科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第201号 ◆  ━
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                             >>>2008/9/24発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   200号配信の後、皆さんからのたくさんのメッセージをいただきました。
   これからも楽しくて、ちょっとためになる記事をお届けします!
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 6,944人。
  
  
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   【1】科学技術館News
       新着情報・・・FOREST工作ワークショップ「ゆらゆら・モビール」
       お知らせ・・・メールマガジン200号記念プレゼント!
              「シンラドーム」ドーム投影番組が始まりました
              今週のユニバース
  
   【2】科学技術館Laboratory
       科学・技術よもやま話・・・
                 「電気の+(プラス)と−(マイナス)」
       自然と友だち・・・「初秋の高尾山」
  
   【3】科学技術館Recommends
       科学の本の紹介・・・今月のテーマ
                    「生物から学ぶ、ものづくりの技術」
       イベント情報・・・「ものづくり体験【たたら製鉄】参加者募集」
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
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  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 遊び・創造・発見FOREST
              工作ワークショップ「ゆらゆら・モビール」 ■
  
    モビールとは、ガラス玉や動物の形をした紙などをつるして作る、ゆら
   ゆらゆれるかざりです。
    「動く彫刻」として誕生したモビールは、今ではインテリアやおもちゃ
   として親しまれています。そんなモビールをいろんな材料を使って作って
   みましょう。かざりがかたむかないように、うまくバランスとれるかな?
  
    開催日時や会場などの詳細については、
    http://www.jsf.or.jp/info/2008/09/forest_8.php をご覧ください。
  
  ◆ お知らせ
  
   ■ 「メールマガジン」200号記念プレゼント 〆切り迫る! ■
  
    200号を記念して、当メールマガジンでも大変好評をいただいている
   「自然と友だち」の貴重な写真の中から選んだ、花と昆虫のオリジナル絵
   葉書6枚セットを、抽選で20名様にプレゼントいたします。
  
   個人情報の取り扱いに同意の上、お問い合わせフォームよりご応募くださ
   い。名前を入力して送信したものが多くなっています。必ず、プレゼント
   希望とお書きの上、発送先の住所をお書きください。
   http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/
  
   〆切り:2008年9月30日(火)
  
   応募方法は下記の通りです。
  
    氏名、Eメールアドレスを必ずご記入ください。
    ご意見・質問内容の欄に、「200号プレゼント希望」と書き、当選し
    た場合のプレゼント発送先の住所をご記入の上、送信してください。
     お問い合わせフォームに氏名を記入しただけのもの、住所が記入され
    ていない場合は、プレゼントをお送りできない場合もございますので、
    ご注意ください。
  
   お問い合わせ:科学技術館 企画広報室
  
   ■ 「シンラドーム」ドーム投影番組が始まりました ■
  
    シンラドームでは日曜日から金曜日まで毎日6回、直径10mのドーム
   スクリーンいっぱいに広がる映像を見ながら、様々な科学の話題をお楽し
   みいただけます。
    そのうち3回は、専用の眼鏡をかけると、ドーム全体から映像が飛び出
   して見える立体投影となります。
  
    なお、29日(月)午後の上映はお休みいたします。
    上映時間については、
    http://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/4/4b/#entry-1708
    をご覧ください。
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    目の前、そして頭の上いっぱいに広がるシンラドームのスクリーンに、
   全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、恒星の世界、
   銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    パワーアップした科学ライブショー「ユニバース」をお楽しみください。
   1回目の開始時間が14時からに変更になりましたので、ご注意ください。
  
    案内役:矢治 健太郎さん(立教大学)
  
    科学ライブショーの詳細や出演予定者については、
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 電気の+(プラス)と−(マイナス) ■
  
