科学技術館メールマガジン バックナンバー |
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━ ━━ ━ ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第284号 ◆ ━ ━━ ━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ >>>2010/6/2発行 こんにちは。科学技術館です。 当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。 今週末からは歯の衛生週間。今年は『広げよう「噛む」から始まる健康づ くり』がスローガンです。みなさん、よくかんで食べていますか。 * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。 本号の配信数 9,009人。 ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ 今 号 の 目 次 ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ 【1】科学技術館最新情報 新着情報・・・「青少年のための科学の祭典2010全国大会」 研修会のご案内 「今週のユニバース」 【2】科学技術館ラボラトリー 科学・技術よもやま話・・「口蹄疫」 科学技術“感”をきたえよう! 【3】科学技術館おすすめ 科学の本の紹介・・・テーマ「遺伝子」 【4】科学技術館ニュース お知らせ・・・情報通信月間 「身近な電波を学ぶ! 〜おもしろ電波教室〜」 「サマー・サイエンスキャンプ2010」 参加者募集中 「7月21日(水)臨時休館」のお知らせ 他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館 ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【1】 ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 新着情報 ■ 「青少年のための科学の祭典2010全国大会」研修会のご案内 ■ 「青少年のための科学の祭典2010全国大会」研修会を、下記のよう に実施いたします。この研修会には、事前登録が必要です。 なお、一般の方が来場できる「青少年のための科学の祭典2010全国 大会」は7月31日(土)〜8月1日(日)です。後日、あらためてご案 内いたします。 開催日時:2010年7月30日(金) 9時〜17時 会 場:科学技術館1階 催事場 対 象:出展者および教育関係者(教職員、祭典関係者、 理科ボランティア、教員を志望する学生など) ※一般の方はご入場できませんので、ご注意ください。 研修会の事前登録についての詳細は、下記のページから HOME > 全国大会 > 開催案内をご覧ください。 http://www.kagakunosaiten.jp/convention/guide.php ■ 今週のユニバース ■ 土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームで 宇宙全体のお話をお伝えします。 今週の「ゲストコーナー」は、「くらしを支える建設のしごと」と題し て、歴史をつくり未来をつくる建設についてお話しいただきます。 案内役:半田 利弘さん(東京大学) ゲスト:竹田 大三さん(日本建設産業職員労働組合協議会) 科学ライブショーの詳細や今後の出演予定者については、 http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】 ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 科学・技術よもやま話 ■ 口蹄疫(こうていえき) ■ 焼肉とかバーベキューが好きな方って多いですよね。我が家でも誕生日 やイベント事があると、焼肉やバーベキューをやります。特にお気に入り は黒毛和牛。ところが現在、焼肉やバーベキューに使う和牛の生産が止ま り、将来、もしかすると和牛を食べられなくなるような事態がおこってい ます。 現在、宮崎県で口蹄疫という病気に牛が感染し、畜産業を営む方々が対 応に追われていることは、TVや新聞を通じて皆さんご存知かと思います。 口蹄疫とは、家畜の伝染性疾病の発生を予防し、まん延を防止するための 家畜伝染病予防法で、家畜の伝染性疾病として定められている非常に強力 な伝染病です。口蹄疫ウイルスによって牛、シカのような偶蹄目(グウテ イモク)、ネズミなどが感染します。その症状は、その名称の通り口や蹄 (ひづめ)に水疱(すいほう)ができます。この水疱が破れる時に痛みを ともない、この影響で食欲がなくなったり、歩行が困難になったり、ある いは二次感染をおこし、子牛の場合、致死率が50パーセントに達する場 合もあるそうです。家畜伝染病予防法では狂犬病や炭疽(たんそ)など、 人間に感染し、死に至らしめるような伝染病も含まれていますが、幸い口 蹄疫は人には感染しません。しかし、家畜伝染病予防法に定められている 伝染性疾病であるということは、いかに被害が甚大であるかがわかるかと 思います。 さらに今回、口蹄疫が発生したことも問題ですが、それ以上に課題とし て大きいのが、宮崎県が子牛の出荷産地だったという事実です。2008 年のデータですが、家畜市場で取引された全国の黒毛和牛の子牛43万6 466頭のうち、実に17.6%にあたる7万6843頭が宮崎県産の子 牛なのです。そしてブランド牛として有名な松阪牛は、その子牛の4割が 宮崎県産の子牛なのだそうです。よくブランド牛として松坂牛や佐賀牛な どがあげられますが、かならずしも松坂や佐賀で生まれた牛ではないので す。