科学技術館メールマガジン バックナンバー


  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ━━                               ━━
  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第251号 ◆  ━
  ━━                               ━━
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                             >>>2009/9/30発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   そろそろ衣替えの時期ですね。今年の秋・冬は、何が流行るのかな?と、
   ウィンドウショッピングを楽しんでいます。皆さんの今年のトレンドは?
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 8,201人。
  
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ 今 号 の 目 次 ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  
   【1】科学技術館News
       新着情報・・・日本IBM TryScience実験教室
       お知らせ・・・「いない・いない・ばぁ選手権」
              「今週のユニバース」
  
   【2】科学技術館Laboratory
       科学・技術よもやま話・・・「シンラドーム」
       自然と友だち・・・「樹上や草原で虫の声がひびく頃」
  
   【3】科学技術館Recommends
       科学の本の紹介・・・9月のテーマ「小さな小さな世界」の本
       イベント情報・・・記録映画アーカイブ・プロジェクト
                 ワークショップ
                   「たのしい科学-岩波映画の理科教室」
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ 新着情報
  
   ■ 日本IBM TryScience実験教室 10月 ■
  
    「TryScience(トライサイエンス)実験教室」は、毎月1回、第2日曜
   日もしくは第3日曜日に開催しています。
  
    開催日時:2009年10月18日(日) 13時〜16時
    開催場所:4階D室 イベントホール
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2009/09/post_202.php
  
  ◆ お知らせ
  
   ■ いない・いない・ばぁ選手権 ■
  
    FORESTのアクセス展示室で人気の『いない・いない・ばぁ』。
   「いない・いない・ばぁ選手権」でプリントサービスが復活!!
   さあ、君だけのオリジナルフェイスをつくってグランプリをねらおう!
  
    開 催 日:2009年10月4日(日)、18日(日)
    開催時間:11時〜11時30分、11時30分〜12時
         ※表彰式を13時から行います
    開催場所:5階FOREST アクセス展示室
    参加人数:各回9名
    参加方法:当日5Fスタッフカウンターにて受付(先着順)
    参 加 費:無料(入館料は必要です)
    対  象:どなたでも参加できます
  
    参加方法や表彰についての詳細は、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2009/09/post_201.php
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
  
    案内役:亀谷 和久さん(宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部)
  
    科学ライブショーの詳細や今後の出演予定者については、
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ シンラドーム ■
  
    昨年2008年8月20日、科学技術館4階に新展示室「シンラドーム」
   がオープンしました。昨年4月上旬まで「ユニバース」という名前で平面
   の大スクリーンで映像を上映していた展示室を、全天周立体フルデジタル
   ドームシアターとしてリニューアルしたものです。一年と少し経ちました
   が、皆さんはもうご覧になりましたか。
    この「シンラドーム」という名前は、宇宙に存在する全てのことを意味
   する「森羅万象(しんらばんしょう)」という言葉に由来しています。そ
   の名前の通り、シンラドームでは、宇宙の星や銀河の世界ばかりでなく、
   細胞の中のDNAやタンパク質の世界、地球の水と生命の世界なども映し
   出していきます。以前の「ユニバース」が、英語で「宇宙」という意味の
   単語なのはよくご存じだと思いますが、実はこれも「この世の全て」とい
   う意味を含んでいました。「宇宙」よりも大きなものを表す言葉はなかな
   かありませんが、新しいドームをつくるにあたって、改めて日本語から名
   前をとりました。
    シンラドームは直径10m。周囲にある12台のプロジェクタで全天周、
   つまり目の前から頭の後ろの方までをすっぽりと覆うような映像を映し出
   しています。それぞれのプロジェクタに映像を送るPCが1台ずつ、合計
   12台あり、プロジェクタと合わせて全部で24台の機械を制御するPC
   が1台あります。計25台でドーム映像を実現しています。
    日曜日から金曜日までは、ドーム投影番組「天の川銀河」「セントラル
   ドグマ」「コズミック・ディスカバリーズ」を上映しています。どの番組
   もドームいっぱいの大迫力の映像ですので、ぜひお試しください。
    土曜日は午後に、科学ライブショー「ユニバース」を上演しています。
   リニューアル前に引き続き、研究者の先生をお招きし、立体ドーム映像を
   交えながら、宇宙をはじめとする科学の話題をご紹介します。
    そのほか、シンラドームでは、いろいろなイベントや特別上映を行って
   います。世界天文年の今年は、科学ライブショー「ユニバース」の特別番
   組というかたちで、世界天文年2009公認イベントをいくつか企画して
   きました。また、先月下旬には全天周映画「3D MOON」を全国のプ
   ラネタリウムに先駆けて特別上映しました。これからもさまざまな催しを
   計画していきますので、科学技術館ホームページやメールマガジンでご確
   認ください。お楽しみに。
  
