科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第209号 ◆  ━
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                             >>>2008/11/19発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   山崎直子宇宙飛行士のスペースシャトル搭乗決定のニュースから1週間。
   山崎さんが目指す宇宙ステーション、今日19日には、仙台以南で18時
   ころ、見られますよ!
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 7,061人。
  
  
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   【1】科学技術館News
       お知らせ・・・鉄の丸公園1丁目(鉄鋼)
              特殊切手「近代製鉄発祥150周年記念」の発行
              キュリー夫人の理科教室
              「国際科学オリンピック日本開催シンポジウム」
                            =参加者募集中=
              今週のユニバース
  
   【2】科学技術館Laboratory
       科学・技術よもやま話・・・「新・新幹線は山を登る」
       自然と友だち・・・特別編〜秋の巻〜
                「ブナの仲間の木の実・ドングリを追って」
       日本の科学者の像・・・「関 孝和」
  
   【3】科学技術館Recommends
       科学の本の紹介・・・今月のテーマ
                  「微生物とその働き」の本
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
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  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
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  ◆ お知らせ
  
   ■ 鉄の丸公園1丁目(鉄鋼)
     特殊切手「近代製鉄発祥150周年記念」の発行 ■
  
    今から150年前、日本で洋式高炉による鉄の製造に初めて成功しまし
   た。これを記念して、特殊切手「近代製鉄発祥150周年記念」が発行さ
   れます。4階「鉄の丸公園1丁目」展示室で展示されている近代製鉄発祥
   150周年記念シンボルキャラクター、“AIRA”(アイラ)の切手も発行
   されます。
  
    詳細は、下記URLをご参照ください。
    http://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/4/4c/#entry-1577
  
    日本郵便:
    http://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/tokusyu/2008/h201201_t.html
  
   ■ キュリー夫人の理科教室 ■
  
    サイエンススタジオ マリーの主催により、科学技術館にて紙芝居と実
   験ショーを開催いたします。
  
    開催日時:2008年11月23日(日)および12月21日(日)
         1回目:11時〜12時 2回目:14時〜15時
    開催場所:4階 イベント広場 4D
    主  催:サイエンススタジオ マリー
  
    詳細は、こちらをご覧ください。
    http://www.max.hi-ho.ne.jp/min-kko/
  
   ■ 国際科学オリンピック日本開催シンポジウム =参加者募集中= ■
  
    2009年は国際生物学オリンピック、2010年には国際化学オリン
   ピックが、ともに日本で初めて開催されることになりました。
    スポーツと比べると、国際大会への参加の歴史が浅い国際科学オリンピ
   ックを知っていただく機会として、シンポジウムを下記の通り開催いたし
   ます。
    今回は、ノーベル物理学賞受賞者の江崎玲於奈先生と日本学術会議会長
   の金澤一郎先生の特別講演を予定しています。
  
    開催日時:2008年11月23日(日)10時30分〜12時
    開催場所:日本科学未来館7階みらいCANホール
    対  象:小・中・高校生及び保護者、教育関係者、一般
    参 加 費:無料
    *「サイエンスアゴラ2008」(11/22〜24)同時開催
  
    詳細および参加申込は、こちらをご覧ください。
    http://www.jsoc-info.jp/05koho/sympo.htm
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    今月から、色々な分野で現在ご活躍中の方をお招きしてお話しいただく
  「ゲストコーナー」を、月に数回再開していきます。案内役とゲストの先生
   の掛け合いもお楽しみください。
  
    案内役:半田 利弘 さん(東京大学)
    ゲスト:野本 知理 さん(神戸大学)
    内 容:「光で見る原子の動き(仮題)」
  
    科学ライブショーの詳細や出演予定者については、
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 新・新幹線は山を登る ■
  
    先週、最新の「N700系」に乗って京都へ行ってきました。最高速度
   は300km/時。静かに、まるでレールの上を滑るように走ります。改
   良に改良を重ねてきた東海道新幹線の車両の完成形といえるでしょう。
    44年前の1964年、東京オリンピックと同時期に開業したときの新
   幹線車両は「0系」。最高速度210km。モータリゼーションの潮流に
   押されて「斜陽交通機関」といわれていた鉄道を復活させた、まさに交通
   の歴史に名を残す画期的な車両でした。その「0系」が、11月30日を
   もって営業運転を終了します(山陽新幹線)。「鉄ちゃん」、「鉄子さん」
   たちは、とうにご存知かとは思いますが、専用のHPが開設されています。
   http://www.jr-odekake.net/navi/shinkansen/0kei/special/index.html#/home/
  
