科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第187号 ◆  ━
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                             >>>2008/6/11発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   6月に入り衣替え。先週からメールマガジンもほんのちょっとだけ変わっ
   ています。気付きましたでしょうか?
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧下さい。
  
   本号の配信数 6,672人。
  
  
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   【1】科学技術館News
       新着情報・・・2008「弁理士の日」記念フェスティバル
  
   【2】科学技術館Laboratory
       科学・技術よもやま話・・・「黴雨」
       自然と友だち・・・「初夏の野で出会った生き物たち」
  
   【3】科学技術館Recommends
       科学の本の紹介・・・「カメムシ観察事典」
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
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  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 2008「弁理士の日」記念フェスティバル ■
  
    7月1日の「弁理士の日」を記念し、ますます重要になる“知的財産権
   制度”と弁理士の役割について、子どもから大人まで楽しみながら学べる
   イベントを開催します。
    会場で配られる弁理士クイズに参加した方は、科学技術館の常設展が無
   料でご覧いただけます!(出題例:「大切なアイデアを守るのは弁○士」)
   ご家族そろって、ぜひお越しください。
  
    日 時: 2008年7月6日(日)9:30〜16:50
         (入場は16:00まで)
    会 場: 科学技術館(東京都千代田区北の丸公園2-1)
    参加費: 無料
    主 催: 日本弁理士会
  
   事前予約のイベント等もあります。
   詳しくは、こちらのURLをご覧ください。
   http://benrishiday.jp/
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 黴雨 ■
  
    ジメジメした日々が続いていますね。雨が多い上に気温が高いので、食
   べ物にカビが生えやすい季節。食べ物だけでなく、風呂場や洗濯機の中、
   さらには結露で窓枠にもカビが生えて建材をいためますし、カビが生える
   と喘息などのアレルギー性疾患等の原因にもなりますから、とても憂鬱に
   なりますよね。この時期、「梅雨」と呼ばれますが、もともとは、中国で
   黴(かび)の生えやすい時期の雨を指す「黴雨(ばいう)」が語源だとも
   言われています。
    さて、嫌われ者のカビですが、カビの中には私達人間の生活に役に立つ
   カビもたくさんいるのをご存知でしょうか。
    カビは微生物の一種です。生物の分類では真菌と呼ばれます。この真菌
   にはいくつかの種類があります。例えばパンに生えるアカカビやアオカビ
   のような、糸状菌。私達の役に立つ糸状菌という点でみると、ペニシリン
   を産生するアオカビが有名です。ペニシリンは抗生物質と呼ばれ、細菌感
   染の予防・治療にとても効果があることは皆さんご承知のことと思います。
   ペニシリンを筆頭にカビが産生する抗生物質は今や医療の現場でなくては
   ならない存在となっています。
    それからパンを作るときに必須となる酵母。これも真菌の仲間です。酵
   母はパン生地に含まれる糖を分解して、アルコールと炭酸ガスを生成しま
   す。このとき発生した炭酸ガスの作用で、パン生地がふわふわになるので
   す。パンを食べる時、パンの中を見ると、細かい網目上の空洞が無数にあ
   りますよね。このふわふわの網目こそが酵母が生み出す炭酸ガスのなせる
   わざなのです。酵母が働いてくれなかったら、パンはペチャンコのままで、
   あの柔らかい食感は生まれないのです。パンを食べるとき、是非、酵母の
   活躍の跡を見て、味わって、酵母の、カビの偉大さを感じてみてください。
    そしてキノコ。これも真菌の仲間です。キノコは、昆布のグルタミン酸、
   鰹節のイノシン酸と並ぶ三大旨味成分の一つであるグアニル酸と呼ばれる
   物質を大量に含んでいます。だからこそ、その美味しさに定評があり、キ
   ノコファンが多いのもこのためです。さらに、食物繊維が多く低力ロリー
   なことから、ダイエット食としても最近注目をあつめています。
    このようにカビというと嫌われ者のイメージが定着していますが、実は
   私達の生活ととても密着している存在なのです。
  
    執筆者:田代英俊 企画広報室
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  ◆ 自然と友だち
  
   ■ 「初夏の野で出会った生き物たち」 ■
  
    25℃を越す暑い日が続いたかと思うと、15℃前後の肌寒い日もあり、
   天候の急変に戸まどうこの頃です。
    でも野外へ出てみると、次々と新顔の生き物たちに出会えます。トンボ
   やオトシブミ(※)、蝶、カエル、野鳥などとの出会いは、日々楽しいも
   のです。
    ぜひ雨の合間にフィールドへ出てこの時期の生き物をさがしてみましょ
   う。
  
