科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第273号 ◆  ━
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                             >>>2010/3/10発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   チリ大地震のニュースを目にするたび、生きている地球と自然災害の怖さ
   を感じています。被災地の1日も早い復旧を祈るのみです。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 8,461人。
  
  
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   【1】科学技術館News
       新着情報・・・第13回ロボットグランプリ
       お知らせ・・・「エコ・エネルギー科学教室
                      なるほど・エネルギーひろば」
              特別教室「サイクルサイエンス教室」
              3月は「でんきの月」
                      ワークショップに参加しよう!
              「今週のユニバース」
  
   【2】科学技術館Laboratory
       科学・技術よもやま話・・・
                「物理チャレンジの実験課題にチャレンジ」
       自然と友だち・・・「春のめざめ」
  
   【3】科学技術館Recommends
       科学の本の紹介・・・3月のテーマ「いのちのふしぎ」
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
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  【1】      ★ 科 学 技 術 館 News ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 第13回ロボットグランプリ ■
  
    1997年から始まったロボットの競技大会「ロボットグランプリ」を、
   今年も開催します。工学技術の面白さを体験できる「知的スポーツ」を皆
   さんも体験してみませんか?
  
    開 催 日:2010年3月27日(土)・28日(日)
    開催場所:科学技術館1階催物場
    参 加 費:無料(協議会観戦・併設ロボット展示見学)
    問合せ先:日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス部門
         担当:小重忠司 TEL:03−5360−3502
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2010/03/post_240.php
  
  ◆ お知らせ
  
   ■ エコ・エネルギー科学教室 なるほど・エネルギーひろば ■
  
    エネルギーをテーマとしたイベント「エコ・エネルギー科学教室 なる
   ほど・エネルギーひろば」を開催します。ワークショップ、体験コーナー、
   パネル展示、ワークシートラリーなどを通して、楽しみながらこれからの
   エネルギーや環境について考えてみましょう。
  
    開催日時:2010年3月25日(木)〜28日(日)10時〜15時
    開催場所:2階C室イベントホール・他
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2010/03/post_236.php
  
   ■ 特別教室「サイクルサイエンス教室」 ■
  
    身近な乗りもの「自転車」をテーマにその不思議に迫る!自転車のバラ
   ンスの秘密実験(どうして自転車は倒れないの?)、ハンドルの秘密や車
   輪の秘密実験など、実際の自転車を使って自転車の秘密をさぐってみまし
   ょう。パソコン上でオリジナル自転車も組み立てることができますよ!
  
    開催日時:2010年3月28日(日)
         10時〜12時、13時30分〜15時30分
    開催場所:4階 パソコン道場・宇宙の広場
    対  象:小学生3年生以上、保護者も参加可
    定  員:各回先着30名(開館時から会場にて受付)
    参 加 費:無料(入館料は必要です)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2010/03/post_239.php
  
   ※この「サイクルサイエンス教室」は、競輪の補助金を受けて開催します。
    ◆夢の補助金RINGRINGプロジェクト
    http://ringring-keirin.jp/
    ◆競輪オフィシャルサイト
    http://keirin.jp/pc/dfw/dataplaza/guest/
  
   ■ 3月は「でんきの月」 ワークショップに参加しよう! ■
  
    各地で、電気に関するイベントを開催中です。この機会に、科学技術館
   DENKI FACTORYの楽しいワークショップに参加しませんか?
   「磁石と電気と力」をテーマに毎日開催しています。
  
    「でんきの月」、科学技術館DENKI FACTORYについては、
   こちらをご覧ください。
    http://www.denki-no-tsuki.jp/
    http://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/3/3c/
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    今週も、アメリカ合衆国のヤーキス天文台とインターネットで繋ぎ、ラ
   イブショー中にアメリカで見えている星空の様子や天文台で撮影した天体
   写真を送ってもらう「ライブ天体観測」コーナーを予定しています。日本
   の昼過ぎにアメリカの夜空もお楽しみください。
  
    案内役:半田 利弘さん(東京大学)
  
    科学ライブショーの詳細や今後の出演予定者については、
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 Laboratory ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 物理チャレンジの実験課題にチャレンジ ■
  
