科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第307号 ◆  ━
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                             >>>2010/11/17発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   北の丸公園の木々はこの一週間であっというまに色づきました。お出かけ
   の際には防寒対策を忘れずに。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 9,336人。
  
  
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   【1】科学技術館最新情報
       新着情報・・・北の丸公園内駐車場のご利用について
              第41回市村アイデア賞作品展
              特別教室「サイクルサイエンス教室」
              「今週のユニバース」
  
   【2】科学技術館ラボラトリー
       科学・技術よもやま話・・・「海外の科学館のワークショップ」
       自然と友だち・・・「11月の東御苑大芝生周辺に見られた
                         草木の花や実の中から」
  
   【3】科学技術館おすすめ
       科学の本の紹介・・・今月のテーマ「暗闇とあかり」
  
   【4】科学技術館ニュース
       お知らせ・・・親子で学ぶ自転車の科学教室
                 「走っている自転車はなぜ倒れないの?」
              「サイエンスアゴラ2010」
              「国際科学オリンピック・フォーラム2010」
              「発見!糸のテクノロジー
                   〜日本最初の産業機械を動かそう〜」
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
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  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 北の丸公園内駐車場のご利用について ■
  
    11月下旬から12月上旬にかけて連日、日本武道館にて大規模な催し
   が開催されるため、北の丸公園内の車道や駐車場は大変な混雑が予想され
   ます。
    また、11月19日(金)〜20日(土)、24日(水)〜27日(土)
   など、北の丸公園への自動車の進入路である代官町通りで交通規制が敷か
   れる場合があります。
    科学技術館へご来館の方は、特にこの季節につきましては、公共交通機
   関(地下鉄)をご利用いただきますようお願いいたします。
  
    詳細はこちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2010/11/post_325.php
    http://www.env.go.jp/garden/kokyogaien/news/article.php?blog_id=91
  
   ■ 第41回市村アイデア賞作品展 ■
  
    次代をになう小・中学生のアイデアの芽生えを奨励するためにもうけら
   れた市村アイデア賞の作品展を開催いたします。
  
    期間:11月20日(土)〜12月5日(日)
    場所:2階G棟サイエンスギャラリー
    主催:(財)新技術開発財団
  
    詳細はこちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2010/11/post_324.php
  
   ■ 特別教室「サイクルサイエンス教室」 ■
  
    自転車のバランスやハンドルの秘密、車輪の秘密実験など自転車の秘密
   について、実際の自転車を使って徹底分析してみませんか?
    また、パソコン上で自転車の部品を組み合わせて組み立てた自転車画像
   をTシャツにプリントしてお持ち帰りいただきます。
  
    日 時:11月28日(日)10時〜、13時30分〜(各回約2時間)
    場 所:4階 パソコン道場
    参加費:無料(入館料は必要です)
    対象者:小学生3年生以上、保護者も参加可
    定 員:各回30名(定員になりしだい締切)
        ※開館時から会場にて受け付けます。
  
    詳細はこちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2010/11/post_323.php
  
    ※この教室は、競輪の補助金を受けて開催します。
    競輪オフィシャルサイト
    http://keirin.jp/
    RING!RING!プロジェクト 競輪補助事業ホームページ
    http://ringring-keirin.jp/
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    「はやぶさ」のカプセルから見つかった微粒子がイトカワ由来のもので
   あることが判明したのを受けて、はやぶさの旅路や成果についても改めて
   お話しします。
    今週も、アメリカ合衆国のヤーキス天文台とインターネットで繋ぎ、ラ
   イブショー中にアメリカで見えている星空の様子や天文台で撮影した天体
   写真を送ってもらう「ライブ天体観測」コーナーを予定しています。日本
   の昼過ぎにアメリカの夜空もお楽しみください。
  
    案内役:亀谷 和久さん(宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所)
  
    科学ライブショーの詳細や今後の出演予定者については、
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 海外の科学館のワークショップ ■
  
