科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第236号 ◆  ━
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                             >>>2009/6/10発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   竹橋駅から科学技術館への道すがらに、サクラ並木があります。3月末に
   は花びらが、今は小さなサクランボが落ちて歩道を埋めつくしています。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 7,904人。
  
  
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   【1】科学技術館News
       新着情報・・・「青少年のための科学の祭典2009全国大会」
                             研修会のご案内
              国際生物オリンピック 開催記念
                     「全国高校生レシピコンテスト」
       お知らせ・・・「麻生内閣メールマガジン」より
             「日本IBM TryScience実験教室」
             「サマー・サイエンスキャンプ2009」
                              参加者募集中
             今週のユニバース
  
   【2】科学技術館Laboratory
       科学・技術よもやま話・・・「時を守る仕事」
       自然と友だち・・・「対馬の生きものとの出会い」
  
   【3】科学技術館Recommends
       科学の本の紹介・・・今月のテーマ「ガリレオ」の本
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
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  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 「青少年のための科学の祭典2009全国大会」研修会のご案内 ■
  
    「青少年のための科学の祭典2009全国大会」研修会を、下記のように
   実施いたします。この研修会は、事前登録が必要です。
   なお、一般の方が来場できる「青少年のための科学の祭典2009全国大会」
   は8月1日(土)〜2(日)です。後日、あらためてご案内いたします。
  
    開催日時:2009年7月31日(金) 10時〜17時
    会  場:科学技術館1階 催事場
    対  象:出展者および教育関係者(教職員、祭典関係者、
         理科ボランティア、教員を志望する学生など)
      ※一般の方はご入場できませんので、ご注意ください。
  
    研修会の事前登録についての詳細は、下記のページから
    <事務局よりお知らせ>をご覧ください。
    http://www.kagakunosaiten.jp/
  
   ■ 国際生物オリンピック 開催記念
                   「全国高校生レシピコンテスト」 ■
  
    国際生物オリンピックの事務局をつとめる当財団が、国際生物学オリン
   ピックを記念し企画した「全国高校生レシピコンテスト」が7日、水戸市
   で開かれました。このコンテストでは、同じ「生物」である国産の食材を
   使って、高校生が創作料理のアイディアを競いました。
    金賞は、「茨城彩々」と名づけられた、岡山県の雨滝愛奈さんのにぎり
   ずしでした。この金賞受賞作品は、ウェルカムパーティーのメニューとし
   て提供されます。
  
    詳しい内容は、下記のページから<レシピコンテストのページ>
   をご覧ください。
    http://ibo2009.org/index_j.html
  
  ◆ お知らせ
  
   ■ 「麻生内閣メールマガジン」より ■
  
    麻生内閣メールマガジン第33号の「この人に聞きたい」コーナーで、
   国際生物学オリンピック2009組織委員会委員長、井村裕夫先生(京都
   大学名誉教授)のコメントが紹介されました。
  
   詳しい内容は、下記のページ(首相官邸ホームページ)をご覧ください。
   http://www.mmz.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2009/0604km/0604kikitai.html
  
   ■ 日本IBM TryScience実験教室 ■
  
    いろいろな実験に挑戦しながら、楽しく時間をすごしたいと思っていま
   す。みなさんの参加をお待ちしております。
  
    開催日時 :2009年6月14日(日)13時〜16時
    開催場所 :4階イベントホールD室
  
   参加方法などの詳しい内容は、下記のページをご覧ください。
   http://www.jsf.or.jp/info/2009/04/post_175.php
  
   ■ 高校生のための先進的科学技術体験合宿プログラム
     「サマー・サイエンスキャンプ2009」参加者募集中 ■
  
    サマー・サイエンスキャンプ2009は、先進的な研究施設や実験装置
   を有する日本各地の大学・公的機関・民間企業(49会場)で、夏休み期
   間中に本格的な実験・実習が受けられる、高校生のための科学技術体験合
   宿プログラムです。
    さまざまな分野、内容のプログラムで盛りだくさんとなっています。実
   際の研究開発の現場にふれ、将来の参考にしてください。
  
    開催期間:2009年7月27日〜8月30日の期間中の2泊3日
    会  場:大学、公的機関、民間企業(49会場)
    定  員:受け入れ会場ごとに6〜20名(合計620名)
    参 加 費:無料(自宅から会場までの交通費は自己負担)
    応募締切:2009年6月24日(水)郵送必着
  
