科学技術館メールマガジン バックナンバー |
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━ ━━ ━ ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第222号 ◆ ━ ━━ ━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ >>>2009/2/25発行 こんにちは。科学技術館です。 当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。 先週末に、科学の祭典岡山大会に行ってきました。寒のもどりか、とても 寒い2日間でしたが、子どもたちの元気な姿を見て、無事にお仕事完了! * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。 本号の配信数 7,243人。 ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ 今 号 の 目 次 ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ 【1】科学技術館News 新着情報・・・「アトミックステーション ジオ・ラボ」 3月24日にオープン! フォレスト村の宝さがし お知らせ・・・土曜実験教室 今週のユニバース 【2】科学技術館Laboratory 科学・技術よもやま話・・・「見えるかな?ルーリン彗星」 自然と友だち・・・「春一番吹くや目覚めた虫・カエル」 【3】科学技術館Recommends 科学の本の紹介・・・今月のテーマ 「研究者たちの仕事がわかる」本 他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館 ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【1】 ★ 科 学 技 術 館 News ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 新着情報 ■ 「アトミックステーション ジオ・ラボ」 3月24日にオープン! ■ 2009年3月24日(火)、地球のエネルギーを学ぶ実験ステーショ ンが3階の展示室にオープンします。 放射性廃棄物を、地球の深い地層に埋める様子をバーチャルで体感でき るシアターや、原子力発電や原子燃料サイクルについて楽しく学べる展示 があります。ぜひ親子でご見学ください。 詳しい内容は下記のホームページをご覧ください。 http://www2.jsf.or.jp/pdf/geolab.pdf ■ フォレスト村の宝さがし ■ 5階フロアには、迷子さんがたくさんいるのです。『階段はどこ?』 『ここ迷路みたいだね!!』と、フロアを行ったり来たり... 床や壁のイリュージョンのせい? そこで、インストラクターから5階 のフロア見学のヒントを伝授する、地図に関わるワークショップを企画し ました。あなたもぜひ、参加してくださいね。 開 催 日:2009年2月28日(土) 受付時間:9:30〜 5階スタッフカウンター 実施時間:1回目 12時30分〜13時40分 2回目 15時〜16時10分 実施場所:5階 展示館内 参加人数:小学生以上 各回12名(先着順) ◆ お知らせ ■ 土曜実験教室 ■ 土曜実験教室は、毎月実験のメニューが変わります。皆さんの参加をお 待ちしています!2月は「ほかほかカイロのひみつ」です。 実施期間:2009年3月までの毎週土曜日 実施時間:1日3回 各40分 (11時〜、13時15分〜、14時30分〜) ※2回目の開始時刻が変更になっています。ご注意ください。 開催場所:館内(2階もしくは4階の団体休憩室) 定 員:各回20名 ※開始10分前より開催場所で整理券を配布します 主 催:「夢・化学−21」組織委員会 詳細は、以下のホームページをご覧ください。 http://www.jsf.or.jp/info/2009/02/post_160.php ■ 今週のユニバース ■ 土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、 恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。 案内役:半田 利弘さん(東京大学) ゲスト:松浦 晋也さん 科学ライブショーの詳細や出演予定者については、 http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】 ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 科学・技術よもやま話 ■ 見えるかな?ルーリン彗星 ■ 皆さんはルーリン彗星(すい星)をご覧になりましたか?2007年の ホームズ彗星に続いて、肉眼で観察できる彗星として、今期待されている 天体です。彗星=ほうき星とも呼ばれる天体は、チリが混ざった氷ででき た天体で、太陽の周りをまわっている太陽系の一員です。太陽に近づくと 表面が溶けガスとなり、それが太陽風(太陽から出ているエネルギーの高 い粒子の流れ)によって吹き飛ばされ、尾をつくります。そのため、彗星 が見られるチャンスは、彗星が最も太陽に近づく時と地球に最も近づく時 が観測の好機になります。 