科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第165号 ◆  ━
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                              >>>2008/1/9発行
  
   新年あけましておめでとうございます。
   本年も科学技術館メールマガジンをご愛読のほど、よろしくお願い申し上
   げます。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧下さい。
  
   本号の配信数 5,801人。
  
      ┘┘┘┘┘┘┘≪ 今 号 の 目 次 ≫┘┘┘┘┘┘┘
      ┘                         ┘
      ┘ 【1】 ★ 科学技術館News       ★ ┘
      ┘ 【2】 ★ 科学技術館Laboratory ★ ┘
      ┘ 【3】 ★ 科学技術館Recommends ★ ┘
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  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 第5回コンストラクション・ワンダーランド ■
  
    科学技術館では、建設のおもしろさを発見する「コンストラクション・
   ワンダーランド」を開催します。
    4階の建設館の展示体験ツアーや震度7の地震体験、実験、ワークショ
   ップなどを実施します。
  
    開催日:2008年2月17日(日)
        ※当日は科学技術館入館無料です
    場 所:科学技術館4階
        建設館、イベントホール、ギャラリー
    主 催:社団法人日本建設業団体連合会
        社団法人日本土木工業協会
        社団法人建築業協会
   
    詳しくは、こちらのURLをご覧ください。
    http://www.ge-t.co.jp/construction/index.html
  
  ◆ お知らせ
  
   ■ 科学技術館新春特別企画
       ベビーマンモス「リューバ」展
        −最先端の科学技術がマンモスを解析− 開催中! ■
  
    科学技術館では、新春特別企画として2007年に北極圏で発見された
   ベビーマンモス「リューバ」の解析を中心とした企画展を開催しています。
    東京慈恵会医科大学の鈴木直樹教授による解析データを高精細映像やパ
   ネルで公開しています。最先端の科学技術がマンモスを解き明かします。
  
     開催期間:2008年1月4日(金)〜2月3日(日)
     会  場:科学技術館2階イベントホール
     主  催:財団法人日本科学技術振興財団・科学技術館
     共  催:読売新聞社、東京慈恵会医科大学
     協  力:JAXA
  
    詳しくは、こちらのURLをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2007/12/post_105.php
  
   ■ 「サイエンスフォーラム 科学の鉄人2008」
                     子ども審査員大募集 ■
  
    2008年2月10日(日)・11日(月)に全国から科学実験ショー
   の達人が大集合!
    〜サイエンスフォーラム科学の鉄人2008〜は、1年に一度、全国の
   科学の達人が集まり競い合うサイエンスショーです。
    その達人の中から”科学の鉄人”を決める、子ども審査員を募集します。
   君も、驚異の科学実験を見て、”科学の鉄人”を選んでみませんか!
  
    詳しくはこちらのURLをご覧下さい。
    http://www.jsf.or.jp/info/2007/12/2008.php
  
   ■ 科学技術館メールマガジン読者アンケート実施中 ■
  
    いつも科学技術館メールマガジンをご愛読いただきまして誠にありがと
   うございます。当メールマガジンは、創刊して丸3年が経ち、おかげさま
   で5,700人を超える方にご登録いただいています。
    これからもより内容を充実させていかなくてはと思っていますが、その
   ためにも、まずは読者の皆様のご意見をうかがいたく、アンケートを実施
   することにいたしました。
    アンケートの結果をもとに、より皆様のお役に立てるメールマガジンに
   していきたいと思いますので、ご協力のほど宜しくお願い申し上げます。
  
    ※アンケートにご協力いただいた方の中から抽選で160名様に景品を
     プレゼントいたします。
  
    アンケートのページへはこちらからお入りください。
    https://www3.jsf.or.jp/mailmaga/enquete/start.html
  
  ◆ 今週のユニバース
  
    科学ライブショー「ユニバース」では、コンピュータシミュレーション
   を使って、太陽系や宇宙の話題を中心に、いろいろな科学の分野を紹介し
   ています。
    さて、今年はどんな科学の話題が飛び出してくるでしょう?
    案内役や研究者の旬なお話を聞きながら、ぜひ科学を身近に感じてくだ
   さい。
  
    案内役:伊吹山 秋彦さん(理化学研究所)
    ゲスト:平野 秀典さん(慶応義塾大学)
  
    今後の予定は
    http://universe.chimons.org/jsf/ を見て下さい。
  
    ライブショーの毎回の上演の様子は、『週刊ユニバース』
    http://universe.chimons.org/weekly/ を見てください。
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 肉を切らせず骨も断たない?! ―三次元計測X線CT装置― ■
  