    科学技術館の設計と運営は、日本の文化や社会情勢を考慮したものにな
   っていますが、海外の優れた科学館も参考にしています。現在でも機会あ
   るごとに職員が海外の博物館を視察し、情報収集に努めております。この
   たび視察が行われた3館について、簡単にご紹介します。
    1つ目は、フランスのパリにある「発見の宮殿(PALAIS DE 
   LA DECOUVERTE)」です。元々は1900年のパリ万博の展
   示会場の一部を再利用し、1937年に科学館として開館したものです。
   天文学・化学・地学・数学・物理学・生物学などの自然科学や数学の展示
   室があります。これらは、他の2館でもほとんど網羅されています。各展
   示室は、中央の巨大な吹き抜けから放射状に配置されており、アールヌー
   ボー調の建物は、実に芸術的です。
    2つ目は、ドイツのミュンヘンにある「ドイツ博物館(DEUTSCH
   ES MUSEUM)」です。1925年に開館しました。館名から想像
   するとドイツの文化や芸術の博物館かな…と思いきや、中身は全部、科学
   と技術です。展示面積は科学技術館の10倍以上あり、世界の科学館の中
   では最大だといわれています。
    3つ目は、ロシアのモスクワにある「工業技術博物館(ПОЛИТЕХ
   НИЧЕСКИЙ МУЗЕЙ)」です。1872年に開館しました。他
   の2館より歴史が長いです。一般的な科学・技術の展示の他に帝政ロシア
   時代から旧ソ連、現在のロシアまでの歴史的な工業製品(時計・カメラな
   ど)が充実しています。
    これらの館には、各展示室に実験コーナーがあり、ワークショップが行
   われています。どの実験コーナーにも30人〜50人程度が座れるように
   なっており、ワークショップ1回あたりの時間は60分〜90分です。科
   学技術館にも同様にワークショップはありますが、規模と時間の点ではだ
   いぶ違います。
    ただし、内容はおもしろい実験を見せるというより、教育的な内容の比
   重が大きく、実験はそれに合わせて選んでいるようです。説明の時間がか
   なり長いのですが、参加者はとても熱心に聞いています。だからといって
   実験がつまらないわけではありません。例えば発見の宮殿では、電気工学
   を専門とした本物の科学者が、来館者を金属のカゴの中に誘い入れ、長さ
   約1mの雷(電圧は300万ボルトくらいになるはずです)を落とすよう
   なスリリングな実験を行っています。装置の安全を確信し平然と実施する
   科学者の姿に憧れる少年・少女は、少なくないことでしょう。
  
    執筆者:丸山義巨 科学技術館事業部
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  ◆ 自然と友だち
  
   ■ 11月の東御苑大芝生周辺に見られた草木の花や実の中から ■
  
    台風一過、やっと秋晴れの日を迎えております。冷気も加わってきて、
   いよいよ秋本番の季節に移って参りました。やがてイチョウの黄葉への色
   づきも始まることでしょう。
    ハゼノキの実も黒褐色に色づき始め、ウメモドキやサンゴジュの赤い実
   が目立って見られるようになりました。
    シュウメイギクの赤・白の花やホトトギスの花の紫の斑紋が美しく秋の
   風情を漂わせています。ナキリスゲの穂波が揺らぐ中に、ツワブキの黄色
   い鮮やかな花がぽつぽつと見られるようになって、秋の草むらにアクセン
   トをつけてくれております。
    11月2日に出くわした東御苑の草木の花と実の一部の姿をご紹介いた
   します。
  
    「11月の東御苑大芝生周辺に見られた草木の花や実の中から」の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/sss17
  
    執筆者:永井昭三 サイエンス友の会 講師
  
    「自然と友だち」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/t_index.html
  
    ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然〜」好評発売中!
    郵送をご希望の方は、こちらから
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm
  
  
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  【3】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    三週目に紹介する本は、人がつくった「あかり」のおはなしです。ひと
   が手に入れた明るい光は、暮らしをどのように変化させたのでしょう。
  
   ■ 『江戸のあかり ナタネ油の旅と都市の夜』 歴史を旅する絵本 ■
     塚本 学・文  一ノ関 圭・絵    岩波書店
     1990年初版   2001年二刷 
  
