科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第261号 ◆  ━
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                             >>>2009/12/9発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   最近、一番星の木星は、日没時には西の空に見えるようになりました。東
   の空には、冬の明るい星たちが姿をあらわしはじめましたよ!
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 8,305人。
  
  
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   【1】科学技術館News
       新着情報・・・Bike to Eco 自転車ポイントラリー開催
              栄光ゼミナールの出張理科実験教室
       お知らせ・・・第10回日本万華鏡大賞公募展
              日本IBM TryScience実験教室
              FORESTクリスマスイベント
                         ―星と雪のクリスマス―
              「今週のユニバース」
  
   【2】科学技術館Laboratory
       科学・技術よもやま話・・・「地層は下に行くほど古い?」
       自然と友だち・・・「初冬の頃・・・そろそろ冬じたく」
  
   【3】科学技術館Recommends
       科学の本の紹介・・・12月のテーマ「鳥の観察」に関する本
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
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  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ Bike to Eco 自転車ポイントラリー開催 ■
  
    自転車に乗って楽しくエコ!自転車で東京都心のスポットをまわって、
   ゴールのエコプロダクツ展を目指そう!
    科学技術館2階の自転車文化センターも、ポイントラリーのスポットに
   なっています。ぜひお立ち寄りください!
  
    開催期間:2009年12月12日(土)まで
        (ゴールのエコプロダクツ展は12月10日〜12日のみ開催)
  
    参加方法など詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2009/11/bike_to_eco.php
    http://eco-pro.com/eco2009/b2e/
  
   ■ 栄光ゼミナールの出張理科実験教室 ■
  
    栄光ゼミナールでは、「“実験の楽しさ”をもっとみんなでわかち合い
   たい!」とそんな願いから、いつもの教室を飛び出して科学技術館で実験
   教室を開催します。
  
    開 催 日:2009年12月20日(日)
         「壁があるのに、ボールはスルリ!
            〜偏光板でマジックボックス作り〜」
    開催時間:13時〜、14時15分〜、15時30分〜(各45分)
    参加人数:小学生 各回20名(当日申込制)
    開催場所:2階 イベントホール
    参 加 費:無料(入館料が必要になります)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2009/10/post_204.php
  
  ◆ お知らせ
  
   ■ 第10回日本万華鏡大賞公募展 ■
  
    毎年恒例になりました日本万華鏡大賞公募展を開催しています。万華鏡
   の不思議な世界をお楽しみください。
  
    開催期間:2009年12月13日(日)まで
    開催時間:10時〜16時50分  ※13日(日)は15時まで
    開催場所:4階 宇宙のひろば(入館料は必要です)
    主  催:日本万華鏡倶楽部
         (財)日本科学技術振興財団・科学技術館
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2009/11/post_211.php
  
   ■ 日本IBM TryScience実験教室 12月 ■
  
    「TryScience(トライサイエンス)実験教室」は、毎月1回、第2日曜
   日もしくは第3日曜日に開催しています。
  
    開催日時:2009年12月13日(日) 13時〜16時
    開催場所:4階D室 イベントホール
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2009/09/post_202.php
  
   ■ FORESTクリスマスイベント ―星と雪のクリスマス― ■
  
    12月はクリスマスの季節。科学技術館FORESTでは、クリスマス
   に楽しめるプログラムをたくさん用意しました。みんなで一緒に、楽しい
   クリスマスを準備しませんか?
  
    開催期間:2009年12月25日(水)まで
    開催場所:5階FOREST
    参 加 費:無料(入館料は必要です)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2009/11/post_216.php
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    今週も、アメリカ合衆国のヤーキス天文台とインターネットで繋ぎ、ラ
   イブショー中にアメリカで見えている星空の様子や天文台で撮影した天体
   写真を送ってもらう「ライブ天体観測」コーナーを予定しています。日本
   の昼過ぎにアメリカの夜空もお楽しみください。
  
    案内役:亀谷 和久さん(宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究本部)
  
    科学ライブショーの詳細や今後の出演予定者については、
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 地層は下に行くほど古い? ■
  