    第一世代の新幹線車両が舞台から退場する一方で、JR東海は2025
   年の開業をめざして「中央新幹線(東京―名古屋)」の計画を進めていま
   す。その名前が示すとおり、東海道を通りません。路線は検討中ですが、
   日本アルプスの山の中を走るようです。というより、トンネルの中を駆け
   抜けるというべきでしょうか。それにしても、相当に山を登らなければな
   りません。一般に、鉄道は「山登り」を苦手としています。それは、車輪
   とレールの間の「摩擦(まさつ)」を利用して走るからです(粘着駆動方
   式)。線路に勾配があり、スピードが速くなれば、摩擦は低下してしまい
   ます。その究極は「空回り」してしまうことです(空回りを防止するため
   に、電気機関車には「砂」を積んでいるものもあります)。このことから、
   この方式でのスピード限界は条件にもよりますが、350kmあたりとさ
   れているのです。
  
    中央新幹線はリニアモーターカー。それも超電導磁気浮上式です。この
   ことを想い出して、思わず「ガッテン」。リニアは摩擦を利用していない
   のだ!
    リニアモーターは、普通の回転式モーターを切り開いて水平に引き伸ば
   した構造になっています。ステーター部分(リニアモーター)が車上側に、
   ローター部分(リアクションプレート)が地上側におかれて、その僅かな
   隙間(大江戸線の場合、12mm)に発生する磁力を利用して駆動力を発
   生させています。山梨県のHPに、リニア山梨実験線についてのやさしい
   解説があります。
   http://www.pref.yamanashi.jp/linear/kids/shikumi/index.html
   そういうわけで中央新幹線は、在来方式とは異なり、山登りが大得意とい
   うことになるのです。
  
    回転式モーターの代わりにリニアモーターを使った鉄道は、すでに実用
   化されています。大阪の「長堀鶴見緑地線」、東京の「大江戸線」、神戸
   の「海岸線」、福岡の「七隈線」、横浜の「グリーンライン」などです。
   地下鉄でリニアモーターが使われるのは、モーターが扁平なので車高が低
   くなり、トンネルの直径を小さくして土木工事費を大幅に節約できるから
   ですが、楽々と急勾配を走るので、複雑に入り組んだ都心の地下に路線を
   引きやすいという利点もあります。大江戸線のリニアモーターの実物写真
   を示しておきます。
   http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/209/209.html
    計画どおりに進捗すれば、17年後には、世界で初めての超電導磁気浮
   上式リニアモーターカーが、日本の「山の中」を疾走することになります
   よ。
  
    執筆者:吉田 浄 企画広報室
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  ◆ 自然と友だち 特別編〜秋の巻〜
  
    特別編では、季節ごとに草木の特集をご紹介します。
    第3回目は、秋の巻です。
  
   ■ ブナの仲間の木の実・ドングリを追って ■
  
    秋は実りの季節。いろいろな木の実が自然を賑わしましたが、ここでは
   子どもに人気の高いドングリを取り上げました。
    ドングリは、ブナの仲間の木の実です。東京の公園や植物園に見られる
   ものを、すべて集めたかったのですが、今年は実のなり方が悪く、撮影の
   できないものも出てきました。
    ドングリの帽子(殻斗=かくと)は、大きく分けると4つのタイプがあ
   りますし、ドングリの形や大きさは種類によって随分違いがあります。
    ドングリを使った遊びを考えながら、遊びに相応しい、いろいろな種類
   を集めてみてはいかがですか。撮影した場所が記してありますので、解説
   を参考にしながら、集めてお楽しみください。
  
    「ブナの仲間の木の実・ドングリを追って」の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/sss3/
  
    執筆者:永井昭三 サイエンス友の会 講師
  
    「自然と友だち」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/t_index.html
  
    ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然」好評発売中!
    ハンドブックのお求め方法
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm
  