    幕府が権威を誇った時代、江戸のあかりを支えたのは、遠い大阪の菜の
   花畑でした。稲や綿を刈り取った後、冬を待たずに人々はまた田を起こし
   始めます。機械もない時代、赤ん坊も冷たいあぜに寝せての一家総出です。
   『菜の花や月は東に日は西に』の蕪村の俳句は、ナタネづくりの労働をも
   うたっているのかもしれません。ナタネが実り、農家の手を離れても、ナ
   タネ油をとるために、多くの人の汗が流され、さまざまな家内工業の設備
   も工夫されました。
    商品となり樽に詰められた油は、大坂港から船で運ばれたり、陸路で牛
   車にひかれて諸国に向かいます。海路の危険から守ってくれる灯台の光も、
   ナタネ油で燃えていました。油は庶民には高価なものでしたから、貧しい
   家は日が暮れたら寝るだけです。一方、吉原のような歓楽街は不夜城のよ
   うに明るかったといいます。それにしても行灯(あんどん)の照度は20
   ワット蛍光灯の150分の1、現代の夜の明るさとは格段の差があるので
   すね。
    24画面で構成されるこの絵本は、江戸のあかりを支えてきたナタネ油
   と共に絵巻物語の中を旅するように、人々の労働や、暮らしの表情を生き
   生きと伝えてくれます。縁日、芝居小屋、宿場や、町の子どもたちの表情
   などから、とてもたくさんの発見があるのではないでしょうか。
    巻末の解説も詳しく丁寧です。〔歴史を旅する絵本〕はこのほかのシリ
   ーズも、読み応えがあり、暮らしと歴史は密接だと感じられるでしょう。
    現在品切れです。図書館で手にとってみてください。
  
    執筆者:かしわざきひさこ 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/11gijutsu/edonoakari/edonoakari.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
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  【4】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
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  ◆ お知らせ
  
   ■ 親子で学ぶ自転車の科学教室
               「走っている自転車はなぜ倒れないの?」 ■
  
    開 催 日:11月21日(日)
    時  間:午前の部 10時30分〜11時30分
         午後の部 14時〜15時
    募集者数:保護者1名と子ども1〜2名(小学校4年生〜中学生)
         各回とも親子8組
    参加方法:午前の部・午後の部とも9時30分より
         北ノ丸サイクル入口にて受付(先着順)
    参 加 費:親子1組につき200円(材料費)
         (入館料は別途必要です)
  
    詳細はこちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2010/11/post_321.php
  
   ■ 「サイエンスアゴラ2010
            〜未来へつなぐ科学のひろば〜」開催のお知らせ ■
  
    サイエンスアゴラとは、サイエンスをとおしてみんなとつながる広場で
   す。サイエンスに触れながら、おもしろいところ、よいところ、役に立つ
   ところを見つけ、さらにこれからのことを、一緒に楽しみ、語り合い、共
   有する多彩なイベントです。
    小学生や親子づれが参加できる楽しいサイエンスショーや工作教室、実
   演実験から中高生や大人向けのワークショップ、サイエンスカフェ、ミニ
   シンポジウム、トークセッション、ブース・ポスター展示などの催しが全
   部で100以上開催されます。
    皆さんの興味のあるプログラムを見つけて、ぜひ遊びに来てください!
  
    開催日時:11月19日(金)〜21日(日)10時〜17時
        ※19日は開幕シンポジウム(15時〜17時)のみ
    場  所:国際研究交流大学村(東京・お台場)
         (日本科学未来館、東京国際交流館、産業技術総合研究所
          臨海副都心センター)
    参 加 費:無料(一部材料費などの実費をいただく場合があります)
    主  催:独立行政法人科学技術振興機構(JST)
    共  催:日本学術会議、独立行政法人産業技術総合研究所、
         国際研究交流大学村
    お問い合せ:独立行政法人科学技術振興機構 科学ネットワーク部
          電 話 03−5214−7625
          FAX 03−5214−8088
          電子メールagora@jst.go.jp
  
    詳細はこちらをご覧ください。
    http://www.scienceagora.org/
  
   ■ 「国際科学オリンピック・フォーラム2010」参加者募集中 ■
  
    国際科学オリンピックってどんなもの?・・・各教科・科目の日本代表
   経験者が皆さまの疑問に答えます。第2部ではメダリストたちによる「学
   校では教わらない科学」をテーマにしたワークショップも実施します。
  
