科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第169号 ◆  ━
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                              >>>2008/2/6発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧下さい。
  
   本号の配信数 5,919人。
  
      ┘┘┘┘┘┘┘≪ 今 号 の 目 次 ≫┘┘┘┘┘┘┘
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      ┘ 【1】 ★ 科学技術館News       ★ ┘
      ┘ 【2】 ★ 科学技術館Laboratory ★ ┘
      ┘ 【3】 ★ 科学技術館Recommends ★ ┘
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  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ アンケートへのご協力ありがとうございました ■
  
    科学技術館メールマガジン読者アンケートにご協力いただき、誠にあり
   がとうございました。おかげさまで、400名を超える方にご回答いただ
   きました。
    この結果をもとに、より楽しく、より役立つ情報を発信するメールマガ
   ジンへと進化させていきたいと思いますので、今後ともご愛読のほど宜し
   くお願い申し上げます。
  
    ※アンケートの結果は、集計次第、ご報告する予定です。
     プレゼントの当選については、該当者の方に直接メールにてご案内さ
     せていただきます。
  
   ■  高知大学バイオ&アグリ・オープン・スクール    ■
    「Welcome to 高(知・智・地)サイエンス ヴィレッジ」
      〜高知の自然から、おもしろ科学の贈り物〜
  
    科学技術館では、高知大学と共催でオープン・スクールを開催します。
   高知の自然が育んだ様々な生物の話と特産品を楽しみながら、地球を守る
   こと、生物を守ること、私たちの食や健康を守ることについて学びます。
   自然と生命と科学の楽しさを体験して下さい。
  
    主 催 : 高知大学農学部、ISK特化教育プロジェクト
    共 催 : 日本科学技術振興財団・科学技術館
    場 所 : 科学技術館、4階イベントホール
    日 時 : 平成20年3月1日(土)〜2日(日)10時〜16時
  
    テーマ等詳細については、こちらのURLからご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2008/03/welcome_to.php
  
  ◆ お知らせ
  
   ■ キッズ・フロンティア・ワークショップ 参加者募集中 ■
  
    「カラーコピー機のひみつをさぐれ! −カラーコピー機の大解剖−」と
   題して、本物のカラーコピー機を“解剖”しながら、カラーコピー機の原
   理や仕組みをさぐっていく小中学生向けのワークショップです。コピー機
   を開発してきた株式会社リコーの技術者をはじめとする講師が指導してく
   れます。
  
    開 催 日:小学生コース 2008年3月15日(土)
         (4〜6年生)
         中学生コース 2008年3月16日(日)
    定  員:各32名
    会  場:科学技術館
    主  催:財団法人新技術開発財団
    共  催:財団法人日本科学技術振興財団
    後  援:文部科学省 朝日新聞社 朝日学生新聞社
    特別協賛:株式会社リコー
    応募締切:2008年2月12日(火)
    問 合 先:財団法人日本科学技術振興財団・振興事業部
         「キッズ・フロンティア・ワークショップ」事務局
         TEL.03-3212-8447
             (月〜金、9:30〜17:00)
  
   ■ 2008年度 サイエンス友の会会員募集 ■
  
    2008年度サイエンス友の会の会員を募集しています。募集期間は2
   月15日までです。先着順ではありませんので、期間内にお申し込みくだ
   さい(前年度会員だった方も、継続をされる場合は全員更新の手続きが必
   要です)。
    ※詳しくは「友の会 入会案内」をご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/club/guide/
  
   ■ 第5回コンストラクション・ワンダーランド ■
  
    科学技術館では、建設のおもしろさを発見する「コンストラクション・
   ワンダーランド」を開催します。
    4階の建設館の展示体験ツアーや震度7の地震体験、実験、ワークショ
   ップなどを実施します。
  
    開催日:2008年2月17日(日)
        ※当日は科学技術館入館無料です
    場 所:科学技術館4階
        建設館、イベントホール、ギャラリー
    主 催:社団法人日本建設業団体連合会
        社団法人日本土木工業協会
        社団法人建築業協会
  