    みなさん、体の骨を折ったり、内臓を壊したとき、医者が三次元計測X
   線CT(Computed Tomography)装置という機械を使って体の中を診断す
   るのをご存知でしょうか。この装置、一般的に使われているレントゲン撮
   影装置が進歩したものです。
    レントゲン撮影装置は、X線を体に対して一方向から照射し、身体の中、
   例えば骨などをX線が通り抜けるその度合いの違いを利用してX線をフィ
   ルムに感光させて観察します。X線を一方向から照射しますので、得られ
   る画像はあくまでも平面画像です。これが三次元計測X線CT装置になる
   と、複数の方向からX線を照射し、得られたX線の情報をコンピューター
   で解析、再構成することにより、体の中の立体情報が得られるのです。
    従来のレントゲン撮影では骨が折れていても折れていることがわかるだ
   けで、空間的にどのように折れているのかを明確に把握することはできま
   せんでした。また最近話題のメタボリックシンドロームにしても、レント
   ゲン撮影で内臓のどこの部位に脂肪が付いているのかは分かりますが、特
   定部位にどのように、どれぐらいの量が付いているかまでは分かりません。
   ところが三次元計測X線CT装置ですと、骨の折れている姿も、内臓に付
   着した脂肪の姿も、三次元情報として観察、診断することができるのです。
    体にメスをいれることなく、骨が折れているのなら、どのように折れて
   いるのか、破片の空間的な散らばり具合まで、内臓脂肪なら、どこの臓器
   にどのように脂肪がついているのか、立体情報ですのでその量まで正確に
   知ることができるのです。体にメスを入れて体を切ることなく、体の中を
   観察することができる、本当に画期的な装置です。
    この三次元計測X線CT装置、医療現場以外でも使われています。昨年
   末にメルマガの臨時号でお知らせしましたが、現在、科学技術館では新春
   特別企画 ベビーマンモス「リューバ」展を開催しています。
    昨年5月、西シベリアの永久凍土から約3万7000年前の生後約半年
   の雌マンモス「リューバ」が発見されました。永久凍土の中で凍結されて
   いたため、骨だけでなく、皮膚や筋肉も残っています。とはいえ、貴重な
   マンモスを切り刻むわけにはいきません。そこで活躍しているのが三次元
   計測X線CT装置なのです。この装置を使うことにより、マンモスの皮膚
   を切り開くことなく、骨や筋肉、内臓の姿をあたかも解剖したように見る
   ことができるのです。
    マンモスの体の中がどうなっていたか詳しく知りたいなと興味をお持ち
   の方は、是非、科学技術館へお越しください。お待ちしています。
  
    執筆者:田代英俊 企画広報室
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  ◆ 自然と友だち
  
   ■ 新春特別編「子年の顔」 ■
  
    明けましておめでとうございます。新しい年平成20年を迎えました。
   今年は子年で、干支十二支の始まりの年に当たります。野生のネズミの写
   真はなかなか撮るのがむずかしいですが、私の撮影した野生のアカネズミ
   の写真と、ネズミに近い仲間(げっ歯類)のホンドリスの写真でご挨拶申
   し上げます。
    なお、お正月にふさわしい野鳥の飛翔の写真もあわせてご覧いただけれ
   ばと思います。
  
    新春特別編「子年の顔」の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/ss2008/
  
   ■ 「沖縄・八重山紀行(2)」
      〜甲虫・トンボ・ホタル・ミズカマキリ・カニ・ウマ・野鳥〜 ■
  
    自然と友だちNo.4で蝶・蛾についてご覧に入れましたが、それ以外
   のものについて、ここでお見せしたいと思います。
    常夏の八重山の島々では、実にいろいろな生物が見られてとても楽しい
   ものでした。
  
    「沖縄・八重山紀行(2)」の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/ss05/
  
    執筆者:松田邦雄 サイエンス友の会講師
  
    ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然」好評発売中!
    ハンドブックのお求め方法
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm
  
  
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  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    今月のテーマは、野生動物との共存です。このところ、クマ、サル、シ
   カなどの被害のニュースが増えています。かつてはヒトとどちらが大事か
   というような、感情論がほとんどでしたが、最近は、共存する工夫もでて
   きました。4冊の本には、さまざまな方法が紹介されています。
  
