科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第235号 ◆  ━
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                              >>>2009/6/3発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   昨年おばあちゃんになったアメリカの友達は、ことあるごとに初孫さんの
   様子をよく見せてくれます。i-Phoneの画面をウェブカメラにかざして...
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 7,889人。
  
  
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   【1】科学技術館News
       新着情報・・・日本IBM TryScience実験教室
       お知らせ・・・
             高校生のための先進的科学技術体験合宿プログラム
             「サマー・サイエンスキャンプ2009」
                              参加者募集中
             今週のユニバース
  
   【2】科学技術館Laboratory
       科学・技術よもやま話・・・
                 「インフルエンザ治療薬タミフルの小話」
  
   【3】科学技術館Recommends
       科学の本の紹介・・・今月のテーマ「ガリレオ」の本
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
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  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 日本IBM TryScience実験教室 ■
  
    6月のTryScienceのお知らせです。いろいろな実験に挑戦し
   ながら、楽しく時間をすごしたいと思っています。みなさんの参加をお待
   ちしております。
  
    開催予定日:2009年6月14日(日)
    開催時間 :13時〜16時
    開催場所 :4階イベントホールD室
  
   参加方法などの詳しい内容は、下記のページをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/info/2009/04/post_175.php
  
  ◆ お知らせ
  
   ■ 高校生のための先進的科学技術体験合宿プログラム
     「サマー・サイエンスキャンプ2009」参加者募集中 ■
  
    サマー・サイエンスキャンプ2009は、先進的な研究施設や実験装置
   を有する日本各地の大学・公的機関・民間企業(49会場)で、夏休み期
   間中に本格的な実験・実習が受けられる、高校生のための科学技術体験合
   宿プログラムです。
    さまざまな分野、内容のプログラムで盛りだくさんとなっています。実
   際の研究開発の現場にふれ、将来の参考にしてください。
  
    開催期間:2009年7月27日〜8月30日の期間中の2泊3日
    会  場:大学、公的機関、民間企業(49会場)
    定  員:受け入れ会場ごとに6〜20名(合計620名)
    参 加 費:無料(自宅から会場までの交通費は自己負担)
    応募締切:2009年6月24日(水)郵送必着
  
   応募方法など、詳しくは以下のホームページをご覧ください。
   http://ppd.jsf.or.jp/camp/
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
  
  
    案内役:伊藤 哲也さん(自然科学研究機構 国立天文台)
  
    科学ライブショーの詳細や今後の出演予定者については、以下のホーム
   ページをご覧ください。
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ インフルエンザ治療薬タミフルの小話 ■
  
    先月、メキシコにおいて新型インフルエンザの発生が確認されましたが、
   今月に入り日本国内でも新型インフルエンザの感染症例が報告されました。
   しかし、昨年度の11月から2月にかけて広く蔓延したインフルエンザと
   同様に、抗インフルエンザウイルス薬の投与によって治療することができ
   ます。みなさんもご存知の通り、タミフルやリレンザが一般的な治療薬と
   して処方されます。
    これらの治療薬は、インフルエンザウイルスに感染した細胞の表面から、
   再びウイルスが遊離することを阻害し、正常な細胞への感染とウイルスの
   増殖を抑制する作用があると考えられています。また治療試験によると、
   インフルエンザ感染症患者に対して、抗インフルエンザウイルス薬タミフ
   ルを5日間服用させると、すべての症状が改善されるまでの時間は、偽薬
   (薬理効果のない比較対象試験用薬)を服用させた人に比べ、約23時間
   短縮したとの報告があります。これは、タミフルを服用することによって、
   約1日回復する時間が短縮されたという優れた効果を表わしています。さ
   らに治療薬としてだけではなく、インフルエンザウイルス感染症患者に接
   触後48時間以内にタミフルを投与し、一定期間服用した場合には、予防
   薬としても効果があるとしています。
    ただし、よいことだけではありません。高い治療効果をもつ一方で、ご
   く稀に、腹痛や下痢、嘔気等の軽微な症状のほか、アナフィラキシーショ
   ック(注1)や精神・神経症状といった重大な副作用が現れることがある
   と、製薬会社は注意を促しています。
    皆さんは、医師または、薬剤師から処方された薬の説明を十分に受け、
   きちんと理解したうえで服用していますか? 間違った使用方法で服用は
   してはいませんか? 今回紹介した抗インフルエンザウイルス薬のみなら
   ず、すべての医薬品には、望まれる効果(主作用)と望まれない効果(副
   作用)の両方が存在します。最大限に望まれる効果を発揮させ、望まれな
   い効果を最小限にするために、処方された薬の使用方法はきちんと守りま
   しょう。
  
