科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第215号 ◆  ━
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                              >>>2009/1/7発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   あけましておめでとうございます。お正月、少し食べ過ぎたお腹には、や
   さしい科学技術のお話がよくききますよ!今年もよろしくお願いします。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 7,136人。
  
  
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   【1】科学技術館News
       新着情報・・・新日鉄制作の学習絵本新刊
                    『青い地球の新・モノ語り』の発行
              第6回コンストラクション・ワンダーランド
       お知らせ・・・土曜実験教室
              今週のユニバース
  
   【2】科学技術館Laboratory
       科学・技術よもやま話・・・
                  「正しい時刻は山の上からやってくる」
  
   【3】科学技術館Recommends
       科学の本の紹介・・・今月のテーマ 「日本の伝統の食」の本
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
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  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 新日鉄制作の学習絵本新刊『青い地球の新・モノ語り』の発行 ■
  
    科学技術館4階「鉄の丸公園1丁目」内で配布している『新・モノ語り』
   (新日本製鐵株式会社発行)シリーズから、第8巻『青い地球の新・モノ
   語り』が新しく発行されました。
    第8巻では、豊かな生活になくてはならない「鉄」の、製鉄プロセスに
   おける省エネルギー対策や環境問題について、子どもたちが親しみやすい
   キャラクターを随所に配置し、わかりやすく紹介しています。ぜひ手に取
   ってご覧ください。
  
    配布場所:科学技術館 4階 鉄の丸公園1丁目
               1階 ミュージアムショップ
  
    詳しくは、以下のページをご覧ください。
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/215/215.html
  
   ■ 第6回コンストラクション・ワンダーランド ■
  
    科学技術館では、「発見!地球にやさしい建設」と題して、2月14日
   (土)・15日(日)の二日間「コンストラクション・ワンダーランド」
   を開催します。4階の建設館の展示体験ツアーや震度7の地震体験、実験、
   ワークショップなどを実施します。
    また、絵と写真で学べる小冊子「名探偵コナン建設FILE」を来場者
   にプレゼントいたします。
  
    開催日:2009年2月14日(土)・15日(日)
        ※当日は科学技術館入館無料です
    場 所:科学技術館4階
        建設館、イベントホール、ギャラリー
    主 催:社団法人日本建設業団体連合会
        社団法人日本土木工業協会
        社団法人建築業協会
  
    詳しくは、以下のページをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2008/12/post_163.php
    http://www.ge-t.co.jp/construction/index.html
  
  ◆ お知らせ
  
   ■ 土曜実験教室 ■
  
    土曜実験教室が始まりました!皆さんの参加をお待ちしています。
   1月は「表札をつくろう」です。
  
    実施期間:2009年3月までの毎週土曜日
    実施時間:1日3回 各40分(11時〜、13時〜、14時30分〜)
    開催場所:館内(2階もしくは4階の団体休憩室)
    定  員:各回20名
         ※開始10分前より開催場所で整理券を配布します
    主  催:「夢・化学−21」組織委員会
        
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2008/12/post_160.php
  
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
  
    案内役:伊藤 哲也さん(国立天文台)
  
    科学ライブショーの詳細や出演予定者については、
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 正しい時刻は山の上からやってくる ■
  