その他のブランド牛もそうですが、ブランド牛の多くは子牛を買って きて、ブランド牛として名のある各地域で育成、肥育し、各地のブランド を冠して市場に出しているのです。 なぜこのようなしくみになっているかというと、実は宮崎県は、優秀な 肉牛が誕生する種牛を多く保有しているからです。また、種牛の精液を使 い、肉質のよい子牛を誕生させ、哺育期、育成期に、将来肉質のよくなる 育種のノウハウを多数持っているからなのです。このことから、実は日本 のブランド牛を支える子牛の生産地だったわけです。ところが今回の口蹄 疫の影響で、子牛、種牛、そして繁殖用雌牛が大量に殺処分されることに なりました。まさしく根絶やしです。このことは、とりもなおさずブラン ド牛として育てるための子牛の供給が断たれるということに他なりません。 しかも牛は、豚や鶏などに比べて繁殖効率が低い動物です。雌牛が子牛を 産めるようになるのは、誕生から約15か月。15か月目に受胎させ妊娠 しても、妊娠期間は280日と長いため、約24か月かけてやっと子牛を 1頭得ることができます。実に時間がかかりますね。宮崎県で今回被害に あわれた畜産農家の方々が経営を再開しても、牛が成長するまで年単位の 時間がかかることは想像していただけるかと思います。 関係者の方々による防疫対策が功を奏し、一日も早く口蹄疫の感染が終 息し、畜産業が再開されることを願います。 執筆者:田代英俊 企画広報室 「科学・技術よもやま話」のバックナンバー http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html ◆ 科学技術“感”をきたえよう! 〜「今晩、いっぱい”どう”ですか?」「お財布に聞いてみます」の巻〜 「5円」、「10円」、「100円」 “たかい”順にならべてください。 ヒントとこたえは、こちらのホームページをご覧ください。 http://www2.jsf.or.jp/00_info/kagakugijutukan/kagi-kan.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】 ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 科学の本の紹介 今週は、遺伝子・DNAの本の最後です。来週からは「自然を守る活動 をしている人々」の本を紹介します。 ■ 『遺伝子・DNAのすべて』 ■ 夏 緑 童心社 2010.3 4,500円+税 タイトルどおり、遺伝子・DNAについての事柄が、基本的なことから かなり専門的なことまで、幅広く細かく記述されています。巻末には丁寧 な索引もあり、さながら、「遺伝子・DNAの百科事典」のような本です。 第1章の冒頭に、「遺伝子のすべてがわかる!遺伝子物語」と題された漫 画が載っているのですが、細胞が町に、核が図書館に、ゲノムが百科事典 にたとえられていて、遺伝情報の発現のおおまかなしくみを楽しく理解す ることができます。DNAの組み立て分解模型も参考になりました。(高 校教諭の吉田英一さんの考案で、HPも掲載されています。) また、遺伝子組み換え技術の利用による可能性と危険性、再生医療など、 生命科学の最先端の話題についても豊富に取りあげられています。さらに、 この種の本ではめずらしいことですが、「論文の書き方」、「科学者にな るには」といった項目も設けられています。本書をきっかけに、将来、生 命科学者が誕生するかもしれませんね。中学生から。 執筆者:山森貴子 科学読物研究会 この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。 http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/5seibutsu/DNAnosubete/DNAnosubete.html 科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/ 「科学の本の紹介」のバックナンバー http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4】 ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ お知らせ ■ 情報通信月間「身近な電波を学ぶ! 〜おもしろ電波教室〜」 ■ 科学技術館では、総務省関東総合通信局、関東情報通信協力会、東京都 電波適正利用推進員協議会との共催で、6月5日(土)に電波について学 ぶ教室を開催します。 実施日時:2010年6月5日(土)9時30分〜16時20分 開催場所:科学技術館 4階D室イベントホール・他 参 加 費:無料 ※科学技術館の入館料金は必要です。 内容等について、詳しくはこちらをご覧ください。 http://www.jsf.or.jp/info/2010/06/post_259.php ■ 高校生のための先進的科学技術体験合宿プログラム 「サマー・サイエンスキャンプ2010」参加者募集中 ■ サマー・サイエンスキャンプ2010は先進的な研究テーマに取り組ん でいる日本各地の大学・公的研究機関・民間企業で、夏休み期間中に本格 的な実験・実習が受けられる、高校生のための科学技術体験合宿プログラ ムです。 開 催 日:2010年7月26日〜8月29日の期間中の2泊3日 会 場:大学、公的研究機関、民間企業(57会場) 定 員:受け入れ会場ごとに6〜30名(合計747名) ※前年度平均応募倍率3.1倍 参 加 費:無料(自宅と会場間の往復交通費は自己負担。宿舎・食事は 用意します) 応募締切:2010年6月15日(火)郵送必着 応募方法など、詳しくは、こちらをご覧ください。 サイエンスキャンプ事務局ホームページ http://ppd.jsf.or.jp/camp/ ■ 「7月21日(水)臨時休館」のお知らせ ■ 7月21日(水)は、電気工事のため、科学技術館を臨時休館させてい ただきます。