科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第188号 ◆  ━
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                             >>>2008/6/18発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   今週の土曜日は夏至ですね。太陽の出ている時間が一番長くなる日です。
   さあ、この長い一日をどう過ごしますか?
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧下さい。
  
   本号の配信数 6,690人。
  
  
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   【1】科学技術館News
       新着情報・・・科学技術館の展示を動画で紹介
       お知らせ・・・2008「弁理士の日」記念フェスティバル
  
   【2】科学技術館Laboratory
       科学・技術よもやま話・・・「東西にも長い?」
       日本の科学者像・・・「鈴木梅太郎」
  
   【3】科学技術館Recommends
       科学の本の紹介・・・「台所昆虫記」
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
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  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 科学技術館の展示を動画で紹介 ■
  
    第184号の「科学・技術よもやま話」でもお伝えしましたが、先週か
   ら科学技術館のホームページで、展示物を動画で紹介しています。
    来館前にチェックしていただいたり、来館後に体験を思い出しながらご
   覧いただければと思います。
  
    科学技術館ホームページ http://www.jsf.or.jp
  
  ◆ お知らせ
  
   ■ 2008「弁理士の日」記念フェスティバル ■
  
    7月1日の「弁理士の日」を記念し、ますます重要になる“知的財産権
   制度”と弁理士の役割について、子どもから大人まで楽しみながら学べる
   イベントを開催します。
    会場で配られる弁理士クイズに参加した方は、科学技術館の常設展が無
   料でご覧いただけます!(出題例:「大切なアイデアを守るのは弁○士」)
   ご家族そろって、ぜひお越しください。
  
    日 時: 2008年7月6日(日)9:30〜16:50
         (入場は16:00まで)
    会 場: 科学技術館(東京都千代田区北の丸公園2-1)
    参加費: 無料
    主 催: 日本弁理士会
  
   事前予約のイベント等もあります。
   詳しくは、こちらのURLをご覧ください。
   http://benrishiday.jp/
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 東西にも長い? ■
  
    今年の夏至は6月21日です。夏至は一年のうちでもっとも昼の時間が
   長い日ではありますが、もちろんその時刻は場所によって違います。緯度
   に違いはありますが、東京と福岡で比べてみると、今年6月21日の東京
   の日の出時刻は4時25分で、日の入り時刻は19時00分。福岡はそれ
   ぞれ5時09分、19時32分と、30分以上も違います。
    これは、東京と福岡は距離にして東西に約900キロメートル離れてい
   るからですが、この距離が気象現象ではどのような差になっているのか、
   降水量の違いを見てみましょう。
    (グラフはこちら http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/188/188.html )
    福岡は梅雨の時期の6月と7月がとても多いですが、東京でもっとも降
   水量の多い月は、実は梅雨の時期ではなく9月なのです。また、やや強い
   雨と言われる10ミリメートル以上の雨の日数も福岡では梅雨の時期に多
   くなっています。つまり、東京では「梅雨」というと「しとしとと雨が降
   る季節」というイメージを持たれる方が多いかもしれませんが、福岡では
   大雨の季節なのです(もちろん東日本でも条件が揃えば雨は強くなります
   し、弱い雨でも降り続けば降水量は多くなります)。
    このような違いが生まれる原因は、前線と台風の進路にあります。
    梅雨の時期は、明瞭な梅雨前線がかかりやすい南や西の方が降水量は多
   くなります。一方9月、秋雨前線の時期に台風が近づいてくると、前線の
   活動が活発になります。台風中心の東側では南よりの風が吹いて、湿った
   空気を前線に送り込むためです。台風の進路は小笠原高気圧の縁を通るこ
   とが多いので、勢力が弱くなりだした9月には東日本に近いコースとなり
   ます。このため、東日本では9月の方が降水量は多くなるのです。
    日本は南北に長いとよく言われますが、降水量の違いを考えれば、東西
   にも長いと言えそうですね。
  
    執筆者:荻野亮一 ワークショップ・実験担当、気象予報士
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  ◆ 日本の科学者像
  
   ■ 第2像 ■
     世界ではじめて「ビタミン」を発見した男
     理化学研究所を支えた農芸化学者 鈴木梅太郎
  
    最近、ビタミン足りていますか?
    ビタミンは、ラテン語のVita(生命)に由来しています。
    今号では、私たちにとってなくてはならない栄養素、このビタミンを発
   見した鈴木梅太郎博士をご紹介いたします。
  
