科学技術館メールマガジン バックナンバー |
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━ ━━ ━ ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第323号 ◆ ━ ━━ ━━ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ >>>2011/3/30発行 こんにちは。科学技術館です。 当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。 来週はじめは二十四節気の清明(せいめい)。北の丸公園ではモクレンや コブシ、サクラなど春の花が咲き始めています。 * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。 本号の配信数 9,478人。 ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ 今 号 の 目 次 ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ 【1】科学技術館最新情報 新着情報・・・4月以降の開館について 第11回「地球環境世界児童画コンテスト」 優秀作品展開催中 「今週のユニバース」 【2】科学技術館ラボラトリー 科学・技術よもやま話・・・私たちに「できること」 自然と友だち・・・ 「3月初めに皇居外周の道沿いに見られた草木の花々の中から」 【3】科学技術館おすすめ 科学の本の紹介・・・今月のテーマ 「マリー・キュリーに関する本と化学の本」 【4】科学技術館ニュース 他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館 ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【1】 ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 新着情報 ■ 4月以降の開館について ■ 4月1日(金)から、通常通り開館いたします。ただし、3階E室「ア トミックステーション ジオ・ラボ」のみ閉室いたします。 開 館 時 間 :9時30分〜16時50分(入館は16時まで) 4月の休館日:4月13日(水)、27日(水) 昨年末より科学技術館ホームページでご案内しております「休館日設定 のお知らせ」および「入館料改定のお知らせ」もご参照ください。 詳細は、以下のホームページをご覧ください。 http://www.jsf.or.jp/info/2011/12/post_333.php http://www.jsf.or.jp/info/2011/12/post_341.php http://www.jsf.or.jp/info/2012/01/post_375.php ■ 第11回「地球環境世界児童画コンテスト」優秀作品展開催中 ■ 展示作品:第11回作品70点 展示期間:4月15日(金)まで ※4月13日(水)は休館日です。 展示場所:4階G棟サイエンスギャラリー 詳細は、こちらをご覧ください。 http://www.jsf.or.jp/info/2011/03/post_376.php ■ 今週のユニバース ■ 4階シンラドームは確認のため休止しておりましたが、4月1日(金) より再開いたします。土曜日午後の科学ライブショー「ユニバース」では、 スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、 恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。 案内役:野本 知理さん(千葉大学) 科学ライブショーの詳細や今後の出演予定者については、 http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【2】 ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 科学・技術よもやま話 ■ 私たちに「できること」 ■ 3月11日、大震災が東日本を襲いました。被災された皆様に、心から のお悔やみとお見舞いを申し上げます。 震災による大変な被害の様子や、その後の大きな事故を見るにつけ、被 災地に向けて何もできない自分が恥ずかしく、申し訳なく、もどかしさで いっぱいになります。 私には、被害を予測できる知識もないし、救助する技術もありません。 私にできるのは、科学を伝えることだけ。自分の無力さを痛感しました。 でも、さまざまな報道を見て思いました。このような事態に対応するに は科学技術が不可欠だということを。数年前までは考えられなかった、地 震の発生を予測して通知するシステム、大きな事故の拡大を防ぐための活 動、被災された方々を救う重機や輸送機、生活物資を運ぶさまざまな車両、 これらは科学技術によって支えられています。また、大きな事故が起こっ た際、パニックを起こさず冷静に対応するにも科学の知識が必要です。 これから先、再びこのような災害が起こるかもしれません。それに対し て備えるために科学に触れて知識を増やすこと、よりよい防災を行うため の技術の開発が必要です。それを担うのは、若い世代や子どもたちではな いでしょうか。彼らに対して科学への門を開き、興味を持ってもらう活動 を行い続けることが私たちに「できること」、そう信じています。 日常の生活に戻るにはまだまだ長い時間がかかるかもしれません。次代 を担う皆さん、街が落ち着き、日常が戻ったら、ぜひ科学技術館にお越し ください。皆で科学にふれましょう、知りましょう、感じましょう。その 先に、科学を通じたもっと良い未来がきっと待っています。 執筆者:すずきまどか 科学技術館事業部 「科学・技術よもやま話」のバックナンバー http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html ◆ 自然と友だち ■ 3月初めに皇居外周の道沿いに見られた草木の花々の中から ■ 2年間ほど皇居の東御苑内に見られた月々の草木を御紹介して参りまし たが、3月からは場所を移して、皇居を取り巻いている外周のお堀沿いの 道々に見られる草木を追ってみたいと思っています。 春の先駆けとして見られるマンサクやサクラの仲間が、寒さの残ってい る空気を破るように咲き始めていました。草では、地面にくっつくように して、コハコベやオオイヌノフグリが小さなかわいらしい花をつけて静か に春の訪れを告げてくれていました。この寒さをものともせず、立ちあが って存在を示しているノゲシも見られました。 早春に見られた草木の花々の中からその一部を御紹介します。 「3月初めに皇居外周の道沿いに見られた草木の花々の中から」の写真 http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/sss21 執筆者:永井昭三 サイエンス友の会 講師 「自然と友だち」のバックナンバー http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/t_index.html ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然〜」好評発売中! 郵送をご希望の方は、こちらから http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【3】 ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 科学の本の紹介 今月は「世界化学年」に合わせて、マリー・キュリーに関する本と、化 学の本をご紹介しています。今週は元素を紹介する本を取りあげます。 ■ 『世界で一番美しい元素図鑑』 ■ セオドア・グレイ著/ ニック・マン写真/ 若林文高監修/ 武井摩利訳/創元社/2010年11月/3,800円(税抜) 「世界で一番美しい」というタイトルにたがわず、その美しさに目を見 張る元素の図鑑です。