科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第262号 ◆  ━
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                             >>>2009/12/16発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   まもなく冬至。この日にかぼちゃを食べてゆず湯につかる。これからの季
   節、風邪をひかないようにと、江戸時代に庶民にひろまった風習です。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 8,318人。
  
  
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   【1】科学技術館News
       お知らせ・・・栄光ゼミナールの出張理科実験教室
              FORESTクリスマスイベント
                         ―星と雪のクリスマス―
              「今週のユニバース」
  
   【2】科学技術館Laboratory
       科学・技術よもやま話・・・「神秘的で電気的」
       自然と友だち・・・特別編〜冬の巻〜
       「初冬の東御苑二の丸庭園で出くわした
                     木の実と紅葉(黄葉)の姿から」
  
   【3】科学技術館Recommends
       科学の本の紹介・・・12月のテーマ「鳥の観察」に関する本
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
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  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
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  ◆ お知らせ
  
   ■ 栄光ゼミナールの出張理科実験教室 ■
  
    栄光ゼミナールでは、「“実験の楽しさ”をもっとみんなでわかち合い
   たい!」とそんな願いから、いつもの教室を飛び出して科学技術館で実験
   教室を開催します。
  
    開 催 日:2009年12月20日(日)
         「壁があるのに、ボールはスルリ!
            〜偏光板でマジックボックス作り〜」
    開催時間:13時〜、14時15分〜、15時30分〜(各45分)
    参加人数:小学生 各回20名(当日申込制)
    開催場所:2階 イベントホール
    参 加 費:無料(入館料が必要になります)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2009/10/post_204.php
  
   ■ FORESTクリスマスイベント ―星と雪のクリスマス― ■
  
    12月はクリスマスの季節。科学技術館FORESTでは、クリスマス
   に楽しめるプログラムをたくさん用意しました。みんなで一緒に、楽しい
   クリスマスを準備しませんか?
  
    開催期間:2009年12月25日(金)まで
    開催場所:5階FOREST
    参 加 費:無料(入館料は必要です)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2009/11/post_216.php
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
  
    案内役:半田 利弘さん(東京大学)
  
    科学ライブショーの詳細や今後の出演予定者については、
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 神秘的で電気的 ■
  
    冬ですが、怪談をひとつ。
    「それはある夜明けのことでした。突然、鳥たちがいっせいに鳴きはじ
   めたのです。とても美しい声なのですが、それを聞いた人たちは青ざめま
   した。なぜなら周りには鳥など全くおらず、相手と通信していない無線機
   から聞こえてくるのでした・・・」
    第1次世界大戦のころ、明け方に無線機に鳥の鳴き声のような音が入っ
   てくることがありました。これは地球のバンアレン帯を、太陽からやって
   きた電子が移動する際に放射される電波のためと考えられています。その
   電波を無線機が受信すると、鳥のさえずりのような音に聞こえるのです。
   この現象は、ドーンコーラス(暁の合唱)と呼ばれています。
    また、無線機から口笛のような鋭い音が聞こえてくる場合もあります。
   これは、上空で雷が発生した際に生じる電波によるもので、ホイッスラー
   と呼ばれています。雷によって発生した電波はいくつかの周波数をもって
   いますが、その一部は電離層を抜け、地球の磁力線に沿って進みます。北
   半球で発生した電波は南半球まで届きます。届くと反射してまた戻ってき
   ます。この繰り返しが、受信すると長引く笛のような音をつくります。
    当時の無線機はVLF(超長波)帯の電波を利用していました。つまり、
   ドーンコーラスやホイッスラーはこの帯域の電波による現象で、普通のラ
   ジオで聞くことはできません。
    これらは電波雑音といわれるもので、本来は無線通信には大敵の現象で
   す。電波雑音には、自然雑音と人工雑音があります。自然雑音には、ドー
   ンコーラスやホイッスラーのように地球磁気圏内で発生するもの、雷や電
   荷をもった水滴・砂粒などによる電波など大気圏内で発生するもの、さら
   には、木星や太陽が放射する電波など宇宙からやってくるものもあります。
   太陽による電波雑音に対しては、太陽の活動(電離層の変化)から、どの
   時間帯にはどの周波数を使えばよいのかを予報する電波予報というのもあ
   ります。
    それにしても、空の彼方から鳥のさえずりや口笛が聞こえてくるとは、
   なんとも神秘的ですね。 えっ? 夜中に空から鈴の音が聞こえてきたっ
   て? それは、もしかして・・・
  
    執筆者:中村 隆 科学技術館事業部
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  ◆ 自然と友だち 特別編〜冬の巻〜
  
    特別編では、季節ごとに草木の特集をご紹介します。
  
   ■ 初冬の東御苑二の丸庭園で出くわした
                    木の実と紅葉(黄葉)の姿から ■
  
    実りの秋から、木枯らしが吹き始めた初冬にかけての木々の変わりゆく
   姿に目を向けて見ました。
    艶やかな深紅の実をつけたガマズミやオトコヨウゾメが、紅葉をはじめ
   ていました。クヌギやダンコウバイの黄葉が目を引きました。
    本号では、二の丸庭園の景色を変えつつある、初冬の木々の実や紅・黄
   葉の姿を中心にご紹介いたします。
  
