科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第226号 ◆  ━
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                             >>>2009/3/25発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   春分を過ぎて、日も長くなりましたね。例年より早くサクラの便りが届い
   ていますが、近所では一足先に、ユキヤナギが満開になりました。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 7,266人。
  
  
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   【1】科学技術館News
       新着情報・・・「ワクエコ・モーターランド」 新装オープン
              「科学技術映像上映会」開催のご案内
       お知らせ・・・「アトミックステーション ジオ・ラボ」
                         3月24日にオープン!
              「今週のユニバース」
  
   【2】科学技術館Laboratory
       科学・技術よもやま話・・・「失われたアーク?!」
       自然と友だち・・・「日いちにちと春めく自然」
  
   【3】科学技術館Recommends
       科学の本の紹介・・・今月のテーマ
                     「植物とかかわる生きもの」の本
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
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  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 「ワクエコ・モーターランド」 新装オープン ■
  
    2009年4月3日(金)2階に、クルマやバイクの楽しさを思いっき
   り体験できる「ワクエコ・モーターランド」がオープンします。
   皆さんのお越しをお待ちしています。
  
    詳しくは下記のページをご覧ください。
    http://www2.jsf.or.jp/pdf/20090319wakueco.pdf
  
   ■ 「科学技術映像上映会」開催のご案内 ■
  
    科学技術週間の一環として科学技術映像祭の過去の受賞作品を中心と
    した映画上映会を行います。
  
    開催場所:明治大学 駿河台キャンパス
    開催日時:2009年4月13日(月)
            10時〜17時(リバティタワー16F 1166教室)
         2009年4月14日(火)〜17日(金)
            10時〜17時(アカデミーコモン2F会議室)
  
    プログラム
     1.「不思議の扉」・・・・・・・・・・・・(8作品 167分)
     2.「宇宙の成り立ちを探る」・・・・・・・(4作品 170分)
     3.「ものづくりを科学する」・・・・・・・(3作品  79分)
     4.「人工知能“ロボット”への挑戦」・・・(3作品  73分)
     5.「成長期の産業技術の記録」・・・・・・(5作品 166分)
     6.「地球環境と生命」・・・・・・・・・・(5作品 149分)
     7.「人体を探るミクロの眼」・・・・・・・(4作品  96分)
     8.「生命と進化の謎」・・・・・・・・・・(4作品 111分)
  
     プログラム1,2   ・・13日(月)、16日(木)
     プログラム3,4,5 ・・14日(火)
     プログラム7,8   ・・15日(水)、17日(金)
  
    今では、なかなか見ることのできない過去の映画も上映いたします。
    席が空いていれば、どなたでも好きな時間にご入場、鑑賞していただく
    ことができますので、ぜひご来場ください。
    上映会プログラムは、下記のページをご覧ください。
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/226/eizou.pdf
  
  ◆ お知らせ
  
   ■ 「アトミックステーション ジオ・ラボ」オープン! ■
  
    2009年3月24日(火)、地球のエネルギーを学ぶ実験ステーショ
   ンが3階の展示室にオープンしました。ぜひ親子でご見学ください。
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://www2.jsf.or.jp/06_news/news.html
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    今週も、アメリカ合衆国のヤーキス天文台とインターネットで繋ぎ、ラ
   イブショー中にアメリカで見えている星空の様子や天文台で撮影した天体
   写真を送ってもらう「ライブ天体観測」コーナーを予定しています。日本
   の昼過ぎにアメリカの夜空もお楽しみください。
  
    案内役:伊藤 哲也さん(自然科学研究機構 国立天文台)
  
    科学ライブショーの詳細や今後の出演予定者については、以下のホーム
   ページをご覧ください。
    http://universe.chimons.org/jsf/
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 失われたアーク?! ■
  
