科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第198号 ◆  ━
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                              >>>2008/9/3発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   名月、ススキ、お彼岸、スズムシ、長雨。9月を表す季語です。みなさん
   は、どんなときに秋の気配を感じますか?
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 6,911人。
  
  
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   【1】科学技術館News
       新着情報・・・「シンラドーム」ドーム投影番組が始まりました
       お知らせ・・・今週のユニバース
  
   【2】科学技術館Laboratory
       科学・技術よもやま話・・・「プラネタリウム新時代の到来」
       自然と友だち・・・特別編〜夏の巻〜
               「近々100年前から入ってきている
                         帰化植物を追いかけて」
  
   【3】科学技術館Recommends
       科学の本の紹介・・・「『化石を見つけた少女』
                        メアリー・アニング物語」
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
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  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 「シンラドーム」ドーム投影番組が始まりました ■
  
    8月20日にオープンしたシンラドームでは、日曜日から金曜日まで毎
   日6回、直径10mのドームスクリーンいっぱいに広がる映像を見ながら、
   様々な科学の話題をお楽しみいただけます。
    そのうち3回は、専用の眼鏡をお掛けいただき、ドーム全体から映像が
   飛び出して見える立体投影となります。
  
    上映時間については、
    http://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/4/4b/#entry-1708
    をご覧ください。
  
  ◆ お知らせ
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    目の前に、そして頭上いっぱいに広がるシンラドームのスクリーンへ、
   全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、恒星の世界、
   銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    パワーアップした科学ライブショー「ユニバース」をお楽しみください。
   1回目の開始時刻が変更になりましたので、ご注意ください。
  
    案内役:矢治 健太郎さん(立教大学)
  
    科学ライブショーの詳細や出演予定者については、
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ プラネタリウム新時代の到来 ■
  
    皆さんは、「シンラドーム」をもうご覧になりましたか? プラネタリ
   ムのような丸い天井に、コンピュータ・シミュレーションで作られた、宇
   宙や細胞の中の世界などの3D映像を楽しむことができます。もちろん、
   このシステムはプラネタリウムとして使うことも可能です。
  
    そもそもプラネタリウムとは、丸天井(ドーム)に星空を再現し、惑星
   の運行を説明するために作られた装置です。1923年にドイツのカール
   ・ツァイス社が開発した第1号の光学式プラネタリウムから、いろいろな
   会社が様々なアイディアや工夫をこらして、たくさんのプラネタリウム投
   影機を作ってきました。やがてプラネタリウム投影機だけではなく、周辺
   機器も整備されるようになり、近年はデジタル映像システムと組み合わせ
   た施設が多くなりました。
  
    プラネタリウムの大きな画期といえば、1973年に大型映像を組み合
   わせた宇宙劇場型プラネタリウムの登場、1982年のプラネタリウムの
   デジタル化、1998年の完全デジタル・プラネタリウムの出現です。国
   立天文台の4D2Uプロジェクトやシンラドームは、映像の完全デジタル
   化に加え、全天で立体視ができるさらに進んだ技術を用いています。シン
   ラドームと同じ手法でプラネタリウム館として営業しているのが、ハワイ
   島(米国)のイミロア天文学センターです。
  
    デジタルプラネタリウムは、地球の自転や公転による星空の変化や月の
   満ち欠けなど、従来のプラネタリウムで行なえることに加え、地上と宇宙
   から見た様子を連続的に切り換えて見せることができます。今までは、地
   上からの天体の一連の動きを見ることはできましたが、その現象が、地球
   を含めて広い視野で見たときに、全体がどのように動いているかはプラネ
   タリウムを使って見せることはできませんでした。そのためプラネタリウ
   ムの星空から切り離して、スライドやムービーなどの補助投影機で説明し
   ていました。
    デジタルプラネタリウムの特徴は、なんといってもシミュレーションを
   リアルタイムで自由に操ることができることです。星座の神話を静かに聴
   くだけではなく、科学ライブショー「ユニバース」のように、お客様と案
   内役の対話の中から話の方向性を自由に決めることができます。例えば地
   球をとび出して、太陽系、銀河系、観測可能な宇宙の果てまで行くことも、
   途中で止まって地球を振り返って見ることもできます。地上から見上げた
   星空で、好きな天体を大きく拡大してみることも、自分で書いたイラスト
   を重ねることもできます。それは全く新しいプラネタリウム投影の手法と
   なるでしょう。とてもワクワクしてきませんか?
  
    今年7月、シカゴ(米国)で行なわれた国際プラネタリウム協会のミー
   ティングの後に、フルドームサミットが開催されました。この会合には世
   界中のプラネタリアン、サイエンティスト、アーティストや映像クリエー
   ターが参加し、フルデジタルドームシアターの新しい使い方について情報
   交換を行ないました。近々、今までに見たこともないようなプラネタリウ
   ムが登場するかもしれません! そうそう、サミットが終わった後に仲間
   と一緒に飲んだビールのグラスには、ミシガン湖に上がった花火がドーム
   映像の展開図のように、ちょっとゆがんで映っていました。
  
    イミロア天文学センター
    http://www.imiloahawaii.org/
  
    国立天文台4D2Uプロジェクト
    http://4d2u.nao.ac.jp/
  
    執筆者:木村かおる 企画広報室
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  ◆ 自然と友だち 特別編〜夏の巻〜
  
