科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第207号 ◆  ━
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                             >>>2008/11/5発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   おかげさまで、科学技術館メールマガジンも4周年をむかえることができ
   ました。これからも、楽しくわかりやすい記事をお届けするように心がけ
   ていきます。どうぞ、よろしくお願いします。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 7,037人。
  
  
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   【1】科学技術館News
       お知らせ・・・生物学者と天文学者が語る
                   「からだの中の小宇宙」トークショー
              日本IBM TryScience実験教室
              「国際科学オリンピック日本開催シンポジウム」
                            =参加者募集中=
              「日本のノーベル賞科学者展」
              「ウインター・サイエンスキャンプ
                      ’08−’09」参加者募集中
              今週のユニバース
  
   【2】科学技術館Laboratory
       科学・技術よもやま話・・・「サイン・デザインとピクトグラム」
  
   【3】科学技術館Recommends
       科学の本の紹介・・・今月のテーマ
                  「微生物とその働き」の本
       イベント情報・・・第35回炭素材科学会年会特別企画
                    「21世紀を担う炭素材料を知る」
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
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  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
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  ◆ お知らせ
  
   ■ 生物学者と天文学者が語る「からだの中の小宇宙」 トークショー ■
  
    (独)理化学研究所 オミックス基盤研究領域の主催により、科学技術
   館にて、トークショーを開催いたします。
  
   開催日時:2008年11月16日(日)14時〜15時
   開催場所:4階 シンラドーム
   講  師:林崎良英・戎崎俊一
   定  員:53名 事前登録制
   主  催:独立行政法人理化学研究所 オミックス基盤研究領域
  
    詳細および参加申込は、こちらをご覧ください。
    http://www.osc.riken.jp/news/081116/index.html
  
   ■ 日本IBM TryScience実験教室 11月 ■
  
    「TryScience(トライサイエンス)」は、毎月1回、第2日曜
   日もしくは第3日曜日に開催しています。
  
   開催日時:2008年11月16日(日) 13時〜16時
   開催場所:4階イベントホールD室
  
    詳しくは、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2008/10/post_152.php
  
   ■ 国際科学オリンピック日本開催シンポジウム =参加者募集中= ■
  
    2009年は国際生物学オリンピック、2010年には国際化学オリン
   ピックが、ともに日本で初めて開催されることになりました。
    スポーツと比べると、国際大会への参加の歴史が浅い国際科学オリンピ
   ックを知っていただく機会として、シンポジウムを下記の通り開催いたし
   ます。
    今回は、ノーベル物理学賞受賞者の江崎玲於奈先生と日本学術会議会長
   の金澤一郎先生の特別講演を予定しています。
  
   開催日時:2008年11月23日(日)10時30分〜12時
   開催場所:日本科学未来館7階みらいCANホール
   対  象:小・中・高校生及び保護者、教育関係者、一般
   参 加 費:無料
   *「サイエンスアゴラ2008」(11/22〜24)同時開催
  
    詳細および参加申込は、こちらをご覧ください。
    http://www.jsoc-info.jp/05koho/sympo.htm
  
   ■ 日本のノーベル賞科学者展 ■
  
    平成20年は、4人の日本人がノーベル賞を受賞されました。科学技術
   館では、今回受賞された研究内容や、これまでのノーベル賞受賞の日本人
   科学者の業績を紹介しています。
  
   展示期間:平成20年10月16日(木)〜11月9日(日)
   展示場所:5階フォレスト
  
    詳しくは、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2008/10/post_151.php
  
   ■ 高校生のための先進的科学技術体験合宿プログラム ■
    「ウインター・サイエンスキャンプ ’08−’09」参加者募集中
  
    ウインター・サイエンスキャンプ ’08−’09は、先進的な研究施
   設や実験装置を有する日本各地の大学・公的機関(13会場)で、冬休み
   期間中に本格的な実験・実習が受けられる、高校生のための科学技術体験
   合宿プログラムです。
    今回は今年のノーベル物理学賞に関係する「高エネルギー加速器研究機
   構」でのプログラム、化学賞で話題の「オワンクラゲの蛍光タンパク」を
   用いたプログラムなどもあり、またその他のプログラムも充実した内容と
   なっています。
    あなたもサイエンスキャンプで“未来のノーベル賞”に出会えるかも!!
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://ppd.jsf.or.jp/camp/
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    今月から、色々な分野で現在ご活躍中の方をお招きしてお話しいただく
  「ゲストコーナー」を月に数回再開していきます。案内役とゲストの先生の
   掛け合いもお楽しみください。
  