    メルマガ199号でも、雷と電気を取り上げましたが、雷は面白い現象
   です。
    アメリカの政治家でもあり、物理学者としても有名なフランクリンは、
   雷の正体が放電現象であること証明するため、1752年10月、雷雨の
   中で凧を上げて、原因となる電気(と予想されたもの)をライデン瓶(電
   気をためるビン)にためる実験を行いました。この実験は命にかかわるた
   め、非常に慎重な配慮をしたうえで実行されました。予想通りライデン瓶
   には電気がたまり、目的は達成されました。ただし皆さんは、好奇心だけ
   でフランクリンの真似をするのはやめましょう。(どのくらい大きな電気
   が流れるかは、メルマガ199号を見てください。)
    フランクリンはこの雷の実験で有名ですが、他にもたくさんの業績を残
   しています。電気の+(プラス)と−(マイナス)もそうです。
    18世紀にはすでに電気の状態が2種類あることがわかっていました。
   これらは摩擦電気発生に使った物質の違いから「ガラス電気」「樹脂電気」
   と言われていました。フランクリンは電気の正体を突き止められませんで
   したが、それぞれを+・−と決め、電気は+から−へ流れると考えました。
   このとき、+と−をそれぞれどちらに割り当てればよいか、ということに
   ついては、根拠が十分ではなかったようです。
    その後電気の研究が進み、19世紀になると電池・発電機・モーター・
   電話等が発明され、普及して行きました。電気技術の世界でフランクリン
   の考えた「+・−」が常識となった一方、物理学の世界では、「電流の正
   体は、−の電気を持った粒の流れであり、−から+に流れているらしい」
   ということがわかってきました。これは1897年にイギリスの物理学者、
   トムソンが「電子」を発見したことで決定的になりました。だからと言っ
   て、一旦普及した「+・−」を決め直すと混乱を生じるため、そのままに
   されたようです。
    このようなわけで、私たちは今でも「電流の向き」を「電子の流れの向
   き」と逆にして考えることになっています。ちぐはぐな気もしますが、こ
   の歴史を知っていれば電気を考えるうえで不都合はないというのが、面白
   いところではないでしょうか。
  
    執筆者:丸山義巨 科学技術館事業部
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  ◆ 自然と友だち
  
   ■ 初秋の高尾山 ■
  
    ススキの穂が風になびき、シュウカイドウの花が山路に映える初秋の高
   尾山(東京都八王子市高尾町)へ、自然探検に出かけました。
    いろいろな虫たちを見つけ、夕闇の中のムササビのジャンプを見たいと、
   友の会の参加者が待っていましたが、残念ながら、はっきりとは見れませ
   んでした。グルグルグル・・・という鳴き声は確認できました。
    ヒグラシのカナカナカナ・・・カンタンのルルルルル・・・など、涼し
   げな声も聞かれました。いずれも、声はすれど姿は見えずでした。
  
    「初秋の高尾山」の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/ss24/
  
    執筆者:松田邦雄 サイエンス友の会 講師
  
    「自然と友だち」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/t_index.html
  
    ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然」好評発売中!
    ハンドブックのお求め方法
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm
  
  
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  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    今月のテーマは、「生物から学ぶ、ものづくりの技術」です。
    生物の優れた機能をものづくりに採りいれようという研究を、生体模倣
   工学というのだそうです。そしてこの学問で注目されている生物のひとつ
   が昆虫です。クモは足が8本で昆虫ではありませんが、糸やその他様々な
   面で、注目されています。
    今回は、クモに関するものを紹介します。中学生以上にオススメの本で
   す。
  
   ■ 『ここまでできる最先端科学技術 1 からだ』 ■
     餌取章男・監修/菅沼定憲・文/ゆまに書房/
     2002.6/3300円(本体)
  
    この本では、体に関する最先端技術が、ロボット、サイボーグ、遺伝子、
   クローンなどの項目に分けて解説されています。
    その中で「生体模倣工学になにができるのか? その1」のところに、
   クモ型ロボット「スパイダー1.0」の写真が載っています。それぞれの
   センサーで、足がバラバラに動き、「昆虫の複雑な神経の動きがモデルと
   なっています。」と説明されています。
  
    クモについてもわかっていないことがたくさんあるようです。クモはな
   ぜ自分の網にからみつかないのでしょうか。これは『クモのひみつ』(科
   学のアルバム)<栗林慧・著/あかね書房/2005.4(新装版)/
   1500円(本体)>にも、答えが書かれています。足の構造や分泌され
   る油のようなもの、ねばる糸を避けて歩く歩き方などによるのだそうです。
   でも、もう一歩突っ込んで考えてみると、その答えにも疑問が残ります。
  
    クモとクモの糸に注目して、クモの糸に人間がぶら下がる実験のことが
   書かれている『クモの糸の秘密』(岩波ジュニア新書)<大崎茂芳・著/
   岩波書店/2008.5/780円(本体)>。第4章クモの糸の不思議
   なしくみのところには、「人造クモの糸」という遺伝子工学的手法で、糸
   を作る事が出ています。クモの精巧な糸を作り出すためは、多くの謎が残
   されているのだそうです。多くの研究者は、現在、人造クモの糸実用化の
   ための遺伝子工学手法・紡績工程の研究を進めていて、クモの糸の特徴を
   持つ人造高分子素材糸を化学的に大量に安価に作り、人造繊維を作るとい
   う研究も進められているのだそうです。
  