   (注1) アナフィラキシーは、ハチ毒や食物、薬物などが原因で起こる
   急性アレルギー反応のひとつです。ときには呼吸困難、めまい、意識障害
   などの症状を伴うことがあり、ショック症状を引き起こし、生命をおびや
   かすような危険な状態に陥ってしまうことがあります。これを、アナフィ
   ラキシーショックとよびます。
  
   参考:
    厚生労働省ホームページ http://www.mhlw.go.jp/
    中外製薬株式会社ホームページ
     http://www.chugai-pharm.co.jp/hc/chugai_top.jsp
  
    執筆者:中村 潤 情報システム開発部
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
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  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    今年は世界天文年です。ガリレオが1609年に、望遠鏡で月を観測し
   てから、ちょうど400年目の節目の年です。今月は偉大な科学者のガリ
   レオに親しむことができ、ガリレオの業績がわかる本をご紹介します。
  
   ■ 『みんなで見よう ガリレオの宇宙』 岩波ジュニア新書 282 ■
     若松謙一 渡部潤一 著/岩波書店 /1996年12月/650円
  
    400年前、ガリレオは自分で作った望遠鏡を使って、天体観測をしま
   した。すると、それまで教会や学校で教えられていた天動説、「神の創っ
   た世界の中心に地球があって、ほかのすべての星は地球の周りを回ってい
   る」という教えが、まちがいだったことに気がつきました。
    ガリレオは、いったいどんな宇宙を見て、天動説のまちがいに気がつい
   たのでしょう。月を見てみると、神が創ったので一点のキズもないはずな
   のに、クレーターがあり、木星を見ると、地球ではなく木星の周りを回っ
   ている月(衛星)が4つもあり、太陽には、表面に黒いしみ(黒点)が見
   えたのです。
    皆さんの中には、ガリレオの地動説を支えた望遠鏡は、さぞかし性能が
   よいのではないかと思う人もいるかもしれません。ところが、私たちが持
   っている望遠鏡よりも、ずっと狭い範囲を小さくぼやけてしか見ることが
   できないものでした。
    それでは、私たちもガリレオが見た宇宙を、自分の目で確かめてみませ
   んか。この本には、どのようにすれば、同じように観測できるのか、わか
   りやすく書かれています。ほかに、望遠鏡のしくみや、ガリレオが見るこ
   とのできなかったアンドロメダ大星雲などの見方も紹介されています。ま
   た、日食を見るときの注意も書いてあるので、今年7月22日の日食にあ
   わせて参考にしてください。
    この本は残念ながら今は入手できません。ぜひ図書館でさがしてくださ
   い。
  
    執筆者:坂口美佳子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/3chikyuu/minnademiyou/minnademiyou.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
    ☆「紙ブーメラン工作教室」開催のお知らせ
  
     以下の通り、紙ブーメラン工作教室を実施します。板目紙でブーメラ
    ンを作って飛ばしてみましょう。
  
    開 催 日:2009年6月6日(土)、14日(日)、28日(日)
         および7月4日(土)
    開催時間:10時〜16時(昼休憩12時〜13時30分)
    開催場所:展示館内 ヘリコプター前
    参加対象:中学生以下
    参 加 費:無料(入館料は別途必要になります)
    定  員:100名(材料がなくなり次第終了)
    参加方法:当日先着順
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1&orderby=dateD
  
   ■ 船の科学館 ■
  
    ☆「ボランティアによるミュージアムツアー」開催中
  
     船の科学館ボランティアによる、ミュージアムツアーを開催していま
    す。第一弾は「船の歴史」、丸木舟から帆船、蒸気船、ディーゼル船へ
    と船の変遷を展示物を見ながら解説します。みなさまのご参加を、お待
    ちしています!
  
    開催日時:毎日 13時30分〜
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=290
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 実は隠れた人気コーナー?! ■
  
    「担当者より」は、いつも書くネタに困ってしまいます。いままで書い
   たものを読み返してみると、なんとも、おやじなネタが多いなあ・・・
    この「担当者より」、実は意外に人気がある(?)ようでして、皆さま
   からいろいろなご意見やご感想をいただいております。すみずみまで読ん
   でいただきまして、誠にありがとうございます。うれしい限りです。時に
   は、なんともいえぬような内容もございますが(特に自分の場合・・・)、
   最後の締めくくりとして気軽に楽しく読んでいただければ幸いです。
    うちわの話で恐縮ですが、その週の「担当者より」の執筆者には、”担
   当番犬”がわたされます。このわんこ、舌を出した愛くるしい表情で、プ
   レッシャーをかけてきます。「読者の皆さまに、楽しくてためになる情報
   をお届けするのだぞ!」と言われている気がします。ちなみに、こんなや
   つです。
     http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/235/235.html
    これからも、科学技術館メールマガジンの隠れた人気コーナーを目指し
   て参りたいと思いますので、最後まで、ご愛読のほどよろしくお願い申し
   上げます。
                         (企画広報室 中村隆)
  
  
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    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
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  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
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