科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第210号 ◆  ━
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                             >>>2008/11/26発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   今週は、日暮れに西の空を注目してくださいね。一番星の金星と木星の接
   近、12月1日には、細い月が加わります。夕焼けの中、美しい風景が見
   られますよ!
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 7,071人。
  
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ 今 号 の 目 次 ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  
   【1】科学技術館News
       新着情報・・・実験ジャー参上!
              市村アイデア賞作品展
              産業技術総合研究所 キャラバン2008
       お知らせ・・・鉄の丸公園1丁目(鉄鋼)
              特殊切手「近代製鉄発祥150周年記念」の発行
              キュリー夫人の理科教室
              今週のユニバース
  
   【2】科学技術館Laboratory
       科学・技術よもやま話・・・「ダムを守ること」
       自然と友だち・・・「八重山紀行」
  
   【3】科学技術館Recommends
       科学の本の紹介・・・今月のテーマ
                  「微生物とその働き」の本
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
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  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 実験ジャー参上! ■
  
    大人気のサイエンスパフォーマンスです。ご期待下さい!
  
    開催日時:2008年11月30日(日)12時30分〜
    開催場所:科学技術館 5階 フォレスト
  
   ■ 市村アイデア賞作品展 ■
  
    次代をになう小・中学生のアイデアの芽生えを奨励する市村アイデア賞
   の作品展を開催しています。
  
    開催期間:2008年11月21日(金)〜12月7日(日)
    開催場所:科学技術館 2階 ギャラリー
    
   ■ 産業技術総合研究所 キャラバン2008 ■
  
    産業技術総合研究所の主催により、「産総研キャラバン2008
   TOKYO」を開催いたします。科学技術館4階NEDO展示室のロボッ
   トや未来の技術とあわせてご覧ください。
  
    開催日時:2008年12月20日(土)〜21日(日)
    開催時間:9時30分〜16時30分
    開催場所:科学技術館 1階 催事場
    参加料金:入場無料
    主  催:産業技術総合研究所
    ※科学技術館の常設展示をご覧いただく場合には入館料が必要です。
  
    詳細は、下記URLをご参照ください。
    http://www.aist.go.jp/aist_j/event/ev2008/ev20081220/ev20081220.html
  
  ◆ お知らせ
  
   ■ 鉄の丸公園1丁目(鉄鋼)
     特殊切手「近代製鉄発祥150周年記念」の発行 ■
  
    今から150年前、日本で洋式高炉による鉄の製造に初めて成功しまし
   た。これを記念して、特殊切手「近代製鉄発祥150周年記念」が発行さ
   れます。4階「鉄の丸公園1丁目」展示室で展示されている近代製鉄発祥
   150周年記念シンボルキャラクター、“AIRA”(アイラ)の切手も発行
   されます。
  
    詳細は、下記URLをご参照ください。
    http://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/4/4c/#entry-1577
  
    日本郵便:
    http://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/tokusyu/2008/h201201_t.html
  
   ■ キュリー夫人の理科教室 ■
  
    サイエンススタジオ マリーの主催により、科学技術館にて紙芝居と実
   験ショーを開催いたします。
  
    開催日時:2008年12月21日(日)
         1回目:11時〜12時 2回目:14時〜15時
    開催場所:4階 イベント広場 4D
    主  催:サイエンススタジオ マリー
  
    詳細は、こちらをご覧ください。
    http://www.max.hi-ho.ne.jp/min-kko/
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
  
    案内役:亀谷 和久 さん(宇宙航空研究開発機構)
  
    科学ライブショーの詳細や出演予定者については、
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ ダムを守ること ■
  