   応募方法など、詳しくは以下のホームページをご覧ください。
   http://ppd.jsf.or.jp/camp/
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    今週も、アメリカ合衆国のヤーキス天文台とインターネットで繋ぎ、ラ
   イブショー中にアメリカで見えている星空の様子や天文台で撮影した天体
   写真を送ってもらう「ライブ天体観測」コーナーを予定しています。日本
   の昼過ぎにアメリカの夜空もお楽しみください。
  
    案内役(予定):戎崎 俊一さん(理化学研究所)
  
    科学ライブショーの詳細や今後の出演予定者については、以下のホーム
   ページをご覧ください。
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 時を守る仕事 ■
  
    今日、6月10日は時の記念日です。西暦671年に天智天皇が漏刻
   (ろうこく=水時計)を設置し、宮中に時刻を知らせたことを記念し、東
   京天文台(現在の国立天文台)が大正9年に制定しました。
    日本に伝えられた水時計の原型は前漢時代のもので、出水管がとりつけ
   られた円筒形のタンクのようなものでした。タンク内の水のへり具合で時
   間を測っていました。しかし、水の量が少なくなると、水圧が低くなって
   水の出が悪くなります。そのため、正確に時間を測ることができませんで
   した。
    そこで常に一定量の水を落とすための工夫がなされ、水を流す水槽と水
   を貯めておく水槽の上下2段の構造になりました。そして、2つの水槽は
   サイフォン管でつながれており、一定時間に一定量の水が水槽にたまるよ
   うにしました。こうして、下の水槽にたまった水の量(水位)を測って時
   刻を知らせていました。さらに中間の水槽を追加し、階段状に配置しまし
   た。それぞれの水槽の水圧を一定に保つことで、一番下の水槽にたまる水
   量の一定化をはかりました。
    天智天皇が皇太子時代につくった水時計は、3〜4段式のものと考えら
   れています。中国でつくられた最新式の水時計に近い設計であったそうで
   すが、ゴミでサイフォン管が詰まったり、水が凍って水が流れなくなった
   り、水温を一定に保つことができずに流量が変化してしまうなど、いろい
   ろなことがありました。その水時計を運営管理するのは、漏刻博士2名と、
   その下で働く守辰丁(ときもり)20名であったといいます。季節による
   サイフォン管の調整や保守、30分おきに鼓や鐘を鳴らして時刻を知らせ
   たとあります。昼夜を問わず太陽や星を観測し、時を監視して正確に時を
   知らせる仕事は、さぞかし大変だったと思います。
    現在の守辰丁といえば、情報通信研究機構です。日本標準時プロジェク
   トのホームページで研究や仕事の内容を見てみると、今でも時間を正確に
   管理することはとても難しいことがわかります。ふだん時計を持ち歩かな
   い私にとっては、腹時計が一番正確のようです。
  
    執筆者:木村かおる 企画広報室
  
    参照:日本標準時プロジェクト
    http://jjy.nict.go.jp/mission/index.html
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  ◆ 自然と友だち
  
   ■ 対馬の生きものとの出会い ■
  
    長崎県の離島、対馬は、韓国の釜山からわずか50kmのところにある
   島です。大昔は大陸と陸続きであった時代があり、特異な生物がみられま
   す。
    対馬にのみ産するツシマウラボシシジミや、有名なツシマヤマネコにも
   会いたくて、対馬の自然探訪の旅をしてきました。
  
    「対馬の生きものとの出会い」の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/ss41/
  
    執筆者:松田邦雄 サイエンス友の会 講師
  
    「自然と友だち」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/t_index.html
  
    ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然」好評発売中!
    ハンドブックのお求め方法
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm
  
  
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  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    今年は世界天文年です。ガリレオが1609年に、望遠鏡で月を観測し
   てから、ちょうど400年目の節目の年です。今月は偉大な科学者のガリ
   レオに親しむことができ、ガリレオの業績がわかる本をご紹介します。
    今週は、ガリレオが400年前に出版した本です。
  
