科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第282号 ◆  ━
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                             >>>2010/5/19発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   5月22日は国際生物多様性の日です。そして今年は国際生物多様性年で
   す。コミュニケーションワードは「地球のいのち、つないでいこう」。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 8,990人。
  
  
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   【1】科学技術館最新情報
       新着情報・・・「7月21日(水)臨時休館」のお知らせ
              「本当はさかさまに見ている!?
                      〜むしめがねカメラづくり〜」
              「サマー・サイエンスキャンプ2010」
                              参加者募集中
              「今週のユニバース」
  
   【2】科学技術館ラボラトリー
       科学・技術よもやま話・・「水で電気を遮断する?」
       自然と友だち・・・
         「5月の東御苑大芝生周辺に見られた草木の花々の中から」
  
   【3】科学技術館おすすめ
       科学の本の紹介・・・5月のテーマ「遺伝子」
  
   【4】科学技術館ニュース
       お知らせ・・・「4階B室「シンラドーム」
                        ドーム投影番組一部休止」
              「まさつで遊ぼう
                   ―ふうせんホバークラフトづくり―」
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
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  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 「7月21日(水)臨時休館」のお知らせ ■
  
    7月21日(水)は、電気工事のため、科学技術館を臨時休館させてい
   ただきます。当日は館内の全施設をお休みとさせていただきますので、館
   内にお入りいただけない他、地階レストラン「ザ・スペース」や1階ミュ
   ージアムショップをはじめとする建物内の各施設もご利用いただけません。
    大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解とご了承のほどお願い申
   し上げます。
    本工事による停電のため、7月21日(水)午前8時から翌22日(木)
   午前5時頃まで、科学技術館をはじめとする当財団のウェブサイトや電話、
   ファクスが不通となります。あらかじめご了承ください。
    なお、ハローダイヤル03−5777−8600ではこの日もご案内を
   しております。
  
   ■ 本当はさかさまに見ている!? 〜むしめがねカメラづくり〜 ■
  
    いつもの「むしめがね」は、小さいものを大きくしてくれる便利な道具
   だね。このむしめがねをいつもと違った使い方で実験をします。
    むしめがねで映しだされる風景をみることができるカメラをつくります。
   この実験で、ものが見えるしくみがわかります。
  
    開 催 日:2010年5月23日(日)
    開催時間:13時〜、14時15分〜、15時30分〜(各45分)
    参加人数:各回20名
    開催場所:科学技術館2階イベントホール
    参 加 費:無料(入館料が必要になります)
    対  象:小学生
    参加方法:各回の15分前から会場にて受け付けます。
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2010/05/post_246.php
  
   ■ 高校生のための先進的科学技術体験合宿プログラム
         「サマー・サイエンスキャンプ2010」参加者募集中 ■
  
    サマー・サイエンスキャンプ2010は先進的な研究テーマに取り組ん
   でいる日本各地の大学・公的研究機関・民間企業(57会場)で、夏休み
   期間中に本格的な実験・実習が受けられる、高校生のための科学技術体験
   合宿プログラムです。
    57ものさまざまな分野、内容のプログラムで盛りだくさんとなってい
   ます。実際の研究開発の現場に触れ、将来の参考にしてください。
  
    開 催 日:2010年7月26日〜8月29日の期間中の2泊3日
    会  場:大学、公的研究機関、民間企業(57会場)
    定  員:受け入れ会場ごとに6〜30名(合計747名)
         ※前年度平均応募倍率3.1倍
    参 加 費:無料(自宅と会場間の往復交通費は自己負担。宿舎・食事は
         用意します)
    応募締切:2010年6月15日(火)郵送必着
  
    応募方法など、詳しくは、こちらをご覧ください。
    サイエンスキャンプ事務局ホームページ http://ppd.jsf.or.jp/camp/
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームで
   宇宙全体のお話をお伝えします。
    今週の「ゲストコーナー」では、コンピュータ・サイエンスに使われる
   自然科学技術についてお話しいただく予定です。
  