    案内役:戎崎俊一さん(理化学研究所)
    ゲスト:羽尻公一郎さん(フリーランス)
    内 容:「うそは不思議」
  
    科学ライブショーの詳細や出演予定者については、
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ サイン・デザインとピクトグラム ■
  
    科学や技術が私たちの目に見えないところで、いろいろと役立っている
   ように、気づかないところで私たちの暮らしを快適にしてくれているのが
   「デザイン」です。日常の様々なシーンで使用されている「サイン」は、
   その顕著な例といえるでしょう。
    サインとは、広義には記号・合図・身振り・痕跡など、ひとつの意味を
   有する形象及び動作のことをいいますが、デザインとしての場合は、短い
   言語や絵文字あるいは造形によって、ある情報を端的に伝達する手段のこ
   とをいいます。歴史的には、道しるべ・家紋・エンブレム・看板・暖簾な
   どに、その形態的ルーツを求めることができます。一般的な用い方として
   は、都市や交通、公園や施設等の公共空間で、その円滑な利用を促すため
   に、名称サイン・誘導サイン・地図サイン・注意サインなどの機能を使い
   分けながら、体系的に計画・配置して構成されます。
    サインを考案するための重要なデザイン技術のひとつとして、「ピクト
   グラム」があります。ある意味を一点の簡明な図像で表現した絵文字のこ
   とで、トイレや禁煙マークなどはお馴染みですね。1920年、ウィーン
   のオットー・ノイラートが考案した「アイソタイプ」がその始まりとされ
   ています。建築業界ではJIS規格化されたものがありますが、サインを
   使用する施設や組織が、その個性を主張するためにオリジナルのデザイン
   を開発することも多くあります。
    ピクトグラムで記憶に新しいのは、北京オリンピックのスポーツ種目を
   表したマーク群です。メインとなるシンボルマークを中心に、象形文字や
   印鑑を想わせる、あるいは流れるような毛筆を想わせるデザインで、中国
   の歴史と伝統を素直に表していました。初めて見たときは、想像していた
   通りのデザインで当たり前すぎる感じもしましたが、オリンピックほどの
   国際的大イベントには、このくらいのわかりやすさが、むしろ楽しく心地
   よいのではないでしょうか。多くの要素によって構成されるひとつの概念
   と、個性をピクトグラムで表現したよい事例だと思いました。
  
    執筆者:千名 良樹 科学技術館事業部
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
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  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    今月のテーマは微生物とその働きです。微生物は、あまり見向きもされ
   ない存在。でも地球環境を変えるほどのすごい力をもっています。また古
   くから私たちの食生活、健康にも大きく貢献しています。そんな微生物の
   働きを書いた本を紹介します。
  
   ■ 『微生物が地球をつくった』自然の中の人間シリーズ
                      「微生物と人間編」(1) ■
     西尾道徳 著/ 飯島 満 絵/農文協 /1997
  
    46億年前、誕生したばかりの地球は、高温の溶岩がドロドロに溶けた
   マグマの固まりでした。今とは違って、酸素はまったくなく、大気のほと
   んどは一酸化炭素、二酸化炭素や窒素ガスでした。原始の海はたくさんの
   塩素を含み強い酸性で、硫化水素、シアンなどの猛毒物質も多量にとけ込
   んでいました。そんな地球が、今のように生命あふれる水と緑の星になっ
   た陰には、長い時間をかけての数々の微生物の活動があったからなのです。
   その地球規模の大きな動きを、肉眼では見えないほど小さな微生物が担っ
   てきたそのふしぎ、面白さをこの本は伝えています。紙面一杯のイラスト
   や断面図を多く使い、なじみの薄い微生物もイメージしやすくなっていま
   す。
    中学生ぐらいから、導入本として適切です。微生物と動物、植物の違い
   や核のない原核生物、原生動物、菌類などがわかりやすく解説されていま
   す。肉眼では見えない微生物の働きを知ると、自然のしくみに向ける目も
   違ってくるでしょう。
    このシリーズは、多方面に及ぶ微生物の働きや地球温暖化などの問題を
   考えるうえでも興味深い内容です。
  