   ■ 『星界の報告 他一編』 ■ 岩波文庫 33−906−5
     ガリレオ・ガリレイ著/山田慶児 谷泰 訳/岩波書店/
     1976年10月/550円
  
    この本は大人向けの本ですが、子どもでも楽しめます。それは、ガリレ
   オが手づくりの望遠鏡で観測して描いたスケッチが、何枚ものっているか
   らです。
    『星界の報告』には、月のスケッチが5点、オリオン座、スバル、オリ
   オン大星雲、木星と木星の周りをまわる4つの月(衛星)の位置のスケッ
   チが65点、あわせて収められている『太陽黒点にかんする第二書簡』に
   は、太陽の黒点のスケッチが38点のっています。どれも、ガリレオが自
   分の目で確かめ、スケッチしたものです。特に月の表面や太陽の黒点は、
   大変ていねいに描かれていて、性能のよくない望遠鏡でよくここまで描け
   たものだと、あらためてガリレオの強い思いと、科学者としてのすばらし
   い観察力を知ることができます。
    ガリレオは400年前に、天体観測をした結果を、一刻も早く人々に知
   らせようと、この本を出版しました。文章も、教会や経済的に支えてくれ
   たメディチ家に気を使いながら、それでも自分の発見を正確に、多くの人
   のために、できるだけわかりやすく伝えようとしています。
    現代の宇宙時代ばかりでなく、近代科学の幕開けとなったこの本を、あ
   なたもぜひ、一度手にとってみませんか。
  
    執筆者:坂口美佳子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/3chikyuu/seikainohoukoku/seikainohoukoku.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆ 「ゴム動力飛行機工作教室」のお知らせ
  
    紙・ゴム動力飛行機を製作し、体験を通して飛行機の飛ぶ原理を学んで
   もらうことを目的としています。製作後は航空公園内の広場で飛ばしてみ
   ましょう。
  
    開 催 日:2009年6月13日(土)
    内  容:オリジナルキット「スカイハート」の製作
    受付開始:12時30分(先着40名様)
    開催時間:13時〜(製作時間約1時間)
    開催場所:1階研修室
    教 材 費:200円
  
     詳細は、以下のホームページをご覧ください。
     http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum0/viewcat.php?cid=1
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆ 「セーリングカヌー体験乗船」のお知らせ
  
    風の力だけで進むカヌーの体験乗船会です。各艇にはチームニシムラの
   インストラクターが同乗するので、初めての方でも楽しく体験することが
   できます。みなさんの参加をお待ちしています。
  
    開催日時:2009年6月21日(日)
         11時〜16時(15時30分受付終了)
         *天候などにより変更・中止になる場合があります
    開催場所:“宗谷”“羊蹄丸”中間海域
    参 加 費:無料
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=145
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 将軍様は甘い物好き、でも・・ ■
  
    6月4日は虫歯予防デーでした。皆さんは自分の虫歯が治療済みのもの
   も含め、何本ぐらいあるかご存じですか?
    先週、科学技術館で開催されたNPO法人博物館活動支援センター主催
   の講演会「増上寺徳川将軍墓の発掘余話」の講師である佐倉朔博士(元国
   立科学博物館人類学研究室長)によると、現代成人の虫歯は平均7本程度
   だということです。
    博士は昭和33年から1年半をかけて徳川将軍墓の発掘調査に参加し、
   遺体の研究の一部を分担されたのですが、この講演の中でそのとき得られ
   た将軍の虫歯についての興味深いデータをご披露くださいました。それに
   よると、第14代家茂将軍はなんと31本の虫歯があったそうで、これは
   虫歯でないのはたった1本に過ぎないという恐ろしい結果だったというの
   です。また、彼は皇女和宮のご主人でもあり、ご存じの通り若くして亡く
   なったのですが、氷砂糖が大好きで、しょっちゅうペロペロなめていたそ
   うです。虫歯になるのもむべなるかな、といった秘話もうかがうことがで
   きました。将軍たちはあまり堅いものを食べなかったようで、そのため虫
   歯だけでなく歯並びも悪く、いやでも堅いものを食べていた庶民より、お
   口の中の悩みが深かったのではとのことでした。
    さて、私たちの食生活はいかがなものでしょう。ある程度は噛み応えの
   ある食物も時々とるようにし、あごの骨を丈夫に鍛えておくことが健康に
   も良いような気がします。
  
                       (企画広報室 山田 英徳)
  
  
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    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
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  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
  ┘  像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の  ┘
  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
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