科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第309号 ◆  ━
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                             >>>2010/12/1発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   今日は鉄の記念日です。2009年における日本の鉄(粗鋼)の生産量は
   世界第2位です。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 9,354人。
  
  
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   【1】科学技術館最新情報
       新着情報・・・「Let’s科学捜査体験!
                      光る絵文字を探し出そう!!」
              年末年始の休館・閉館時間のお知らせ
              「今週のユニバース」
  
   【2】科学技術館ラボラトリー
       科学・技術よもやま話・・・「コンクリートのお話」
  
   【3】科学技術館おすすめ
       科学の本の紹介・・・今月のテーマ「野菜」
       科学技術“感”をきたえよう!
  
   【4】科学技術館ニュース
       お知らせ・・・「第11回日本万華鏡大賞公募展」
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
       イベント情報・・・「中学校におけるロボット教育シンポジウム」
  
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  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 「Let’s科学捜査体験! 光る絵文字を探し出そう!!」 ■
  
    科学捜査官になりきって実験を行う参加型のイベントです。みんなで
   力を合わせて隠された絵やメッセージを探し出そう!光る不思議な化学
   反応が体験できます。
  
    日 時:12月4日(土)11時〜、13時〜(各回約30分)
    会 場:5階H室「ゲノム」
    対 象:小学生以上
    人 数:各回5名
    参加費:無料(入館料は必要です)
    受 付:当日開館時より5階「ゲノム」展示室入口にて
  
     詳細はこちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/info/2010/12/post_331.php
  
   ■ 年末年始の休館・閉館時間のお知らせ ■
  
    科学技術館は、年末年始に休館及び閉館時間の変更をいたします。
  
     年末:2010年12月27日(月)まで通常開館
             12月28日(火)15時閉館(入館は14時まで)
     休館:2010年12月29日(水)〜2011年1月3日(月)
     年始:2011年1月4日(火)から通常開館
  
     詳細はこちらをご覧ください。
     http://www.jsf.or.jp/info/2011/01/post_329.php
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
  
    案内役:亀谷 和久さん(宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所)
    ゲスト:相馬 央令子さん(宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所)
  
    科学ライブショーの詳細や今後の出演予定者については、
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ コンクリートのお話 ■
  
    建造物の多くに用いられるコンクリート。圧縮力に強い性質があり、荷
   重を受ける部位によく適用されます。コンクリートは、セメント、水、砂
   などの細骨材、砂利などの粗骨材、化学混和材を練り合わせてできたもの
   です。中に鉄筋や鉄骨を入れることで、強い構造物になります。
    コンクリートの種類はさまざまありますが、多くの建設現場では材料を
   練り合わせて、凝固する前の流動体であるフレッシュコンクリート、通称
   「生コン」が使われます。生コンは流動体であるために、型枠というもの
   に流し込むことができ、凝固すると型枠に収まった形状の固形物となりま
   す。
    コンクリートは、セメント化合物と水との化学反応(水和反応)をする
   ことにより、材料を混和した段階から凝固し始める性質があります。その
   ため、材料を練り合わせた生コンを、型枠に流し込むのにあまり時間をか
   けることができません。
    また、流動体ではありますが、均一に練り合わさったものではないので、
   型枠にただ流し込むだけだと空間(穴)ができたまま固まってしまうこと
   もあります。穴ができないで固まるようにするには、コンクリートそのも
   のに振動を与えて液状化を起こし、比重の違う材料が分離しないように均
   一にしてコンクリート密度を高め、コンクリート内の余分な空気を抜くこ
   とで、穴ができることを防ぎます。そのため、コンクリートを型枠に流し
   込む場合、コンクリートの中に高周波を発生させるコンクリートバイブレ
   ーターという棒状の機械をつつくように入れたり、型枠を木槌(きづち)
   で叩いたりしてその振動を間接的に与えます。コンクリートバイブレータ
   ーのない時代は、竹やりなどをコンクリートに差込み、上下させていたの
   で、今とは比べ物にならないほど時間や、労力がかかりました。
    コンクリートの凝固は材料の練り合わせから始まるので、同じ場所にコ
   ンクリートを数回に分けて流し込む際、時間をあけて流し込むとその境目
   が完全に一体化しないで、地層の断層のような、打継(うちつぎ)面とい
   うものができます。建設工事でコンクリートを使った多くの建物は、タイ
   ルを貼ったり、外装材を吹きつけたりなどコンクリート表面の上に外装処
   理を行いますが、反対に「コンクリート打放し」というコンクリート素地
   をそのまま見せる外装仕上げもあります。
    「コンクリート打放し」は、型枠にコンクリートを流し込み凝固させた
   だけの外装仕上げ方法なので、表面に穴が開いていたり、打継面があった
   りすることが基本的に許されません。一体化されたコンクリートの仕上げ
   がものをいうのです。
    現在も見られる「コンクリート打放し」の建物。きれいなコンクリート
   素地は、職人さんの根気のいる作業の結晶で、その中にはさまざまな計画
   や手法、気遣いが隠されているのです。
  