    開催日時:11月20日(土)12:45〜16:30
    場  所:日本科学未来館7階 会議室2(東京・お台場)
    対  象:小・中・高校生および保護者、教育関係者
    参 加 費:無料
    プログラム:
     第1部「パネルディスカッション」12時45分〜14時15分
     第2部「ワークショップ」15時〜16時30分
       ○ワークショップA「生物」:『DNAって、いったい何なの?』
         対象:中学生〜高校生
         定員:15名
       ○ワークショップB「化学」:『身近な素材で電池を作ろう』
         対象:小学校高学年〜中・高校生
         定員:15名
    参加方法:はがき、もしくはウェブでお申し込みください。
    申込締切:11月19日(金) はがきの場合、当日必着
  
    主  催:独立行政法人科学技術振興機構(JST)
    お問い合わせ先:「国際科学オリンピック・フォーラム」事務局
       電話 03-6671-0256(月〜金 10時〜18時 祝祭日除く)
       電子メールinfo@kagaku-olympic.jp
     *参加には事前のお申し込みが必要です。
      ワークショップのみの参加はできません。
  
    申し込み方法など詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    参加申し込みURL http://www.kagaku-olympic.jp
  
   ■ 発見!糸のテクノロジー 〜日本最初の産業機械を動かそう〜 ■
  
    ワタから糸を紡ぐ体験を通して、機械化の技術と工夫によって衣服がつ
   くられることを感じ、暮らしを支える衣食住を科学的に見る目を育てます。
    糸や布を安くたくさんつくるきっかけとなった日本オリジナルの『ガラ
   紡機』。このキットで、糸づくりを体験しながら、繊維や糸の成り立ち、
   発明のすばらしさ、日本の産業の発展、技術と私たちの暮らしとのかかわ
   りについて学びます。
  
    開催日時:12月12日(日)
         10時30分〜、13時30分〜(約1時間)
    場  所:4階D室イベントホール
    参 加 費:無料(入館料は必要です)
    対 象 者:小学生5年生以上(4年生以下の方は保護者の同伴で可)
    定  員:各回20名
    応募方法:往復はがき(※)にてご応募ください
    応募締切:11月20日(土)
    主  催:サイエンスカクテル
    問合せ先:office@cocktail.science-node.net
    協  力:科学技術館
  
    ※応募方法や詳細については、こちらをご覧ください。
    http://cocktail.science-node.net/event1011.html
    http://www.science-node.com/print/gara-JSF.pdf
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆工作教室「UVアートをつくろう」開催のお知らせ
  
    コースターまたはネックレスの基盤(石膏)に、好きな絵を描き、表面
   に紫外線硬化樹脂を塗ります。それを紫外線照射器に入れ、15分程度照
   射するとできあがりです。記念になる絵を描いてみよう!!
  
    開 催 日:11月21日(日)
    開催時間:10時〜16時(昼休み12時〜13時)
    開催場所:展示館1F
    参 加 費:コースター)大:150円、小:100円
         入館料は別途必要です
    定  員:先着100名
    製作時間:約30分
  
    詳細はこちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum2/viewcat.php?cid=1
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆『飾り毛布』製作実演の開催について
  
    青函連絡船の寝台室のベッドを飾った美しい飾り毛布の数々。まるで折
   り紙のような、製作の妙技を実演します。
  
    日  時:11月27日(土)15時〜
    開催場所:羊蹄丸エントランスロビー
    参 加 費:無料
  
    詳細はこちらをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/announce/?p=124
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ ものを壊すことの効用 ■
  
