科学技術館メールマガジン バックナンバー


  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ━━                               ━━
  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第259号 ◆  ━
  ━━                               ━━
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                             >>>2009/11/25発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   あちこちでクリスマスの飾りを見かけるようになりましたね。もう師走?
   時間が早く過ぎていくように感じるのは、この時期だからでしょうか。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 8,280人。
  
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ 今 号 の 目 次 ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  
   【1】科学技術館News
       新着情報・・・第10回日本万華鏡大賞公募展
       お知らせ・・・ものづくり体験「たたら製鉄実験」イベント
              市村アイデア賞作品展
              石炭エネルギーセンター バス見学会
              「今週のユニバース」
  
   【2】科学技術館Laboratory
       科学・技術よもやま話・・・「雨は酸っぱい?」
       自然と友だち・・・
              「南国沖縄 石垣・西表島と南大東島自然探訪」
  
   【3】科学技術館Recommends
       科学の本の紹介・・・11月のテーマ「色・いろ」に関する本
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ 新着情報
  
   ■ 第10回日本万華鏡大賞公募展 ■
  
    毎年恒例になりました日本万華鏡大賞公募展を開催いたします。今年は、
   どんな作品が並ぶでしょう?万華鏡の不思議な世界をお楽しみください。
  
    開催期間:2009年12月6日(日)〜13日(日)
    開催時間:10時〜16時50分  ※13日(日)は15時まで
    開催場所:4階 宇宙のひろば(入館料は必要です)
    主  催:日本万華鏡倶楽部
         (財)日本科学技術振興財団・科学技術館
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2009/11/post_211.php
  
  ◆ お知らせ
  
   ■ ものづくり体験「たたら製鉄実験」イベント ■
  
    科学技術館では、(社)日本鉄鋼連盟のご協力をいただき、ものづくり
   教育の一環として、科学技術館サイエンス友の会会員による「たたら製鉄
   実験」イベントを公開いたします。
  
    開催期間:2009年11月29日(日)8時30分〜16時
    開催場所:科学技術館正面向かって左側の広場(催物場2号館搬入口前)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2009/11/post_212.php
  
   ■ 市村アイデア賞作品展 ■
  
    次代をになう小・中学生のアイデアの芽生えを奨励する市村アイデア賞
   の作品展を開催します。
  
    開催期間:2009年12月6日(日)まで
    開催場所:2階 ギャラリー
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2009/11/post_210.php
  
   ■ 石炭エネルギーセンター バス見学会 ■
  
    科学技術館の3階にある「石炭ってなあに?」を出展している、財団法
   人石炭エネルギーセンターからバス見学会のご案内です。
    日本最大の環境展(エコプロダクツ展2009東京)を見学し、環境によい
   エネルギー(石炭他)を勉強したり、世界の最新の設備である横浜市磯子
   火力発電所の見学を行います。皆さまのご参加をお待ちしております。
  
    開催日時:2009年12月12日(土)8時〜16時
    参加条件:小学校3年生以上、保護者同伴が原則
    参 加 費:無料
    定  員:30名(事前申込み制)
    応募締切:2009年12月7日(月)
  
    応募方法などの詳細は、こちらをご覧ください。
    http://www.jcoal.or.jp/ecoproducts2009/bustour.pdf
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    今週も、アメリカ合衆国のヤーキス天文台とインターネットで繋ぎ、ラ
   イブショー中にアメリカで見えている星空の様子や天文台で撮影した天体
   写真を送ってもらう「ライブ天体観測」コーナーを予定しています。日本
   の昼過ぎにアメリカの夜空もお楽しみください。
  
    案内役:亀谷 和久さん(宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部)
  
    科学ライブショーの詳細や今後の出演予定者については、
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 雨は酸っぱい? ■
  