通常、彗星の名前は、新しい彗星を発見した観測者の名前がつけられま す。今回のルーリンは、発見者の名前ではなく、台湾にある天文台の名前 がつきました。漢字では「鹿林」と書きます。ルーリン彗星は2007年 7月、当時学生だったイェさんが、ルーリン天文台で撮影された写真の1 枚から発見しました。この瞬間、イェさんの願いはかないました。実はイ ェさん、7歳の時にヘール・ボップ彗星を見て感動し、その時に「自分も 彗星を見つけるんだ」と心に誓ったそうです。そのヘール・ボップ彗星の ような大彗星にはなりませんでしたが、緑色の美しい彗星です。この緑色 は、彗星の核から放出されたガスに含まれるシアンや炭素が、太陽の光を 受けて輝いているものです。 私は22日と23日の2晩、自宅のベランダから双眼鏡を使ってルーリ ン彗星を探してみましたが、あいにく見つけることはできませんでした。 地球に接近してくるルーリン彗星の写真を、インターネットでよく見てい ましたが、私もエメラルドのような輝きをもつこの彗星を自分の目で一目 見たかったのです。2月24日、地球に最も近づいた後は、徐々に地球か ら離れていきます。2月中がルーリン彗星を見るチャンスです。しし座の 中を西へ移動しているルーリン彗星は、27〜28日にかけて、1等星の レグルスの近くを通過していきます。さて、今週末のお天気やいかに? なお、観察方法などの詳しい情報は、国立天文台の「ルーリン彗星見え るかな?」キャンペーンで紹介されています。 http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090220/lulin-obs.html 執筆者:木村かおる 企画広報室 「科学・技術よもやま話」のバックナンバー http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html ◆ 自然と友だち ■ 春一番吹くや目覚めた虫・カエル ■ 2月13日には春一番の強風が吹き、なんと14日は東京地方では最高 気温が23℃にもなり、まだ2月半ばなのに虫やカエルたちはいっぺんに 目を覚まし、その姿を現しました。 野ではモンキチョウなどの蝶が舞い、池の中ではアズマヒキガエルが鳴 き声をあげながら交接し、ヘビのように長い管の卵塊がいっぱい見られま した。これは例年より2週間も早い記録です。皆さんもぜひ近くの公園や 池などをのぞいてみてみましょう。 「春一番吹くや目覚めた虫・カエル」の写真 http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/ss34/ 執筆者:松田邦雄 サイエンス友の会 講師 「自然と友だち」のバックナンバー http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/t_index.html ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然」好評発売中! ハンドブックのお求め方法 http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】 ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 科学の本の紹介 今月は、研究者たちは、どんなところで、どんなものを使って、どのよ うな方法で疑問を追って研究しているか、そういう姿が見られる本を集め ました。 ■ 『0.1ミリのタイムマシン』 ―地球の過去と未来が化石から見えてくる ■ 須藤 斎 著 くもん出版 2008.11.11 1400円 著者は、ケイソウ化石を研究する古生物学者です。ケイソウは0.1ミ リほどの植物プランクトン、顕微鏡で見るとその美しさに驚きます。小さ いながらガラス質が多いために化石になりやすく、環境によって変化しや すい。その数や種類の変化から、地球環境の変化がわかる―まさに、0. 1ミリのタイムマシンなのです。著者はその中で休眠胞子をつくる「キー トケロス属」(「お休みケイソウ」と呼ぶ)の分類をはじめて行い、69 の新種を発見しました。この分類により、地球の歴史を測るものさしを、 より正確にすることができるようになりました。 さらに、ノルウェー沖で採取した3400万年前のコアを調べると、 「お休みケイソウ」の種類も数も爆発的に増えていたのです。この頃は地 球が急激に寒冷化していった時代、「お休みケイソウ」と地球環境の関係 を解明していきます。一方、「北極掘削計画」で採取したコアを調べると、 3400万年前のケイソウは見つかりませんでしたが、この時の日記は日 本科学未来館のホームページに「北極からの現場レポート」として掲載さ れています。『深海底7500メートルの世界へ』と同様に、船内での生 活や研究、悪条件のもと、作業に取り組む船員の協力は興味深いです。 本書はケイソウや地球科学を丹念に解説しているだけでなく、研究の試 行錯誤、顕微鏡写真とスケッチを使い分ける工夫や、苦手な英語も使い、 積極的に交流する姿勢がよくわかります。「分類は科学のパイオニアであ り、フロンティアなんだ!」の信念のもと、地道な作業も楽しんでいると 感じられます。著者はまだ30代、次は「お休みケイソウ」とクジラの進 化との関係を探っていくそうです。 