科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第260号 ◆  ━
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                             >>>2009/12/2発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   イチョウの葉が真っ黄色になりました。光を浴びて全体がきらきら輝き、
   青い空に映えてまぶしいくらいです。晩秋ならではの配色がみごとです。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 8,296人。
  
  
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   【1】科学技術館News
       新着情報・・・FORESTクリスマスイベント
                         ―星と雪のクリスマス―
              日本IBM TryScience実験教室
       お知らせ・・・第10回日本万華鏡大賞公募展
              市村アイデア賞作品展
              石炭エネルギーセンター バス見学会
                           募集終了のお知らせ
              「今週のユニバース」
  
   【2】科学技術館Laboratory
       科学・技術よもやま話・・・
             「二酸化炭素ガス、温室効果の「見える化」実験」
  
   【3】科学技術館Recommends
       科学の本の紹介・・・12月のテーマ「鳥の観察」に関する本
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
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  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ FORESTクリスマスイベント―星と雪のクリスマス― ■
  
    12月はクリスマスの季節。科学技術館FORESTでは、クリスマス
   に楽しめるプログラムをたくさん用意しました。みんなで一緒に、楽しい
   クリスマスを準備しませんか?
  
    開催期間:2009年12月25日(金)まで
    開催場所:5階FOREST
    参 加 費:無料(入館料は必要です)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2009/11/post_216.php
  
   ■ 日本IBM TryScience実験教室 12月 ■
  
    「TryScience(トライサイエンス)実験教室」は、毎月1回、第2日曜
   日もしくは第3日曜日に開催しています。
  
    開催日時:2009年12月13日(日) 13時〜16時
    開催場所:4階D室 イベントホール
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2009/09/post_202.php
  
  ◆ お知らせ
  
   ■ 市村アイデア賞作品展 ■
  
    次代をになう小・中学生のアイデアの芽生えを奨励する市村アイデア賞
   の作品展を開催しています。
  
    開催期間:2009年12月6日(日)まで
    開催場所:2階 ギャラリー
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2009/11/post_210.php
  
   ■ 第10回日本万華鏡大賞公募展 ■
  
    毎年恒例になりました日本万華鏡大賞公募展を開催いたします。今年は、
   どんな作品が並ぶでしょう?万華鏡の不思議な世界をお楽しみください。
  
    開催期間:2009年12月6日(日)〜13日(日)
    開催時間:10時〜16時50分  ※13日(日)は15時まで
    開催場所:4階 宇宙のひろば(入館料は必要です)
    主  催:日本万華鏡倶楽部
         (財)日本科学技術振興財団・科学技術館
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2009/11/post_211.php
  
   ■ 石炭エネルギーセンター バス見学会 募集終了のお知らせ■
  
    ご好評をいただきましたバス見学会(12月12日、主催:財団法人石
   炭エネルギーセンター)は、定員に達しましたので募集を終了させていた
   だきます。多くの皆さんのお申込み、誠にありがとうございました。
    なお、石炭エネルギーセンターのホームページには、子ども向けのペー
   ジがありますので、ぜひご覧ください。
    http://www.sekitanland.com/
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
  
    案内役:矢治 健太郎さん(立教大学)
  
    科学ライブショーの詳細や今後の出演予定者については、
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 二酸化炭素ガス、温室効果の「見える化」実験 ■
  