    あけましておめでとうございます。読者の皆さまも、大晦日の夜にカウ
   ントダウンしたのではないかと思います。テレビの時報や公共施設などの
   時計を見ていた方は、ほぼ日本標準時に合った時刻で新年を迎えたかと思
   います。では家の時計を見ていた人は・・・。もちろん正確に合わせてい
   れば、その時刻に年を越したでしょう。
    近年は、自動的に正しい時刻に合わせてくれる、便利な時計があります。
   電波時計です。最近では壁掛時計だけではなく腕時計でも普及しています。
   電波時計は、時間の情報を載せた電波を、内蔵されたアンテナで受信し、
   内部の回路がズレを検知して調整します。では、その時間の情報を載せた
   電波はいったいどこからやってくるのでしょうか?
    実は、福島県の「おおたかどや山」と佐賀県の「はがね山」から送られ
   ています。この電波は標準電波と呼ばれ、時間だけではなく、年や曜日な
   どの情報も含まれています。
    標準電波は、おおたかどや山送信所からは40kHz、はがね山送信所
   からは60kHzという低い周波数(長い波長)の電波(長波)で送られ
   ています。短い波長の電波(短波)は、上空にある電離層で反射して遠く
   に飛ばすことができるので、以前は使われていましたが、電離層は季節や
   時間によって変化するため精度が悪くなるなどの点もあり、現在では電離
   層の影響を受けにくい長波が使われています。ちなみに、基本的には電波
   の波長が長ければ電波を送るアンテナも長く、または大きくなります。お
   おたかどや山送信所には、高さ250mの鉄塔が立ち、その上部から地面
   に放射状に支線が張られた傘型のアンテナが設置されています。
    ところで、今年は「うるう年」ではなく、「うるう秒」の年でした。現
   在、時間は原子時計によって管理されていますが、実際の地球の自転によ
   る時刻との間に少しずつ差が生じます。この差をプラスマイナス0.9秒
   以内になるように、1秒だけ調整を行う場合があります。今年はこのうる
   う秒を3年ぶりに調整する年でした。日本では2009年1月1日には8
   時59分60秒という時刻が存在したのです。もちろん標準電波はこの調
   整がなされた時間の情報を載せて発信され、家の電波時計も正しく調整さ
   れています。もっとも、電波の届かない所に電波時計を置いていたら話は
   別ですが・・・
  
    執筆者:企画広報室 中村 隆
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
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  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
   お正月には、お雑煮、おせち料理など召し上がりましたか?
   今月は「日本の伝統の食」というテーマで本を紹介します。
  
   ■ 『和菓子のほん』 ■ たくさんのふしぎ傑作選
     中山圭子 文  阿部真由美 絵(2008)  福音館書店
  
    この本を読んでから、子どもと和菓子屋さんの前を通るたびに、ショー
   ウインドゥをのぞくようになりました。そこには、季節の和菓子が置かれ
   ています。手のひらにのる小さなお菓子に日本人の自然によせる思い、願
   いが表現されています。その美しさに、子どもも興味を持ったのです。
    和菓子は、あじさい、桜、紅葉、雪など、四季折々の自然の姿を表現し
   ています。桜ひとつとっても、つぼみのときには「ひとひら」、満開のと
   きは「花見桜」、散っていくさまは「花いかだ」など形ばかりでなく美し
   い名前がつけられています。
    年中行事と結びついた和菓子もあります。読んでからは、行事に必ず和
   菓子を用意するようになりました。
    和菓子の材料は何でしょう?どうやってつくるのでしょう?どんな香り
   がするのでしょう?何を表現しているのでしょう?300年前にはどんな
   和菓子がつくられていたのでしょう?知っているようで知らないことが多
   くありました。
    美しくておいしそうな和菓子の絵がいっぱい描かれています。子どもと
   読むと、「これが食べたいな」とか、「いい名前つけているね」と1つ1
   つのお菓子をじっくり見て楽しむので、じゅうぶん間を取って、ゆっくり
   頁をめくったほうがよいでしょう。
    和菓子は、おいしいだけでなく、日本発見のおもしろさがあります。こ
   の本で美しい国・日本を味わってください。
  
    執筆者:吉長聡子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/11gijutsu/wagashi/wagashi.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆ 科学実験ショー
  
    下記の通り、科学実験ショーを開催いたします。奮ってご参加ください。
  
    「なぜ、飛行機は飛べるの?」〜誤解だらけの流体力学〜
    日 時:2009年1月11日(日)
        1回目 13時30分〜14時
        2回目 15時15分〜15時45分
    場 所:展示館内
    講 師:平野弘之(神奈川県立ひばりが丘高校)
  
    「風船を飛ばしまショー」
    日 時:2009年1月12日(月・祝)
         1回目 11時15分〜11時45分
         2回目 13時30分〜14時
    場 所:展示館内
    講 師:小田切真(常葉大学)
  
