科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第202号 ◆  ━
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                             >>>2008/10/1発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   9月最後の土曜日に、近所で運動会がありました。応援の大きな声が、秋
   空に響いてきました。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 6,960人。
  
  
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   【1】科学技術館News
       お知らせ・・・「メールマガジン」200号記念プレゼント
                            応募〆切りました
              今週のユニバース
  
   【2】科学技術館Laboratory
       科学・技術よもやま話・・・「ガリレオの望遠鏡」
  
   【3】科学技術館Recommends
       科学の本の紹介・・・「生物から学ぶ、ものづくりの技術」の本
                 『昆虫力』
       イベント情報・・・「ものづくり体験【たたら製鉄】参加者募集」
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
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  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
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  ◆ お知らせ
  
   ■ 「メールマガジン」200号記念プレゼント 応募〆切りました ■
  
    200号を記念プレゼントへの多数のご応募ありがとうございました。
   また、あわせて多くのメッセージをいただきました。重ねて御礼を申しあ
   げます。
    プレゼントは抽選のうえ20名様に発送いたします。なお、発表は賞品
   の発送をもって代えさせていただきます。発送は10月中旬を予定してい
   ます。
  
   お問い合わせ:科学技術館 企画広報室
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    目の前、そして頭の上いっぱいに広がるシンラドームのスクリーンに、
   全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、恒星の世界、
   銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    パワーアップした科学ライブショー「ユニバース」をお楽しみください。
  
    案内役:半田 利弘さん(東京大学)
  
    科学ライブショーの詳細や出演予定者については、
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ ガリレオの望遠鏡 ■
  
    2009年はガリレオ・ガリレイが望遠鏡で天体の観測を始めてから、
   400年の節目の年です。この年を「世界天文年」と定め、世界中で天文
   や宇宙に関するイベントが準備されています。
    さて、当時ガリレオが使っていた望遠鏡とはどのようなものだったので
   しょうか? 望遠鏡は2種類に大きく分けられます。1つはレンズを組み
   合わせた屈折望遠鏡、もう1つは鏡を使った反射望遠鏡です。ガリレオが
   使っていたのは、屈折望遠鏡です。
    レンズには凸レンズと凹レンズがあり、組み合わせによって望遠鏡の性
   能が変わります。望遠鏡の筒側(対物レンズ)に凸レンズ、目でのぞくと
   ころ(接眼レンズ)に凹レンズを使ったものをガリレオ式望遠鏡、接眼部
   に凸レンズを使ったものをケプラー式望遠鏡といいます。みなさんがもし
   屈折望遠鏡を持っていましたら、接眼レンズを凹レンズ、凸レンズに換え
   るだけで、ガリレオ式とケプラー式の2種類の望遠鏡に早変わりします。
    2つの望遠鏡を見比べてみると、ガリレオ式は遠くの像をそのまま拡大
   してみることができますが、ケプラー式では拡大された像は逆さまに見え
   ます。ただし、ガリレオ式は望遠鏡で見られる範囲(視野)がとても狭く、
   ケプラー式は比較的広い範囲を見ることができます。このように、2つの
   屈折望遠鏡には一長一短があります。
    最近では世界天文年に合わせて、ガリレオが使っていた望遠鏡を再現し
   た簡易望遠鏡の製作キットが付録になった書籍も販売されています。また、
   身近にある拡大鏡や眼鏡のレンズなどを組み合わせても、簡単な望遠鏡を
   作ることができます。レンズの組み合わせを考えて、ガリレオ式とケプラ
   ー式の望遠鏡を工作してみてください。ガリレオがどのように星界を観察
   していたか、体験することができますよ。
    ガリレオも観測した木星は、今、いて座にあり、午後8時頃に南西の空
   のわりと高いところに見ることができます。周りに明るい星がありません
   ので、すぐに見つけることができるはずです。さっそく星の世界を探検し
   てみましょう!
  
    執筆者:木村かおる 企画広報室
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
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  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    「生物から学ぶ、ものづくりの技術」の最後は、虫の声が聞こえてくる
   秋の夜長にふさわしい、「昆虫に学ぶものづくりの技術の本」です。
    地球環境の危機が問題になっている今、昆虫資源の有効活用が、注目さ
   れています。食糧としてというのも一つですが、ほかにも、未開拓の分野
   があり、「昆虫産業」「昆虫機能」「昆虫模倣科学」などという新しい用
   語も使われるようになりました。「虫から学ぶものづくりの技術」、イン
   セクト・テクノロジーの開発が盛んになってきました。今回の本は、中学
   生以上向きです。
  
   ■ 『昆虫力』 ■
     赤池 学・著/小学館/2006.8/1300円(本体)
  