    詳しくは、こちらのURLをご覧ください。
    http://www.ge-t.co.jp/construction/index.html
  
  ◆ 今週のユニバース
  
    科学ライブショー「ユニバース」では、コンピュータシミュレーション
   による太陽系や宇宙の話題を中心にお届けしています。
    また第2・第4土曜日にはシカゴ大学ヤーキス天文台との、ライブ天体
   観測コーナーがあります。天候により当日のシカゴの星空をご紹介できな
   い事もありますのでご了承下さい。
  
    案内役:矢治 健太郎さん(立教大学)
    ゲスト:柳瀬 亘さん(東京大学)
  
    今後の予定は
    http://universe.chimons.org/jsf/ を見て下さい。
  
    ライブショーの毎回の上演の様子は、『週刊ユニバース』
    http://universe.chimons.org/weekly/ を見てください。
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 冷凍庫の中でダイエットする氷?! ■
  
    鍋物がおいしい季節ですね。味のお好みは人それぞれと思いますが、お
   いしく作ろうと思うと、汁が沸騰(ふっとう)しているかいないかで具材
   の入れごろを判断したり、具材の種類によって沸騰する時間を調節したり
   しますね。そんなところに注目すると、実は料理も科学的な技術であると
   言えます。
    さてこの「沸騰」という現象、ボコボコと音を立てて大きめの泡が熱湯
   の中からわき出るものですが、これはそもそも何が起きているのでしょう?
   小学4年生の理科の教科書には、下記のことが書いてありました。
    (1)沸騰すると水が水蒸気になる
    (2)沸騰の温度は約100℃である
    (3)水は、沸騰しなくても蒸発する
   これらは水が持つ3種類の異なる性質として暗記することもできますが、
   実は「一つのこと」が3種類の現れ方をしているだけだとわかると、理科
   がぐっと面白くなってくると思います。
    「一つのこと」とは、「水の蒸気圧は温度が高いと大きくなる」という
   ことです。「蒸気圧」とは、簡単に言えば「蒸発しようとする力」です。
   例えば温度が高いと洗濯物が早く乾くということに、それが現れています。
    蒸発しようとする力があるといっても、例えば水だけが入ったビニール
   袋が、水蒸気でふくれるということは普通は起こりません。これは空気の
   「気圧」の方が蒸気圧より大きいため、水蒸気が水の中に押し戻されるか
   らです。つまり「蒸気圧<気圧」である限り、すき間がない容器内で水蒸
   気ができることはありません。
    しかし、水の温度が上がり蒸気圧が気圧より大きくなっていくとどうで
   しょう? 「蒸気圧≧気圧」になったとたん、ビニール袋がふくれ始める
   ことはご想像いただけますでしょうか? こうなれば、気圧しかかかって
   いないものはどんなものでも押しのけて力強く蒸発します。鍋に入った水
   にかかる力は気圧だけなので、その中心付近でも周りの水を押しのけて
   「ボコボコ」と強引に水蒸気の泡となり出て行きます。これが「沸騰」で
   す。沸騰は、気圧と蒸気圧のバランスが逆転する、特別な条件での「蒸発」
   なのです。そして約100℃を超えた水は水でいられないから、熱湯の温
   度はいくら加熱してもそれより上がらないのです。
    では、温度を下げたらどうなるでしょう? 氷になったら蒸気圧はなく
   なるのでしょうか? いやそんなことはありません。水と同じように氷も
   蒸発するのです。冷凍庫の氷を何週間も放置したらどうなるか、ぜひ実験
   してみてください。
  
    執筆者:丸山義巨 科学技術館事業部
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
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  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    最近、雲を眺めたことはありますか。
    しくみや成り立ちがわかると、雲を眺めるのが楽しくなってきますよ。
    今回は、雲の本を紹介します。
  