    昨日3月24日、科学技術館3階に原子力展示室「アトミックステーシ
   ョーン ジオ・ラボ」がオープンしました。原子力発電のしくみや燃料の
   サイクルについて展示しています。
    現在は、原子力をはじめ火力、水力、太陽光に風力とさまざまな方法で
   発電していますが、今から131年前の1878年(明治11年)には、
   まだ発電所などありませんでした。しかし、この1878年の今日、3月
   25日に、日本で初めて電灯がついたのでした。これを記念し、1927
   年(昭和2年)に日本電気協会によって、3月25日が「電気の日」と制
   定されました。そう、今日は「電気の日」なのです。
    場所は、虎ノ門工部大学校(現在の東京大学工学部)の大ホール。ここ
   で「アーク灯」が点灯しました。アーク灯は、現在の電球とは異なり、電
   極間に高い電圧をかけてアーク放電を起こして発光させます。発電所はあ
   りませんでしたので電池を使っていました。まぶしすぎるほどの非常に明
   るい光を放つのですが、明るさが安定しない、点灯時間が短い、紫外線が
   生じる、費用がかかるなどなど多くの問題がありました。そのため、街灯
   としていくらか普及したものの、2年後には上野駅にエジソン電球がとも
   り、その後とって代わられました。
    このようにアーク灯は短い期間で消えてしまいましたが、悲しむことな
   かれ、アークの光は違う形で今も息づいてるのです。現在、アーク放電に
   よる発光を利用したメタルハライドランプやキセノンランプなどの照明が
   生まれ使用されています。電球も蛍光灯も省エネタイプなどに進化し、そ
   して今、新たにLED照明が日本のリードで普及しようとしています。日
   本で初めてアーク灯が点ったあの日、日本の照明の発展に光がさしたので
   す。
    さて、まだ東京では桜が咲きはじめたばかりですが、「電気の日」の今
   晩にお花見をする方は、夜桜を照らす電球の美しさにも目を向けてみては
   いかがでしょうか。でも、やっぱり”花より、電球より、・・・”ですか
   ね?
  
    執筆者:中村 隆 企画広報室
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  ◆ 自然と友だち
  
   ■ 日いちにちと春めく自然 ■
  
    弥生3月も半ばを過ぎ、各地のサクラ(ソメイヨシノ)開花予想も出ま
   した。例年より、13日ほど早く、すでに福岡では3月13日に全国に先
   がけて開花したそうです。東京付近では3月24日頃との予想でしたが、
   21日に開花宣言がありました。
    ソメイヨシノが開花するまえには、白い大きな木の花、コブシ、ハクモ
   クレンなどが咲き、野の花も花ざかりとなります。野鳥たちの恋のさえず
   り、春の天使モンシロチョウもいよいよ出現しはじめ、虫の季節到来です。
  
    「日いちにちと春めく自然」の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/ss36/
  
    執筆者:松田邦雄 サイエンス友の会 講師
  
    「自然と友だち」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/t_index.html
  
    ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然」好評発売中!
    ハンドブックのお求め方法
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm
  
  
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  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    アリもクマも生きものは植物と深くかかわりあって生きています。
   3月・4月は「植物とかかわる生きものを描いた本」を紹介します。
  
   ■ 『クマのすむ山』 森の写真動物記 5 ■
     宮崎 学  偕成社  2000円+税
  
    表紙を見てください。大きなクマがヌーッと立って三脚の着いたカメラ
   を抱いています。どうしてこんな写真が撮れたのでしょう。
    この本の著者、宮崎学さんは中央アルプスの山麓、伊那の里山に住み、
   ごく身近なところで出会う動物の姿を、自然界や人間との関わりの中でと
   らえてこられました。
    この『クマのすむ山』も、近くの観光用の遊歩道に夜現れるツキノワグ
   マたちの姿やその行動を、無人で撮影できるロボットカメラで撮影した写
   真動物記です。
    2006年春、5月から姿を見せたクマはなんと20頭以上、親子グマ
   も4組。春から夏は痩せて毛並みも荒れているクマでしたが、秋から冬に
   なるとまるまると太っていき、12月3日にクマは姿を見せなくなりまし
   た。撮影装置が壊されることが続いて、もう一台カメラを置いてとらえた
   のが表紙の写真なのです。
    著者はクマがどういう生活をしているのか足跡や糞を追います。食べた
   ものでいろいろな糞のかたちになります。廃棄されたリンゴ、養殖場の排
   水溝にひっかかった死んだ鱒、木に登ってドングリ、クマたちにもそれぞ
   れ好みがあり、好きなものを食べて人里の近くで暮らしているのです。
    クマはクルミやドングリなどの木の実を食べるときは、枝を折ってお尻
   の下に敷いてたべます。この折敷きはクマ棚とよばれ、枝が残ったままな
   ので、クマの行動範囲がわかります。里山にちょっと入っただけで、なん
   とたくさん見つかることでしょう。赤の矢印だらけの写真に圧倒されます。
   私も機会があったら、冬枯れの林を見上げてぜひ探してみようと思います。
  