    案内役:半田 利弘さん(東京大学)
    ゲスト:田中 覚さん(立命館大学 情報理工学部)
  
    科学ライブショーの詳細や今後の出演予定者については、
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 水で電気を遮断する? ■
  
    本メールマガジン第173号の科学・技術よもやま話「科学技術館の骨
   董品?」の中で、日本に1台しか残っていないかもしれないと話にでてき
   た、「水遮断器※」ですが、交代の時期を迎えることになりました。
    昭和38年10月に製造された「水遮断器」は、昭和39年4月12日
   に科学技術館が開館される前から現在の場所に設置され、科学技術館の電
   気設備を守ってきました。
    この水遮断器の役割は、科学技術館の電気設備の点検を行う際や過電流、
   短絡(ショート)などの事故を検出した際に、東京電力からくる2万V
   (ボルト)もの電気を遮断し、電気設備を保護することです。
    ところが、家庭用の遮断器(ブレーカー)と異なり、電圧、電流が大き
   い回路を遮断する際に、その接点間にアーク放電(5,000〜10,0
   00度)が発生してしまい、簡単に遮断することができないのです。この
   アーク放電を消すことを消弧(しょうこ)といいます。水遮断器はこの消
   弧に水を利用するのです。それも、電気を通しにくい超純水を使うのでは
   なく、蒸留水を使っているのだそうです。なぜなら、消弧に水を使う目的
   は、水自体で電気を遮断するのではなく、アーク放電を発生させないよう
   に、水中のアーク放電で発生した水素ガスで接点を冷やすためだからです。
   水素ガスは熱伝導率が高く、発電機の冷却材としても使われています。特
   に3,000〜6,000度付近でもっとも高くなる実験結果があります。
   遮断に要する時間は0.1秒ほどだそうですが、ばねの力で物理的に接点
   を離す音なのか、遮断時にはガッチャーンとかなり大きな音がするそうで
   す。ちなみに、蒸留水の量は定期的に確認し、少なくなっていれば足して
   いるとのことです。
    現在は、絶縁性が高く熱伝導性も高い六フッ化硫黄ガスを吹きつけて消
   すガス遮断器や、高真空下での高い絶縁性と消弧能力を利用した真空遮断
   器が主流となっています。また大きさも小さくなっているそうです。聞く
   ところによると、遮断器の交換は1日がかりになるとのことです。その時
   には、「お疲れ様!」といってねぎらってやりたいですね。
    日本に1台しか残っていないといわれているこの貴重な「水遮断器」。
   もし、引退したら、どこかの資料館で目にすることがあるかもしれません
   ね。
  
    ※水遮断器の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/282/yomoyama.jpg
  
    執筆者:高原章仁 企画広報室
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  ◆ 自然と友だち
  
   ■ 5月の東御苑大芝生周辺に見られた草木の花々の中から ■
  
    キリシマからサツキが美しい季節に移ります。八重桜のフゲンゾウもカ
   ンザンも色あせる中、モクレンの紫とヒメウツギの白い花が目を引きまし
   た。
    草地の中では、クサノオウの黄色い花やオオアマナの白い花が5月の爽
   やかさを醸していました。
    めずらしいものでは、ムサシアブミがたった一株、鐙(あぶみ)に似た
   仏炎苞(ぶつえんほう)をつけて、本丸休憩所近くの柵の中に咲いている
   のを見つけました。
    目を凝らして見ると、叢生(そうせい)しているハナイカダの株の目の
   高さの位置に、葉上の小花で緑色の雌花が見つかりました。
    5月1〜5日に見られた草木の花の中から、10数花を選んでご紹介し
   ます。
  
    「5月の東御苑大芝生周辺に見られた草木の花々の中から」の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/sss11/
  
    執筆者:永井昭三 サイエンス友の会 講師
  
    「自然と友だち」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/t_index.html
  
    ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然」好評発売中!
    ハンドブックのお求め方法
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm
  
  
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  【3】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    近年、遺伝子、DNAなどの言葉が、日常会話の中にも登場するように
   なりました。でも、「遺伝子」や「DNA」って、なんでしょうか。
    今月は、その「遺伝子」の本を紹介します。知っているようで意外と知
   らないことも、たくさんあると思いますよ。
  
