科学技術館メールマガジン バックナンバー |
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━ ━━ ━ ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第246号 ◆ ━ ━━ ━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ >>>2009/8/19発行 こんにちは。科学技術館です。 当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。 先週は、相次ぐ台風と地震が続きました。被災地の皆さまにお見舞い申し あげます。自然災害について、再度認識した1週間でした。 * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。 本号の配信数 8,133人。 ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ 今 号 の 目 次 ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ 【1】科学技術館News 新着情報・・・WRO Japan 決勝大会 JISCRISS日本&イタリア合同 宇宙科学講演会 「科学する宇宙ステーション −宇宙をもっと知ろう!−」 お知らせ・・・ワークショップ「ミツバチの今を観察する」 2009年夏休み特別展「美を科学する・美-Make展」 「Micro Presence - 昆虫 ミクロ・リアリズム」 「今週のユニバース」 【2】科学技術館Laboratory 科学・技術よもやま話・・・「秋を感じさせるセミ」 科学技術”感”をきたえよう! 【3】科学技術館Recommends 科学の本の紹介・・・8月のテーマ 「自由研究のヒントになるような」本 他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館 ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【1】 ★ 科 学 技 術 館 News ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 新着情報 ■ WRO Japan 決勝大会 ■ WRO(World Robot Olympiyad)は、自律型ロボットのコンテストです。 国際大会に出場する日本代表チームを選抜する「WRO Japan 決勝大会」 を開催します。全国23の地区予選会から勝ち上がった62チームが、熱 い戦いを繰り広げます。ぜひ、見に来てください。 開催日時:2009年8月23日(日) 9時30分〜17時 開催場所:科学技術館1階 催事場 参 加 費:無料 主 催:WRO Japan2009実行委員会 詳細はこちらをご覧ください。 http://www.wroj.org/summary/gaiyou.html ■ J I S C R I S S 日本&イタリア合同 宇宙科学講演会 科学する宇宙ステーション−宇宙をもっと知ろう!− ■ 国際宇宙ステーションを利用した宇宙探索技術や、宇宙環境における研 究などについて、日本とイタリアの科学者が直接皆さまに語る宇宙科学講 演会を行います。日英同時通訳つきですので、中・高・大学生や一般の方 もお気軽にご参加ください。シンラドームにおいて、科学ライブショーも ご紹介します。 開催日時:2009年9月19日(土) 12時30分〜17時20分 開催場所:科学技術館地下 サイエンスホール 参 加 費:無料 申込方法:ウェブからお申し込みの場合、 http://jiscriss.roma2.infn.it/index.php?lang=jp&itemid=3 メールでのお申し込みの場合、 jiscriss@roma2.infn.it お名前とメールアドレスを、お送りください。 申込期限:2009年9月11日(金) 主 催:ローマ大学、理化学研究所 共 催:科学技術館 プログラムなどの詳細は、こちらをご覧ください。 http://jiscriss.roma2.infn.it/index.php?lang=jp&itemid=0 ◆ お知らせ ■ ワークショップ「ミツバチの今を観察する」 ■ ミツバチは、ハチミツをつくるだけでなく野菜やくだものをつくるのに も欠かせない、私たちの生活にはなくてはならない生きものです。今回の ワークショップでは、社会性昆虫の1種であるセイヨウミツバチの体のし くみや行動について観察してみましょう。 開 催 日:2009年8月21日(金)、25日(火)、29日(土) 開催時間:10時〜12時、13時30分〜15時30分 開催場所:21日・25日 4階工作室 29日 6階実験工房 参加対象:小学4年生以上(小学生は保護者同伴)、成人も可 参加人数:各回8名(先着順) ※各回30分前から受付。定員になり次第受付終了。 参 加 費:300円(入館料が別途必要です) 詳細はこちらをご覧ください。 http://www.jsf.or.jp/info/2009/07/post_198.php 参考:日本科学技術振興財団の広報誌JSF Today最新号113号 P29「スタッフの本棚から」で、ミツバチの今が描かれている 本をご紹介しています。こちらもあわせてご覧ください。 http://www2.jsf.or.jp/00_info/pdf/ab_pu_200907_public.pdf ■ 2009年夏休み特別展「美を科学する・美-Make展」 ■ 2009年の夏休みの特別展は、女性(お母さんとお嬢さん)をメイン対象 にした「美を科学する・美-Make展」を開催中です。ぜひお越しください! 開催期間:2009年8月31日(月)まで 開催場所:科学技術館2階 イベントホール 詳細はこちらをご覧ください。 http://www.jsf.or.jp/info/2009/07/post_184.php ■ Micro Presence - 昆虫 ミクロ・リアリズム ■ 4階シンラドーム前において、次世代のデジタル昆虫図鑑を参加体験型 システムの展示3点、「拡大昆虫図鑑」、「うごく立体3D昆虫図鑑」、 「中身が見える立体3D昆虫図鑑」を公開しています。 詳しくは、こちらをご覧ください。 