科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第161号 ◆  ━
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                             >>>2007/12/5発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
  
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   本号の配信数 5,761人。
  
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      ┘ 【1】 ★ 科学技術館News       ★ ┘
      ┘ 【2】 ★ 科学技術館Laboratory ★ ┘
      ┘ 【3】 ★ 科学技術館Recommends ★ ┘
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  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 秋篠宮殿下「第20回国際生物学オリンピック」名誉総裁ご就任 ■
  
    2009年に日本で開催される「第20回国際生物学オリンピック」の
   名誉総裁に、秋篠宮殿下にご就任いただくこととなりました。
    この年は、進化論を唱えたダーウィンの生誕200年、「種の起源」出
   版150年、さらに、メンデルの因子に対し遺伝子という言葉が提唱され
   てから100年という、生物学にとって記念すべき年でもあります。
    科学技術館を運営している(財)日本科学技術振興財団は、国際生物学
   オリンピック2009組織委員会の事務局を担当しております。
  
   ※国際生物学オリンピックについては、こちらをご覧ください。
    http://www.jbo-info.jp/
  
  ◆ お知らせ
  
   ■ 「夢・化学-21」土曜実験教室 ■
  
    11月より、毎年恒例の土曜実験教室がはじまりました。光や電気など
   毎月テーマを変えて開催いたします。ご来館された方は、どなたでも参加
   できますので、ぜひ楽しんで学んでください。さあ今度の土曜日は、実験
   の日としませんか?
  
    主 催 : 「夢・化学−21」組織委員会
           <(社)日本化学会、(社)化学工学会,
            (社)新化学発展協会、(社)日本化学工業協会>
    協 力 : 科学技術館
    後 援 : 文部科学省,経済産業省
  
    ※実施日・開催場所等詳しくはこちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/info/2007/10/post_90.php
  
  ◆ 今週のユニバース
  
    科学ライブショー「ユニバース」では、コンピュータシミュレーション
   による太陽系や宇宙の話題をお届けしています。
    ゲストコーナーでは最新の研究成果のお話を、直接研究者のみなさんか
   ら聞くことができます。
    今週はシカゴ大学ヤーキス天文台とのライブ天体観測コーナーがありま
   す。
  
    案内役:半田利弘(東京大学)
    ゲスト:身内賢太朗(京都大学)
  
    今後の予定 http://universe.chimons.org/jsf/
  
    『週刊ユニバース』 http://universe.chimons.org/weekly/
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 「たたら製鉄」のパホイホイ溶岩? ■
  
    ハワイのキラウエア火山や伊豆大島の三原山などの玄武岩の溶岩を噴出
   する火山では、溶岩が流れやすい性質をもつために表面に何本もの縄をな
   らべたような形状のある溶岩を観察することができます。これをパホイホ
   イ溶岩といいます。
    このパホイホイ溶岩に似たものを科学技術館で先日行われた「たたら製
   鉄」の体験イベントで見ることができました。たたら製鉄とは、木炭を高
   温で燃やすことで酸化鉄となっている砂鉄から酸素をとりのぞいて鉄を作
   り出す方法です。その過程で不要な物をたたら炉の外に排出する「ノロ出
   し」という作業が行われます。1000度以上の温度になっている炉から
   出された「ノロ」はオレンジ色に輝く液体状です。そして空気中に出され
   ると、あっという間に冷されてどんどん黒ずんでいきます。十分に冷えた
   「ノロ」は流れ出したときの形となめらかな表面をしており、まるでパホ
   イホイ(縄状)溶岩のようです。
    玄武岩には元素としてケイ素、酸素、鉄、アルミニウムなどが含まれて
   います。一方、たたら製鉄では原料の砂鉄の他に、炉を土で作りますので、
   そこにケイ素やアルミニウムが含まれています。玄武岩の溶岩と「ノロ」
   の成分はそっくりです。成分だけではありません。たたら炉の内部は10
   00度以上、玄武岩の溶岩は1100から1200度という温度の条件も
   そっくりなのです。
    誤解のないように付け加えておきますが、パホイホイ溶岩と「ノロ」が
   同じものということではありません。地球の営みでできた玄武岩や花崗岩
   などの岩石とそれに由来する砂鉄。そして、その砂鉄を利用した人間の営
   みである製鉄の間には深い関係があるのではないかと思わせる現象でした。
  
    執筆者:加藤智之 科学技術館事業部
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
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  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    あなたは石ころを集めるのが好きですか。実は私は小さいときから、き
   れいな石拾いが大好きで集めた石を時々眺めていましたが、それがどうし
   て出来たかを考えたりはしませんでした。科学の目で見つめていたら、も
   っと楽しかったでしょう。今月は石の魅力を伝える本を紹介します。
  