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/monument/002/02_0806.html
  
  
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  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    暑くなってきました。虫の季節到来です。今月は虫の中でも、「触りた
   くない」「見たくない」「殺虫剤をかけたくなる」そんな虫について書か
   れている本を紹介します。
  
   ■ 『台所昆虫記』 ■
     佐藤有恒 著  さ・え・ら書房 1987年
  
    台所の虫といってもゴキブリの本ではありません。台所で食材を洗って
   いる時に見つかる野菜や果物についている虫のことです。農家の人たちの
   努力により、めったに虫のついた野菜や果物は見かけなくなりました。で
   も、田舎の直売所などで買った野菜では時々ついていますし、注意してい
   れば、スーパーで買ったものでも見つかるかもしれません。
    著者は、そんな台所の昆虫を飼って観察記録をつけたのです。サヤエン
   ドウの中の虫、ピーマンの中の虫、アズキにまるい穴をあけた虫、クリの
   中の虫などなど。台所に立つお母さんなら、見覚えのある虫だと思います。
   でも、名前となると知っている人はいないでしょう。それを、時間をかけ
   てさぐっているのです。
    その虫を観察することは、探偵小説を読みながら一生懸命なぞときして
   いるように、ドキドキ、わくわくして、シャーロックホームズ気分になれ
   るそうです。
    野菜につく虫には、ガの幼虫も多く、けれども日本国内のガは4500
   種が知られていて図鑑では調べられないこともあったようです。そんなと
   き、著者が調べたある本はなるほどと思いました。
    もちろん台所で見つかる虫の飼い方も載っています。食べ物がわかって
   いるので、野外でつかまえてくる虫より簡単に飼育できるように思えます。
   ただ、野菜や果物につく虫は基本的に害虫なので、最終的に著者は、逃が
   すか、逃がさずに乾燥標本にするか必ず考えています。みなさんも飼って、
   シャーロックホームズ気分になってみてください。そして、最後は、ただ
   「かわいそうだから逃がそう」ではなく、放したらどうなるかよく考えて、
   逃がすか、逃がさないか決めてください。
  
    執筆者:吉長聡子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/7musekitsui/daidokoro/daidokoro.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆田中盛穂が描く旅客機の世界展
  
    故田中盛穂氏が描いた戦前のプロペラ機から現代のA380、幻のボー
   イング・スーパーソニックまで機体ごとに異なる航空会社のデザインが施
   された民間旅客機の絵画64点を展示しています。
  
    開催期間: 平成20年6月7日(土)〜平成20年6月29日(日)
    会  場: 所沢航空発祥記念館 展示館内
  
    詳細は、所沢航空発祥記念館ホームページ
    http://tam-web.jsf.or.jp/cont/menu/m_info.htm
    をご覧ください。
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆ セーリングカヌー教室
  
    カナディアンカヤックにセールを張り、風の力でカヌーを動かします。
   指導はチーム西村と東京海洋大学ヨット部OBの方たちです。
  
    開催日時: 2008年6月22日(日)、7月20日(日)
          11時〜16時(15時30分受付終了)
    開催場所: “宗谷”“羊蹄丸”中間海域
    参 加 費: 無料
  
   ※荒天の場合、中止となることがあります。
   ※詳しくは、こちらのURLをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=59
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 夏至の恵み ■
  
    関東地方は梅雨も中休みといった日が続いていますが、読者の皆様はい
   かがお過ごしでしょうか。早いもので週末の21日はもう夏至です。北の
   丸公園ではコシアキトンボが飛び交い、山法師の白い総苞が目立ちます。
    夏至は二十四節気の中でも重要な八節の一つで、ご存じの通り一年のう
   ちで昼が最も長い日です。夏至の頃は日の長さ(4時半〜19時)に加え
   気温もほど良く、野外で遊ぶなり、一仕事するのには大変都合が良いので
   すが、梅雨時のためその印象が薄いようです。
    梅雨前線の動きには十分な注意が必要ですが、梅雨の中休みには夏至の
   恵みを存分に楽しむことが出来ます。忙中閑あり、梅雨の中に晴れの日あ
   りで、皆様も夏至の恵みを楽しまれたらいかがでしょうか。
  
                        (企画広報室 酒井次郎)
  
  
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    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
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