   参考サイト
   ・シンラドーム
     http://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/4/4b/
     http://www.synra.jp/
   ・科学ライブショー「ユニバース」
     http://universe.chimons.org/
  
    執筆者:松浦 匡 科学技術館事業部
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  ◆ 自然と友だち
  
   ■ 樹上や草原で虫の声がひびく頃 ■
  
    木の上で鳴いていたセミの声もほとんど聞かれなくなり、代わってリー
   リーと元気に鳴きだしたアオマツムシや、草むらで鳴くコオロギ・キリギ
   リスの仲間の声に秋を感じる頃となりました。みなさんもぜひ鳴く虫たち
   の声に耳を傾けてみましょう。きっといろいろな発見があることでしょう。
  
    「樹上や草原で虫の声がひびく頃」の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/ss48/
  
    執筆者:松田邦雄 サイエンス友の会 講師
  
    「自然と友だち」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/t_index.html
  
    ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然」好評発売中!
    ハンドブックのお求め方法
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ 科学の本の紹介
  
    今年の夏は皆既日食や流星群の観察など、世界天文年にふさわしく大空
   を眺める機会に恵まれました。少し秋風も感じられる今月は手元の虫眼鏡
   で観察できるものから、どうやっても見えないものまで、「小さな小さな
   世界」を紹介します。
    今月の最後の本は、マンモス復活の鍵を握る「小さな小さな世界」の話
   です。
  
   ■ 『マンモス復活大作戦』 ■
     後藤和文/写真・文 井上こみち/構成 旺文社 2000年7月
  
    一万年前に絶滅したマンモスを復活させる鍵が「顕微授精」。著者は、
   1990年に牛の死んだ精子を卵子に受精し、子牛を誕生させることに成
   功しました。これが「顕微授精」という顕微鏡をのぞきながら、精子と卵
   子を結合させる方法で行われたのです。精子の中の遺伝子は、ほかの細胞
   と比べても壊れにくいそうです。遺伝子が壊れていなければ、死んだ精子
   を使っても赤ちゃんは生まれる、という彼の研究発表に、あるアメリカ人
   記者が「あなたの研究技術で、死んだ氷づけのマンモスの精子からマンモ
   スを誕生させることができるのでは?」と質問したのがきっかけとなり、
   「マンモス復活プロジェクト」が始まりました。著者の、研究者として、
   科学者として、幼稚園の園長先生として、発掘隊の隊員としてのさまざま
   な魅力あふれる顔が、文章からもかいま見えます。また、なによりまだ実
   現していない研究であるところに、読んでいる私たち自身も科学の最先端
   と未知の世界をのぞいている気持ちの高まりを感じることができます。こ
   のプロジェクトは、体細胞を使ったクローン技術による可能性もさぐりな
   がら現在も続けられているそうです。
  
    執筆者:浅見佳子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/4shinka/mammoth/mammoth.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆ イベント情報
  
   ■ 記録映画アーカイブ・プロジェクト ワークショップ ■
      〜「たのしい科学-岩波映画の理科教室」〜
  
    理科の授業は難しくてつまらない?そんなことはありません!こんな授
   業ならきっと、みなさんも理科が好きになるでしょう。しかも、古い岩波
   映画の科学映画を活用した見事な授業です。都内の中学校で行われている、
   そんな理科の授業を体験してみませんか?
    また、過去の作品の利・活用や科学と社会との関わりも検討します。
  
    開催日時:2009年10月18日(日)14時〜18時
         開場は13時30分です。
    開催場所:東京大学本郷キャンパス 情報学環・福武ホール(赤門横)
    主  催:東京大学大学院情報学環
         (記録映画アーカイブ・プロジェクト)
    参 加 費:無料(事前登録制)
  
    申し込み、プログラムの詳細はこちらをご覧ください。
    記録映画アーカイブプロジェクト
    http://www.kirokueiga-archive.com/event/index.html
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆ 科学戦隊「実験ジャー」登場
  
    フジテレビの「平成教育委員会」にも登場した、実験ジャーとナゾナゾ
   マン。ナゾナゾマンの出題する難問(?)に挑戦し、実験ジャーシールを
   ゲットしよう!来館者参加型の楽しいイベントです。
  