    科学技術館サイエンス友の会では、季節ごとに「気象観測入門」をテー
   マにした実験教室を実施してきました。屋外で風の流れを観察したり、雲
   の名前を覚えたり、天気図を書いたりすることに加え、もう1つ、気温の
   変化を調べて温室効果ガスと結びつけて考えるような実験項目を増やすこ
   とを予定しています。
    温室効果ガスとしては、水蒸気をはじめ、いくつかの気体があげられま
   すが、私たちの生活の中で、身近な気体として誰にでも知られているのが
   化石燃料からの二酸化炭素(CO2)です。
    どうして二酸化炭素が地球温暖化を引き起こすことになるのかという理
   由は、今回は追究しません。その代わりに、二酸化炭素の性質を確認する
   ための実験方法をご紹介します。二酸化炭素が空気の温度の上昇につなが
   ることを実感できる方法として、あまり複雑な装置を使うことなく、一目
   でわかるという前提で、次のような実験を工夫してみました。
    まず、2つのよく乾かしたペットボトルを用意します。1つには乾燥し
   た空気を、もう1つには空気の代わりにボンベから二酸化炭素ガスを入れ
   ます。また温度センサーは、ボトルの口に取りつけるゴム栓にデジタルサ
   ーモテープを貼り、ボトルの中につりさげるようにします。そしてボトル
   内の両気体を温める熱源としては、手で握った両手からの熱を使います。
   熱源を体温とするため、サーモテープの温度目盛りは18度〜32度が最
   適です。20度の気温でスタートさせた場合、両者に温度差が生じてくる
   のがわかります。この実験では、二酸化炭素が温度を上昇させる原因のひ
   とつであることが実測できます。また、二酸化炭素以外の気体についても、
   比較実験が可能です。ただし、実際に空気中に含まれている二酸化炭素の
   量は0.032%ですから、この実験で得られた結果が地球温暖化のすべ
   ての原因を示すわけではありません。
    この温室効果ガスの効果度を見る本格的な実験装置としては、ガラス容
   器内に温度計と熱源をつけ、その熱線や日光を使うものもあります。より
   簡単もので、一般に広く普及している実験方法や、すでにアイディアなど
   ご存知の方がおられましたら、ぜひお知らせください。できれば、今後の
   気象教室や環境教室の実験に活用していきたいと考えています。何かアド
   バイスやコメントなど、お待ちしております。
  
    執筆者:阿部頼之 科学技術館サイエンス友の会講師
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
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  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    12月は鳥の観察がおもしろい時期です。樹木が落葉し、鳥の様子がよ
   く見えます。また水辺には、渡り鳥がやってきます。我が家の近くの川に
   は、いつもいるカルガモの他に、コガモ、マガモ、オナガガモ、キンクロ
   ハジロなどのカモが渡ってきて、にぎやかです。ぜひ鳥を観察してみまし
   ょう。
    今月は「鳥の観察」というテーマで紹介します。
  
   ■ 『野鳥の図鑑』 にわやこうえんの鳥からうみの鳥まで ■
     薮内正幸さく 福音館書店
     1991年6月25日 3,200円+税
  
    この本は、薮内正幸さんが描いた絵の図鑑です。表情豊かに鳥が描かれ、
   背景からは、鳥たちの居場所や習性がわかり、親子の愛情、幼鳥、雄、雌
   の様子も感じられる心温まるたいへん美しい本です。日本の野鳥を、庭や
   公園、草原、山や林、川や沼、海の鳥の順に235種紹介しています。
    ひまわりの種が好きなカワラヒワは、ひまわりと一緒の絵、生まれてす
   ぐ親鳥の背中に潜り込む習性のあるカイツブリは、親鳥の背中からひなが
   顔を出している絵、鳥なのにミルクを与えるハト(キジバト)は、ミルク
   をひなにあげている絵、ムクドリやオナガは群れの絵と、鳥の習性が見事
   に描かれています。ねずみをとらえているフクロウ、うさぎをとらえてい
   るクマタカは迫力があり、カラスたちの顔は、ユーモラスです。区別しに
   くい、エナガ、ヒガラ、ヤマガラ、コガラや、ハクセキレイ、セグロセキ
   レイ、キセキレイ、タヒバリを、1つの絵として見開きに描き、類似点や
   違い、特徴を見やすくしています。
    大きさや見たときの印象や鳴き声や食べものなどの簡単な解説もあり、
   巻末には鳥を見る時のポイントも書かれています。3歳くらいから大人ま
   で楽しめる図鑑です。
  