   ■ 『あなたのなかのDNA』 必ずわかる遺伝子の話 ■
     中村桂子 ハヤカワ文庫 1994.3  500円+税
  
    「女子大生かな子の質問に答える」という形をとって、知らない人が知
   りたいことに答える、ということに絞り込んで書かれています。ですから
   サブタイトルどおり、「必ずわかる」と思います。本著の中でかな子は、
   「DNAと聞くと反射的に遺伝と思ったし、DNAが自分のことを全部決
   めていると思っていて、DNAの研究をしている人はDNAの操作によっ
   て、人間の性質まで変えてしまうのではないかと恐かった。」と語ってい
   ます。それはおそらく多くの読者に共通する印象なのではないかと思いま
   す。でもそんな不安は、この本を読むと一掃されるのではないかと思いま
   す。
    著者の中村桂子さんは、「DNAのうち、遺伝子として働く部分はごく
   わずか。だから設計図というよりは、生きていくために細胞を働かせるプ
   ログラムと呼ぶほうがふさわしい」と語っています。DNAと聞くと真っ
   先に浮かぶのは遺伝ですが、遺伝子として子どもに渡されるのは、生殖細
   胞の中のDNAのみです。本書では、体の中で大事な働きをしているとい
   う、DNAのもうひとつの側面にも目を向けさせてくれます。「大切なの
   は生きているという現象。DNAはそれを知るための鍵となる物質でしか
   ない」。本書によって、DNAはより身近な存在となることと思います。
   中学生から。
  
    執筆者:山森貴子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/5seibutsu/anatanodna/anatanodna.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
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  【4】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
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  ◆ お知らせ
  
   ■ 4階B室「シンラドーム」ドーム投影番組一部休止 ■
  
    5月20日(木)は、都合により、14時15分以降の4階B室シンラ
   ドーム、ドーム投影番組を休止させていただきます。
  
   通常通り上映
    10:30〜「天の川銀河」、11:15〜「セントラルドグマ」
    12:45〜「コズミック・ディスカバリーズ」および
    13:30〜「セントラルドグマ」
  
   上映休止
    14:15〜「天の川銀河」および
    15:00〜「コズミック・ディスカバリーズ」
  
    予めご了承ください。
  
   ■ まさつで遊ぼう ―ふうせんホバークラフトづくり― ■
  
    私たちは、気づかないうちに「まさつの力」をうまく利用して生活に役
   立てています。目に見えない「まさつの力」をかんたんな工作をしながら
   考えてみましょう。
  
    開 催 日:2010年5月22日(土)
    開催時間:10時30分〜、11時30分〜、
         14時30分〜、15時30分〜(各30分)
    参加人数:各回5名
    開催場所:5階FOREST
    参 加 費:無料(入館料が必要になります)
    参加方法:5階スタッフカウンターにて、開館時間より1日分の受付を
         行います。
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2010/05/post_257.php
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆「オリジナル・キーホルダーを作ろう」開催のお知らせ
  
    透明プラスチック板にマジックで自由に絵を描き、トースターで温める
   と1/6程度に縮みます。金具をつけて、オリジナル・キーホルダーを作
   ってみよう!!
  
    開 催 日:2010年5月23日(日)
    開催時間:10時〜16時(昼休憩12時〜13時)
    開催場所:展示館1階
    参 加 費:無料(入館料が必要です。2回目以降は1回50円)
    定  員:200名(1回につき15名、制作時間約30分)
    参加方法:当日先着順
  
   ☆「YS−11機」一般公開のお知らせ
  
    航空公園駅前にある「YS−11機」を一般公開します。
    綺麗に化粧直しした姿をご覧ください。
  
    公開日:5月29日(土)
    時 間:10時〜15時
    参加費:無料
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum2/viewcat.php?cid=1#131
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆ カヌー体験乗船教室
  