    執筆者:榎本千鶴子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/8sekitsui/kumanosumu/kumanosumu.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆イベント紹介
  
   ■ 「研究船で海を学ぼう」参加者募集のお知らせ ■
  
    日本科学協会では、東海大学及び日本海洋学会との共催で、“海”に関
   心がある高校生などを対象に、船上での観測・実習を行い、海について学
   ぶ体験学習を実施します。『望星丸』に乗って、“地球の不思議”を探し
   に行きましょう。
  
   日  時:2009年8月3日(月)〜8月8日(土)
   場  所:静岡県静岡市(東海大学清水校舎、三保研修館及び『望星丸』)
   対  象:高校生60名・学校教諭など20名
   参 加 費:一人あたり10,000円(高校生には往復交通費支給)
   募集期間:2009年4月1日(水)〜5月15日(金)必着
  
   ※申込方法などの詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.jss.or.jp/
  
   お問い合わせ先:
    財団法人日本科学協会 業務部「研究船で海を学ぼう」係
    TEL: 03-6229-5365  E-mail:learnoc-jss@silver.ocn.ne.jp
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆ 春休み特別展「アニメーションのしくみ」のお知らせ
  
     展示と工作を通じて、アニメーションのしくみを調べてみよう!
    工作教室では、ソーマトロープやパラパラ漫画や、ワッペン作りも体験
    できます。工作教室は毎日実施、いつでも受付をしています。
  
    開催期間:2009年4月5日(日)まで
    展示場所:展示館内
    参 加 費:工作教室には参加費が必要です
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1&orderby=dateD
  
   ■ 船の科学館 ■
  
    ☆ シーカヤック体験教室のお知らせ(個人)
  
     「海をあるく」そんな気分に浸れるのがシーカヤックの魅力かもしれ
    ません。人類がはじめて船を造って以来、数千年の歴史の中で最もシン
    プルで、船について体感できるのもこの船の特徴です。自らの手で船を
    進め、浮力や復元性、方向転換など、船の基本的な知識を体験の中から
    学ぶことができる教室です。
  
    開 催 日: 4月から10月までの第2、4日曜日(但し8月を除く)
    受付時間: 13時〜 先着100名様
    実施時間: 13時〜16時
    実施場所: シーサイドプール
    参加費用: 無料(但し入館券が必要です。)
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/sc_03/?p=17
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 手先の器用さ ■
  
    先週、お彼岸なので親戚を訪ね、お線香に火をつけるために久々にマッ
   チを擦りました。去年の夏、花火のためにマッチを擦って以来かと思いま
   す。科学教育の仕事をしていると、「最近の子はマッチも擦れない」なん
   て声をよく聞きます。しかし、日常生活の中ではマッチを擦る必要がほと
   んどないのですから、ある部分擦れなくて当たり前ではないでしょうか。
   ちなみに私が子どもの時は、「ナイフで鉛筆も削れない不器用な子ども達」
   なんて言われました。これもまた、鉛筆削りがあるのになんでわざわざナ
   イフで削れっていうのだろうと、私自身は思っていました。
    一方、我が家の4歳児。まだ手元がおぼつかないので、ナイフやマッチ
   は触らせていません。しかし、例えば携帯電話で祖母に電話をかけたり、
   パソコンに取り込んだ写真を十字キーを押しながら閲覧したりということ
   は、日常的にやっています。また、CDの電源を押してトレイにCDを入
   れ、順次再生ボタンを押して大好きなトトロの音楽を聞いたり、お気に入
   りの曲に来るとリピート再生ボタンを押して、何回も聞いて楽しむなんて
   いうこともやっています。大人でもCDの操作や携帯の操作ができない人
   もいますよね。しかし4歳児の場合、生まれた時からCDやパソコン、携
   帯電話が当たり前に存在し、操作するのを見て、触れて育っているわけで
   すから、操作ができて当たり前ともいえます。
    「マッチを擦る」「ナイフで鉛筆を削る」ということも大切だとは思う
   のですが、社会の中で求められる、社会の環境として育成される手先の器
   用さは、時代によりその対象が変わるということも教育に関わるものとし
   て認識しておくべきと感じる次第です。
  
                        (企画広報室 田代英俊)
  
  
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    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
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  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
  ┘  像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の  ┘
  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
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