    今年は、長野県扇沢から黒部ダムへ通じる関電トンネル(大町トンネル)
   破砕帯突破50周年。それに合わせて先日、黒部ダムを見に行ってきまし
   た。
    戦後の電力不足解消のための、黒部ダム建設にかかわる世紀の難工事の
   エピソードはTV番組や映画にも取り上げられ、すでにご存知の方も多い
   でしょう。暗く長いトンネルを抜けると現れる巨大な黒部ダムは、北アル
   プスの山並みも手伝って息をのむ美しさ・迫力です。残念ながら紅葉は見
   ごろを過ぎていましたが、お天気に恵まれ、ダム見学を満喫しようと、ダ
   ム建設によってできた黒部湖を走る遊覧船に乗りました。この遊覧船は、
   平均標高1,448mという日本で最も高い所を航行しています。エメラ
   ルドグリーンの美しい湖面からダムをながめていた時、ふと数年前に新聞
   で読んだ、ダムに流れ着くゴミの問題を思い出しました。ダムには流木や
   動物の死骸、特に下流のダムには、不法投棄されたゴミなど、さまざまな
   ゴミが流れ着きます。これらのゴミを放置すると、景観を損ねるのはもち
   ろん、水質の悪化をまねき、また取水口をふさいで水力発電に支障をきた
   します。
    係員さんに聞いてみると、黒部ダムのゴミは主に流木で、クレーンで回
   収し分別後、材木資源としておがくずにされ、堆肥や家畜用の敷材、ダム
   の流木を使ったノベルティなどに生まれ変わるとのことでした。安定した
   電力の供給と、訪れた人を感動させてくれる美しい景観を保つための努力、
   そして環境に配慮した取り組みもなされていることを知り、50年前にダ
   ム建設に関わられた方々だけでなく、現在ダムを管理されている方々にも
   頭が下がる思いでした。
    ダムは、水力発電の他にも色々な目的で建設されます。日本は雨が多く
   洪水の起こりやすい地形ですが、ダムは豪雨時に河川の水をたくわえるこ
   とで水量を調節し、下流の地域の洪水を防ぎ、逆に渇水時には貯めておい
   た水を放出し、農業用水や飲料水などを供給してくれます。また、安定し
   た河川の流量を保つことで、流域の生物環境や景観の保全にも役立ちます。
    日本には約2,900のダムがあるそうですが、私たちが安心して暮ら
   し、毎日当たり前のように生活用水を得ることができるのは、今も日本の
   あちこちの山の中で、たくさんの水を抱えてふんばる力持ちのダムと、そ
   れを守るたくさんの人たちのおかげ。山や河原に絶対にゴミを捨てない!
   水を大事に使おう!と、あらためて思わせてくれた旅でした。
  
    ダムの写真はこちらをご覧ください。
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/210/210.html
  
    執筆者:石田佳美 科学技術館事業部
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  ◆ 自然と友だち
  
   ■ 八重山紀行 ■
  
    日本の最西端の沖縄県与那国島や西表島、石垣島は、11月初旬でも気
   温は25〜30℃くらいでセミが鳴き、蝶やトンボもまだまだ活動してい
   ました。
    虫以外の南の国独特のいろいろな生きものにも出会い、その姿をカメラ
   におさめてきました。
  
    「八重山紀行」の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/ss28/
  
    執筆者:松田邦雄 サイエンス友の会 講師
  
    「自然と友だち」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/t_index.html
  
    ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然」好評発売中!
    ハンドブックのお求め方法
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm
  
  
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  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    今月のテーマは微生物とその働きです。
    今週は、子どもも楽しめる手づくり発酵食品の本です。
  
