科学技術館メールマガジン バックナンバー


  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ━━                               ━━
  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第268号 ◆  ━
  ━━                               ━━
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                              >>>2010/2/3発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   先日「一月は往ぬる」という言葉を教えていただきました。あっというま
   に二月。今日は節分、明日は立春。春はもうすぐそこまで来ていますよ!
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 8,379人。
  
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ 今 号 の 目 次 ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  
   【1】科学技術館News
       新着情報・・・第9回「国土交通Day」図画コンクール・
                     フォトコンテスト入賞作品展示会
       お知らせ・・・「スプリング・サイエンスキャンプ2010」
                              参加者募集中
              2010年度 サイエンス友の会会員募集中
              けんせつフェスタ2010
              キッズ・フロンティア・ワークショップ
              「今週のユニバース」
  
   【2】科学技術館Laboratory
       科学・技術よもやま話・・・「蜜蝋(ミツロウ)って何?」
  
   【3】科学技術館Recommends
       科学の本の紹介・・・2月のテーマ「鳥」
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ 新着情報
  
   ■ 第9回「国土交通Day」
       図画コンクール・フォトコンテスト入賞作品展示会 ■
  
    「国土と交通に関する図画コンクール」、「第14回豊かで住みよい国
   づくりフォトコンテスト」の入賞作品を100点ずつ展示します。
  
    実施期間:2009年2月6日(土)〜14日(日)
    実施場所:2階サイエンスギャラリー
  
    詳しくはこちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2010/01/post_230.php
  
  ◆ お知らせ
  
   ■ 高校生のための先進的科学技術体験合宿プログラム
     「スプリング・サイエンスキャンプ2010」参加者募集中 ■
  
    スプリング・サイエンスキャンプ2010は先進的な研究施設や実験装
   置を有する日本各地の大学・公的機関・民間企業(19会場)で、春休み
   期間中に本格的な実験・実習が受けられる、高校生のための科学技術体験
   合宿プログラムです。
  
    応募締切:2010年2月9日(火)郵送必着
  
    応募方法などの詳細は、こちらをご覧ください。
    http://ppd.jsf.or.jp/camp/
  
   ■ 2010年度 サイエンス友の会会員募集中 ■
  
    2010年度サイエンス友の会の会員を募集しています。募集期間は、
   2月15日(月)までです。
  
    詳しくは「友の会 入会案内」をご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/club/guide/
  
   ■ けんせつフェスタ2010 ■
  
    科学技術館では、2月13日(土)・14日(日)の二日間「けんせつ
   フェスタ2010」を開催します。実験・体験ワークショップやクイズ、
   スタンプラリーなどを実施します。
    当日は、科学技術館に無料でご入館いただけます。
  
    開 催 日:2010年2月13日(土)・14日(日)
    開催場所:4階 建設館、イベントホール、ギャラリー
    主  催:社団法人日本建設業団体連合会、社団法人日本土木工業協会、
         社団法人建築業協会
  
    詳しくは、以下のページをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2009/12/post_225.php
    http://www.ge-t.co.jp/kensetsufesta/
  
   ■ キッズ・フロンティア・ワークショップ ■
     「カラーコピー機のひみつをさぐれ!」参加者募集中
  
    財団法人 新技術開発財団の主催により、かがく・夢・あそび「キッズ
   ・フロンティア・ワークショップ」を開催いたします。どのように色がつ
   くられているのかや、本物のカラーコピー機を”解剖”して、そのしくみ
   や原理をさぐってみましょう。
  
    開 催 日:2010年3月13日(土)・14日(日)
         13日は小学校4〜6年生対象
         14日は中学1〜3年生対象
    開催時間:9時30分〜16時
    開催場所:科学技術館
    参加方法:往復はがきによる申し込み。応募者多数の場合は抽選
    参 加 費:無料(参加者は入館料も無料)
    定  員:各32名ずつ
    応募締切:2010年2月22日(月)必着
  
    応募方法についての詳細は、こちらをご覧ください。
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/265/265.pdf
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
   「ゲストコーナー」では、目で見る以外の流星の見つけ方についてお話し
   いただく予定です。
  
    案内役:永井 智哉さん(自然科学研究機構 国立天文台)
    ゲスト:唐崎 健嗣さん(自然科学研究機構 国立天文台)
  
    科学ライブショーの詳細や今後の出演予定者については、
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 蜜蝋(ミツロウ)って何? ■
  