大判の黒地のページにカラフルな写真の数々は、ゴ ージャスで、思わずため息が出ます。化学や元素が苦手な人も、一度ペー ジをめくれば、この本の虜(とりこ)になるでしょう。 118の元素が原子番号に沿ってひとつずつ紹介されています。100 パーセント純粋な状態の結晶、日用品や身の回りのものなど、元素のさま ざまな姿を写真で見せてくれます。また、気体・液体・固体になる温度が 目盛でページの右端に書かれているので、そこだけざっと他の元素とくら べることもできます。性質や発見のエピソードなども簡潔にまとめて紹介 されています。たとえば、キュリー夫人がノーベル化学賞をとったラジウ ムについては、かつて夜光塗料に使われていて、その労働者の健康被害に かかわる訴訟が、労働訴訟の記念碑的な役割を持っていること、ポロニウ ムについても、ロシアの元KGB職員の暗殺に使われたこと、キュリウム は、なぜその名をキュリー夫妻にちなんでいるのかなど、社会的な視点か らも紹介されています。紹介文の最後は、次の元素につながる話で締めく くられているので、つい次のページも読みたくなります。 図書館でも、常に借りられているほど人気のある本です。少し値が張り ますが、ふんだんに使われているカラー写真の量と美しさに納得がいきま す。漢字にルビはふってありませんが、親子で共に楽しむには最適でしょ う。手元においておきたい1冊です。 執筆者:坂口美佳子 科学読物研究会 この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。 http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/2suugaku/utukusiigenso/utukusiigenso.html 科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/ 「科学の本の紹介」のバックナンバー http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 【4】 ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆ 他館の紹介 東北地方太平洋沖地震の影響で、開館日および開館時間などが変更され ている場合もありますので、各館のホームページなどでご確認ください。 ■ 所沢航空発祥記念館 ■ ☆公開講座「100年前の所沢飛行場 〜最初に飛んだ飛行機・気球と飛行船〜」のお知らせ 100年前に所沢飛行場で使用された、アンリ・ファルマン、ブレリオ、 ハンス・グラーデ、ライトの各機体について日本へもたらされた経緯や使 用された状況、機体の特徴などのほか、その後の国産最初の軍用機・会式 一号機開発に与えた影響などを紹介します。また気球と飛行船についても 紹介します。 日 時:4月17日(日)13時〜15時 場 所:1階研修室 参 加 費:無料 定 員:60名 講 師:田中昭重氏(航空史研究家) 参加方法:往復はがき、もしくはウェブでお申し込みください。 申込締切:4月8日(金) 往復はがきの場合、当日必着 詳細は、以下のホームページをご覧ください。 http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1&orderby=dateD ■ 船の科学館 ■ ☆「親子で学ぶ 海と船の博士塾」のご案内 プロセーラー西村一宏氏による講演会です。だれもが一度は疑問に思っ た船や海の環境に関する素朴な質問に答えるかたちで6回にわたり講演し ます。 今回は、最終回として「セール(帆)で風をつかまえる」のお話です。 開催日時:4月17日(日)13時〜14時 場 所:羊蹄丸 アドミラルホール 参 加 費:無料(入館券は必要です) 定 員:先着100名 対 象:小学4年生以上の子どもとその親 講 師:西村一宏氏 詳細はこちらをご覧ください。 http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=688 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 担 当 者 よ り ★ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ 清浄明潔(しょうじょうめいけつ) ■ 東北地方太平洋沖地震にて被災された皆様に心からお見舞い申しあげま す。皆様のご健康と一日も早い復興を心よりお祈り申しあげます。 春の季語には陽炎や朧(おぼろ)、蜃気楼(しんきろう)、春の闇など はっきりしないもやもやした感じの言葉がある一方で、春一番や春雷、春 塵などちょっと荒々しい感じの言葉もあります。春は、寒い冬から、雪解 けのように徐々に、しかもはっきりと形を変えながら変わっていくそんな 季節なのでしょう。 江戸時代に出版された二十四節気など暦についての解説書「暦便覧」に は『万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也』と記されてい ます。草木など色々なものが清らかでけがれなく生き生きしていれば、草 木が何の種類か明らかになってくる頃とされています。何もない枯れたよ うに見える枝から、新芽が顔を出し、小さな蕾(つぼみ)が開花しだす、 二十四節気の一つ「清明」の頃の情景で、「清明」はこの「清浄明潔」を 略したものです。 春は何もないようなところから、新たな命のエネルギーが満ちあふれて くる季節です。そんなエネルギーを感じると、ちょっと幸せになった気が します。 (企画広報室 高原章仁) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 最後までお読みいただきありがとうございました。 皆様のご来館をお待ちしております。 ※科学技術館メールマガジンに関するお問い合わせやご意見、ご感想は こちらのURLからお願いします。 http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/ 科学技術館ホームページ>>> http://www.jsf.or.jp −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 科学技術館のイベント情報などをタイムリーにお届けする、科学技術館 ケータイメルマガの登録はこちらから。 http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/m/mm.htm −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム ページからお願いします。 https://www3.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ ┘ ┘ ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係 ┘ ┘ 〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号 ┘ ┘ ┘ ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転 ┘ ┘ 載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の ┘ ┘ 記事」と注釈をいれてください。 ┘ ┘ なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画 ┘ ┘ 像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の ┘ ┘ 許可なく使用・転載することはできません。 ┘ ┘ ┘ ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ |
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