    「初夏の野で出会った生き物たち」の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/ss16/
  
    ※オトシブミについては、前号186号の科学・技術よもやま話もぜひ
     ご覧ください。
  
    執筆者:松田邦雄 サイエンス友の会 講師
  
    「自然と友だち」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/t_index.html
  
    ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然」好評発売中!
    ハンドブックのお求め方法
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm
  
  
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  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    暑くなってきました。虫の季節到来です。今月は虫の中でも、「触りた
   くない」「見たくない」「殺虫剤をかけたくなる」そんな虫について書か
   れている本を紹介します。
  
   ■ 『カメムシ観察事典』 ■
     小田英智 構成  新開孝 文・写真  偕成社 2002
  
    山にドライブしたときに、カメムシが車内に入ると大騒ぎになります。
   それは臭いガスを出す虫だからです。でも、派手なからだの色や平べった
   い形はユニークですし、遭いたくはないけどどんな虫なのか知りたいと思
   うのは私だけでしょうか?
    カメムシは、日本だけでも800種類以上が知られていますが、この本
   では、アカスジキンカメムシの生活を中心に、カメムシとはどんな虫なの
   かを紹介しながら、その世界をのぞいています。
    カメムシは、針のような口をしていること。羽は、ほかの昆虫とつくり
   がちがっていて、つけ根から半分ほどがかたい革状になっていること。そ
   のかたい羽には理由があること。くさい臭いは天敵から身を守るためだけ
   でなく、仲間への合図でもあること。など他にも姿だけでなく生活もユニ
   ークなのがわかります。
    特に、カメムシの仲間には、産んだ卵やふ化した幼虫を守るものがいて、
   それに一番驚かされました。
    最後にカメムシの飼育方法も紹介されています。私は、この本の迫力あ
   る美しいカメムシの写真とユニークな生活がわかっただけで十分ですが、
   カメムシに魅せられた人はぜひ飼ってみるのも良いでしょう。
  
    執筆者:吉長聡子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/7musekitsui/kamemushi/kamemushi.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆田中盛穂が描く旅客機の世界展
  
    故田中盛穂氏が描いた戦前のプロペラ機から現代のA380、幻のボー
   イング・スーパーソニックまで機体ごとに異なる航空会社のデザインが施
   された民間旅客機の絵画64点を展示しています。
  
    開催期間: 平成20年6月7日(土)〜平成20年6月29日(日)
    会  場: 所沢航空発祥記念館 展示館内
  
    詳細は、所沢航空発祥記念館ホームページ
    http://tam-web.jsf.or.jp/cont/menu/m_info.htm
    をご覧ください。
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆海上保安庁創設60周年記念 企画展「海をまもる」
  
    船の科学館では、海上保安庁の創設以来、この60年間の一日一日を大
   勢の海上保安官が支えてきたことを改めて感謝し、海での安全や海洋環境
   保全、施行から1年が経とうとする海洋基本法について、より深く理解い
   ただける企画展「海をまもる」を開催しています。ぜひご覧下さい。
  
    開催期間: 平成20年5月1日(木)〜平成20年8月31日(日)
    会  場: 船の科学館 本館3階 マリタイムサルーン
    主  催: 船の科学館
    後  援: 海上保安庁
  
   ※詳しくは、こちらのURLをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=48
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 博物館法改正 ■
  
    今年、博物館法が一部ですが改正されることとなり、本日、公布・施行
   となりました。博物館法は、公立や私立などの博物館の登録や学芸員の資
   格などについて規定している法律です。科学技術館も博物館法に基づいた
   登録博物館となっています。改正された博物館法では、
  
   「博物館は、当該博物館の運営の状況について評価を行うとともに、その
   結果に基づき博物館の運営の改善を図るため必要な措置を講ずるよう努め
   なければならない」(第9条)
  
   という項目が加わりました。ということで、科学技術館メールマガジンも
   先日のアンケートの結果に基づき改善を図るための措置を講ずるよう努力
   してまいりますので、今後ともご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。
  
                        (企画広報室 中村 隆)
  
  
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    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
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