    執筆者 竹田裕子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/11gijutsu/kokomadedekiru/kokomadedekiru.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆ イベント情報
  
   ■ ものづくり体験【たたら製鉄】参加者募集 ■
  
    日本鉄鋼連盟と科学技術館は、ものづくり体験「たたら製鉄シリーズ
   (10月18日(土)製鉄所見学会、11月15日(土)事前学習会、
   11月16日(日)たたら製鉄)」を、小学生(3年生〜6年生)とその
   保護者を対象に川崎市市民ミュージアムにて開催します。現在の溶鋼法を
   大きく発展させたトーマス転炉を、シンボルとして展示します。
    科学技術館4階の鉄の丸公園1丁目展示室に展示されている、近代製鉄
   発祥150周年シンボルキャラクター”AIRA”(アイラ)の作者、石
   井竜也さんもたたら製鉄に参加します。
  
    募集要項については、
    http://www.jsf.or.jp/info/2008/09/post_147.php をご覧ください。
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆ 大型映像新番組上映のお知らせ 「ザ・ドリーム・イズ・アライブ」
  
     1984年、NASA宇宙飛行士がスペースシャトルで撮影した驚き
   の映像が大型スクリーンに映し出されます。人工衛星の補修作業、宇宙遊
   泳など、宇宙での生活が目の前に広がり、眼下に広がる美しい地球の素晴
   らしさを体感できます。
  
    上 映 期 間 : 平成20年9月20日(土)〜12月28日(日)
    上映開始時間: 10:20、12:40、14:20、16:00
    映像館入館料: 大人600円、小・中学生300円
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆ 「シーカヤック体験教室」開催のお知らせ
  
    「海をあるく」そんな気分に浸れるのがシーカヤックの魅力かもしれま
   せん。人類がはじめて船を造って以来、数千年の歴史の中で最もシンプル
   で、船について体感できるのもこの船の特徴です。自らの手で船を進め、
   浮力や復元性、方向転換など、船の基本的な知識を体験の中から学ぶこと
   が出来る教室です。
  
    開 催 日:平成9月28日(日)、10月26日(日)
    受付時間:午後1時(先着100名様)
    実施時間:午後1時〜午後4時
    実施場所:シーサイドプール
    参加費用:無料(但し入館券が必要です。)
  
   ※荒天・低温時は安全管理上、主催者の判断により中止させて頂く場合が
    あります。
  
   詳細は、以下のホームページをご覧ください。
   http://www.funenokagakukan.or.jp/sc_03/?p=8
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 文化の秋です ■
  
    9月に入ってまもなく、暑さも幾分和らぎ外をそぞろ歩いても幾分汗ば
   む程度かな、といった陽気に誘われて、自宅から車で20分の「さきたま
   史跡の博物館」に出かけました。この博物館の周囲には5世紀から6世紀
   に掛けて造られた国指定の古墳群が集積していて、古代の香りを胸一杯に
   吸い込みながら散策できる雄大な公園とでもいうべき場所になっています。
   今から40年前の昭和43年、後に国宝に指定される「金錯銘鉄剣」(き
   んさくめいてっけん)と呼ばれる鉄剣が発掘され、当時世紀の大発見とし
   て新聞紙上を賑わしたのはこの古墳群のひとつである「稲荷山古墳」でし
   た。発掘された品々を見ようと博物館に入った瞬間、私はショーケースの
   前で立ちすくんでしまいました。なんと、あの鉄剣のしかも本物が展示さ
   れているではありませんか。今、多くの名だたる博物館に行っても国宝や
   重要文化財はレプリカ(複製品)が飾られているケースが多い中、ここに
   は鉄剣だけでなく、同時に発掘された副葬品(国宝)の本物が堂々と展示
   されているのです。この博物館は規模は小さいものの、まさに博物館の本
   道を行く感動を呼ぶ博物館だと溜飲の下がる思いで隅から隅まで見学し尽
   くし、家路についたのでした。皆さんの中にも、そんな感動を呼ぶ博物館
   を訪問した経験をお持ちの方が沢山いらっしゃると思います。是非ご紹介
   ください。
  
                        (企画広報室 山田英徳)
  
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    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
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  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
  ┘  像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の  ┘
  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
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