科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第240号 ◆  ━
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                              >>>2009/7/8発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   蒸し暑い日が続きますが、科学技術館では夏休みの準備のため、毎日熱い
   日々が続いています。クールなイベントもありますので、お楽しみに!
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 7,990人。
  
  
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   【1】科学技術館News
       新着情報・・・ウォーターフェア’09東京 「水の展示会」
                          「水を考えるつどい」
              秋山仁先生の
             「シゼコンかがくラボ 〜?でつながる夏休み〜」
       お知らせ・・・科学技術館の新しい事業
                   「国立ハンセン病資料館」の運営管理
              「青少年のための科学の祭典2009全国大会」
                             研修会のご案内
              「今週のユニバース」
  
   【2】科学技術館Laboratory
       科学・技術よもやま話・・・「蒸発する氷」
       自然と友だち・・・「梅雨どきの自然(2)」
  
   【3】科学技術館Recommends
       科学の本の紹介・・・7月のテーマ「化学」の本
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
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  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ ウォーターフェア’09東京 水の展示会 ■
  
    今年も科学技術館では、ウォーターフェア’09東京 水の展示会を開
   催します。今年は『将来を安全・安心に暮らすため、水を大切に使う社会
   へ』をテーマに、水についての先人の驚くべき知恵や水の不思議な性質、
   大切さなどを体感する実験やワークショップなどを開催します。ご家族そ
   ろってお越しいただき、水博士になってみませんか?
  
     開催日時:2009年7月31日(金)〜8月2日(日)3日間
          9時30分〜16時50分(31日のみ10時30分〜)
     会  場:科学技術館2階
  
    詳細はこちらをご覧ください。
    http://www.mlit.go.jp/tochimizushigen/mizsei/tochimizushigen_mizsei_tk1_000017.html
  
   ■ ウォーターフェア’09東京「水を考えるつどい」■
  
    「最近雨の降り方が変だ!」と思いませんか?今年も九州で記録的な豪
   雨が観測され、各地でゲリラ雷雨と呼ばれる局所的な集中豪雨が起きてい
   ますが、一方四国では大変な渇水になっています。また気候変動の影響で、
   将来は大雨や渇水が多く発生するようになると予想されています。このよ
   うな将来に備え、私たちは何を考え、どのような行動をすればよいのでし
   ょうか?
    水を考えるつどいでは、今後の水の使い方・接し方について考えてもら
   うため、私たちの水源であります利根川の上流、群馬県の利根川源流讃歌
   合唱団による、利根川にちなんだ歌のコンサートや、水に関する活動をさ
   れている団体の方々をお呼びし、気候変動の影響を踏まえた今後の水の使
   い方・接し方についてお話いただく、パネルディスカッションを開催しま
   す。
    ご家族そろってお越しください。
  
     開催日時:2009年7月31日(金)14時25分〜16時10分
     会  場:科学技術館地下サイエンスホール
     参 加 費:無料
          ただし事前申込みが必要です。
  
    詳細はこちらをご覧ください。
    http://www.mlit.go.jp/tochimizushigen/mizsei/tochimizushigen_mizsei_tk1_000024.html
  
   ■ 秋山仁先生の「シゼコンかがくラボ 〜?でつながる夏休み〜」 ■
  
    夏休みの理科・自由研究コンクール「自然科学観察コンクール(通称:
   シゼコン)」が、今年で第50回を迎えます。
    これを記念して、各地の科学館とつないで行うネットワークイベント
   「シゼコンかがくラボ 〜?でつながる夏休み〜」が開催されます。
    科学技術館では、このコンクールの審査員である秋山仁先生が登場し、
   科学に関する特別授業を行います。ゲームなどを取り入れて楽しく参加で
   きる内容です。
  
     日  時:2009年7月20日(月・祝)
          13時30分〜15時30分(当日申込制)
     場  所:科学技術館
  
    ※申込方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
      http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/240/240.pdf
  