    地学の学習では、「地層は下へいくほど古い時代のものである」という
   大原則を習います。もし、近くの人の机の上や自分の上に書類の山があっ
   たら確認してください。下へ行くほど古い日付になっているハズ・・・?
    ところが日本列島では、その原則があてはまらない場所がいたるところ
   にあります。
    1つは、地震や海底での地滑りが原因で時代の異なる岩石が混じって堆
   積する場合です。
    書類の山の真ん中あたりからなにか一つを取り出してみてください。う
   まくいけばいいですが、下手をすると書類の山がくずれてしまいますね。
   これをあわてて積み直しても、前とは同じ順番になりません。地層にもと
   きどき、そのような混乱がおこります。こうした現象が起こりうるという
   ことがわかってきたので、古い時代の岩石が新しい時代の地層に含まれて
   出てきたとしても説明できるようになりました。そして、同じ地層でも異
   なる年代を示すこともあるということが、例外の常識となりました。
    もう1つは日本列島のおかれた特殊な環境です。静岡県の駿河湾から紀
   伊半島・四国沖にいたる南海トラフが代表的な場所です。そこは、日本列
   島の乗っているユーラシア大陸とフィリピン海プレートとの境界になって
   いて、フィリピン海プレートがユーラシア大陸の下に沈み込んでいます。
   この沈み込みが東海・東南海・南海のそれぞれの地震の原因になっている
   のですが、同時にプレートの上に乗っているさまざまなものを日本列島に
   押しつけて(はぎとられて)沈んでいきます。
    これらの地震の発生モデルの解説図や模型は、沈み込む様子がはっきり
   わかるように水平距離と高さ(深さ)が同じになるような極端な図になっ
   ていたりします。実際にはもっと水平距離が長いため、沈み込みは浅い角
   度で起こります。そして、トランプを1枚ずつ下側に入れて重ねていくよ
   うに海側のプレートの上にあったものが陸側の底にくっついていきます。
   これを上から見ると、あたかも先に置いた(古い)ものが後から置いた
   (新しい)ものの上に重なっているように見えます。この重なっていくも
   のは付加体と呼ばれています。
    という具合に地層は下へ行くほど古い、という地質学の大原則には一部
   例外もあるのです。そういう意味でまだまだ地球にはわからないことが山
   積みです。今正しいとされている理論も5年後には否定されているかもし
   れません。ですから今この瞬間もいろいろな研究者の地道な成果がわずか
   づつですが地球の謎を明らかにしていっているのです。
  
    執筆者:加藤智之 企画広報室
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
   ※メールマガジン260号の「科学・技術よもやま話」のなかで、データ
    の誤りがありました。以下のように訂正させていただきます。
    空気中に含まれている二酸化炭素の量は「0.038%」が正しい数値
    です。
    (参照:気象庁ホームページ
        http://ds.data.jma.go.jp/ghg/kanshi/ghgp/21co2.html)
  
  ◆ 自然と友だち
  
   ■ 初冬の頃・・・そろそろ冬じたく ■
  
    木々の葉もすっかり色づきました。北国からのカモたちも飛来し、虫た
   ちもそろそろ冬ごもりのしたくをはじめています。また、冬にならないと
   現れないフユシャクなどのガも見られるようになりました。
    多摩川の川原では、いろいろな石ころを探したり、石を割って貝の化石
   を見つけたりしました。サギやカワウなどの群れが川の上空で舞を見せて
   くれました。
  
    「初冬の頃・・・そろそろ冬じたく」の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/ss53/
  
    執筆者:松田邦雄 サイエンス友の会 講師
  
    「自然と友だち」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/t_index.html
  
    ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然」好評発売中!
    ハンドブックのお求め方法
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm
  
  
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  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    樹木が落葉し、シジュウカラ、メジロなどかわいい鳥の様子がよく観察
   できます。水辺には、カモやカモメたちが渡ってきています。12月は
   「鳥の観察」がテーマです。今週は、鳥の巣についての本です。
  
