科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第266号 ◆  ━
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                             >>>2010/1/20発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   今日は二十日正月、鏡開きの日です。お雑煮、お汁粉?皆さんのお宅では
   お正月にお供えした鏡餅を、どのように召しあがりますか?
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 8,358人。
  
  
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   【1】科学技術館News
       新着情報・・・「エコ・エネルギー科学教室 1日学習見学会」
                               参加者募集
              科学技術館ミュージアムショップ
                           ネットショップ開店
              日本IBM TryScience実験教室
              ミツロウで作る「フローティングキャンドル」
                             ワークショップ
       お知らせ・・・2010年度 サイエンス友の会会員募集中
              「スプリング・サイエンスキャンプ2010」
                              参加者募集中
              けんせつフェスタ2010
              キッズ・フロンティア・ワークショップ
              「今週のユニバース」
  
   【2】科学技術館Laboratory
       科学・技術よもやま話・・・「ワークショップで輝く瞳」
       科学技術“感”をきたえよう!
  
   【3】科学技術館Recommends
       科学の本の紹介・・・1月のテーマ「地球上の生物の多様性」
       イベント紹介・・・「第4回 海洋と地球の学校」
                          参加者募集のお知らせ
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
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  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 「エコ・エネルギー科学教室 1日学習見学会」参加者募集 ■
  
    科学技術館では、2月6日(土)に10組20名様の親子を対象として
   「エネルギー」をテーマとした科学教室を開催します。
    午前中は科学技術館、午後は横浜市に移動して最先端のモデル住宅「創
   エネハウス」で、エネルギーに関するいろいろなお話を楽しみましょう。
    エネルギーに関する最新の工夫はどんなものか、私たちの未来の暮らし
   とエネルギーはどうなるか、みんなで一緒に考えてみませんか?
  
    開催日時:2010年2月6日(土)10時〜17時(予定)
    開催場所:科学技術館 および 創エネハウス(神奈川県横浜市港北区)
    参 加 費:無料(入館料・施設間の移動・昼食は主催者側が負担します)
    対  象:10組20名様の小学3年生以上とその保護者様
         (定員を超えるお申し込みがあった場合には抽選を行います)
    申込方法:専用の電子メールアドレス宛にお申し込みください
    申込期限:2010年1月27日(水)16時59分59秒必着
    主  催:読売新聞社、財団法人 日本科学技術振興財団・科学技術館
    協  賛:新日本石油株式会社
    問合せ先:科学技術館事業部 電話03−3212−8509
  
    お申し込みや内容の詳細につきましては、こちらをご覧ください。
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/266/266.pdf
  
   ■ 科学技術館ミュージアムショップ ネットショップ開店 ■
  
    ミュージアムショップでは、インターネットでもミュージアムグッズが
   お買い求めいただける、ネットショップをオープンいたしました。
    これから、どんどん内容を充実させていきますので、ぜひ1度のぞいて
   みてください。みなさんのご来店をお待ちしています。
  
    お問い合わせ:株式会社 科学館サービス TEL:03-3212-8483
  
    「ミュージアムショップ」のページはこちらです。
    http://www2.smsi.co.jp/museumshop/
  
   ■ 日本IBM TryScience実験教室 2月 ■
  
    「TryScience(トライサイエンス)実験教室」は、毎月1回、日曜日に
   開催しています。
  
    開催日時:2010年2月7日(日) 13時〜16時
    開催場所:4階D室 イベントホール
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2009/12/post_223.php
  
   ■ ミツロウで作る「フローティングキャンドル」ワークショップ ■
  
    ミツバチが六角形の巣を作るための材料「蜜蝋(ミツロウ)」を使った
   「フローティングキャンドル」を作ってみませんか?
    小さなお子様から大人の方まで簡単に工作でき、楽しむことができます。
   会場では、生きたセイヨウミツバチや巣箱・巣板を見ることができます。
   このワークショップは、科学技術館とミュージアムショップ・みかちゃん
   工房の共同企画です。
  
    開 催 日:2010年1月31日(日)
    ※詳細は、次回のメールマガジンでお知らせいたします。
  
  ◆ お知らせ
  
   ■ 2010年度 サイエンス友の会会員募集中 ■
  
    2010年度サイエンス友の会の会員を募集しています。募集期間は、
   2月15日(月)までです。
    先着順ではありませんので、期間内にお申込みください。ただし、応募
   多数の場合には抽選になります。また前年度会員だった方も、あらたに入
   会申込が必要ですのでご注意ください。
  
    詳しくは「友の会 入会案内」をご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/club/guide/
  
