きボランティア研修会」参加者募集 ■
  
    独立行政法人科学技術振興機構(JST)では、地域で科学教室・実験
   教室・工作教室などをボランティアとして開催されている方々を支援して
   います。これから科学教室等で講師をしてみたいという方を対象に、科学
   教室開催のノウハウや基本的な実験・演示方法を提供する研修会を企画い
   たしました。
    科学教室等の実施にご関心のある方は奮ってご参加くださいますようご
   応募をお待ちしております。
  
    日 時:12月1日(土)10:00〜17:00
        12月2日(日)10:00〜14:35
    場 所:大阪市立科学館(共催)
    主 催:(独)科学技術振興機構(JST)
  
    申込方法等詳しくは、こちらのURLをご覧ください。
     http://rikasuki.tokyo.jst.go.jp/sanka/h19/index.html
  
   ■ 「エネルギーかるた」大会開催のお知らせ ■
     =奈良、三重、青森の各大会は事前募集中!=
  
    エネルギーかるた実行委員会(財団法人日本科学技術振興財団・電気事
   業連合会)では、読み札を公募して作ったオリジナルの“エネルギーかる
   た”を使って、かるた大会を実施します。
    伝統の遊び「かるた」を通じて、楽しみながらエネルギーに親しむこと
   で、科学やエネルギーについての理解が自然と深まります。
  
   ●実施予定の地域
    ○北海道11月11日(日) 北海道(北海道札幌西高等学校)
    ○関西 11月17日(土) 奈良(奈良女子大学)
    ○中部 12月 1日(土) 三重(三重大学)
    ○東北 12月 9日(日) 青森(青森県立三沢航空科学館)
    ○九州 12月22日(土) 鹿児島(日置市中央公民館・文化会館)
  
   ※大会に出場された方にはもれなく記念品をさしあげます。
   ※応募方法等の詳細はこちらのURLをご覧ください。
    http://www.e-karuta.jp/taikai/index.html
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆秋の「大型映像フェスティバル」開催中!
  
    開催期間:2007年10月27日(土)〜11月11日(日)
    内  容:「ロストワールド」の他に、「ダイナソーDX」を上映しま
         す。
         上映時間や内容の詳細は、こちらをご覧ください。
         http://tam-web.jsf.or.jp/cont/menu/m_mov.htm
  
   ☆秋の特別展「特別便へのご招待
           〜VIPフライト・記念フライト・政府専用機〜」
  
    21世紀の今日、飛行機はだれもが利用できる乗り物ですが、VIPを
   対象とした「スペシャルフライト」、個人・団体等が機体を借り切って利
   用する「チャーターフライト」、救援に当たる「レスキューフライト」な
   ど利用者が制限された”特別便”も存在します。
    この特別展では、従来ほとんど知られることが無かった特別便の世界へ
   皆様をご招待します。
  
    開催期間: 2007年10月20日(土)〜12月2日(日)
    展示内容等は、所沢航空発祥記念館のホームページをご覧ください。
  
    所沢航空発祥記念館ホームページ
    http://tam-web.jsf.or.jp/cont/index.htm
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆海の男のギャラリートーク〜奇跡の船“宗谷”
  
    今年は南極に昭和基地を築いて50年。この基地を築くにあたって、物
   資の輸送に6度従事した「宗谷」は、昭和54年(1979)より船の科
   学館で保存、展示しています。
    現在、この「宗谷」では、50年前の元乗組員8名がボランティアとし
   て活動しています。この当時の乗組員たちに実体験やエピソードの数々を
   語っていただく「海の男のギャラリートーク〜奇跡の船“宗谷”」が、
   11月10日(土)からスタートします。ぜひご参加ください。
  
    スケジュール等詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/2007/10/post_24.html
  
    船の科学館ホームページ http://www.funenokagakukan.or.jp/
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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  ■ おかげさまで3周年!!! ■
  
    おかげさまで、科学技術館メールマガジンは3周年を迎えました〜!
    2004年11月3日に不安をかかえながらも創刊されたメルマガです
   が、手探りしながらいろいろなコーナーを立ち上げ、2006年には人気
   コーナーとなった「北の丸公園の自然」から派生した冊子「散歩のおとも」
   も発行し、そして、2007年3月には登録者数5,000人を超えるま
   でになりました。これもすべて読者の皆様のあたたかいご支援のおかげで
   す。厚く御礼申し上げます。
    4年目に入り、より内容を充実させるための計画なども考えております
   ので、今後ともご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。
  
                        (企画広報室 中村 隆)
  
  
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    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
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  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
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  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
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