科学技術館メールマガジン バックナンバー |
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━ ━━ ━ ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第183号 ◆ ━ ━━ ━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ >>>2008/5/14発行 こんにちは。科学技術館です。 当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。 * このメールマガジンは等幅フォントでご覧下さい。 本号の配信数 6,607人。 ┘┘┘┘┘┘┘≪ 今 号 の 目 次 ≫┘┘┘┘┘┘┘ ┘ ┘ ┘ 【1】 ★ 科学技術館News ★ ┘ ┘ 【2】 ★ 科学技術館Laboratory ★ ┘ ┘ 【3】 ★ 科学技術館Recommends ★ ┘ ┘ ┘ ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【1】 ★ 科 学 技 術 館 News ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ お知らせ ■ 「日本自然科学写真展」開催 ■ 今年も自然科学写真展を開催いたします。自然と科学をテーマに、自然 が作り出す美しい瞬間、物理現象が見せる不思議で神秘的な瞬間などをと らえたさまざまな写真を多数展示します。ぜひご覧ください。 開催期間:2008年4月29日(火)〜6月1日(日) 場 所:科学技術館 2階ロビー 共 催:日本自然科学写真協会 詳しくは、こちらのURLをご覧ください。 http://japan-inter.net/ssp/index1.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】 ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 科学・技術よもやま話 ■ 電波は電磁波であるが、電磁波は電波でない? ■ 電波と電磁波の違いをご存知ですか?「知らない」と思った方は半分正 解です。電波は電磁波です。ところが、電磁波は電波です、とは言い切る ことができません。どういうことでしょうか? 電磁波はその名の通り電気と磁気の波です。波の特徴を表すもののひと つに周波数があります。単純に言えば1秒間に何個の波がやって来るのか を表すのが周波数です。例えば、1秒間に10個の波があれば、周波数は 10Hz(ヘルツ)となります。電波とは、周波数が3THz(テラヘル ツ:10の12乗ヘルツ)以下の電磁波を言います(それより上は、赤外 線、可視光線、紫外線、X線・・・となっていきます)。ですので、電波 ならば電磁波であると言えますが、電磁波ならば電波であるとは言い切れ ないのです。 電波は、さらにELFやMF、VHF、SHFなど周波数帯が細かく分 けられています。地上波アナログ放送ではVHF帯(30MHz〜300 MHz)の一部とUHF帯(300MHz〜3GHz)の一部が使われて います。テレビ局の放送開始または終了時に流れる映像で、映像周波数○ ○MHzというのを聞いたことがあるかもしれません。地上波デジタル放 送に変わるとすべてUHF帯になり、空いたVHF帯は別の用途で利用さ れるようになります。また、用途による分け方などもあり、例えばISM 帯といって、産業や科学、医療用に利用する周波数帯というのも決められ ています(日本では2.4GHz帯、5.8GHz帯が設定)。 電波(電磁波)は周波数によって異なる性質を見せます。低い周波数の 電波では障害物に当たるとその後ろに回り込む回折という現象が起きます。 AMラジオ放送が建物のかげでも比較的受信できるのはこのためです。一 方、周波数が高くなるほど多くの情報を載せることができ大容量の通信が 可能となります。また、マイクロ波と呼ばれる高い周波数では、水の分子 による電気的な特性に影響を与えて熱を生じさせます。この原理を利用し て食材を温めるのが電子レンジです(電子レンジの使用周波数は日本では ISM帯の2.45GHz)。 電波利用の用途は、このような周波数による性質も考慮して決められて います。どんな周波数の電波がどんな用途で利用されているか調べてみて はいかがでしょうか。 執筆者:中村隆 企画広報室 「科学・技術よもやま話」のバックナンバー http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html ◆ 自然と友だち ■ 「ツツジの花咲きアゲハ舞う5月」 ■ いよいよ新緑の季節、そしてどこにでもツツジの花が咲きほこっていま す。その花につぎつぎと大型の蝶、アゲハの仲間が訪れるようになりまし た。これらのアゲハは蛹で冬を越した春型のアゲハで夏型にくらべて少し 小型です。 いろいろな種類のアゲハがみられます。それぞれくらべてみましょう。 また、どうやら無事に幼虫で冬を越すことのできたツマグロヒョウモン も春と共に蛹化し、アゲハと共に出現しました。