   ☆ 公開講座:「ノーベル賞に関するトリビア」
  
    日 時:2009年1月12日(月・祝) 14時〜15時
    場 所:1階研修室
    講 師:餌取章男氏(科学ジャーナリスト)
    内 容:ノーベル賞に関する雑学的知識の数々を紹介してもらいます。
    参加費:無料です。どなた様も奮ってご参加ください。
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1&orderby=dateD
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆ 未来へはばたけ、アホウドリたち 〜写真展〜
     ギャラリートークの開催のお知らせ
  
    「未来へはばたけ、アホウドリたち〜写真展〜」に関連して、アホウド
   リに所縁のある方々をお招きしてギャラリートーク(講演会)を開催いた
   します。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
  
    「アホウドリ鳥島新繁殖地形成と聟島移住作戦」
    日 時:2009年1月11日(日) 14時〜15時
    場 所:本館3階 マリタイムサルーン(写真展会場)
    講 師:佐藤文男(山階鳥研研究員)
    定 員:60名
    申込み:当日会場に直接お越しください
        ※入館料が必要です
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=214
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ もちつき ■
  
    あけましておめでとうございます。
    昨年は、このメールマガジンをご愛読いただきありがとうございました。
   今年もよろしくお願いします。これからも皆さんのご要望、ご希望を取り
   入れて、よりよいメルマガを編集していきたいと思っておりますので、ご
   意見をお寄せいただければ幸いです。また、科学技術に関する投稿も歓迎
   しております。
    さて、皆さんのお宅では、年末年始はどのように過ごされましたか? 
   今回は、曜日のサイクルがうまく巡ってきて、「9連休」と、ちょっと長
   い休暇になったところもありました。
    私の家では、年末に「もちつき」をすることが年中行事になっています。
   「もちつき」といっても、電気の力でプロペラを回して餅(もち)を捏ね
   る(こねる)という近代的な「もちつき」ではなく、糯米(もちごめ)を
   「蒸籠(せいろ)」で蒸して、「臼(うす)」にいれ、「杵(きね)」で
   ペッタン、ペッタンと搗く(つく)、古典的なつくり方です。今回、買っ
   た糯米は20kg。これを、前の晩に洗って水に浸しておきます。臼は、
   断熱・保温の点から欅(けやき)のものがよく知られていますが、普段の
   管理が悪いと割れるとか、木屑が餅につくなどの難点があります。私のと
   ころは「石臼」。石で困るのは、熱容量が大きいので蒸した糯米が早く冷
   えてしまうことです。この解決策は、「もちつき」を始める前に、臼に熱
   湯を張って十分に暖めておくこと。こうすれば石臼の短所が長所ともなり、
   保温しながら、ゆっくりと餅を搗くことができるのです。
    1回に搗くのは、3kgから4kgくらい。テレビではかっこいい、ペ
   ッタン、ペッタンの場面しか出てきませんが、実は、その前に相当時間を
   かけて行う地道な作業、「細搗き(こまづき)」があります。細搗きをし
   っかりやっておくと、いざペッタンを始めたときに糯米が飛び散りません。
   ペッタンの数は、100回から120回くらい。その半ばを超えるころか
   ら、急に「粘り」が出てきて粒々が消え、だんだん「赤ちゃんの頬っぺた
   は餅肌(もちはだ)」といわれるような、あの滑らかな表面になっていき
   ます。
    搗きたてのお餅を、朝ごはん代わりに頬張るときが「至福のとき」。
    家族総出の一大イベントで、早朝からかかって終わるのは昼過ぎになり
   ます。翌日(ないし翌々日)の腰の「痛み具合」が、私にとっての「肉体
   的年齢」のバロメーター。したがって、「寝正月」でのんびりと過ごすの
   も年中行事の一つです。
  
                        (企画広報室 吉田 浄)
  
  
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    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
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  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
  ┘  像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の  ┘
  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
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