    1月31日(日)に、科学技術館で「ミツロウフローティングキャンド
   ル作り」のワークショップ(みかちゃん工房との共同企画)を開催しまし
   た。参加してくださった方から、「ミツロウって何ですか?」という質問
   もありました。そこで、少しミツロウについて書きたいと思います。
    ミツロウを漢字では「蜜蝋」、英語では「bee−wax(ビーワック
   ス)」と書きます。ミツロウはミツバチがつくる六角形の巣の材料で、ミ
   ツバチ自身の体から分泌されるものです。みなさんがよく知っているハチ
   ミツは、ミツバチが集めた花の蜜からできていますので、ミツロウとハチ
   ミツは全く違うものです。
    ミツバチの働き蜂はハチミツをエサにミツロウを分泌し、巣をつくり上
   げていきます。1匹がつくりだすミツロウの量はごくわずかですが、1つ
   の巣には大勢の働き蜂が暮らしているため、巣板(ミツバチを飼育するた
   めの枠・縦20p×横42p)に土台さえあれば、2日間くらいで巣を完
   成させてしまいます。
    また、ミツバチはリユース(Reuse:一度使ったものを繰り返し使
   うこと)の達人です。つくった巣に女王蜂が卵を産み、働き蜂が成虫まで
   育てていきます。成虫まで育つと、巣をきれいに掃除し、また次の幼虫を
   育てたり、ハチミツをためたりと、何度も何度も巣を使っていきます。
    では、ミツロウはどのような性質で、何からできているのでしょう? 
   ミツロウは、室温では固体で、白〜黄〜黄褐色をしています。それはハチ
   ミツのような甘い香りがします。溶ける温度(融点)は62〜66℃、水
   には溶けにくい性質を持っています。主な成分は、セロチン酸やパルミチ
   ン酸エステルなどが混ざったものです。ミツロウでつくったロウソクは、
   パラフィンでつくったロウソクに比べ、黒色の煤(すす)の出る量が少な
   いのも特徴の1つです。
    日本で市販されているミツロウは、セイヨウミツバチ(学名:Apis
    mellifera L.)の働き蜂が分泌・生産したものがほとんど
   です。
    ミツバチにとって、ミツロウは六角形の巣部屋の材料です。では、私た
   ちヒトは、ミツロウをどのように利用しているのでしょうか?ミツロウの
   人気は、しっとりとした感触にあります。ミツロウは、例えばクレヨン、
   口紅などの化粧品、教会用のロウソク、模型の製造、自動車用ワックス、
   床磨き、つや出し、薬品、医療用など、広い範囲で使われています。ミツ
   ロウは、私たちの生活に溶け込んだ身近な存在です。また、養蜂家はミツ
   ロウを使って板の土台(巣礎)をつくり、ミツバチを飼うために再び活用
   しています。このように、ミツロウは資源の1つとなっています。
  
    執筆者:早武真理子 科学技術館事業部
        笹川浩美 科学技術館実験講師
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ 科学の本の紹介
  
    今月のテーマは「鳥」PART2。見て楽しい、読んで楽しい鳥の本を
   紹介します。PART1は、鳥の観察に役立つ本を昨年12月に紹介しま
   した。
  
   ■ 『ハクトウワシ―空の王者』 ■
     ゴードン・モリソン作/越智 典子訳/ほるぷ出版/2007
  
    ハクトウワシは、漢字で書くと「白頭鷲」。その名のとおり、頭部と尾
   羽が白い、美しいワシタカの仲間で、北アメリカ大陸の沿岸部に広く分布
   しています。この本には、ハクトウワシの巣でひなが卵からかえり、成長
   し、巣立った後、親ワシがまた次の繁殖をはじめるまでの生活史が、端正
   ながら温かみのあるイラストで描き出されています。
    また、随所にハクトウワシの体の特徴や生態が図解され、さらに理解を
   助けてくれます。たとえば、鳥のひなには、晩成性といって、孵化した直
   後は赤裸で目も開いていないもの(ツグミなど)と、早成性といって、産
   毛に包まれ、孵化してすぐに巣から出て自分でえさを食べるもの(ライチ
   ョウなど)がいること、ワシやタカのひなは、産毛をまとっているものの、
   親に食べさせてもらい、世話をしてもらう必要がある半晩成性であること
   などがわかります。鳥の体や骨格、翼の構造、飛翔方法や狩りの仕方もく
   わしく説明されています。
    著者は自然を描く画家で、ナチュラリスト。カシの木の一年をたどった
   前著『カシの木』や『池―水辺の自然』(いずれもほるぷ出版)でも高い
   評価を受けています。子どもから大人まで楽しめる知識絵本です。
  
    執筆者:新美景子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/8sekitsui/hakutouwashi/hakutouwashi.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆「紙ブーメラン工作教室」のお知らせ
  