10年前にはツマグロヒ ョウモンやナガサキアゲハが春に東京で見られるなんて考えられもしなか ったのです。まさに虫が出す温暖化のサインです。 連休中、八ヶ岳の麓山梨県清里へ、ヒメギフチョウに会いに出かけ、ヒ メギフチョウ、ミヤマセセリなど春の高原の蝶たちの姿もカメラにおさめ ました。 「ツツジの花咲きアゲハ舞う5月」の写真 http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/ss14/ 執筆者:松田邦雄 サイエンス友の会 講師 ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然」好評発売中! ハンドブックのお求め方法 http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】 ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 科学の本の紹介 今月のテーマは、「中学生におすすめの本」です。 ■ 『超能力番組を10倍楽しむ本』 ■ 山本弘 楽工社 1,700円+税 一見、科学的根拠に基づいて真実を伝えていると思われる内容のTV番 組も、実はそうでなく、作り事であることがあります。私たちは、映画の 場合はドラマ・物語ととらえても、TVは真実の報道番組と解釈してしま いがちです。特に、出演者が科学者・研究者・教授などの肩書きを持って いる場合はなおさらです。 この本では、パパと中学生の娘と彼女の友人が、数々の超能力番組のウ ソを暴いていきます。痛快です! なるほどそうだったのかと得心できる 内容がいっぱいです。まえがきにあるように、テレビのインチキを見破る ことは楽しいことです。 小学校高学年程度以上に読めるように配慮されていますので、家族で楽 しめる本です。 執筆者:野呂茂樹 科学読物研究会 この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。 http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/1nyuumon/tyonoryokubangumi/tyonoryokubangumi.html 科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/ 「科学の本の紹介」のバックナンバー http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html ◆ イベント情報 ■ 「研究船で海を学ぼう」参加者募集のお知らせ ■ 日本科学協会では、東海大学及び日本海洋学会との共催で、“海”に関 心がある高校生などを対象に、船上での観測・実習を行い、海について学 ぶ体験学習を実施します。『望星丸』に乗って、“地球の不思議”を探し に行きましょう。 対 象:高校生60名・学校教諭等20名 日 時:平成20年8月3日(日)〜8月8日(金) 場 所:静岡県静岡市(東海大学清水校舎、三保研修館及び『望星丸』) 研修内容:船舶を利用した洋上研修〈2泊3日〉及び陸上における採取試 料の分析(気象・海象観測、プランクトン採取、採泥、化学分 析など) 参 加 費:一人あたり10,000円(高校生には学割往復交通費支給) 応募方法:郵便番号、住所、氏名(含ふりがな)、生年月日、性別、 電話番号、E-mailアドレス及び下記項目を明記の上、 作文とともに郵便かE-mailでお送りください。 <高校生> “海”をテーマにした作文(600字前後) ※在学校名、学年をご記載ください。 <学校教諭等> “この研修経験を今後の仕事や活動にどう生かしていきたいか” をテーマにした作文(600字前後) ※職業(勤務先)をご記載ください。 募集期間:平成20年4月1日(火)〜5月15日(木)必着 (選考後、お申し込みいただいた方全員に結果をご連絡します) ※応募・お問い合わせ先 財団法人日本科学協会 業務部「研究船で海を学ぼう」係 〒107-0052 東京都港区赤坂1−2−2 日本財団ビル5F TEL: 03−6229−5365 E-mail:apply08@silver.ocn.ne.jp ※詳細はこちらのURLをご覧ください。 http://www.jss.or.jp/ ◆ 他館の紹介 ■ 所沢航空発祥記念館 ■ ☆大型映像館の上映作品が変わりました。 タイトル:オーシャンオアシス 上映時間:40分 作品概要:メキシコ西岸・バハカリフォルニア(カリフォルニア半島) の豊かな自然と、海と陸に生きる様々な動植物を紹介します。 サメの生態、ウツボのハンティング、ゾウアザラシの対決等、 まるで水族館にいるかのような迫力満点の作品です。 ☆重要航空遺産に認定されました! 当館で展示している九一式戦闘機(胴体部)が、財団法人日本航空協会 が平成19年度に創設した「重要航空遺産認定制度」第1号の認定を受け ました。 詳細は、所沢航空発祥記念館ホームページ http://tam-web.jsf.or.jp/cont/menu/m_info.htm をご覧ください。 ■ 船の科学館 ■ ☆ ミニボート フェスティバル in 船の科学館2008 船の科学館では、家族や友だちで楽しめるミニボートの体験乗船やいろ いろなミニボートの乗り比べなどができる「ミニボートフェスティバル in 船の科学館2008」を開催します。試乗のほかにもミニボートの安全 やボートフィッシングなどの楽しく、ためになるセミナーも行われます。 ぜひご参加ください。 開催日時: 2008年5月17日(土)・18日(日) 午前10時〜午後6時 会 場: 船の科学館「シーサイドプール」 主 催: 社団法人 日本舟艇工業会 ミニボートフェスティバル2008実行委員会 後 援: 国土交通省関東運輸局、東京都港湾局、 財団法人日本海事科学振興財団 協 力: 財団法人マリンスポーツ財団、ミニボート安全委員会 ※詳しくは、こちらのURLをご覧ください。 http://www.funenokagakukan.or.jp/news/2008/05/_in.html ☆ 桜林美佐さんのひとり語り「歌でつづる“宗谷”」 船の科学館では、“宗谷”竣工70周年を記念し、「奇跡の船“宗谷”」 の執筆者桜林美佐さんを迎えて、「歌でつづる“宗谷”」と題したひとり 語りの会を開催いたします。皆様方のご応募を、お待ちしております。 開催日時: 2008年6月8日(日) 午後2時〜3時 開催場所: 船の科学館 1階オーロラホール 定 員: 200名 参 加 費: 無 料(但し、船の科学館の入館券が必要です) ※先着50名様に、資料ガイド“宗谷”冊子をプレゼント! ※応募方法等詳しくは、こちらのURLをご覧ください。 http://www.funenokagakukan.or.jp/news/2008/04/post_49.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 担 当 者 よ り ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 息子のお気に入りは、飛行機を見ながら一杯?! ■ 我が家の息子の最近のお気に入りは、近くにある調布飛行場に自転車で 行き、飛行場にあるカフェでジュースを飲みながら飛行機を見ることです。 ゴールデンウィークも行ってきました。10時過ぎでしたが、カフェに 着くとカフェの中はすでに子ども連れの親子だらけ。店員さんが、私たち 親子を見て「また親子・・・」という顔で笑って出迎えてくれました。た またま行った日は、特別サービスでパイロットの方が格納庫を案内してく れ、子ども達はヘリコプターの操縦席に乗せてもらい、操縦桿まで触らさ せてもらいました。 息子にとって、そして参加した子ども達にとって、とてもよい経験にな ったと思います。もっとも私もヘリコプターに乗りたかったので、子ども 達がかなり羨ましかったのも事実です。 (企画広報室 田代英俊) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ちょっとお知らせ 来週号より、新連載「日本の科学者像」が始まります。月一回の連載で すが、こちらもよろしくご愛読ください。どうぞお楽しみに! −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 最後までお読みいただきありがとうございました。 皆様のご来館をお待ちしております。 ※科学技術館メールマガジンに関するお問い合わせやご意見、ご感想は こちらのURLからお願いします。 http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/ 科学技術館ホームページ>>> http://www.jsf.or.jp −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム ページからお願いします。 https://www3.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ ┘ ┘ ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係 ┘ ┘ 〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号 ┘ ┘ ┘ ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転 ┘ ┘ 載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の ┘ ┘ 記事」と注釈をいれて下さい。 ┘ ┘ なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画 ┘ ┘ 像・記事については、無断使用・転載を禁止します。 ┘ ┘ ┘ ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ |
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