科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第256号 ◆  ━
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                             >>>2009/11/4発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   おかげさまで、当メールマガジンも5年目を迎えることができました。こ
   れからも楽しくためになる情報をお届けしていけるよう、がんばります!
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 8,247人。
  
  
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   【1】科学技術館News
       新着情報・・・日本IBM TryScience実験教室
       お知らせ・・・「北の丸公園 実りの秋」写真展
              FOREST探検隊
                   〜第1回「ストロボであそぼう!」〜
              「ウインター・サイエンスキャンプ'09−'10」
                              参加者募集中
              「今週のユニバース」
  
   【2】科学技術館Laboratory
       科学・技術よもやま話・・・「おなじDNA持ってるのは誰?」
  
   【3】科学技術館Recommends
       科学の本の紹介・・・11月のテーマ「色・いろ」に関する本
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
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  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 日本IBM TryScience実験教室 11月 ■
  
    「TryScience(トライサイエンス)実験教室」は、毎月1回、第2日曜
   日もしくは第3日曜日に開催しています。
  
    開催日時:2009年11月15日(日) 13時〜16時
    開催場所:4階D室 イベントホール
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2009/09/post_202.php
  
  ◆ お知らせ
  
   ■ 「北の丸公園 実りの秋」写真展 ■
  
    本メルマガ「自然と友だち」でもおなじみ、永井昭三先生(科学技術館
   サイエンス友の会講師)の写真展、「北の丸公園 実りの秋」を開催して
   います。いろいろなドングリも展示しています。
    また、11月1日(日)には、「自然と友だち・北の丸自然観察会」を
   実施いたしました。詳しくは「担当者より」をお読みください。
  
    「北の丸公園 実りの秋」写真展
    開催期間:2009年11月8日(日)まで
    開催場所:科学技術館4階ギャラリー(ロビー)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2009/11/post_205.php
  
   ■ FOREST探検隊 〜第1回「ストロボであそぼう!」〜 ■
  
    ☆ 「ホログラムのコマ」を探検!
  
     「ホログラムのコマ」は、私たちのまわりにある“光”をテーマにし
    た展示室「オプト」にあるよ。
     チカチカ光るストロボライトの下でコマをまわすとどうなるのかな?
    大きなコマに好きな絵をかいて、自分でつくって確かめてみよう!
  
    開 催 日:2009年11月8日(日)、22日(日)
    開催時間:10時30分〜、14時30分〜 (各回70分)
    開催場所:5階FOREST
    参 加 費:無料(入館料は必要です)
    定  員:8名(先着順)
    参加方法:当日、5階スタッフカウンターにて9時30分より受付
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2009/11/post_209.php
  
   ■ 高校生のための先進的科学技術体験合宿プログラム
     「ウインター・サイエンスキャンプ'09−'10」参加者募集中 ■
  
    ウインター・サイエンスキャンプ'09−'10は先進的な研究施設や実
   験装置を有する日本各地の大学・公的機関で、冬休み期間中に本格的な実
   験・実習が受けられる、高校生のための科学技術体験合宿プログラムです。
   実際の研究開発の現場に触れ、将来の参考にしてください。
  
    開催期間:2009年12月23日(水)〜2010年1月7日(木)
    会  場:大学、公的機関(11会場)
    定  員:受け入れ会場ごとに10〜20名(合計174名)
    参 加 費:無料(自宅から会場までの交通費は自己負担)
    応募締切:2009年11月11日(水)郵送必着
  
    応募方法などの詳細は、こちらをご覧ください。
    http://ppd.jsf.or.jp/camp/
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
  
    案内役:戎崎 俊一さん(理化学研究所)
    ゲスト:吉村 忍さん(東京大学)
  
    科学ライブショーの詳細や今後の出演予定者については、
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ おなじDNA持ってるのは誰? ■
  
    近年アメリカでは不妊治療の発達もあり、双子の出生数が増加している
   そうです。おそろいの服を着て二人乗りのベビーカーに乗る姿は、とても
   かわいらしく目を引きますね。
    双子には、一つの受精卵がなんらかの要因で二つに分かれた一卵性と、
   同時期に排卵された二つの卵子が、それぞれ別の精子と受精した二卵性が
   あることはよく知られています。一卵性の双子はいわゆるクローンで、一
   つの受精卵由来のため確率の低い例外もありますが、ほとんどの場合生ま
   れてくる子どもは同じ性別で同じDNAを持っています。また、二卵性の
   双子の場合は、歳の差がある兄弟が同時に生まれたようなもので、DNA
   は異なり性別も一致するとはかぎりません。
    自然妊娠の場合、受精卵は精子を受け入れた直後から分裂(卵割)を開
   始します。2個、4個、8個…と倍々に増えていき、この過程でそれぞれ
   の細胞(割球)が脳の細胞、血液の細胞といった役割を持ち始めます。こ
   れが「分化」です。この分化を続け、最終的には約60兆個の細胞となり
   私たちの身体が形成されます。一卵性の双子が生まれるということは、ヒ
   トの受精卵は2つに分かれた段階では、それぞれがヒトの体をつくるすべ
   ての組織・器官の細胞に分化する能力「全能性」を持っている、というこ
   とになります。
    ウニの場合、受精後、4細胞期に細い針を使って割球をバラバラにする
   と、小さいですが4匹の完全な形の幼生になります。16細胞期に上半分
   と下半分に分けると、上半分は永久胞胚、下半分は不完全な幼生に分化し
   ます。ウニ受精卵では、16細胞期にはそれぞれの細胞の全能性は失われ、
   分化が始まっているのです。
    ヒト受精卵の細胞を人工的に分けることには倫理的に大きな問題があり
   ますので、いつ全能性が失われるのか実験はされていませんが、ヒトでは
   一卵性の四つ子も存在しますので、少なくとも四つに分かれた段階では、
   それぞれの細胞が全能性を持っているということがわかります。一卵性の
   三つ子の場合は、受精卵が二つに分かれた後、どちらか一方がさらに二つ
   に分かれたということになります。
    一般的に、同じDNAを持つ可能性は70兆分の1以下であることを考
   えると、同じDNAの人間が複数いるなんて神秘的で、少しうらやましく
   も思います。ちなみに双生児のあいだでは、好みが同じだったり、お互い
   の考えがわかるという話は、私の幼なじみの一卵性双生児である友人の話
   によれば、あてはまらないようです。性格も好みも違うし、テレパシーの
   ような不思議な現象も全く起きないそうです。そういえば選んだ旦那さま
   のタイプも全然違いました。人間の生活環境による好みや、たとえばトレ
   ーニングによる身体能力の獲得などの形質はDNAだけで決まるのではな
   く、後天的なものも多いのです。でも、一度でいいから自分のクローンに
   会ってみたい、きっと他人にはわからない何か不思議な力が…と思ってし
   まうのでした。
  