   ■ 『雲をみようよ』 ■
     トミー・デ・パオラ 作 福本友美子 訳
     光村教育図書 2006年
  
    『まほうつかいのノナばあさん』などで知られる絵本作家が描いた科学
   の絵本です。単純化した形と優しい色合い、ユーモアあふれる絵で小学校
   低学年の子どもから楽しめます。
    まず形と空のどのあたりでできるかで、巻雲、積雲、層雲の3種類に分
   け、次にそれぞれ2つずつ組み合わさってできる雲(例:巻積雲)など計
   10種類の雲について書かれています。「巻雲は、まっ白で、鳥のはねの
   ようにうすい雲。いちばん高いところにうかんでいる。積雲は、ぽっこり
   したカリフラワーみたいな雲。下は、たいらにひろがっている。層雲・・
   ・はい色のもうふをひろげたみたいだ。」など、おもしろい例えと要所を
   押さえた文で説明しています。
    雲はどんどん形が変わっていきますね。その形からいろいろ想像するの
   も楽しいものです。大昔のギリシャ人は、雲が風にふきとばされるのを見
   て、ヘルメス(風のこと)が太陽の飼っている牛(雲のこと)をぬすんだ
   と思い、またアメリカ大陸の北端ラブラドル地方の人びとは、霧はシロク
   マが水をたくさんのんで、膨らんで破裂したと考えたそうです。
    天気を予測したことわざもいろいろ紹介しています。「夕やけに朝ぐも
   りは、たびだちによい」は旅人のことわざ、「空にサバのうろこと馬のし
   っぽがでたら、帆をおろせ」は船乗りのことわざ。空を見上げ、雲を見る
   のが楽しくなる絵本です。
  
    執筆者:小磯悦子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/3chikyuu/kumo/kumo.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆大型映像のソフト更新!
  
   「銀河鉄道999」を上映中!!
    <内容>
    アニメーション作品「銀河鉄道999」を基にした、大型映像用オリジ
   ナル作品。
    地球温暖化による人類の滅亡を救うため、999号で主人公が宇宙へ旅
   立つ物語です。
  
    上映期間: 2008年1月5日(土)〜3月30日(日)
  
    所沢航空発祥記念館ホームページ
    http://tam-web.jsf.or.jp/cont/index.htm
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆海洋セキュリティに関するフォーラム
  
    船の科学館では、国際海洋政策研究会の主催による「第4回 海洋セキ
   ュリティに関するフォーラム」が開催されます。入場無料ですので是非ご
   参加ください。
  
    開催日時 :平成20年2月16日(土) 14:00−17:20
    開催場所 :船の科学館(1F)オーロラホール
    講  師 :海洋政策研究財団常務理事 寺島紘士 ほか
    内  容 :「海洋基本法と新たな海洋立国」 ほか
    お申込先 :事務局(e-mail info@wakaba-kai.jp )へ参加者の氏名と
          同伴人数をお知らせ下さい。どなたでもご参加できます。
          (入場無料)
  
    ※パンフレットはこちらのURLからご覧ください。
     http://www.funenokagakukan.or.jp/news/leaflet.pdf
  
   ☆艦船模型サークル「ミンダナオ会」展示会
  
    『華麗なるクルーザー・エイジ〜世界の巡洋艦』
  
    期間 2008年2月9日(土)〜2月11日(月・祝)
    場所 船の科学館 青函連絡船”羊蹄丸”内 アドミラルホール
    入場無料
  
    船の科学館ホームページ http://www.funenokagakukan.or.jp/
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 立春と正月 ■
  
    早いもので今年も2月となり、4日は立春でした。明日は旧暦(太陰太
   陽暦)の元旦です。日本は1873年に新暦(太陽暦)を採用し、今日で
   は1月1日に正月を祝うことが普通ですが、中国の春節を始め東アジアの
   多くの国では、今でも旧暦での正月を盛大に祝っています。
    旧暦では年により変わりますが、立春の前後が正月になり、新年から春
   が始まることになります。
    立春を過ぎると寒さは厳しいものの日の出が早くなり、北の丸公園の白
   木蓮の花芽も膨らみ、白梅、紅梅も咲き始め、まさに立春を感じます。
    今年は、自然と密接に関連した生活をしていた昔の人々の感覚を味わう
   ために、旧暦の二十四節気等に関心を持とうと思います。暦の上では春が
   来ましたが、まだ寒い日が続きますので風邪には十分気をつけて下さい。
  
                       (企画広報室 酒井 次郎)
  
  
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    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
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  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
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  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれて下さい。                 ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
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