    大人の方ですと中学生ぐらいの時に、酸性、中性、アルカリ性という言
   葉を理科で習ったと思います。日常生活でも例えば酸性雨という単語を聞
   いたりしませんか。今回は雨のお話。
    理科では酸性というのは、水溶液中の水素イオンが水酸化物イオンより
   多い状態、この逆がアルカリ性、中性は水素イオンと水酸化物イオンのバ
   ランスがとれた状態と習ったかと思います。さらに、これをpH(ピーエ
   イチ)という1−14までの値で示すことができ、中性は中間の7と習っ
   たかと思います。ちょっと硬い話ですね。もっと身近な例で言えば、酸っ
   ぱいものが酸性、灰汁巻(あくまき)をつくる時に使う灰汁のように苦い
   ものや石鹸などがアルカリの場合が多いと習ったのではないでしょうか。
    さてここで問題です。では雨は酸性、中性、アルカリ性のどれを示すと
   思いますか。
    酸性雨なんていう言葉があるから酸性でしょうか。いやいや、大気汚染
   の指標としてわざわざ酸性雨なんていうのですから、実は、普通の雨は中
   性なんでしょうか。それともアルカリ性なんでしょうか。
    実は、雨は人為的な影響を受けない自然の状態でも二酸化炭素が水に溶
   け込むと炭酸水になります。炭酸水、これは弱酸性を示すんですね。市販
   されている炭酸水、といってもジュースではなく、炭酸入りのミネラルウ
   ォーターでpHを確かめてみると、pH6前後を示します。弱酸性という
   こともあり、飲んでみてもさすがに酸っぱいとは感じません。炭酸のシュ
   ワッとした感じが強くくるだけです。
    さて、雨の話にもどると二酸化炭素の他に、大気汚染物質として工場か
   ら排出される二酸化硫黄や自動車から出る二酸化窒素などが雨水に溶け込
   むと酸性度がさらにあがります。そしてpH5.6以下になった場合、酸
   性雨と言います。
    人為的な影響、例えば車の排気ガスの影響で本当に水が酸性になるかは
   実験をしてみると明らかです。車の排気管のところから出る排気ガスをビ
   ニール袋にとり、この排ガス入りのビニール袋に水道水を少し入れて、ビ
   ニール袋を振って、ガスを水に溶けこませます。排気ガス入りの水のpH
   をはかってみると、pHは5前後の値を指します。水道水のpHはだいた
   い7ぐらいなので、車の排気ガスが水を酸性化させていることは明らかで
   す。ということは、やはり酸性雨の原因の一つは確実に車の排気ガスなん
   ですね。
    ちなみに酸性雨があるなら、なんでアルカリ雨って言わないのかと思い
   ませんか。
    実はアルカリ雨もあるんです。中国では黄砂が炭酸カルシウムなどのア
   ルカリ成分を含んでいて、雨がアルカリ化するのだそうです。また火山地
   帯でアルカリ性物質が噴出されると、やはりアルカリ雨が降ることがある
   ようです。ただ世界的にみるとアルカリ雨というのは、そもそもあまり観
   測されないようです。
  
    執筆者:田代英俊 企画広報室
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  ◆ 自然と友だち
  
   ■ 南国沖縄 石垣・西表島と南大東島自然探訪 ■
  
    同じ日本でも北海道は冬、本州は晩秋。でも、ここ沖縄八重山地方では、
   日中は25℃前後。セミの声もひびき、チョウも数多く舞う常夏の世界で
   す。私はここ数年、毎年沖縄八重山の島へ来ていますが、今年もワクワク
   した気持ちで自然との出会いを楽しんできました。
    特に日本産蝶類全種撮影の夢で、あと1種のハマヤマトシジミを南大東
   島で達成し、また、特別天然記念物ダイトウオオコウモリにも出会え、石
   垣島では最近見られるようになったキミスジの姿もとらえ、夢のような自
   然探訪となりました。
  
    「南国沖縄 石垣・西表島と南大東島自然探訪」の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/ss52/
  