    「容器に入れた湯は、時間が経つとどのように冷めていくのか、温度の
   変化を測定してグラフに描いてみよう。そこから、どのような場合に早く
   冷めるのか、あるいは逆に冷めにくいのか調べてみよう・・・」。昨年度
   の物理チャレンジの実験レポートの課題です。カップめんの容器はガラス
   コップよりきっとお湯が冷めにくいはず・・・? また、ふたをしたほう
   が冷めにくいはずだが・・・? あるいは、お湯をかき混ぜたほうが早く
   冷めるはずだ・・・。いろいろな予想が出てきますが、実際に実験してみ
   るとわかります。ある高校生は、お湯をコップに入れ、それを電子天秤ば
   かりの上に置き、温度の変化と重さの変化を同時に測定しました。すると、
   時間が経つと、お湯が冷めていくだけでなく重さが少しずつ軽くなってい
   くことを発見しました。それは、お湯が蒸発しているからですね。それじ
   ゃー、コップをラップで密閉して、お湯が蒸発しないようにするとどうな
   るでしょう。なんと、重さが変わらないだけでなく、お湯が冷めるスピー
   ドが遅くなりました。なぜでしょうか?
    全国物理コンテスト「物理チャレンジ」の予選コンテストでは、このよ
   うに、身近な題材で実験をして、その結果をレポートにまとめて提出しま
   す。昨年度は約800通のレポートが届きました。その中には約50名の
   中学生と1名の小学生が、高校生にまじって立派なレポートを出してきま
   した。予選コンテストの理論試験では高校生にかなわないけど、課題実験
   は、学校の先生やお父さん、お母さんと相談しながら行ってもいいのです。
   ですから、小中学生も「夏休みの自由研究」のつもりで果敢にチャレンジ
   しています。
    今年の物理チャレンジの実験課題は、「氷の密度を測ってみよう」です。
   北海道の北岸にやってくる流氷を思い出すと、氷は水に浮かぶので水より
   軽い、つまり密度が低いことがわかります。水の重さは1cm3(立方セン
   チメートル)あたり1gなので密度は1g/cm3です。では、氷の密度は
   どのくらいでしょうか? それをどのような方法で測ったらいいのでしょ
   うか? 自分で考えて、いろいろな実験を試してみてください。冷蔵庫で
   つくった白っぽい氷と、お父さんがウイスキーに入れる透明な氷では密度
   がちがうのかな・・・?
    レポートの書き方や提出先、物理チャレンジに参加する方法などは、ホ
   ームページを見てください。実験レポートの締め切りは5月末日です。君
   もチャレンジしてみよう。
  
    参照:物理チャレンジ http://www.phys-challenge.jp/
    執筆者:長谷川 修司 東京大学
        物理チャレンジ・オリンピック日本委員会総務委員長
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  ◆ 自然と友だち
  
   ■ 春のめざめ ■
  
    弥生3月・・・6日は暦のうえで啓蟄、冬眠していた虫やカエルなども
   目覚めて地上にはい出てくるといわれています。
    もちろん、各地方によって異なりますが、東京近郊ではチョウの舞も見
   られるようになります。さあ、どこかに春が生まれていないか、フィール
   ドへ出て小さな春を探しましょう。
  
    「春のめざめ」の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/ss59/
  
    執筆者:松田邦雄 サイエンス友の会 講師
  
    「自然と友だち」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/t_index.html
  
    ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然」好評発売中!
    ハンドブックのお求め方法
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm
  
  
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  【3】   ★ 科 学 技 術 館 Recommends ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    バンクーバーオリンピックでの選手たちの活躍に、声援を送った方も多
   いのではないかと思います。開会に合わせてNHKで放映された「追跡
   A to Z 金メダル遺伝子を探せ!」という番組を見て、遺伝子研究が
   スポーツにも生かされつつあることを知りました。3月のテーマは「いの
   ちのふしぎ」。今週は、研究の進展めざしい生命科学の分野からの1冊で
   す。
  
   ■ 『遺伝子が語る「命の物語」
              三八億年の奇跡となぞ、かぎりない可能性』 ■
     くもんジュニアサイエンス  村上和雄 くもん出版 2008年
  