    執筆者:砂子 賢治 科学技術館事業部
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  ◆ 科学技術“感”をきたえよう!
  
    〜たんころ、ひょうそく、ぼんぼり、あんどん? の巻〜
  
    「ナノハナ」、「マツ」、「エゴマ」
    “早い”順にならべてください。
  
    ヒントとこたえは、こちらのホームページをご覧ください。
    http://www2.jsf.or.jp/00_info/kagakugijutukan/kagi-kan.html
  
  
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  【3】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    今月は野菜の本を紹介します。
  
   ■ 『世界を変えた野菜読本』 ■
     シルヴィア・ジョンソン 文・ 金原瑞人 訳   晶文社
     1999年10月10日  1,900円
  
    みなさんは、トマトやジャガイモやトウモロコシは好きですか。
    もしも、これらの野菜がなかったら、食事もさびしくなりますね。
    トマト抜きのトマトソース、ケチャップのかかっていないオムライスな
   んて考えられないですね。
    いつころからこれらの野菜は料理に利用されるようになったのでしょう
   か。では問題を出しますから予想して考えてください。
  
     問題  トマトの原産地はどこでしょうか
     予想   ア ヨーロッパ大陸
          イ アフリカ大陸
          ウ 中国・インド
          エ アメリカ大陸
  
    答は、「エ」のアメリカ大陸。これらの野菜はすべてアメリカ大陸が原
   産地なのです。とするとアメリカ大陸が発見される前の食卓は今とはずい
   ぶん違っていたんですね。コロンブスが行った時には、農耕民たちがよさ
   そうなものを選びだして品種改良して栽培していました。
    ヨーロッパの人々はタネだけでなくその栽培方法も持ち帰りました。
    なにか、不思議です。食べものを通じて世界が一つにつながっているん
   ですね。
    もしもアメリカ大陸がなかったら毎日の料理はどんなものになっただろ
   うか?この本を読んでいくと「えっ、これも」とびっくりすることばかり
   です。新大陸発見は食卓にもおおきな影響をあたえたのですね。
    現在書店では手に入りません。図書館で手にとって読んでください。
  
    執筆者:河合良一 科学読物研究会
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
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  【4】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
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  ◆ お知らせ
  
   ■ 第11回日本万華鏡大賞公募展 ■
  
    1980年代に反射の美しい鏡を使ってアートとして変身した万華鏡は、
   アイデアを加味して、美しくおもしろいものとして生まれ変わりました。
   その美しさ、楽しさ、アイデアを競う「日本万華鏡大賞公募展」をぜひご
   覧ください。
  
    期 間:12月5日(日)〜12日(日)
    時 間:10時〜16時50分(入館は16時まで)
    場 所:4階I室 宇宙のひろば
    参加費:無料(入館料は必要です)
    主 催:日本万華鏡倶楽部
        財団法人 日本科学技術振興財団・科学技術館
  
    詳細はこちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2010/11/post_326.php
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆「所沢航空ジャンク市」開催のお知らせ
  