    執筆者:渡辺貴子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/8sekitsui/yachounozukan/yachounozukan.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆ 「航空ミニジャンク市」開催のお知らせ
  
    航空機部品・グッズのジャンク品を販売いたします。出品商品として、
   航空機部品やエアライングッズなどを用意しています。ぜひ、お立ち寄り
   ください。
  
    開 催 日:2009年12月5日(土)、6日(日)
    開催時間:9時30分〜16時
    展示場所:特別展会場(入館料が必要です)
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1&orderby=dateD
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆ 『飾り毛布』製作実演の知らせ
  
    青函連絡船の寝台室のベッドを飾った、美しい飾り毛布の数々。まるで
   折り紙のような、製作の妙技を実演します。みなさんも折り方を覚えて、
   クリスマスやお正月の演出にいかがですか?
  
    開 催 日:2009年12月12日(土)
    開催場所:羊蹄丸エントランスロビー
    参 加 費:無料
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=386
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ なかなか面白そうな町 ■
  
    いよいよ12月に入り、寒さも一段と増してきています。北の丸公園の
   銀杏や紅葉は、今がちょうど見ごろです。寒いとなかなか外に出ようとは
   思わないのですが、11月も末の先日の休日、武蔵野線に乗り、久しぶり
   に府中市の友人の家に行ってきました。武蔵野線沿線の景色も、昔に比べ
   るとすっかりさま変わりしました。府中まで来ると、山も結構間近に迫っ
   ていて、ケヤキの葉も茶色に染まり、枯葉が舞い落ちていました。
    一通り用事を済ませ、友人の家を出て駅に向かいました。駅までの帰り
   道、「鎌倉街道」や「甲州街道」といった道路標識が目に入り、面白そう
   なので、少し街中を歩いてみることにしました。かつて、ここには武蔵の
   国の国府が置かれ、政治、経済、文化の中心地として栄えるとともに、江
   戸時代には、甲州街道の宿場町としても栄えていたそうです。いかにもそ
   んな雰囲気のある街道です。しばらく甲州街道を歩くと、細く真っすぐで、
   なにかわけ有りげな遊歩道に行き当たりました。実はこの遊歩道は「下河
   原緑道」といい、廃線の跡地を利用して遊歩道としたものだそうです。こ
   の鉄道線は、多摩川の砂利を運搬する目的で1910年に「東京砂利鉄道」
   として開業し、国分寺市と府中市の間を走っていたそうです。
    多摩川流域での砂利採取は江戸時代から行われており、砂利の採収は鉄
   道の敷設とも深い関係があったようです。この近辺で、砂利の採取・運搬
   を目的として敷設された鉄道は、「多摩川砂利鉄道(のちの南武線)」、
   「京王電気軌道(のちの京王線)の多摩川原線」、「多摩鉄道(のちの西
   武多摩川線)」、そして、この「東京砂利鉄道(国鉄下河原線)」などが
   あります。多摩川の砂利は、道路やコンクリートなどに使われていました。
   砂利採掘の機械化と鉄道の敷設による大量運搬によって、多摩川の砂利採
   取は大正末期から昭和初期の時代に最盛期をむかえました。しかし、大量
   の砂利採取は多摩川そのものにさまざまな悪影響を及ぼしたようです。多
   摩川競艇場も砂利採取の穴を利用したものといわれています。
    この貨物鉄道は、その後、旅客鉄道としても営業していたそうですが、
   「武蔵野線」を建設するにあたって、武蔵野線開業日の1973年4月1
   日に廃止されたそうです。皆さんが普段乗っている電車も、昔は何か特別
   なものを運んでいたのかもしれません。ちなみに、私がいつも乗っている
   電車は、醤油を運ぶためにつくられた電車だそうです。府中はなかなか面
   白そうな町です。今回は途中で引き返しましたが、次回はぜひ、この遊歩
   道を、多摩川まで歩いてみようと思っています。
  
                       (企画広報室 本田 三郎)
  
  
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    最後までお読みいただきありがとうございました。
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  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
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  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
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