http://www.jsf.or.jp/info/2009/07/micro_presence.php ■ 今週のユニバース ■ 土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、昨年のリニューアル から一周年を迎えたシンラドームのスクリーンに全天周シミュレーション 映像を投影して、地球から太陽系、恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙 全体のお話をお伝えします。 ゲストコーナーでは、シンラドーム前で8月30日(日)まで開催中の 「Micro Presence - 昆虫 ミクロ・リアリズム」の内容について、ドーム 立体映像も交えてご紹介いただきます。 案内役:伊藤 哲也さん(自然科学研究機構 国立天文台) ゲスト:小檜山 賢二さん 科学ライブショーの詳細や今後の出演予定者については、 http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】 ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 科学・技術よもやま話 ■ 秋を感じさせるセミ ■ 夏らしさを感じる音と言えば、なんといってもセミですよね。どこへ行 っても、うんざりするほどセミが鳴いています。科学技術館のある北の丸 公園にも、たくさんのセミがいて、毎日毎日その大きな鳴き声を響かせて います。 おなじみのセミであるアブラゼミとミンミンゼミは、夏真っ盛りに勢い よく鳴いていますが、最近はその中に「オーシンツクツク」という鳴き声 もよく聞こえてくるようになりました。この声の主は「ツクツクボウシ」 で、これもまたおなじみのセミだと思います。いろいろな人に尋ねてみる と、「夏の終わりによく聞く」、「夏休みが終わる時に聞こえてくるから 学校の宿題をやらないと!という気がしてくる」という返事がよく返って きます。ツクツクボウシは夏が少し過ぎた頃(夏休みの宿題を終わらせな いといけない時期?)に勢いを増すため、「秋を感じさせるセミ」という 印象になるのかと思います。北の丸公園では7月初旬頃にニイニイゼミが 鳴き始め、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、(クマゼミ)の 順に鳴き始めていきます。 秋を感じるセミ=「ツクツクボウシ」と書きましたが、もう1種類、秋 らしさを感じさせるセミがいます。「ヒグラシ」です。あの「カナカナカ ナ……」という鳴き声は哀愁を誘い、いかにも秋を連想させますね。ただ し、残念ながら、北の丸公園ではヒグラシの声を、筆者はまだ聞いたこと がありません。筆者は北の丸公園をよく歩きますが、今年はツクツクボウ シの鳴き声をとても早い時期から聞いたので、秋が早まったような錯覚を 覚えました。一方では、街灯が明るいおかげで夜になってもアブラゼミな どが鳴きやまない時があり、秋らしいヒグラシの声もまだ聞いていません。 夏を思わせるセミが元気に鳴き続ける限り、季節だけでなく夕刻の時間さ えも感じることは難しそうです。 執筆者:早武真理子 科学技術館事業部 「科学・技術よもやま話」のバックナンバー http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html ◆ 科学技術”感”をきたえよう! 〜夏のおわりごろから気になりはじめました の巻〜 「もも」、「くり」、「かき」 ”大きい”順にならべてください。 ヒントとこたえは、こちらのホームページをご覧ください。 http://www2.jsf.or.jp/00_info/kagakugijutukan/kagi-kan.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】 ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 科学の本の紹介 今月は、一日中自由時間の子どもたちに、「自由研究のヒントになるよ うな本」を選びました。 台風の後の太陽に照らされて、草も木もどんどん伸び放題に伸びていま す。そんな草木の伸びるエネルギーを、布に染めてみましょう。 ■ 『草や木のまじゅつ』 ■ 山崎青樹文・絵/石曾根文行ほか写真 福音館書店(1986年6月) 「おかあさん、草木染めをやってみようかな」。夏休みの一日、当時小 学生だった娘が言いだしました。もう休みも終わりに近づき、自由研究が そろそろ気になりだした頃のことです。そこで図書館で借りてきたのが、 『草や木のまじゅつ』です。なんとも、すてきな本の題名にひかれたのか もしれません。表紙や中の写真の、糸や布の色の美しい色にも、魅せられ てしまいました。 本を見ながら、早速たまねぎやブドウ、庭の草で染めたハンカチは、使 うのがもったいなくて、今でもタンスの中に大事にしまってある、娘の貴 重な作品です。 その後は私の方が夢中になってしまい、本に出ている草や木で次々と染 めてみました。ドングリで染めていると、大昔から人々が行ってきたこと を、自分もまたやっているのだという感慨を覚えます。本当に、自然はす ばらしい魔術師です。本に出ているのと同じ色がでないこともあります。 でも、それもまた自然の色なのです。 この本は現在絶版ですので、図書館で借りて読んでください。 他にもさ・え・ら書房の『母と子の楽しい草木染め I〜III』、農文協の 『草木染の絵本 (つくってあそぼう) 』が、とても参考になります。 執筆者:小川真理子 科学読物研究会 この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。 http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/1nyuumon/kusayakinomajutsu/kusayakinomajutsu.html 科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/ 「科学の本の紹介」のバックナンバー http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html ◆ 他館の紹介 ■ 所沢航空発祥記念館 ■ ☆ 「科学実験ショー」のお知らせ ロケットの燃料でもある水素と酸素を使った「爆発実験!」です。 みんなで参加してね。 開 催 日:2009年8月23日(日) 開催時間:1回目 13時30分〜14時 2回目 15時15分〜15時45分 講 師:すすきまどか(科学技術館) 開催場所:展示館内 詳細は、以下のホームページをご覧ください。 http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1&orderby=dateD ■ 船の科学館 ■ ☆ 「夏休み!