    「海をあるく」そんな気分にひたれるのがカヌーの魅力かもしれません。
   自らの手で船を進め、浮力や復元性、方向転換など、船の基本的な知識を
   体験の中から学ぶことができる教室です。ぜひご参加ください。
  
    開催日時:2010年5月23日(日)13時〜16時
    受付時間:12時45分〜 先着100名
    実施場所:体験教室プール
    参 加 費:無料(入館料は必要です)
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/sc_03/?p=17
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 春の落葉 ■
  
    北の丸公園にある科学技術館に勤務していると、季節の移り変わりを
   「植物」で感じることができます。日本全国から、その地区の代表的な植
   物が移植されて管理されています。花が咲くものだけでも約400種類の
   草木が植えられているからです。温室はありませんし、「植物園」と銘打
   っているわけでもありませんが、北の丸公園は、自然植物園の実を備えて
   いるのではないでしょうか。
    さて、4月から5月にかけて、公園内では「落ち葉」が目立ちます。落
   ち葉といえば、一般には、秋から冬にかけての用語ですね。とくに歌の世
   界では、クラシック歌曲でも流行歌でも、洋の東西を問わず、ぜんぶこの
   季節でしょう。ところで俳句の季語では「落葉」は冬。
     吹きたまる落葉や町の行き止り   子規
     静さに耐えずして降る落葉かな   虚子
     沓につく霜の落葉や朝まだき    白雄
     朝濡るゝ落葉の径はひとり行かな  素逝
    はじめの二句は、都会では、もうなかなか味わえない情景でしょうか。
   最初の句は、北風が路地裏に運び込んだ落ち葉。くるくるっと、風が小さ
   な渦になっている光景が想い浮かびます。虚子の句からは、「かさっ」と
   いう枯葉の音が聞こえてきますね。でも、三つ目、四つ目の句などは、そ
   の時期になると、公園内でも追体験することができます。
    ご承知のとおり、落葉樹は、この時期に葉を落とします。寒くて乾燥し
   ている冬期に、それらに弱い葉をつけたままで越すのと、葉を落として春
   に新しい葉を出すのとを、エネルギー効率から選択しているのだ、といわ
   れています。落葉樹の葉には、ペラペラであまり耐久性がないけれど、表
   面積が大きく光合成の効率が高いものが多いのは、みごとな自然の摂理と
   いえるでしょう。
    一方、常緑樹の葉っぱはどうなっているのでしょうか。「常に緑の木
   (英語では evergreen tree)」というのだから、5年、10年と持つの
   でしょうか? 北の丸公園の外周部には、代官町通りを挟んで隣接する皇
   居の森との一体感を持たせるように、クスノキ、夕ブノキ、スダジイとい
   った常緑樹が植栽されています(注)。これらの広葉樹は、新芽と入れ替
   わりに古い葉は落ちていきます。ちなみに針葉樹の葉は数年の寿命がある
   ようです。
    春の芽吹き時の落ち葉は、実は、常緑樹の広葉樹の葉なのですね。「春
   の落葉」は季語になっていて、春。
     池乾き春の落葉を転ばせる      風生
    ちなみに「落ち葉」に関係する季語には、「常磐木落葉(ときわぎおち
   ば)」、「松落葉」、「杉落葉」もあります。これらは、夏。
     清滝や波に散込む青松葉       芭蕉
     松葉散る松の緑の伸びにけり     子規
     松葉落ち見る見る殖ゆる庭涼し    虚子
    こうしてみると、俳人に代表される昔のひとたちは、私たちよりも、ず
   っと優れた「自然観察」をしていたのだな、と感心させられます。
    新緑は目にやさしいとともに、光合成も活発ですから、酸素も胸いっぱ
   い吸うことができるでしょう。科学技術館にお出での際には、北の丸公園
   で、森林浴とまではいきませんが、手軽に初夏を満喫してください。
  
                        (企画広報室 吉田 浄)
  
   (注)この地は、その昔は、江戸城・北の丸御殿であり、大戦前は、近衛
   師団の兵舎が立ち並んでいましたから、ここには植木程度しかなかったも
   のと思われます。1963年から公園としての整備が始まりました。
  
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  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
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