   ■ 高校生のための先進的科学技術体験合宿プログラム
     「スプリング・サイエンスキャンプ2010」参加者募集中 ■
  
    スプリング・サイエンスキャンプ2010は先進的な研究施設や実験装
   置を有する日本各地の大学・公的機関・民間企業(19会場)で、春休み
   期間中に本格的な実験・実習が受けられる、高校生のための科学技術体験
   合宿プログラムです。
    今回もさまざまなプログラムがあり充実した内容となっています。この
   春休みにぜひご参加ください。
  
    開催期間:2010年3月20日(土)〜3月29日(月)
    会  場:大学、公的機関、民間企業(19会場)
    定  員:受け入れ会場ごとに8〜20名(合計256名)
    参 加 費:無料(自宅から会場までの交通費は自己負担)
    応募締切:2010年2月9日(火)郵送必着
  
    応募方法などの詳細は、こちらをご覧ください。
    http://ppd.jsf.or.jp/camp/
  
   ■ けんせつフェスタ2010 ■
  
    科学技術館では、2月13日(土)・14日(日)の二日間「けんせつ
   フェスタ2010」を開催します。実験・体験ワークショップやクイズ、
   スタンプラリーなどを実施します。
    また、当日は科学技術館に無料でご入館いただけます。一日お楽しみく
   ださい。
  
    開 催 日:2010年2月13日(土)・14日(日)
    開催場所:4階 建設館、イベントホール、ギャラリー
    主  催:社団法人日本建設業団体連合会、社団法人日本土木工業協会、
         社団法人建築業協会
  
    詳しくは、以下のページをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2009/12/post_225.php
    http://www.ge-t.co.jp/kensetsufesta/
  
   ■ キッズ・フロンティア・ワークショップ ■
     「カラーコピー機のひみつをさぐれ!」参加者募集中
  
    財団法人 新技術開発財団の主催により、かがく・夢・あそび「キッズ
   ・フロンティア・ワークショップ」を開催いたします。どのように色がつ
   くられているのかや、本物のカラーコピー機を”解剖”して、そのしくみ
   や原理をさぐってみましょう。
  
    開 催 日:2010年3月13日(土)・14日(日)
         13日は小学校4〜6年生対象
         14日は中学1〜3年生対象
    開催時間:9時30分〜16時
    開催場所:科学技術館
    参加方法:往復はがきによる申し込み。応募者多数の場合は抽選
    参 加 費:無料(参加者は入館料も無料)
    定  員:各32名ずつ
    応募締切:2010年2月22日(月)必着
  
    応募方法についての詳細は、こちらをご覧ください。
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/265/265.pdf
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    今週も、アメリカ合衆国のヤーキス天文台とインターネットで繋ぎ、ラ
   イブショー中にアメリカで見えている星空の様子や天文台で撮影した天体
   写真を送ってもらう「ライブ天体観測」コーナーを予定しています。日本
   の昼過ぎにアメリカの夜空もお楽しみください。
  
    案内役:半田 利弘さん(東京大学)
    ゲスト:大朝 由美子さん(埼玉大学)
  
    科学ライブショーの詳細や今後の出演予定者については、
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ ワークショップで輝く瞳 ■
  
    2010年も明けてから20日も経ちましたね。お正月にたてた今年の
   目標達成に向かって皆さん頑張っていらっしゃいますか?私は、週に2回
   はジョギングをするという目標をたてましたが、寒さに負けてなかなか実
   現できずにいます・・・。
    さて、お正月から科学技術館はたくさんのお客様に恵まれて、実験コー
   ナーも毎回とても盛りあがりました!今回のお話では、デンキファクトリ
   ー展示室の実験コーナーで人気の実験について取りあげたいと思います。
    デンキファクトリーでは、電気についての実験を数多く取りあげており
   ますが、その中でも人気が高いのは「スピーカーの仕組み」を知る実験で
   す。皆さんはスピーカーの中にコイルと磁石が隠れているのをご存じでし
   ょうか?実は、音源から送られる電気信号をスピーカーのコイルが受け取
   って磁界を帯び、一緒に入っている磁石とくっついたり離れたりすること
   で音の振動を再現しています。
    これを実際に実験しながら説明していくのですが、最後に行う実験でお
   子さんたちの目が輝きます。それは、コイルと磁石を使って頭蓋骨(とう
   がいこつ)で音を聞く「骨伝導実験」です。最初に一人代表を決めて前に
   出てきてもらい、ラジカセにつないだコイルと磁石を頭に当てて骨伝導を
   体験してもらいます。「聞こえる!」と言ってくれる代表のお子さんの言
   葉に、他の子の目がまず一度輝きます。その後、1人1人体験を始めると、
   目の輝きが一層増します。「ほんとだ!」「すごい!」お子さんたちは口
   々に感想を言います。その様子は実験の体験を自分の中に取り込んでいる
   かのようです。
    そして、輝きが最高潮に達するのは、自分の親御さんが同じ体験をした
   ときです。親御さんの驚く様子を「ね!すごいでしょ!」と満足げな表情
   で見つめている子がたくさんいます。同じ体験ができたことが、きっとう
   れしくてしょうがないのでしょう。そんな様子を見ると私も一緒にうれし
   くなります。
    今年も1人でも多くのお客様の輝く瞳に出会うために、スタッフ一同実
   験演示の技術をさらに磨いてまいります!私たちの実験を見にどうぞ各展
   示室のワークショップコーナーにお立ち寄りください!
  