    開催日時:2009年10月3日(土)、4日(日)
         13時30分〜14時、15時15分〜15時45分
    開催場所:展示館内
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1&orderby=dateD
  
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆ 体験イベント『Capt.Shipと学ぶ航海士のお仕事』〜見張り編〜
  
    “船の科学館丸”の一日船員になって、船長の「Capt.Ship(キャプテン
   ・シップ)」と一緒に、当館展示場の操舵室(ブリッジ)部分で船の仕事
   について楽しみながら学ぶ体験イベントです。保護者の方もご一緒にどう
   ぞ。
  
    開催日時:2009年11月までの第1、第3日曜日
         15時〜(30分〜40分程度)
    開催場所:本館展示場
    対  象:目安として小学校3年生以上
    定  員:先着15名(本館1階にて14時30分より募集)
    参 加 費:無料(入館料は必要です)
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=343
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
             ★ 担 当 者 よ り ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ■ サクラの葉っぱを食べたのは? ■
  
    科学技術館のある「北の丸公園」は、かつて近衛師団が駐屯していたと
   ころですが、東京オリンピック(1964年)を契機に、公園として整備
   されています。全国から集められたさまざまな樹木・草花は、四季折々の
   姿を見せてくれます(注1)。通勤時にこの草木を眺めることができるの
   は、私たちの「特権」です。
    ところで、9月にはいり、公園内の歩道が、少し赤くなっているところ
   があることに気づきました(注2)。よく見ると、小さな糞(ふん)がい
   っぱい落ちていて(注3)、それがつぶれて色素が滲み出し黒いアスファ
   ルトが赤く見えるのです。見上げると、サクラの葉が、梢(こずえ)の方
   から蚕食(さんしょく)されていて、葉っぱをほとんど食べられてしまっ
   ている「可哀想」な木もあります。まだ、紅葉の時期にはだいぶ早いのに
   (注4)。葉っぱをむしゃむしゃ食べている犯人、否、「人」ならぬ「虫」
   は、これ(注5)。
    「毛虫!」と聞くと「かわいい!」と反応するひとは、ほとんどいない。
   たいてい「きもい!!」で一蹴されてしまいますね。少し古い表現では
   「虫酸(むしず)が走る」といいます。本メルマガ「自然と友だち」でも
   おなじみ、サイエンス友の会講師の松田邦雄先生にうかがうと、この毛虫
   は「モンクロシャチホコ」とのこと。初めて聞いた名前。さっそくネット
   で引いてみると、成虫、つまり蛾には大きな黒い斑点があります。「モン
   クロ」は「黒い紋」の意味。「シャチホコ」とは、お城のてっぺんで見か
   ける「鯱(しゃちほこ)」で、毛虫の時代に「しゃっちょこばった」格好
   をすることから、この名があるそうです。おもしろい命名をされたもので
   す。この毛虫、木の上だけではなく、地面でもいっぱい這いずり回ってい
   ました(注6)。さては、誤って木から墜落したのか? と思いきや、さ
   にあらず。この毛虫は、時期が来ると地下に潜り繭を作って蛹で冬・春を
   越し、夏(7月、8月)になると羽化するのだそうです。じっとしている
   には、空中よりも地中の方が安全なことを知っているのですね。
    ところで、俳句の世界では、「毛虫」は夏の季語とされています。
   歳時記を開いてみると
     朝風に毛を吹れ居る毛むしかな  蕪村
     毛虫這ふ樹下の帚(ほうき)も塵取も  虚子
   大家の作品ですが、あんまり時間をかけて鑑賞する名作ではないようです。
    この光景を想像しているうちに、なんだか身体がむずむずしてきました。
  
                       (企画広報室 吉田 浄)
  
    注1.科学技術館のミュージアムショップでは、北の丸公園で見かける
       動植物を記した冊子「散歩のおとも」を販売しています。実は隠
       れた「ロングテール」で、増刷を重ねています。
    注2〜6の写真は、
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/251/251.pdf をご覧ください。
  
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  
    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
   ※科学技術館メールマガジンに関するお問い合わせやご意見、ご感想は
    こちらのURLからお願いします。
    http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/
  
   科学技術館ホームページ>>> http://www.jsf.or.jp
  
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  
    配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム
    ページからお願いします。
    https://www3.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  ┘                                 ┘
  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
  ┘  像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の  ┘
  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
  ┘                                 ┘
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘



操作メニューへ

メールマガジンに関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
科学技術館メールマガジン問い合わせ窓口:http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/

Copyright (C)2004 Science Museum, Tokyo, ALL RIGHTS RESERVED