  ◆ 日本の科学者像
  
   ■ 第6像 ■
     日本の数学の発展を導いた男
     世界の数学者と肩を並べる和算家 関孝和
  
    今号では、「算聖」と讃えられた江戸時代最も傑出した和算家、関孝和
   をご紹介いたします。関孝和は、筆算による代数の計算法「点竄術(てん
   ざんじゅつ)」を発明して、西欧の大数学者よりも前に高等数学を実践し
   たことで知られています。
    今年は没後300年にあたり、各地でこの数学者にちなんだイベントが
   行われています。
  
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/monument/006/06_1119.html
  
  
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  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    今月のテーマは微生物とその働きです。
    今週は、最も代表的な日本の発酵食品です。
  
   ■ 『なっとうの絵本』つくってあそぼう2 ■
     わたなべすぎお へん /さわだとしき え/
     農文協/2004
  
    私が子どもの頃、[ワラづと](稲ワラ製の筒)を蒸して、それに煮た
   大豆を詰め込んで放置しておくだけで納豆を作っていた・・・眺めている
   子どもにとっては魔法のよう。ふしぎに思って大人に質問しても、「納豆
   菌はどこにでもいるけれど、特にワラが好き」としか教えてもらえなかっ
   た。ところが、この本は、その疑問にスカッと答えてくれている。稲につ
   く納豆菌の胞子は100度でもしばらくは生き抜く特殊な菌なのだ!
    [ワラづと]を蒸すと雑菌(他の菌)はすべて死ぬから、蒸した大豆を
   入れて40度ぐらいに保てば納豆菌だけの天下。簡単に発酵食品の納豆を
   作ることができる。この方法の他に、純粋培養の納豆菌あるいは市販の納
   豆から取り出した納豆菌を使って作る方法も丁寧に解説されているので、
   ぜひ納豆作りに挑戦してください。
    無塩の糸引きなっとう(これを納豆と呼んでいる)の他に、麹菌を使っ
   て大豆を発酵させた塩分入りの製品も紹介している。
    納豆の歴史、効用、大豆の発芽率テストや納豆を使った料理なども書い
   てある。糸を長ーく引きのばす実験遊びも面白そう。[ワラづと]をかぶ
   った女の子がそこかしこ出て来る説明図も楽しく、読みやすい絵本。健康
   な体づくりに役立つ発酵食品、調べるほどに興味が深まる納豆です。
  
    執筆者:平井崇子 科学読物研究会
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/11gijutsu/nattounoehon/nattounoehon.html
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆ オハイオ州デイトン市訪問レポート
  
    航空機インストラクターが、ライト兄弟ゆかりの地を巡り、現地の記念
   館、航空博物館などを見学した際の印象を、たくさんの写真をお見せしな
   がらお話します。
  
    開催日  平成20年11月29日(土)
    開催時間 11時〜、14時〜 (1時間程度)
    開催場所 当記念館1F 研修室
    参加方法 開催時刻30分前より開室します。定員60名、定員を超過
         した場合は立ち見となります。
    参加料金 無料
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1&orderby=dateD
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆ 「海の男のギャラリートーク」開催のお知らせ
     12月13日(土)まで毎週土曜日に開催しています。
  
    開催日時:平成20年11月22日(土)14時〜(約45分)
    開催場所:南極観測船“宗谷”士官食堂
    そ の 他:定員20名 船の科学館(展示場及び読書ルーム)
         詳細は当日ご案内いたします。
    ※都合により中止する場合や、開始時刻や講師等を変更させていただく
     場合がございます。あらかじめご了承下さい。
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=176
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ はやく芽がでないかな〜 ■
  
    我家の3歳児が、初めての遠足に行ってきました。近くの公園だったの
   ですが、貸し切りのバスで行ったのでお兄ちゃん気分にひたれたらしく、
   大喜びでした。公園にはドングリが沢山あったとのことで、拾ったどんぐ
   りを「お土産!!」と言って持って帰ってきました。「このどんぐり、ど
   うする?飾っておく?」と聞くと、「トトロみたいに植える」と言い出し、
   今度は自分専用の砂場用のシャベルを持ち出し、庭の土を掘ってニコニコ
   しながら蒔きました。
    冬はまだこれからですが、初めての遠足記念のドングリがはやく芽を出
   さないかなーと、家族みんなで春を待ってます。
  
                        (企画広報室 田代英俊)
  
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   お詫び
  
    先週208号につきまして、配信サーバー不具合のため、一部、二重に
   配信がありました。ご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
  
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    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
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  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
  ┘  像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の  ┘
  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
  ┘                                 ┘
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