    執筆者:すずきまどか 科学技術館 実験演示担当
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  ◆ 科学技術“感”をきたえよう!
  
    〜肉も茶碗も焼き方がだいじ? の巻〜
  
    「陶器」、「磁器」、「土器」 “たかい”順にならべてください。
  
    ヒントとこたえは、こちらのホームページをご覧ください。
    http://www2.jsf.or.jp/00_info/kagakugijutukan/kagi-kan.html
  
  
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  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    今年は国際生物多様性年です。国連で定めた「生物多様性」とは、種の
   多様性だけではありません。生態系の多様性と、同じ種のなかの個の多様
   性も含んでいます。ヒトは1つの種ですが、その生活は環境に合わせてさ
   まざまで環境にあった食生活をしています。今週はこの食生活に焦点を当
   て、日本人がよく食べている魚について取り上げた本をご紹介しましょう。
  
   ■ 『切り身の図鑑』 ■ めざせ!切り身マイスター1 魚
     こどもくらぶ編/星の環会/2008年9月/3,200円
  
    みなさんは魚を買うときに、切り身になる前の尾頭つきの魚の姿を思い
   うかべることができますか? この本には、魚屋さんで見かける魚の切り
   身の姿と、切り身になる前のもとの姿が並んで、21種類紹介されていま
   す。たとえばブリ、カツオ、タイ、サバ、イワシ、サンマ、カキ・・・ど
   れも食べたことがあるでしょう? サケのページは見開きで、切り身と全
   体の写真のほか、産地や旬、塩をふり保存性を高めた切り身の特徴や、ぼ
   うすい形で銀白のうろこなど全体の特徴が説明されています。おいしそう
   なサケの料理も並んでいます。また、産卵やサケのなかまのマスなどにつ
   いてもふれてます。パート1はこのようにひとつひとつの魚の特徴が、カ
   ラー写真で紹介されています。
    パート2ではマグロの解体をとりあげ、無駄なく魚を食べる方法や、ブ
   リの養殖、缶詰やかまぼこなど魚の加工についての説明があります。パー
   ト3には、魚の流通や統計などがのっています。
    お店で切り身として見ている身近な魚の、生きているときの姿を知るこ
   とができる本です。マグロの完全養殖を取り上げた『マグロをそだてる』
   熊井英水監修/江川多喜雄文/高橋和枝絵/アリス館も、ぜひどうぞ。
  
    執筆者:坂口美佳子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/11gijutsu/kirimi/kirimi.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆イベント紹介
  
   ■ 「第4回 海洋と地球の学校」参加者募集のお知らせ ■
  
    「海洋と地球の学校」は、大学生と大学院生対象に将来の海洋研究を担
   う人材を育成することを目的としています。
    今回のテーマは「多様性を科学する」です。ぜひご参加ください。
  
   開催期間:2010年3月15日(月)〜3月19日(金)4泊5日
   開催場所:海洋研究開発機構 横須賀本部、横浜研究所、
        三浦半島、江の島
   募集人数:大学生及び大学院生(短大、高等学校専攻科を含む)24名
   参 加 費:約23,000円
       (宿泊費、食費を含む全費用:自宅からの往復交通費を除く)
   募集〆切:2010年2月26日(金)
  
    プログラムや応募方法などの詳細は、こちらをご覧ください。
    http://www.jamstec.go.jp
  
   お問い合わせ先:
    独立行政法人海洋研究開発機構 事業推進部広報課
    海洋と地球の学校学長 藤岡 換太郎
    事務局 萱場うい子、設楽文朗(しだら)、田中恵子
    TEL:045-778-5446 FAX:045-778-5498
    E-mail:admin-kcg@jamstec.go.jp
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆ 科学実験ショーのお知らせ
  