     シゼコンについてはこちらをご覧ください。
     http://www.shizecon.net
  
  ◆ お知らせ
  
   ■ 科学技術館の新しい事業
          「国立ハンセン病資料館」の運営管理 ■
  
    科学技術館では、厚生労働省の受託事業として本年4月から東京都東村
   山市にある「国立ハンセン病資料館」の運営管理を行っています。
    「国立ハンセン病資料館」は、ハンセン病に対する偏見や差別の解消、
   患者や元患者の名誉の回復を図り、ハンセン病に関する正しい知識の普及
   啓発を目的としています。病気に対する偏見・差別、誤った政策に立ち向
   かい、今日に至るまでの歴史を展示を通して紹介しています。
    ぜひ、お越しください。
  
   「国立ハンセン病資料館」
    開館時間:9時30分〜16時30分(入館は16時まで)
    休 館 日:毎週月曜日(祝日の場合は次の日)、年末年始
    入 館 料:無料
    交通アクセス:西武池袋線清瀬駅南口よりバスで約10分
           西武新宿線久米川駅南口よりバスで約20分
           (「ハンセン病資料館」下車)
    問合せ先:国立ハンセン病資料館
         東京都東村山市青葉町4−1−13
         電話:042−396−2909
         URL:http://www.hansen-dis.jp
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
  
    案内役:亀谷 和久さん(宇宙航空研究開発機構)
  
    科学ライブショーの詳細や今後の出演予定者については、
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 蒸発する氷 ■
  
    今年も蒸し暑い季節がやってきました。家で冷たい飲みものを飲もうと
   思って、氷を出そうと冷凍庫を開けてみると、製氷皿の氷がスカスカに減
   っていてガッカリ!という経験をしている方もいらっしゃると思います。
   特に、フタのない製氷皿を何か月も放置しているとそうなります。
    では、減った氷はどこへ行ったのでしょうか?ずっと冷やし続けたから
   縮んだのでしょうか?いやいや、実は多くの方が重大な思い込みをしてい
   ます。氷は固体だから水蒸気にはならない、と。
    それでは実験してみよう!というのも結構ですが、ほかの人の実験結果
   を探し、それが使えないかと考えることも大切です。ある温度で水が蒸発
   するかどうかは、「蒸気圧(蒸気になるときの圧力)」のデータがあれば
   わかります。図書館の資料室などにある「化学便覧」には、身の回りにあ
   る主要な物質の蒸気圧を含む膨大な測定結果がまとめてあるので、一度ご
   覧になることをお勧めします。当館にあるのは1958年版ですが、十分
   役に立ちます。ネット上でも、ここまで詳しいデータ集はなかなか見つか
   りません。
    化学便覧では蒸気圧の単位が「mmHg」になっていますが、以下は760
   mmHg = 1気圧として換算した数字を記します。
    まず100℃での蒸気圧を見ると、大気圧(1気圧)と同じです。これ
   は沸騰を意味します。室温(27℃とします)では、約0.04気圧です。温
   度が下がると蒸気圧も下がるのです。0℃では約0.006気圧、氷になっても
   −5℃で約0.003気圧であり、0にはなりません。つまり、時間をかければ
   氷も水蒸気になるということがわかります。
    一見不思議なこの現象は、カップめんやふりかけなどをつくるときに使
   われる「フリーズドライ」という加工法に役立っています。フリーズドラ
   イでは一般的に、−30℃程度の低温で急速冷凍し、真空中で乾燥します。
   食品の食感・風味や栄養素を損なわず、しかも室温で長期保存ができるす
   ばらしい方法です。ちょっとした不思議は、おいしさの素にもなっていま
   す。
  
    執筆者:丸山義巨 科学技術館事業部
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  ◆ 自然と友だち
  
   ■ 梅雨どきの自然(2) ■
  
    連日の雨天。曇天・・・気温はあがり、蒸し暑い日が続いています。時
   折、梅雨の晴れ間の日射しに草木は輝きを見せ、虫たちも元気よく活動し、
   すばらしい出会いを味わうこともあります。
  
    「梅雨どきの自然(2)」の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/ss43/
  
    執筆者:松田邦雄 サイエンス友の会 講師
  
    「自然と友だち」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/t_index.html
  
    ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然」好評発売中!
    ハンドブックのお求め方法
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm
  