    特別編では、季節ごとに草木の特集をご紹介します。
    第2回目は、夏の巻です。
  
   ■ 近々100年前から入ってきている帰化植物を追いかけて ■
  
    帰化植物には、古い稲作文化と共に入って来たものから今日まで、数え
   切れないくらいの種類があります。
    ここでは、今から100年ほど前から今日までに入って来たものだけに
   限って、5月から8月初旬にかけて、公園や街路に見られたものを拾って、
   ご紹介します。
    海外との交流の盛んな時代です。これからも新しい植物が入ってきて帰
   化していくことでしょう。関心をもって見てまいりましょう。
  
    参考にした本「改訂増補 帰化植物便覧」 太刀掛優・中村慎吾編
  
    「近々100年前から入ってきている帰化植物を追いかけて」の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/sss2/
  
    執筆者:永井昭三 サイエンス友の会 講師
  
    「自然と友だち」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/t_index.html
  
    ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然」好評発売中!
    ハンドブックのお求め方法
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm
  
  
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  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    今年の夏も恐竜の化石発見のニュースがいくつか新聞に載っていました。
   少年や男性が発見したニュースが多いのですが・・、今日盛んな恐竜学の
   扉を開いた人々のなかに、メアリー・アニングという少女がいました。今
   週はそのメアリーを描いた絵本を紹介します。
  
   ■ 『化石を見つけた少女』メアリー・アニング物語 ■
     キャサリン・ブライトン/さく
     評論社の児童図書館・絵本の部屋  評論社
  
    表紙に岩の上で、リュックを担いで、右手にハンマーを持ち、アンモナ
   イトなどの化石がたくさん付いている岩を見せている女の子がいます。こ
   の子がメアリー・アニングです。
    イギリスの港町ライム・リージスの海岸は化石の宝庫です。嵐が来るた
   び、岩が崩れ、化石が現れます。早くに父親を亡くしたメアリーは、その
   化石を掘って、店に並べ、生活の糧にしていました。
    あるとき、メアリーは岩に埋もれたふしぎな生きものの化石を見つけま
   す。後に「イクチオサウルス」と命名された、絶滅海生は虫類の完全骨格
   の化石でした。これは恐竜学だけでなく、科学の歴史の上で大変重要な発
   見となりました。
    またメアリーは生活のためだけではなく本当に化石が好きでした。なぜ
   こんな化石が岩に埋まっているのか、どんな生物だったのか、興味はつき
   ません。化石を集め、独学で学び、化石の専門家として評価されました。
    この絵本を読んで、化石が大好きなメアリーの子ども時代を一緒に過ご
   してみませんか。
  
   メアリーの本は、読み物として、
    『海辺のたから』へレン・ブッシュ 作  沢登君恵 訳
     ぬぷん児童図書出版(絶版です。図書館でどうぞ)
   大人向けですが、
    『メアリー・アニングの冒険』恐竜学を開いた女化石屋
     吉川惣司・矢島道子  朝日新聞社
   があります。あわせて手にとってみて下さい。
  
    執筆者 坂下智婦美 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/4shinka/kasekiwomituketa/kasekiwomituketa.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆ 公開講座のお知らせ
  
    タイトル: 航空交通管制と東京航空交通管制部施設見学会
    実 施 日: 平成20年9月18日(木)
    時  間: 午前10時〜午後3時30分
    内  容: 航空管制官から航空交通管制に関する講義と、東京航空交
          通管制部の施設見学を行います。
    参 加 費: 無料
  
    応募方法などの詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1&orderby=dateD
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆ 「セーリングカヌー体験乗船」開催のお知らせ
  
    風の力を帆に受けて海の上をすべるように走る、セーリングカヌーの体
    験乗船です。各艇にはチームニシムラのインストラクターが乗船してい
    るので、初めての人でも気軽に体験することができます。
  
    開 催 日: 平成20年9月7日(日)
    時  間: 午前11時〜午後4時(午後3時30分受付終了)
    開催場所: “宗谷”“羊蹄丸”中間海域
    参 加 費: 無料
    そ の 他: 荒天の場合中止となります
  
    詳しくは、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=136
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 夏に続いて秋も楽しもう! ■
  
    9月になりました。新学期がはじまりましたね。皆さんは楽しい夏休み
   を過ごしましたでしょうか?
    ご覧いただいた方もいらっしゃるかもしれませんが、科学技術館では、
   8月9日〜17日に「散歩のおとも写真展」を開催しました。さらに、期
   間中の9日と16日には連載中の「自然と友だち」のコーナーでおなじみ
   の永井先生と松田先生による自然観察会を行いました。
    6日の植物編(永井先生)では、好奇心旺盛な女の子がルーペを持って
   いろいろな発見をしていました。16日の動物編(松田先生)では、お父
   さんも夢中になってセミを採っていました。楽しい思い出になれば幸いで
   す。
    昼間はまだセミの声が響き渡っていますが、夜になるともう秋の虫が合
   唱しています。おいしそうな木の実もなり始めました。夏休みの思い出を
   胸に、さあ今度は秋の楽しみを見つけよう!
  
                        (企画広報室 中村 隆)
  
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    最後までお読みいただきありがとうございました。
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  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
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