    執筆者:石田佳美 科学技術館事業部
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
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  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    11月は「色・いろ」に関する本を紹介します。
  
   ■ 『科学であそぼう5 色はいろいろ』 ■
     重原淳孝 文 矢崎芳則 絵  株式会社岩波書店
  
    私たちは、とてもたくさんの色に囲まれています。小学生の頃、図画の
   先生に「色がないものはないのだから全てのものに色をぬりましょうね。」
   と言われたことを今でもよく覚えています。
    この本では、色ってなんだろう? 色はなぜあるのだろう? という基
   本的な疑問から始まって、光との関係は・・・? 色素って? 酸・アル
   カリ指示薬のお話、そして水溶液中のイオンのお話・・・など、少し難し
   い話まで、『やってみよう』『たしかめてみよう』と題して、楽しい実験
   を紹介しながらわかりやすく説明されています。
    巻末の言葉より、
    ・・・「色が変わるからおもしろいな」だけで終わってはいけません。
   色が変わるのですから、物質になにかが起きたのです。「いったいそれは
   なんだろう?」と考えてみることがとても大切です。・・・
  
    『科学だいすき! なぜなぜ大発見 第8巻 花火はなぜいろいろな色
   が出るの? 株式会社学習研究社』の中にも、ほのおの色、花火の色、ト
   ンネルのなかのオレンジ色のライトについての項目があります。
  
    執筆者:伊藤一美 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/1nyuumon/iroiro/iroiro.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
    ☆ 科学実験ショーのお知らせ
  
     科学実験ショーでは、毎回、実験名人による楽しい実験ショーをお届
    けしています。さて、今回はどんな楽しい実験でしょうか?
  
    開催日時:2009年11月8日(日)
         13時30分〜14時、15時15分〜15時45分
    実施場所:展示館内
    講  師:荻野亮一(科学技術館)
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1&orderby=dateD
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆ 「海好きのための 東京湾 海の生態学実習at船の科学館」
     開催のお知らせ
  
    生態学的視点から見た東京湾の現実を探ってみましょう。参加者自らが、
   実際に調査・解析を行い、何気なく目にする風景から、それらが自然環境
   の中で意味することを読み取るコツをお話します。
    本プログラムは、東邦大学理学部東京湾生態系研究センターとの共同イ
   ベントです。
  
    開催日時:2009年11月15日(日) 10時30分〜15時
    実施場所:羊蹄丸 アドミラルホール及び実験教室
    参 加 費:500円(保険料込)
    定  員:15名(申込制)
    募集期間:2009年11月10日(火)まで
         ※定員に達し次第〆切
  
    申込などの詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=369
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ ドングリって、こんな味なんだ!!! ■
  
    現在、本メールマガジン「自然と友だち」でもおなじみ、永井昭三先生
   の「北の丸公園 実りの秋」写真展を開催しています。この一環として、
   11月1日、秋晴れの中、「自然と友だち・北の丸自然観察会」が開催さ
   れました。メールマガジン読者と科学技術館サイエンス友の会会員合同で
   行い、30名を超える多くの方にお集まりいただきました。ご参加いただ
   いた方々、本当にありがとうございました。当日は、永井先生のお話を聞
   きながら各種ドングリを拾うとともに、永井先生が用意してくださったマ
   テバシイのドングリを湯がいたものを食べてみたり、カラタチの実を味見
   してみたりと、日頃経験できない野趣を味わうことができました。
    実は我が家の4歳児も、今回の観察会に参加させていただきました。た
   くさんのドングリを拾ったうえに、ドングリを初めて食べて大満足。ちな
   みにマテバシイの味は「ちょっと苦いけど甘い栗みたい」、カラタチの実
   は、「これは酸っぱいレモン!!」とのことでした。貴重な体験をさせて
   いただき、永井先生、ありがとうございました。
    観察会は終わってしまいましたが、「北の丸公園 実りの秋」は11月
   8日(日)まで開催しております。まだご覧になっていない方は、ぜひご
   来館のうえ、見学していただければ幸いです。
  
   観察会の様子は、こちらをご覧ください。
   http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/256/256.pdf
  
                        (企画広報室 田代英俊)
  
  
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    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
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  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
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  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
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  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
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