   ■ 『ツキノワグマ』■
     宮崎学・著 偕成社 2006年10月 1400円
  
    近年、クマによる被害が数多く報道される。人家のそばに熊が出没して、
   木に登ったり落ちたりの映像が流されたり、小学校の校庭に出たので、子
   ども達が鈴をつけて登校するという話を聞いたりと、かなり身近にクマの
   気配を感じる。そんな時のクマは、悪者とまでは言わないにしても、困っ
   た存在としてとらえられている。でも、クマの側から見たらどうなのだろ
   う、野生動物の視線でものごとを見る宮崎学さんの『ツキノワグマ』に、
   里に出没する野生動物とどのように付き合っていったらよいか、ヒントを
   探してみよう。
    大きな問題は、クマの生息域に人間が侵入し、かつ、人間がクマにおい
   しい餌を与えていること。キャンプ場などでバーベキューをしてさんざん
   クマに匂いをかがせた後に、残飯はポリバケツに捨てているが、クマにと
   ってはポリバケツの中のものを取ることなど簡単なことなのだ。ところが
   キャンプ場などでは、ゴミ箱をクマが荒らせば観光に差し支えてしまう。
   だからあわててクマを捕獲して射殺したり、または芥子スプレーをかけて
   人間は怖いということを感じさせた後奥山に放獣するということになる。
   しかし、開発の進んだ日本に、人里はなれた奥山などはもうない。だから
   おいしい餌を思い出して、ふたたびそのクマが戻ってくることも考えられ
   る。かつ、不愉快なことをされたことをしっかり覚えていて、人間に復讐
   しようとすることはないだろうか。
    野生に対する感覚が、驚くほど鈍ってきてしまっているわれわれ現代人。
   今、野生動物との共生について、改めて考えるべき時が来ているのではな
   いだろうか。
  
    執筆者:小川真理子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/10kankyou/tukinowaguma/tukinowaguma.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆ イベント情報
  
   ■ 『科学と音楽の夕べ』開催 ■
  
    科学とクラシック音楽、あわせてみると不思議と身近、とっても新鮮!
   夕方からちょっとお出かけして、新国立劇場で素敵な時間を過ごしてみま
   せんか?
  
    日  時:2008年2月4日(月) 17:50開場、18:20開演
    場  所:新国立劇場 中劇場(東京都渋谷区本町1-1-1)
    主  催:独立行政法人科学技術振興機構
    共  催:独立行政法人理化学研究所
    入 場 料:1人1,000円
        (中学生以下無料・保護者同伴、未就学児入場不可)
  
    出  演:中村桂子(JT生命誌研究館館長)
         野依良治(独立行政法人理化学研究所理事長)
         東京フィルハーモニー交響楽団(室内楽)
         プリムローズ・マジック(ピアノ・デュオ)
    講  演:「生きものはつながりの中に」他
    曲  目:「ピーターと狼」「動物の謝肉祭」他
    申込締切:2008年1月28日(月)
    お問合せ・申込先
     「科学と音楽の夕べ」事務局
      TEL:03-3432-0420 FAX:03-3434-3745
      E-mail:e-rikai@sci-news.co.jp
  
    詳しくは、こちらのURLをご覧ください
    http://www.sci-news.co.jp/ongaku080204
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆船のカレンダー展
  
    船の科学館では、船や海を題材にしたカレンダー60点余りを一堂に集
   めた「船のカレンダー展」を開催しています。
    帆船や客船などの優美な姿が見られる力作ぞろいのカレンダーを展示し
   ていますので、是非ご覧下さい。
  
    開催期間:平成20年1月2日(水)〜平成20年1月20日(日)
    会  場:船の科学館 本館3階 マリタイムサルーン
         (船の科学館入館料でご覧いただけます)
  
    船の科学館ホームページ http://www.funenokagakukan.or.jp/
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 山椒は小粒でもピリリと辛い ■
  
    新年あけまして、おめでとうございます。読者の皆様、お正月はどう過
   ごされましたか?
    今年の干支は子(ね)、ネズミの年です。十二支では一番小さな生き物
   ですが、生命力は旺盛で地球の気候の大きな変動にも力強く生き抜いてき
   ました。小さな存在のように見えても、実は大きな力を秘めていると云え
   るでしょう。
    当財団も100人足らずの小さな組織ですが、このメルマガや科学技術
   館の展示をはじめ、様々な科学技術の素晴らしさを、楽しく分かり易く伝
   えていく活動に取組んで行きますので、ご支援の程お願いいたします。
   「山椒は小粒でもピリリと辛い」、今年もよろしくお付き合いください。
  
                        (企画広報室 鈴木直樹)
  
    ※科学技術館メールマガジン読者アンケートはこちらから
     https://www3.jsf.or.jp/mailmaga/enquete/start.html
  
  
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    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
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  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれて下さい。                 ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
  ┘  像・記事については、無断使用・転載を禁止します。       ┘
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