執筆者:増本 裕江 科学読物研究会 この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。 http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/3chikyuu/0.1/0.1.html 科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/ 「科学の本の紹介」のバックナンバー http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html ◆ 他館の紹介 ■ 所沢航空発祥記念館 ■ ☆ 科学の達人による科学実験ショーのお知らせ 船田智史先生(大阪府 樟蔭中学校・高等学校教諭)による、楽しい科 学実験ショーを実施します。奮ってご参加ください。 内 容 :「飛ぶって何?(いろんなモノを飛ばせます!)」 開 催 日:2009年3月1日(日) 実施時間:1回目 11時15分〜11時45分 2回目 13時30分〜14時 実施場所:展示館内 詳細は、以下のホームページをご覧ください。 http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1&orderby=dateD ■ 船の科学館 ■ ☆ 第2回 船の文化検定のお知らせ 船の科学館で、船の文化検定委員会による第2回 船の文化検定(通称 「ふね検」)が行われます。今回は初級検定です。「ふね検」に合格して、 船博士になろう! 試験開催日:2009年3月14日(土) 開催場所 :船の科学館 他 全国11箇所 主 催 :船の文化検定委員会 「ふね検」の詳細は、以下のホームページをご覧ください。 http://www.kazi.co.jp/public/book/huneken/huneken.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 担 当 者 よ り ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 桃太郎は女の子だった? ■ 「○○タロウ」といえば?・・・モモタロウさん、キンタロウさん、ウ ラシマタロウさん、ウルトラマンタロウさん? アソウタロウさん!? みなさんそれぞれ、いろいろなタロウさんを思い浮かべるかと思います が、"King of タロウ in むかしばなし"といえば、やっぱり「桃太郎」で しょうか。桃太郎のおはなしは、吉備地方の伝説がもとであるとされてい ますが、西遊記に起因しているといった説もあるようです。ちょっと謎め いているところが人気の秘密かもしれません。 先週末、その桃太郎の国、岡山へ行ってきました。「青少年のための科 学の祭典」岡山大会が開かれ、2日間で1万人もの方にご来場いただきま した。残念ながら桃の季節ではありませんでしたが。 桃といえば、来週の3月3日は「ひなまつり」、桃の節句です。男の子 の桃太郎には関係ないですね。いやいや、香川県の方では、桃太郎は実は 女の子だったなんていう話もあるのだとか。神秘に包まれた桃太郎伝説を 探りにもう一度岡山に行かなくては。もちろん今度は桃がおいしい季節に。 (企画広報室 中村隆) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 最後までお読みいただきありがとうございました。 皆様のご来館をお待ちしております。 ※科学技術館メールマガジンに関するお問い合わせやご意見、ご感想は こちらのURLからお願いします。 http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/ 科学技術館ホームページ>>> http://www.jsf.or.jp −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム ページからお願いします。 https://www3.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ ┘ ┘ ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係 ┘ ┘ 〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号 ┘ ┘ ┘ ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転 ┘ ┘ 載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の ┘ ┘ 記事」と注釈をいれてください。 ┘ ┘ なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画 ┘ ┘ 像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の ┘ ┘ 許可なく使用・転載することはできません。 ┘ ┘ ┘ ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ |
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