    執筆者:松田邦雄 サイエンス友の会 講師
  
    「自然と友だち」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/t_index.html
  
    ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然」好評発売中!
    ハンドブックのお求め方法
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ 科学の本の紹介
  
    11月は「色・いろ」に関する本を紹介しています。
  
   ■ 『色の大研究4 色のなまえ事典』 ■
     財団法人日本色彩研究所監修 岩崎書店
  
    私たちはものを見て心を動かされたとき、「これはどんな名前だろう?」
   と考えますよね。ものだけではなく、動物や植物、星、人間、そして色に
   対しても。
    この本では200色を超える「色のなまえ」の解説、写真が紹介されて
   います。
    一つ一つの色につけられた名前の由来は実にさまざまで(植物、鳥、鉱
   物・・・)、日本では植物由来の名前が多く、サバンナの遊牧民には牛の
   色の名前が多いそうです。
    色の名前にはその国の民族の暮らしが深く関わっており、それぞれの名
   前から昔の人々の自然に対する豊かな感性が伝わってきます。
    身の回りのいろいろな色を写真で紹介している、『色の大研究1 色の
   はっけん 高岡昌江:構成・文』とあわせて読んで、身近な色の世界にひ
   たってみましょう。
  
    執筆者:伊藤一美 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/1nyuumon/irokenkyu/irokenkyu.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆ 「航空ミニジャンク市」開催のお知らせ
  
    航空機部品・グッズのジャンク品を販売いたします。出品商品として、
   航空機部品やエアライングッズなどを用意しています。ぜひ、お立ち寄り
   ください。
  
    開 催 日:2009年12月5日(土)、6日(日)
    開催時間:9時30分〜16時
    展示場所:特別展会場(入館料が必要です)
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1&orderby=dateD
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆ 絵画展「よみがえる船」〜谷井建三 船と35年の歩み〜
     開催のお知らせ
  
    イラストレーター谷井建三氏の、海象や気象、さらに時代風俗や地理に
   も考証を加え忠実に描き出した、各時代の船の作品をぜひご覧ください。
   船の精密解剖図もあわせて展示しています。
  
    開催期間:2009年12月13日まで
    開催場所:本館3階 マリタイムサルーン(入館料が必要です)
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=374
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
             ★ 担 当 者 よ り ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
   ■冬柿の景色 越の国にて■
  
    先日、数年ぶりに福井へ行ってきました。残念ながら解禁になったばか
   りの越前カニ旅行ではありません。
    米原からの特急電車の中でうとうとしていると、停車した駅の景色を見
   て「しまった、金沢まで乗り越したか?」と思うほどに福井駅の様子は変
   わっていました。「早く来い来い新幹線」とばかりに明るい高架駅になっ
   ていました。残念ながらお気に入りだった駅前商店街の地下にある喫茶店
   は営業をやめてしまっていました。
    それでも、少し郊外に行けば、古くからの住宅が残っています。同時に
   新しい住宅地や分譲地が増えた気がしないでもありません。福井でも都市
   への通勤圏が広がった証拠なのでしょうか。駅前に分譲地があるところを
   見ると、これには一時営業を休止し、「えちぜん鉄道」として復活した鉄
   道の影響もあるように思いました。
    新旧の鉄道が変えていく今後の福井はどうなっていくのだろうかと、え
   ちぜん鉄道に揺られながら思いをめぐらせました。
  
                        (企画広報室 加藤智之)
  
  
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  
    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
   ※科学技術館メールマガジンに関するお問い合わせやご意見、ご感想は
    こちらのURLからお願いします。
    http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/
  
   科学技術館ホームページ>>> http://www.jsf.or.jp
  
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  
    配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム
    ページからお願いします。
    https://www3.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  ┘                                 ┘
  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
  ┘  像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の  ┘
  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
  ┘                                 ┘
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘



操作メニューへ

メールマガジンに関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
科学技術館メールマガジン問い合わせ窓口:http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/

Copyright (C)2004 Science Museum, Tokyo, ALL RIGHTS RESERVED