  
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  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    7月は「化学の本」、なかでも存在は知っていても普段目にすることは
   ない原子や分子を、美しく楽しく取りあげた本を集めてみました。
    目に見える形にするとどんどん想像が広がります。想像が広がると、も
   っと知りたくなります。そういう知りたい気持ちも育てていきたいもので
   す。
  
   ■ 『新版 いたずらはかせのかがくの本 もしも原子がみえたなら』 ■
     板倉聖宣 著/さかたしげゆき 絵
     仮説社/2008年11月/2310円
  
    「この世のものはすべて原子からできている!」という話をクラスで子
   どもたちにすると、「えーじゃあ、机も?教室も?学校も?日本も?地球
   も?宇宙も?」とどんどん想像を広げていきます。その質問すべてに「そ
   うだよ!」と答えると目をまん丸にして「すげー!」
    『もしも原子がみえたなら』は、空気中の分子を中心に、いろいろな原
   子や分子を紹介していく絵本です。とっても小さい原子を大きく拡大して
   描いていますが、その形は科学者の計算にきちんと基づいています。この
   絵本を読み進めていくうちに、空気中にとびまわる分子のイメージが生き
   生きと、頭の中に思い浮かぶようになってくるのです。
    この本は国土社から出版されていましたが、絶版になっていてしばらく
   手に入りませんでした。今回、仮説社より絵もかわいく、多色刷りとなり
   新版として出版されました。小学校2年生から大人まで、楽しみながら、
   最も大切な科学概念を学ぶことのできる本です。ぜひご一読ください!!
  
    執筆者:厚井眞哉 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/2suugaku/moshimogenshiga/moshimogenshiga.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆ 「科学実験ショー」のお知らせ
  
    手軽にできる科学実験としておなじみの「空気砲」。
   ダンボールでできた空気砲を客席に向かって打ちこみます。弾の形を観察
   してください。来館者が参加できるゲームもあります。お楽しみに!
   みんなで参加してね。
  
    開 催 日:2009年7月12日(日)
    開催時間:1回目 13時30分〜14時
         2回目 15時15分〜15時45分
    講  師:すすきまどか(科学技術館)
    開催場所:展示館内
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1&orderby=dateD
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆ 辻講釈「講談 南極第一次観測隊物語」開催のお知らせ
  
    南極第一次観測隊の物語を、迫力ある講談師の話術でお楽しみください。
  
    開催日時:2009年7月19日(日) 13時〜13時40分
    講 談 師:宝井梅星
    開催場所:1階宗谷側玄関前
    参 加 費:無料
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=184
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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  ■ 七夕は雨のほうがよい? ■
  
    今年の七夕は、運よく晴れました。皆さんは空を見上げて、織姫・彦星
   を探してみましたか?めずらしく晴れた七夕の日に雨の話をするなど、な
   んて意地悪な...、と思うでしょう。この日に降る雨を「洒涙雨(さいる
   いう)」といいます。1年に1度しか逢えない二人が、天の川の増水で渡
   れないことを悲しんで流す涙のことです。
    ところで、七夕伝説が日本に伝わる前は、七月六日の晩から七日(旧暦)
   にかけて乙女が水辺で機を織り、神の降臨を待つ「禊ぎ(みそぎ)」の行
   事を行なっていました。この乙女を棚機女(たなばたつめ)と呼びます。
   7月7日を「たなばた」と呼ぶのは、この棚機女からきています。そして、
   お盆の祓(はら)えの行事にも結びついています。この日に雨が降ること
   は、悪いこと流してくれるよいことだったのです。さらにこの時期は、雨
   が少なく田畑に一雨ほしい時期でもありました。そのために雨乞いまでし
   たそうです。私はまだ行ったことはありませんが、青森のねぶたや秋田の
   竿燈も七夕の行事です。眠気や邪気を水に流すという意味があります。
    ちなみに7月7日に東京が晴れる確率は10年間で1〜2回、旧暦七月
   にあたる8月半ばになると8〜9回になるそうです。
    私は、久しぶりに家から七夕の2星を雲間に見ることができました。
   そして、来年もまた二人が逢えますように...
  
                       (企画広報室 木村かおる)
  
  
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    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
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  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
  ┘  像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の  ┘
  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
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