当日は館内の全施設をお休みとさせていただきます。 大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解とご了承のほどお願い申 し上げます。 ◆ 他館の紹介 ■ 所沢航空発祥記念館 ■ ☆ 公開講座のお知らせ 「夢を翔んだ翼 ボイジャー 無給油無着陸の世界一周機」 1986年に無給油無着陸の世界一周飛行を達成した飛行機「ボイジャ ー」について、機体の構造や世界一周飛行の過程、日本との関わりなどを 紹介します。 開催日時:2010年6月19日(土) 13時〜15時30分 開催場所:1階 研修室(入館料不要) 定 員:60名(参加費無料) 対 象:年齢等の制限なし 参加方法:往復はがき、もしくはウェブでお申し込みください。 申込締切:6月11日(金) 往復ハガキの場合、当日必着 応募方法などの詳細は、以下のホームページをご覧ください。 http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1&orderby=dateD ☆ 「航空ミニジャンク市」開催のお知らせ 航空機部品・グッズのジャンク品を大放出!! 今回は、ジェット戦闘機の操縦カンや空軍帽などのレアアイテムを多数 入荷! 開 催 日:2010年6月19日(土)、20日(日) 開催時間:9時30分〜16時 開催場所:特別展会場内(入館料が必要です) 詳細は、以下のホームページをご覧ください。 http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum2/viewcat.php?cid=1#161 ■ 船の科学館 ■ ☆ カヌー体験乗船教室 「海をあるく」そんな気分にひたれるのがカヌーの魅力かもしれません。 自らの手で船を進め、浮力や復元性、方向転換など、船の基本的な知識を 体験の中から学ぶことができる教室です。ぜひご参加ください。 開催日時:2010年6月13日(日)13時〜16時 受付時間:12時45分〜 先着100名 実施場所:体験教室プール 参 加 費:無料(入館料は必要です) 詳細は、以下のホームページをご覧ください。 http://www.funenokagakukan.or.jp/sc_03/?p=17 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 担 当 者 よ り ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ ツバメの巣から ■ 早、寅年も年半ばの月です。 水無月の暦は、黒い数字がびっしりとつまった印象で、一瞬ひるみます。 手元にある今月の暦の挿絵は、ツバメでした。そういえば、久しぶりに駅 でツバメの巣を見かけましたっけ。朝の通勤時のあわただしいさなか、親 鳥がえさ運びにいそがしそうでした。ツバメが巣をかけた家には幸運が訪 れるといいますが、家の最寄りの駅にかかった場合も、大きくみて吉兆を 届けてもらったこととさせていただこうかと思います。 吉報ついで?ですが、おかげさまで5歳半の本メールマガジンも、9千 人を超える方々にお届けできるくらいに育つことができました。これから も当館が発するさまざまなタネをお届けできるように、精進してまいりた いと思います。末長いおつきあいのほど、どうぞよろしくお願い申し上げ ます。 (企画広報室 丸岡弥生) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 最後までお読みいただきありがとうございました。 皆様のご来館をお待ちしております。 ※科学技術館メールマガジンに関するお問い合わせやご意見、ご感想は こちらのURLからお願いします。 http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/ 科学技術館ホームページ>>> http://www.jsf.or.jp −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 科学技術館のイベント情報などをタイムリーにお届けする、科学技術館 ケータイメルマガの登録はこちらから。 http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/m/mm.htm −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム ページからお願いします。 https://www3.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ ┘ ┘ ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係 ┘ ┘ 〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号 ┘ ┘ ┘ ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転 ┘ ┘ 載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の ┘ ┘ 記事」と注釈をいれてください。 ┘ ┘ なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画 ┘ ┘ 像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の ┘ ┘ 許可なく使用・転載することはできません。 ┘ ┘ ┘ ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ |
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