    第3回目となる所沢航空ジャンク市、さらにパワーアップして開催いた
   します。日替わり商品も充実させました!ぜひお越しください。
  
    開催日時:12月4日(土)〜5日(日)9時30分〜16時
    場  所:特別展会場(入館料は必要です)
  
    詳細はこちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum2/viewcat.php?cid=1
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆「練習帆船“日本丸”の出航見送り見学会」参加者募集のご案内
  
    平成23年1月12日(水)、高等専門学校の実習生94名を乗せた練
   習帆船“日本丸”が東京港からハワイへ向けた遠洋航海に出航します。
    出航当日、船内の様子と桟橋から「登しょう礼」をご覧いただく見学者
   に50名様を募集します。
  
    開催日時:平成23年1月12日(水)12時〜14時30分
    場  所:練習帆船“日本丸”及び航海訓練所専用桟橋(船の科学館前)
    参 加 費:無料(入館料は不要です)
    募集人数:50名
    応募方法:参加希望者の氏名、年齢、住所を明記のうえ、
         kikaku@kohkun.go.jp 宛てにご応募ください。
    応募締切り:12月17日(金)
    主  催:独立行政法人 航海訓練所
    協  力:船の科学館
  
    詳細はこちらをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=623
  
  ◆ イベント情報
  
   ■ 「中学校におけるロボット教育シンポジウム」開催のご案内 ■
  
    学習指導要領の改訂に伴い、中学校技術科のロボット学習は一つの転換
   点を迎えつつあります。そこで、日本産業技術教育学会・ロボコン委員会
   では、科学研究費によるロボット学習研究の成果や実践紹介とともに、ロ
   ボット学習に関する各分野の方をパネリストにお呼びし、中学校における
   今後のロボット教育のあり方を一緒に考えたいと思います。
  
    開催日時:2011年1月6日(木) 13時20分〜17時
    開催会場:科学技術館 6階・第3会議室
    参 加 費:無料
    定  員:70名
    申込締切日:2011年1月5日(水)
    対 象 者:ロボット教育に関心のある方々
    参加方法:下記のフォームからお申し込みください。
         http://www.mura-lab.info/kaken/2010/application.htm
    主  催:日本産業技術教育学会ロボコン委員会
         http://wwwsoc.nii.ac.jp/jste/
    共  催:NPO国際ロボフェスタ協会
         http://www.robofesta.org/
    問合せ先:信州大学大学院教育学研究科 村松研究室
         電話・FAX 026−238−4175
         http://www.mura-lab.info/joomla2/component/option,com_contact/Itemid,3/
  
    詳細はこちらをご覧ください。
    http://www.mura-lab.info/
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 紅白リンゴ ■
  
    今年の暦も残り一枚です。先月は、ほぼ月の半分、風邪に居座られ、ご
   はんの通りがままならず、リンゴ(煮)が主食になっていました。むいた
   リンゴをお鍋いっぱいにして、お砂糖とレモン汁とシナモンをほんの少し
   加えて、くたくたに煮ます。温かいままでも、冷やしても、こればかりは
   するする入ります。台所いっぱいに広がるリンゴの煮える甘酸っぱいにお
   いも、処方せんのひとつかもしれません。
    そんなリンゴ生活のさなか、「白いリンゴ」のニュースを耳にしました。
   青森の農業高校の女子生徒たちが開発し、地元の農家が手がけ、誕生した
   とのこと。東京の有名フルーツ店でお披露目され、まだ展示のみでしたが、
   紅白は贈答にうってつけと注目を集めていました。リンゴは袋をかけて日
   に当てずに育てると白くなります。白いと甘くないという先入観のメガネ
   を外し、袋をかけたままふつうなら日当たりをよくするために摘む葉を残
   すと、糖度は赤いリンゴをうわまわったそうです。
    「あったらいいな」という種が、若い柔軟な発想で実を結んだ頼もしい
   ニュース。白雪姫などと命名されたりするのでしょうか。店頭に並びはじ
   めるのが楽しみです。この白リンゴは煮たりせずにそのままいただいてみ
   たいと思います。
  
                        (企画広報室 丸岡弥生)
  
  
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