    科学実験ショーは、静電気を利用した「静電気で大実験!」です。
   100人おどしで「ビリビリッ!」を体験してみましょう。
  
    開催日時:2010年1月30日(土)
         13時30分〜14時00分、15時15分〜15時45分
    実施場所:展示館内
    講  師:すずきまどか氏(科学技術館)
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1&orderby=dateD
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆ 艦船模型サークル「ミンダナオ会」展示会
  
    艦船模型展示会「世界の軍艦〜戦後各国の海軍と海上自衛隊〜」を開催し
   ます。模型展では、第二次世界大戦後の世界各国の海軍艦艇を通じて、海の
   現代史を振り返り、その歴史的意義を紹介します。
  
    開催日時:2010年2月13日(土)・14日(日)
         10時〜17時(14日は16時まで)
    開催場所:羊蹄丸内 アドミラルホール
    入 場 料:無料
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=403
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ この冬のマイ・ブーム ■
  
    今日、1月20日は大寒、一年で最も寒い時季といわれています。気候
   変動の影響か、この冬は例年に比べ大雪のニュースなども特に多いように
   感じます。この寒い時に、精神や肉体を鍛えるということで、寒修行や寒
   稽古が行われます。私も正月太りを解消しようと、少し外で運動したとこ
   ろ、かぜを引いてしまいました。
    さて、最近、我が家の近くに温泉がオープンしました。寒い冬は温泉が
   一番ということで、さっそく行ってみました。内湯と露天風呂、非加熱源
   泉掛流しと加熱源泉掛流し、サウナなどがあります。この温泉はナトリウ
   ム−塩化物強塩温泉(いわゆる塩水)で少し茶色く、源泉の温度は38.
   4℃、pH値7.4(中性)、地下1500mから1分間に480リット
   ルくみ上げているとのことです。まずは非加熱源泉掛け流し浴槽に入って
   みましたが、内湯でも浴槽の温度は34℃ぐらいで、冬場のこの時季とし
   ては少し厳しいものがあます。熱い湯が好きな私としては、源泉掛け流し
   の加熱浴槽に浸かって温まることにしました。
    ところで温泉法によると、温泉とは、(1)温泉源から採取されるとき
   のお湯の温度が25℃以上ある (2)お湯1kg中に含まれる溶存物質
   (ガス性のものを除く)の総量が1000mg以上ある (3)温泉法で
   規定する成分のどれかひとつが規定量以上含まれる(詳しくは温泉法を参
   照してください)とされており、このどれかに該当すれば温泉として認め
   られることになります。つまり、お湯の温度が25℃以上あれば、温泉と
   いうことになります。
    また、温泉はその成り立ち方により、火山性温泉と非火山性温泉にわけ
   られます。火山性温泉とは、簡単にいえば、火山周辺に降った雨や雪が地
   中にしみ込み、マグマ溜まりで熱せられ地表に湧き出した温泉です。一方、
   非火山性温泉には、深層地下水型温泉、化石海水型温泉など、いろいろな
   種類があります。深層地下水型温泉とは、地中にしみ込んだ地下水が地下
   で温められたものです。化石海水型温泉とは、堆積物の隙間に閉じ込めら
   れた大昔の海水が地下で温められたものです。海に近い地域では、現在の
   海水や地下水が化石海水に混入していることもあります。その他に、活断
   層が原因になっている温泉などもあります。
    先日、我が家の近くにオープンした温泉は化石海水型の温泉ということ
   になります。いつも通る道の途中にある温泉なので、休日にはこの温泉を
   よく利用しています。これが、この冬のマイ・ブームです。お湯の量も多
   く、かなり濃い温泉なので、体がよく温まります。海から遠く離れた関東
   平野の真中で、海水の温泉に入れるということは、ちょっと不思議な感じ
   がします。関東平野の地下にはとても厚い地層が堆積しています。その堆
   積物の厚さは約2500mにも達しています。およそ200万年前の鮮新
   世という時代以降に地層に閉じ込められた海水を温泉として利用している
   ことになります。これらの地層は、新しい時代のものは、大部分は海底に
   堆積したものです。条件さえ合えば、化石海水型の温泉はどこでも存在す
   る可能性があります。皆さんの家の周りにも温泉があるかと思います。ど
   んな種類の温泉なのか、成分はなんなのかなど、調べてみるとおもしろい
   かもしれません。
                       (企画広報室 本田 三郎)
  
  
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    最後までお読みいただきありがとうございました。
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  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
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  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
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