    「初冬の東御苑二の丸庭園で出くわした木の実と紅葉(黄葉)の姿から」
    の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/sss8_1/
  
    執筆者:永井昭三 サイエンス友の会 講師
  
    「自然と友だち」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/t_index.html
  
    ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然」好評発売中!
    ハンドブックのお求め方法
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm
  
  
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  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    渡ってきた時は、雌のように地味だったカモの雄が、きれいな生殖羽
   (繁殖羽)になっています。12月は「鳥の観察」がテーマです。3週目
   は、鳥についてもっとわかる本です。
  
   ■ 『鳥の生態図鑑』−大自然のふしぎ− ■
     唐沢孝一ほか指導・執筆/学習研究社/1997.4
  
    もう少し深く鳥のことが知りたい、そんな人に最適な本です。写真や図
   が多い大判の図鑑の形ですが、見開きページごとに一つのテーマについて
   の図解があり、読み出もあります。しかも高度な知識も得ることができる
   ので、大人が充分楽しめ、調べものにも役立ちます。近々改定版がでると
   いうことです。用語などがやや難しいのですが、図が多いので小学生も楽
   しめるでしょう。内容は大きく<鳥の形のふしぎ>と<鳥の生態のふしぎ>
   にわかれます。骨、羽毛、くちばしなど鳥の特徴をテーマに、よくある疑
   問を解いていきます。羽毛が生えていない場所があるとか、飛びながら餌
   を捕る鳥には、補虫網の役割をする剛毛羽というものがあるなど、あまり
   知らないことまでおもしろい情報がいっぱいです。
    後半は渡り、求愛、子育て、巣などをテーマに鳥の生態を紹介していま
   す。季節の話題になる渡り鳥ですが、そのしくみは巧みかつ複雑なもので
   あることがわかります。テレビの自然番組でも、さまざまな鳥の生態を見
   ることがあります。この本を見ていると、そんな時にも一層楽しむことが
   できそうです。
  
    執筆者:鈴木有子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/8sekitsui/torinoseitai/torinoseitai.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆「紙ブーメラン工作教室」のお知らせ
  
     板目紙を使って紙ブーメランをつくって飛ばしてみましょう。できあ
    がったブーメランは、持ち帰りできます。
  
    開 催 日:2009年12月20日(日)
    開催時間:10時〜16時(昼休憩12時〜13時30分)
    開催場所:展示館内 ヘリコプター前
    定  員:100名(材料がなくなり次第終了)
    参加方法:当日先着順
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum0/viewcat.php?cid=1
  
   ☆「所沢航空ワンコイン寄席」のお知らせ
  
     真打、三遊亭遊喜(ゆうき)師匠の落語をお楽しみください。
  
     開催日時:2009年12月20日(日)14時〜15時30分
     出  演:三遊亭遊喜・春風亭昇々
     開催場所:展示館内
     料  金:大人500円(展示館入館料のみで入場可能)
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum2/viewcat.php?cid=1#117
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆「Happy Night view in 船の科学館 〜東京港の夜景を楽しもう!!」
     開催のお知らせ
  
    船の科学館では、開館(1974年)以来初めて冬の展望塔を開放しま
   す。お台場の最高の夜景を、季節限定でプレゼント!すばらしい夜景をお
   楽しみください。
  
    開催期間:2009年12月12日(土)〜2010年1月11日(月)
         期間中の土・日・祝日に開催
    開催場所:船の科学館 展望塔
    参 加 費:500円(展望塔料金、飲みもの代など)
    参加方法:当日、直接ご来館ください
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=398
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 我が家の5歳児 ■
  
    我が家の4歳児がついに5歳児になりました。
   5年という年月を考えると、子どもの成長は本当に早いなと感じます。い
   や感じるだけでなく、実際に身長は生まれた時の2倍を超え、体重は8倍
   になりました。頭脳もだいぶ発達し、ひらがなはだいたい読み書きできる
   ようになり、現在カタカナ修行中です。お気に入りのウルトラマンの本に
   はカタカナにひらがなが振ってあるので、日々、一生懸命お話を読み、怪
   獣の名前(怪獣の名前はなぜかみんなカタカナ)を覚えています。「ウル
   トラマンの本を読む」「怪獣の名前を覚える」という目的がはっきりして
   いると、子どもの学習はとんでもなく進むものですね。いつのまにか怪獣
   の名前をすらすら言えるようになり、本の内容を説明してくれるようにな
   りました。大人の記憶力ではとても太刀打ちできません。
    我が子の成長を見るにつけ、本メルマガも我が子と同じく5歳児ですの
   で、本メルマガの成長が読者の方々にどのように映っているのか気になる
   ところです。まだまだやるべきこと、伝えるべきことは多数あると思いま
   す。これからも我が家の5歳児と同じく修行を重ね、新たな企画をたて、
   読者の方々のニーズにあったよりよい情報を伝えていかなければと考える
   次第です。
  
                       (企画広報室 田代 英俊)
  
  
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    最後までお読みいただきありがとうございました。
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  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
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