    この本には、「地球上の生物は、1個の細胞から始まっていて、皆兄弟
   である」とか、「すべての生物のからだの中に宇宙誕生のビッグバン直後
   に生じた水素原子がある」とか、「世界中の人間の遺伝情報の99.5%
   は同じで、個性は0.5%の違いから生まれる」など、生命科学研究から
   発見された驚きの事実がいろいろ紹介されています。中でも、「遺伝子に
   はオン・オフ機能があって、スイッチをオンにすることによって眠ってい
   た才能が開花する可能性を誰もが持っている」という事実には、とても励
   まされました。
    先月、小学6年生向けにブックトーク(本の紹介)をしました。先生か
   らは、「誰にでも必ずよいところがあり、もっと自分に自信をもってよい
   ところを生かそう」と思える本を・・・と依頼されました。今の子どもた
   ちの自尊意識の低さを心配してのことです。この本の対象は中学生以上と
   思われましたが、専門用語も、丁寧に噛み砕いて、順序だてて話しかける
   ように説明されているので、ブックトークに入れました。休み時間、何人
   かの男の子がこの本を読んでいました。文章の隅々から感じられる、「命
   はふしぎですばらしい」という、著者のあふれるようなメッセージが伝わ
   るといいなと思いました。
  
    執筆者:伊藤紀久子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/5seibutsu/inochinomonogatari/inochinomonogatari.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆ 科学実験ショー「風船で遊びまショーver.II」のお知らせ
  
    風船割りと、電気風船で遊ぶとプクーと膨らむ不思議な風船を作ります。
  
    開催日時:2010年3月21日(日)
         13時30分〜14時10分、15時15分〜15時55分
    実施場所:展示館内
    講  師:川上 義孝先生(千葉県立千葉高等学校)
         岩宮しげみ先生(千葉県立鎌ヶ谷高等学校)
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum2/viewcat.php?cid=1#132
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆ 春休み「海の子どもフェスタ」 〜東京の港と船に親しもう〜
  
    「春休み 海の子どもフェスタ」の一環として、「“新東京丸”による
   東京港見学会」の参加者を募集いたします。“新東京丸”船内から、帆船
   “海王丸”を始めとした東京港内のいろいろな船の見学や、航海訓練所の
   通信士のお話を聞くことができます。
  
    開催日時:2010年3月29日(月)
         10時30分〜、13時30分〜(各回1時間程度)
    募集人数:各回50名
    応募方法:必要事項を記入のうえ、メールまたはFAXでお申し込みく
         ださい
  
    応募方法の詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=443
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 春告げ鳥 ■
  
    春と冬が行き交うようなお天気が続いています。どうやら春は小出しに
   やってくるようです。
    春を告げる鳥といえば、ウグイスでしょうか。「ホ〜ホケキョ」という
   鳴き声が聞けたときは、日本人の遺伝子に組み込まれているのではないか
   と思うような、うれしさを感じますよね。その春に初めて鳴く初音は、特
   別に待ち焦がれる声です。万葉の頃からウグイスと梅は名コンビですが、
   実際にウメの木にとまっているのはメジロで、本当のウグイスは薄茶の地
   味な色で藪のなかにいるのを好むとか。
    このウグイスとよくまちがわれるメジロも名前の通り、目の周りの白さ
   がチャームポイントのなんともかわいらしい鳥です。ウグイスの「ホ〜ホ
   ケキョ」は「法、法華経」と聞きなされたものに対し、メジロは「長兵衛、
   忠兵衛、長忠兵衛」。漢字で書くと、なんだかおかしいですね。巣立った
   ばかりのメジロは枝にとまるとき何羽もが身体をくっつけて、押し合うよ
   うにとまることから、目白押しという言葉が生まれたそうです。なるほど。
   北の丸公園で今が盛りのカンヒザクラの木に、にぎやかにとまっているメ
   ジロたちを見かけると、押し合いへしあいをしながら席(枝)とり合戦に
   負けた子らが罰ゲームとして白い墨でいたずらをされてしまった姿なので
   はないかと思ったりしながら、本格的な春の訪れを心待ちにしている今日
   この頃です。
  
                       (企画広報室 丸岡 弥生)
  
  
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    最後までお読みいただきありがとうございました。
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  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
  ┘  像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の  ┘
  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
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