    執筆者:佐藤マリ 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/5seibutsu/biseibutsu/biseibutsu.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆ イベント情報
  
   ■ 第35回炭素材科学会年会特別企画 ■
     「21世紀を担う炭素材料を知る」
  
    炭素を学び炭素に学ぶ・・・学会主催の一般公開サイエンス企画。炭素
   のいろはと科学技術を広く学ぶことができます。燃料電池車試乗会もあり
   ます。
    特別講演ではノーベル賞受賞の白川英樹先生をお招きしました(要予約)。
   若い人の参加を歓迎します。時間帯・予約方法などはホームページをご覧
   ください。
  
    開催日時:平成20年12月6日(土) 9時30分〜15時
    開催場所:筑波大学
  
    プログラムの詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.tanso.org/pamph080917.pdf
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆ 「県民の日イベント」のお知らせ
  
    11月14日(金)は、埼玉県の「県民の日」です。当日は、展示館・
   大型映像館を無料開放します。また、以下のイベントを実施します。
  
   (1)「YS−11」機の公開 10時〜15時
      ※雨天の場合は中止となります。
   (2)格納庫の公開 10時〜15時
   (3)科学実験ショー
      実施時間 :1回目 13時30分〜14時
            2回目 15時15分〜15時45分
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1&orderby=dateD
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆ 未来へはばたけ、アホウドリたち 〜写真展〜 のお知らせ
  
    写真や資料で、ヒナの“引っ越し作戦”を紹介します。
  
    展示期間:平成20年11月15日(土)〜平成21年2月1日(日)
    展示場所:船の科学館 本館3階 マリタイムサルーン
    ※写真展は無料ですが、入館料が必要です
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=166
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ WRO国際大会の開催 ■
  
    おかげさまで、メールマガジンは4周年を迎えました。今までに、いろ
   いろな話題や催し物を紹介してまいりました。読者の中には記事を読んで、
   新たに興味を持たれた事象・事柄があったり、実際に参加されたイベント
   もあるかもしれません。これからも皆さんに、科学技術をたくさん体験し
   ていただけるような情報を提供していきます。
    さて、最近のイベントでは11月1日、2日にパシフィコ横浜でWRO
   (ワールド・ロボット・オリンピアード)国際大会が開催されました。世
   界19カ国の小、中、高校生の代表が、自立型ロボットを組み立て、指定
   されたコースをパフォーマンスを交えながら走破するタイムを競いました。
   開会式では、この大会の名誉実行委員長の有馬会長から1000人を超え
   る世界の子どもたちに、熱い励ましのメッセージが述べられました。全体
   ではスウェーデンやマレーシア、韓国の子どもたちの成績がよかったよう
   な印象でした。また、閉会式では三菱重工が開発した「わかまるくん」が
   メダルを授与したり、ホンダの「アシモ」がサッカーボールを蹴ってボー
   リングのピンを倒すゲームで、子どもたちの代表と競ったりするなど、日
   本のロボット技術のすばらしい一面が披露され、大会は成功裏に終了しま
   した。来年は韓国、再来年はフィリピンで開催されるそうです。日本の多
   くの子どもたちが、国内の予選会を勝ち抜いて世界のトップを争うことが
   期待できそうです。
    科学技術館もこの大会を陰ながら支援していこうと考えています。読者
   の皆さんのご支援もよろしくお願い申し上げます。
  
                        (企画広報室 山田英徳)
  
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    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
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  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
  ┘  像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の  ┘
  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
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