    日本経済新聞の「私の履歴書」(2010年11月連載)に登場してい
   るのは、三菱重工業(MHI)の西岡喬相談役です。大学の航空工学科を
   卒業後、MHIで国産旅客機YS11の強度試験を担当、続いて小型ビジ
   ネス機MU2、MU300の開発に携わってこられました(注1)。
    その「履歴書」3回目(11月3日付け)の見出しに、筆者は思わず惹
   きつけられました。
   「玩具、片っ端から分解」
    少し引用させていただくと、「母から、『あなたが壊したから、こうな
   っているのよ』と言われていたことがある。小さいころから私は、父が欧
   米で買ってきた玩具を、片っ端からねじ回しで分解して壊していたらしい。
   ブリキ製の自動車や機関車など、当時の進んだ玩具を全部、小学校の何年
   かまでに分解した。値段の高そうな物ばかりで惜しいことをしたが、なぜ
   動くのか、中はどうなっているのか、知りたくて仕方がなかった。」と書
   かれています。「…分解して壊していたらしい。」の「らしい」が、西岡
   相談役の当時のピュアでイノセントな子ども心を表わしていると思います。
    この記事を読んで、筆者も小さいときに、ずいぶんとものを壊していた
   ことを想い出しました。特にたくさん犠牲になったのが、「目覚まし時計」。
   1950年代半ばのころですから、時計は、まだ「ぜんまい式」の時代。
   「チック・タック」と軽やかな音を立てて時を刻み、設定した時刻になる
   と「リーン」と鳴る。まさに「中はどうなっているのか、知りたくて」分
   解していくうちに、とうとう元のとおりに再組み立てができなくなってし
   まう。それで、結果として叱られる。でも、懲りずに、時間が経つと…。
    ちょっと昔の「目覚まし時計」の中を覗いてみましょうか(注2の写真
   を見てください)。この時計は1970年代初頭に購入したもので、動力
   源は「手巻きの『ぜんまい』」ではなく「単3乾電池」になっています。
   トランジスターを使っていますが、「テンプ」がクルクルと往復の回転運
   動をするしかけは同じです。中に「ひげぜんまい」がありますね。この
   「ぜんまい」が巻き上げられたりほどけたりすることで、「テンプ」が規
   則的に回転して時間を刻んでいるのです。子どもにとっては、この単調な
   動きはとってもフシギで、見ているだけでは収まらず、ついつい、指先で
   触れてしまう。わずかな力で回るように作られている、この軽くて華奢
   (きゃしゃ)なメカは、たまらず変形。慌てて直そうとするとますます事
   態は悪くなるばかり……。
    さて、最近の「目覚し時計」の中は、というと(注3の写真を見てくだ
   さい)、「テンプ」の代わりになっているのが細長い銀色円筒の「水晶振
   動子」。でも、これは動いていません。クォーツ時計では、可動部分が小
   さく簡単になってしまったのです。子どもにとっては、ちっともおもしろ
   くない。
    昔は、小さな町にも「時計屋さん」があって、ルーペを片目につけた時
   計技師が、壊れた時計の修理をしていたものです。クォーツの時代になっ
   て制御部分がブラックボックス化されて、「時計屋さん」は売るだけの商
   売になり、どんどん減ってしまいました。
    周りを見渡してみると、子どもにとっては、昔の方が分解してみたくな
   るものがたくさんあったような感じがします。ものを分解して、そのメカ
   ニズムを知る。おとなにとってはしごく迷惑なことかもしれませんが、子
   どもにとっては将来に役立つとても重要な体験のようには思われませんか。
   このことも「理科離れ」の一つの要因なのでしょう。
    そんな中で、子どもたちが、正々堂々と胸を張って、大物の機械を分解
   できる機会があります。新技術開発財団と当財団が協力して行っているイ
   ベント、「キッズ・フロンティア・ワークショップ」です(注4)。この
   イベントは、理科ではおなじみの「静電気」を利用したコピー機の巧みな
   動作原理を講義と実験で学びながら、実物のコピー機をドライバー(ねじ
   回し)1本で分解して部品を取り出し、そのメカニズムを確かめるもので
   す。来月には福井県坂井市で開催されます。その次は、来年3月に科学技
   術館。このメールマガジンでも1月頃にご案内しますから、近くの小中学
   生の皆さんは申し込んでください。
  
                        (企画広報室 吉田 浄)
  
    注1〜注4の写真はこちら
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/307/307.html
  
  
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     最後までお読みいただきありがとうございました。
     皆様のご来館をお待ちしております。
  
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