   ■ 『石ころ 地球のかけら』 たくさんのふしぎ傑作集 ■
     桂雄三 文 平野恵理子 絵 1998年 福音館書店
  
    浜辺に転がっているきれいな色や模様の石ころのルーツをやさしく語っ
   ています。
    高い山の岩が割れて川に落ち、ゆっくり流れ下る旅を続ける間に、だん
   だん角が取れ小さくなり、ついには丸い石や砂となって海へ到着。またそ
   の上に流れてきた石ころなどがどんどん積み重なって行きます。
    ながい年月がたって深い海の底にある砂や石は「うわー、重たい」と押
   しつぶされ、くっついて、ついには岩に!
    地上は土や草木でおおわれ生命があふれていますが、地球の中は温度が
   高くて岩もどろどろに融けていて、時にはマグマとなって上へとのぼって
   噴き出したりします。
    こうしてプレートは動き山が噴火するという雄大な大地の活動の中で、
   石と岩の旅は繰り返されます。岩が曲がったり切断されたりして、あのき
   れいな不思議な模様ができたり、高い山の上でアンモナイトの化石が見つ
   かったりもします。
    堆積岩とか変成岩などの難しい言い方を避け、石やプレートはカラフル
   で目鼻や手足が描かれていて可愛らしく、何とも楽しい絵本です。
    残念ながら絶版になっています。図書館で是非手にとってみてください。
  
    執筆者:平井崇子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/3chikyuu/ishikoro/ishikoro.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆ イベント情報
  
   ■ 「エネルギーかるた」大会開催のお知らせ ■
     =鹿児島大会まもなく募集開始!=
  
    エネルギーかるた実行委員会(財団法人日本科学技術振興財団・電気事
   業連合会)では、読み札を公募して作ったオリジナルの“エネルギーかる
   た”を使って、かるた大会を実施します。
    伝統の遊び「かるた」を通じて、楽しみながらエネルギーに親しむこと
   で、科学やエネルギーについての理解が自然と深まります。
  
   ●実施予定の地域
    ○東北 12月 9日(日) 青森(青森県立三沢航空科学館)
    ○九州 12月22日(土) 鹿児島(日置市中央公民館・文化会館)
  
   ※大会に出場された方にはもれなく記念品をさしあげます。
   ※応募方法等の詳細はこちらのURLをご覧ください。
    http://www.e-karuta.jp/taikai/index.html
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆クリスマスコンサート「音楽のおくりものVol.4」
  
    実施日:12月23日(日)
    時 間:14:00〜
    内 容:誰もが一度は聞いたことがある、クリスマスにちなんだクラシ
        ックからポピュラー、映画音楽などを弦楽四重奏(バイオリン、
        ビオラ、チェロ)で演奏します。
  
    ※展示館入館料のみでご覧になれます。
     曲目等の詳細は、こちらをご覧ください。
     http://tam-web.jsf.or.jp/cont/menu/m_info.htm
  
     所沢航空発祥記念館ホームページ
     http://tam-web.jsf.or.jp/cont/index.htm
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆海の男のギャラリートーク〜奇跡の船“宗谷”
  
    今年は南極に昭和基地を築いて50年。この基地を築くにあたって、物
   資の輸送に6度従事した「宗谷」は、昭和54年(1979)より船の科
   学館で保存、展示されています。
    現在、この「宗谷」では、50年前の元乗組員8名がボランティアとし
   て活動しています。この当時の乗組員たちに実体験やエピソードの数々を
   語っていただく「海の男のギャラリートーク〜奇跡の船“宗谷”」を開催
   中です。ぜひご参加ください。
  
    スケジュール等詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/2007/10/post_24.html
  
    船の科学館ホームページ http://www.funenokagakukan.or.jp/
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 自分の評価 ■
  
    自分自身の評価を自分がやるのは、難しいことだと思います。どうして
   も「我が身かわいさ」が先走ってしまって客観的にみることがなかなか出
   来ないからかもしれません。
    歴史に名を留める人は、よく回顧録や日記を残します。歴史的に一級の
   資料といわれる「大久保利通日記」や「木戸孝允日記」あるいは勝海舟の
   「氷川清話」などは、後世における自分に対する評価を多分に意識して書
   かれたものだといわれています。
    さて発行して3年が経過し、5,700名を超える方々に愛読されてい
   るこの「科学技術館メールマガジン」もきちんとした評価を行う時期にき
   ていると考えます。そこで、読者の皆様へのアンケートの実施を予定して
   おります。今後のメールマガジンの編集に大いに参考にしたいと思います
   ので、皆様の忌憚のないご意見をお願いいたします。
    なおこのメールマジンについては、政治的思惑は一切ございませんので
   ご安心下さい。
                        (企画広報室 鈴木直樹)
  
  
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    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
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  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
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