    億単位の時代を生き続けてきた昆虫の進化の過程は、昆虫の体や能力を
   より機能的にし、環境への適応や安全性をもったものにしていきました。
   日本では現在、昆虫を食用としてだけでなく創薬や機能材料として活用す
   る、あるいは、昆虫の機能や構造を模倣した人工物を生み出す研究開発が
   行われています。この本は、それらの研究を、とてもわかりやすく説明し
   ていて興味を持たせてくれます。
    たとえば、スズメバチの幼虫が出す栄養液を分析することから生まれた
   持久力向上スポーツ飲料、すべての有害紫外線をカットするヤママユガの
   シルク、タマムシやカナブン・モルフォチョウの宝石のように輝く翅の構
   造を分析して織物やステンレスに再現したもの、アワフキムシの泡に発想
   を得た節水型泡風呂、昆虫のセンサー機能をロボットに活用、など様々な
   例が挙げられています。
  
    昆虫の持つ五感やフェロモンへのすぐれたセンサー機能については、
   『自然の中の人間シリーズ [昆虫と人間編] 9 昆虫ロボットの夢』
   <神崎亮平・著/茂利勝彦・絵/農林水産省農林水産技術会議事務局・監
   修/梅谷献二・編/農文協/1998.6/2000円(本体)>にも、
   よりわかりやすく説明されています。全10巻シリーズの他の巻にも、
   「昆虫に学ぶものづくりの技術」に関することが出ていますので、是非、
   読んでみてください。
  
    執筆者:竹田裕子 科学読物研究会
  
    『昆虫力』は科学技術館ミュージアムショップでも好評発売中です。
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/7musekitsui/konchuryoku/konchuryoku.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆ イベント情報
  
   ■ ものづくり体験【たたら製鉄】参加者募集 ■
  
    日本鉄鋼連盟と科学技術館は、ものづくり体験「たたら製鉄シリーズ
   (10月18日(土)製鉄所見学会、11月15日(土)事前学習会、
   11月16日(日)たたら製鉄)」を、小学生(3年生〜6年生)とその
   保護者を対象に川崎市市民ミュージアムにて開催します。現在の溶鋼法を
   大きく発展させたトーマス転炉を、シンボルとして展示します。
    科学技術館4階の鉄の丸公園1丁目展示室に展示されている、近代製鉄
   発祥150周年シンボルキャラクター”AIRA”(アイラ)の作者、石
   井竜也さんもたたら製鉄に参加します。
  
    募集要項については、
    http://www.jsf.or.jp/info/2008/09/post_147.php をご覧ください。
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆ 「ゴム動力飛行機工作教室」開催のお知らせ
  
    ゴム動力飛行機を製作し、体験を通して飛行機の飛ぶ原理を学んでもら
   うことを目的としています。製作後は航空公園内の広場で飛ばしてみまし
   ょう。
  
    開 催 日:10月11日(土)
    内  容:オリジナルキット「つばめ」の製作
    受付開始:12時30分(先着40名様)
    実施時間:13時〜(製作時間約1時間)
    実施場所:研修室
    教 材 費:300円
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum0/viewcat.php?cid=1
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆ 「シーカヤック体験教室」開催のお知らせ
  
    「海をあるく」そんな気分に浸れるのがシーカヤックの魅力かもしれま
   せん。人類がはじめて船を造って以来、数千年の歴史の中で最もシンプル
   で、船について体感できるのもこの船の特徴です。自らの手で船を進め、
   浮力や復元性、方向転換など、船の基本的な知識を体験の中から学ぶこと
   が出来る教室です。
  
    開 催 日:10月26日(日)
    受付開始:13時(先着100名様)
    実施時間:13時〜16時
    実施場所:シーサイドプール
    参加費用:無料(但し入館券が必要です。)
  
   ※荒天・低温時は安全管理上、主催者の判断により中止させていただく場
    合があります。
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/sc_03/?p=8
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 秋のリレー ■
  
    先日、家の郵便受けにちょこんと秋らしい雰囲気の絵葉書が一枚入って
   いました。私の好きな作家の絵の裏に、なつかしい文字が書かれていたの
   を見つけたとき、送り主が久しくお会いしていなかった年上の友人だとわ
   かりました。お元気ですか? と短い文のなかには、国内外の美術館に足
   を運び、買い集めたお気に入りの絵葉書の中から私の好きそうな作家のも
   のを選んで贈ってくれた時間まるごとが感じられ、とてもうれしい気持ち
   になりました。彼女の宝もの箱の中のひとつを分けていただいたような贈
   り物でした。
    さっそく、返事の便りを出し、また、遠方に住んでいてなかなか会えな
   いほかの友人にも葉書を出してみると、とても新鮮でうれしかったという
   返事が返ってきました。もしかしたら、彼女もまた別の友人に手紙を送っ
   たかもしれませんね。一通からはじまったこのリレーがどこまで続いてい
   くかなぁ。
    さて、メルマガ200号記念プレゼントに、たくさんのご応募と一緒に
   励ましのお便りやご意見、感想などもいただき、ありがとうございました。
   プレゼントの絵葉書は季節を感じられる6枚セットですので、お手元であ
   たためたあとは、ぜひご活用いただければ幸いです。
  
                        (企画広報室 丸岡弥生)
  
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    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
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