   ■ 『鳥の巣の本』<絵本図鑑シリーズ 19> ■
     鈴木まもる 著/岩崎書店/1999.4/1,500+税
  
    著者は、家の周りで使用済みの鳥の巣を見つけ、「くちばしだけでどう
   やってこんな巣をつくるのだろう?」と疑問に思います。それをきっかけ
   に、いろいろな鳥の古巣を集めることになります。初めは、1個1個異な
   る材料や、形のおもしろさにひかれたそうです。けれども、巣を集めるう
   ちに、鳥の生活や自然の不思議に興味が移っていきます。そうして調べあ
   げた、鳥の巣に関する最初の絵本がこの作品です。
    巣をつくる場所や形、材料の一覧のほか、メジロやキジバトなど、比較
   的身近な30種あまりの鳥について、巣づくりの様子が種類ごとに描き出
   されています。精密な図鑑の絵とはちがう、ほのぼのとした温もりの感じ
   られる挿絵からは、鳥や自然を慈しむ気持ちが伝わってきます。
    鳥の巣は、卵を産み、ヒナを育てるための、揺りかごのようなものです。
   鳥たちが安心して子育てができるよう、繁殖期の巣には近づかない、とい
   う注意もきちんと書かれています。落葉樹が葉を落とし、隠れていた巣が
   目立つようになる今ごろが、巣を見つけるには一番いい季節。公園の木や
   街路樹を見上げて、鳥の巣を探してみませんか。
    鈴木まもるさんの鳥の巣に関する本には、ほかに『世界の鳥の巣の本』
   (岩崎書店)、『鳥の巣研究ノート』(あすなろ書房)、『ぼくの鳥の巣
   絵日記』(偕成社)など、多数あります。
  
    執筆者:新美景子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/8sekitsui/torinosunohon/torinosunohon.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆ 「格納庫」の一般公開のお知らせ
  
    所沢航空発祥記念館に隣接している格納庫を一般公開します。
   
    開催日時:2009年12月12日(土)10時〜15時
    展示場所:「格納庫」 記念館東となり
    参 加 費:無料
  
   ☆ 科学実験ショーのお知らせ
  
    科学実験ショーは、「風船で遊びまショー」です。
    
    開催日時:2009年12月13日(日)
         13時30分〜14時10分、15時15分〜15時55分
    実施場所:展示館内
    講  師:川上義孝先生、岩宮しげみ先生
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1&orderby=dateD
  
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆ 『飾り毛布』製作実演の知らせ
  
    青函連絡船の寝台室のベッドを飾った、美しい飾り毛布の数々。まるで
   折り紙のような、製作の妙技を実演します。みなさんも折り方を覚えて、
   クリスマスやお正月の演出にいかがですか?
  
    開 催 日:2009年12月12日(土)
    開催場所:羊蹄丸エントランスロビー
    参 加 費:無料
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=386
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 新しい家族がやってきた年 ■
  
    師走も第2週となりました。1年は本当にあっという間です。毎年この
   時期になると、ゆく年をふり返りつつ、自分の中の事件などをぼやぼやと
   思い起こして、分野ごとにベスト3を決めたりしています。
    うれしい事件の一つは、友人が2人、めでたく花嫁となったことでした。
   1人は異国へ、1人は地方へ。地方に嫁ぐことになった友人の結婚式では、
   一緒に出席する友人が宴の席で得意の楽器の演奏を頼まれたことから、私
   ともう1人の友人にもぜひ一緒に盛りたててほしいという話になり、それ
   までほとんど触ったこともなかった楽器を、しかも式まで1か月という短
   い期間で1曲仕上げなければならない状況に。これはまさに事件がよんだ
   大事件でした。近隣のみなさまへのご迷惑を心の中でお詫びしつつ、夜更
   けまでうろんな音を発しながら、とにかく練習の日々。その甲斐あってか、
   本番は師匠のリードでなんとか演奏することができました。
    今思えば、なんと無謀な設定だったとはいえ、いつかはじめてみようと
   思っていたことをはじめられた、よい機会になりました。昨年の自分には
   想像できなかったこと。元をたどればポルトガルからやってきたというこ
   の新しい家族とは、同期の友人らとクリスマスの曲を合わせられるよう、
   その後もじわじわと親交を深めています。
  
                       (企画広報室 丸岡 弥生)
  
  
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    最後までお読みいただきありがとうございました。
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  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
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  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
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  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
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