   ■ 『ぶくぶく発酵するふしぎ』絵本おもしろふしぎ食べもの加工5 ■
     生活環境教育研究会編/農文協/2003
  
    食品加工のおもしろくてふしぎな世界を自分でつくって体験し、楽しみ
   を広げるシリーズです。その中から、微生物の働きでいろいろな食べもの
   をつくる巻です。難易度マーク☆と調理時間が書いてあるので気楽に取り
   かかれます。ヨーグルトの乳酸菌、ショウガの皮についた酵母とハチミツ
   でつくるジンジャーサイダーや皮についた酵母がぶどう糖を発酵させ、酢
   酸菌がつくるワインビネガーなどが紹介されています。ワインビネガーは、
   炭酸ガスが出なくなるまで3〜4週間、毎日パンパンのペットボトルのふ
   たをプシューとゆるめる楽しみで、菌の活躍が実感できます。
    小学校3〜4年くらいから、写真を追ってひとりでつくれます。「なぜ
   こうなるのか」「こうしないとどうなるのか」などの理由がわかり、上手
   につくれるようになっています。
    「手に傷のある人は調理してはだめ」「手をきれいに洗おう」などの注
   意や「レシピにこだわらずアレンジしよう!」と自分なりの工夫をすすめ
   興味を広げてくれます。
    この本があれば、”もやしもん”*の世界を自分でつくれます。
    A・オリゼーや菌仲間と一緒に、かもしてみませんか?
  
   *菌が見える麹屋の息子、農大の仲間とたくさんの菌が繰り広げる漫画。
    現在第6巻まで出版。石川雅之 著/ 講談社/ 2004
  
    執筆者:中井智子 科学読物研究会
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/11gijutsu/bukubukuhakkou/bukubukuhakkou.html
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆ オハイオ州デイトン市訪問レポート
  
    航空機インストラクターが、ライト兄弟ゆかりの地を巡り、現地の記念
   館、航空博物館などを見学した際の印象を、たくさんの写真をお見せしな
   がらお話します。
  
    開催日  平成20年11月29日(土)
    開催時間 11時〜、14時〜 (1時間程度)
    開催場所 当記念館1F 研修室
    参加方法 開催時刻30分前より開室します。定員60名、定員を超過
         した場合は立ち見となります。
    参加料金 無料
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1&orderby=dateD
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆ 「海の男のギャラリートーク」開催のお知らせ
     12月13日(土)まで毎週土曜日に開催しています。
  
    開催日時:平成20年11月29日(土)14時〜(約45分)
    開催場所:南極観測船“宗谷”士官食堂
    そ の 他:定員20名 船の科学館(展示場及び読書ルーム)
         詳細は当日ご案内いたします。
    ※都合により中止する場合や、開始時刻や講師等を変更させていただく
     場合がございます。あらかじめご了承下さい。
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=176
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 古くてあたらしいもの ■
  
    最近、楽しみにしているコンサートがあります。内藤彰氏の率いる、東
   京ニューシティ管弦楽団の演奏会です。アメリカではよく、コンサートが
   始まる前にミニレクチャーを行ったり、指揮者が演目についてコメントを
   入れたりします。ちょっとしたトークは、指揮者の与える「見た目」の堅
   苦しいイメージを一新させ、これから聞く音楽を身近なものに感じさせて
   くれるので、この演出はとてもよいなぁと思っていました。昨年初めてT
   NCOのコンサートに行った時、突然、マイクを持った指揮者が出てきて
   「皆さんこんばんわ」と話し始めました。演奏方法について、演奏する楽
   譜の版や聴きどころなどワンポイントレッスンのあと、団員が登場、演奏
   が始まりました。日本でも、新しいスタイルの演奏会が始まっていたんで
   すね。
    しかも彼らのコンセプトは、音楽家が作曲した当時の演奏方法を再現す
   ること。ピリオド奏法と呼ばれる演奏方法は意外と違和感はなく(先のレ
   クチャーの効果もある?)、ビールでいえば切れの良いドライといった感
   じでした。団員も昨年に比べると、ピリオド奏法が板についてきたぞ! 
   その古くてあたらしい演奏手法を見るのも、楽しみの1つとなっています。
   「古くてあたらしいもの」−メルマガにも取り入れられないかな? と模
   索中です!
  
                       (企画広報室 木村かおる)
  
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    最後までお読みいただきありがとうございました。
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  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
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