海と船の工作ひろば」開催のお知らせ 工作ひろばでは毎日、いつも大人気のゴム動力の船をつくります。 バルサを使ってオリジナルの装飾を施し、完成した船を水槽にて走らせる ことができます。 なお下記の日時は特別に日本船舶工学会による、いつものゴム動力の船 とは違う科学工作コーナーを行います。 開催日時:2009年8月22日(土)、30日(日) 12時30分〜 参加人数:各回20人 開催場所:工作ひろば 参加方法:当日予約制(先着順) 参加費用:無料 詳細は、以下のホームページをご覧ください。 http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=329 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 担 当 者 よ り ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 不順な天候とイネの品種改良 ■ このところ、不順な天候が続いていますね。とても「盛夏」とはいえま せん。8月に入って、農林水産省は日照時間(太陽が照っている時間のこ と)の不足で「お米」の作柄に影響が出ることを懸念して、対策委員会を 発足させたそうです。 そんななか、私は7月29日から31日にかけて、高校生10名と、サ イエンスキャンプ2009夏の一つ、農研機構・九州沖縄農業研究センタ ー・筑後研究拠点に出かけてきました。テーマは「高温でイネはどうなる! 〜温暖化に打ち克つ米作り〜」。 イネについては、昔から品種改良が行われてきました。寒さに強い、収 量が多い、病気に強い、品質がよいなどの特長を持つイネをつくるために。 その方法は、主として「人工交配」といい、既存の品種を人工的にかけ合 わせて、その優良な特性を組み合わせよりよい特性を積み重ねていく方法 です。新しい品種をつくるまでには、その遺伝子を固定するために何世代 にわたって交配の必要があり、一つの新種をつくるのにおよそ10年を要 するという、息の長い地道な研究です(「メンデルの法則」を想い起こし てください)。これまでに、食卓にはさまざまな「お米」の銘柄が登場し ていますが、現在、その主流は「コシヒカリ」あるいは「コシヒカリ系の 子孫品種」で、そのシェアは、なんと7割を占めています(注1)。「コ シヒカリ」とは、名前からわかるように、「コシ=越」、つまり新潟の農 業試験場で人工交配され、その後、福井県農業試験場において開発された 品種です(1944年〜1956年)。 高校生たちは、長期を要する研究開発プロセスのうち、開花した母方の イネの「めしべ」に別の品種(父方)の「おしべ」から「花粉」を受粉さ せる作業を、半日をかけて実習しました。 まず、イネの花を見てください(注2)。 1)イネは「自家受粉」の植物で、風や虫の仲介を必要とせず、一つの 花の中にある「おしべ」と「めしべ」により受精が起こるので、こ れを止める必要があります。 2)イネの花は、夏のある日の午前中に数時間咲くだけです。 このために、人工交配をするためには、両親のイネを同時に開花させる ように準備しておきます。 1)当日朝に、父方のイネの穂を採取し、「水切り」をして27℃以上 の風のない場所で開花を促します(注3)。 2)父方の処理と同時刻に、母方のイネについては、「自家受粉」を防 止するために、43℃のお湯に7分間漬けて、花粉を死滅させて (どっこい、「めしべ」は生きている!)、開花を待ちます。 3)父方の穂(おしべ)から、開花した母方(めしべ)に、花粉を振り かけます。この数時間後に受精が完了します。 高校生たちは、じっくりとこの実習に取り組みました。その作業を経験 することで、自分たちが、毎日、食べている「お米」がどのようにして開 発されているのかを実感することができたようです。 イネの研究では、これまで「寒さに強い」品種が進められ、おかげで美 味しい北海道産の「お米」が食べられるようになりましたが、地球温暖化 の影響により、今度は「暑さに強い」品種が必要になってきています。訪 問した筑後研究拠点が開発した新品種「にこまる」については、 http://konarc.naro.affrc.go.jp/topics/ondanka/ondanka2.html を参照してください。 ※注1〜3およびサイエンスキャンプ2009の様子は、 http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/246/246.pdf をご覧ください。 (企画広報室 吉田 浄) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 最後までお読みいただきありがとうございました。 皆様のご来館をお待ちしております。 ※科学技術館メールマガジンに関するお問い合わせやご意見、ご感想は こちらのURLからお願いします。 http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/ 科学技術館ホームページ>>> http://www.jsf.or.jp −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム ページからお願いします。 https://www3.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ ┘ ┘ ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係 ┘ ┘ 〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号 ┘ ┘ ┘ ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転 ┘ ┘ 載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の ┘ ┘ 記事」と注釈をいれてください。 ┘ ┘ なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画 ┘ ┘ 像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の ┘ ┘ 許可なく使用・転載することはできません。 ┘ ┘ ┘ ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ |
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