    板目紙を使って紙ブーメランをつくって飛ばしてみましょう。できあが
   ったブーメランは、持ち帰りできます。
  
    開 催 日:2010年2月6日(土)、7日(日)、11日(木・祝)
    開催時間:10時〜16時(昼休憩12時〜13時30分)
    開催場所:展示館内 ヘリコプター前
    定  員:100名(材料がなくなり次第終了)
    参加方法:当日先着順
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum0/viewcat.php?cid=1
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆「Happy Night view in 船の科学館 〜東京港の夜景を楽しもう!!」
     開催延長のお知らせ
  
    船の科学館では、開館(1974年)以来初めて冬の展望塔を開放しま
   す。お台場の最高の夜景を、季節限定でプレゼント!すばらしい夜景をお
   楽しみください。
  
    開催日時:2010年2月14日(日)までの土・日・祝日
         17時〜18時
    開催場所:船の科学館 展望塔
    参 加 費:500円(展望塔料金、飲みもの代など)
    参加方法:当日、直接ご来館ください
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=398
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
             ★ 担 当 者 よ り ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
   ■ 首都圏に雪 ■
  
    一昨日、2月1日夕刻から2日にかけて、首都圏に、今冬初めての積雪
   がありました。空気はカラカラに乾いていましたから、ちょうどいい「お
   湿り」になりましたね。写真1は、科学技術館がある北の丸公園近くの
   「千鳥が淵」の交差点で撮影したものです。
    冬の日本での典型的な気圧配置が「西高東低」というのは、日本に住む
   人たちにとっては、聞きなれた「お天気用語」ですね。この、特有の天気
   図のときには、東京には雪は降ってこない。降るのはこの冬型が崩れ始め
   る2月頃からのことが多いようです。
    図1を見てください。「西高東低」の天気図です。日本から西の大陸に
   寒気団(高気圧)が居座り、一方、北海道の東方には低気圧があります。
   日本列島あたりの「等圧線」はほぼ縦方向に並んでいます。西の気圧が高
   くて東が低い−この南北に並ぶ等圧線の間隔が狭いほど強い「西高東低」、
   強い冬型です。さて、この高気圧からは、時計回りに冷たい乾いた風が吹
   き出します(「季節風」といいます)。その風は日本海を渡るときに、対
   馬海流(暖流)からの熱や水蒸気をたっぷり補給してきます。これらはエ
   ネルギーの素ですから、いわば、飛行機の「空中給油」のようなものです
   ね。海面からの水蒸気を含んだ暖気は上昇して上空で冷やされ、雲をつく
   ります。その雲は、日本列島の山脈にあたって日本海側を中心に雪を降ら
   せ、山脈を越えた太平洋側では、水分が抜けたカラカラの季節風が吹きま
   す。
    今度は図2を見てください。この天気図は、2月1日18時現在で、ま
   さに一昨日、首都圏が白くなり始めたころのものです。東海道沖を低気圧
   が進んでいます。低気圧には、逆時計回りで中心に向かって暖かい湿った
   空気が吹き込んでいます。その低気圧が北側からの冷たい乾いた空気にぶ
   つかっています。下からの暖気と上からの寒気が日本列島の太平洋側で出
   会うことで、雲ができ、そこでの温度が低いと雨が雪になります。この雪
   を降らせる低気圧のことを「南岸低気圧」といいます。
    一昨日の低気圧は、時速75kmの猛スピードでしたから、大雪になら
   ずにすみました。それでも、筆者は、通勤途上で、かわいい「雪ウサギ兼
   かまくら」を見つけました。写真2を見てください。きっと、近所の子ど
   もたちが、いつもより早起きして、こしらえたんでしょうね。今日は「節
   分」、あしたは「立春」。東京の初雪は、冬型が緩んで、春が近くなって
   きていることを感じさせるお天気でした。
  
                        (企画広報室 吉田 浄)
  
   写真・図:http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/268/268.pdf
  
   参照:
    ウィキペディア
     http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/57/Weathermap_eastasia_1.png
    気象庁ホームページ http://www.jma.go.jp/
  
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  
    最後までお読みいただきありがとうございました。
    皆様のご来館をお待ちしております。
  
   ※科学技術館メールマガジンに関するお問い合わせやご意見、ご感想は
    こちらのURLからお願いします。
    http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/
  
   科学技術館ホームページ>>> http://www.jsf.or.jp
  
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  
    配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム
    ページからお願いします。
    https://www3.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  ┘                                 ┘
  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
  ┘  像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の  ┘
  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
  ┘                                 ┘
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘



操作メニューへ

メールマガジンに関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
科学技術館メールマガジン問い合わせ窓口:http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/

Copyright (C)2004 Science Museum, Tokyo, ALL RIGHTS RESERVED