科学技術館メールマガジン バックナンバー


  
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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第329号 ◆  ━
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                             >>>2011/5/18発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   今日は国際博物館の日。今年のテーマは「博物館と記憶」。人々の記憶を
   保存し伝える役割を持つ博物館を活用していろいろなことを感じてみよう。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 9,565人。
  
  
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   【1】科学技術館最新情報
       新着情報・・・「サマー・サイエンスキャンプ2011」
                              参加者募集中
              「今週のユニバース」
  
   【2】科学技術館ラボラトリー
       科学・技術よもやま話・・・「節電効果?春の星空の楽しみ」
       自然と友だち・・・
        「5月初めに皇居外周の道沿いに見られた草木の花々の中から」
  
   【3】科学技術館おすすめ
       科学の本の紹介・・・今月のテーマ「森林」
  
   【4】科学技術館ニュース
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
    ※5月の休館日は11日(水)、18日(水)、25日(水)です。
  
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  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 高校生のための先進的科学技術体験合宿プログラム
         「サマー・サイエンスキャンプ2011」参加者募集中 ■
  
    サマー・サイエンスキャンプ2011は先進的な研究テーマに取り組ん
   でいる日本各地の大学・公的研究機関・民間企業・NPO等(54会場)
   で、夏休み期間中に本格的な実験・実習が受けられる、高校生のための科
   学技術体験合宿プログラムです。
    これまでの2泊3日のプログラムに加え、今年度より3泊4日以上の探
   究・深化型プログラム「サイエンスキャンプDX(ディー・エックス)」
   も始まり、さらに充実した内容で開催いたします。
    高校生のみなさん、興味のあるプログラムに応募ください。
  
    開 催 日:7月25日(月)〜8月28日(日)の期間中の
         2泊3日〜5泊6日
    会  場:大学、公的研究機関、民間企業、NPO等 (54会場)
    定  員:受け入れ会場ごとに8〜40名 (合計864名)
         ※前年度平均応募倍率2.5倍
    参 加 費:無料(自宅と会場間の往復交通費は自己負担。宿舎・食事は
            用意します)
    応募締切:6月14日(火)郵送必着
  
    応募方法など、詳しくは、こちらをご覧ください。
    サイエンスキャンプ本部事務局ホームページ
    http://ppd.jsf.or.jp/camp/
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    「ゲストコーナー」では、「ガラスの知らないはなし」としてお話しい
   ただく予定です。
  
    案内役:片岡 龍峰さん(東京工業大学)
    ゲスト:土屋 博之さん(旭硝子)
  
    科学ライブショーの詳細や今後の出演予定者については、
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 節電効果?春の星空の楽しみ ■
  
    ゴールデンウィークを過ぎて、5月も半ば。日の入りの時刻も遅くなり、
   退社時刻にはまだ空が明るいので、駅に行く道すがら、星を眺めながら公
   園内を歩く楽しみもしばらくお休みです。
    さて、春といえば「北斗七星」、「春の大曲線」など、東京でも星を結
   んでいくつかの星座を見つけることができます(東京でも節電効果のため
   か、例年より夜空が暗く感じられるので、空を見上げて星見を楽しむ人が
   増えたとか・・・)。夜8時頃、北の空に高く上がった「北斗七星」は、
   「おおぐま座」の一部でお尻としっぽにあたります。今度は、ひしゃくの
   柄にあたる星を柄の曲りに沿って伸ばしていくと、頭の真上近くにオレン
   ジ色の「アルクトゥールス」が見つかります。「うしかい座」の1等星で
   す。さらに南の空まで伸ばしてみると・・・、真珠色に輝く美しい「スピ
   カ」が見つかります???あらら、南の空には同じくらいの明るさの星が
   2つ。さて、どっちがスピカ?
    「スピカ」は「おとめ座」の1等星ですが、そのおとめ座の中に今年は
   「土星」が見えています。4月5日に衝(地球から見て、土星がちょうど
   太陽と反対側にくること)を迎え、一晩中土星を楽しむことができる条件
   となりました。5月半ばに見られる土星は、スピカとほぼ同じ明るさ(等
   級)のため、はじめて星を探す人には、どちらがスピカか判断するのに少
   し困るかもしれませんね。南の空で、少し離れて並んで見えるスピカと土
   星は、西側に見えるのが土星です。
    土星は地球と同じ惑星のなかまで、望遠鏡で見ると輪や本体の縞模様な
   どを観察することができます。最初に土星を望遠鏡で観察したのはガリレ
   オでした。ガリレオは自作の望遠鏡で、太陽系の多くの天体を観察してい
   ます。木星の4つの月に「ガリレオ衛星」という呼び名がついていること
   は、皆さんもご存じのことでしょう。ガリレオは土星を観察した時、土星
   がほかの惑星とちがっていることをノートに書き記しています。スケッチ
   と一緒に「土星には、いつも隣にくっついている仲間がいる」、「土星に
   は耳がある」というコメントを残しています。ガリレオは、それが「輪で
   ある」ということまでは言及していません。ガリレオが「耳」と記録した
   ものが土星の輪であると最初に発表したのは、オランダの物理学者のホイ
   エンスです。ホイエンスは、自らの観測をもとに『Systema
   Saturnium』(1659年出版)で、土星の輪の形状や、輪の見
   え方(傾き)が太陽と地球と土星との位置関係で変化することを、図に表
   して説明しています。土星の公転周期は約30年であることから、地球か
   ら見る土星の輪は、輪の北側の面を15年、南側の面を15年見ることが
   できます。その間に土星の輪が大きく開いて見えたり、細く見えたりしま
   す。
    今年の土星は、輪の傾き方がいかにも「土星」らしいので、美しい土星
   の姿を見ることができると思います。小型の望遠鏡でも土星の輪の存在は
   わかりますので、ぜひ自分の目で土星を観察してみましょう。ちなみに今
   シーズンは、土星本体の縞模様にも、白い明るい模様が現れるなど変化が
   おきています。
  
    執筆者:木村 かおる 科学技術館事業部
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  ◆ 自然と友だち
  
   ■ 5月初めに皇居外周の道沿いに見られた草木の花々の中から ■
  
    サクラが終わり、ツツジの美しい季節を迎えております。皇居の外周に
   はオオムラサキやキリシマなどのツツジ科の赤・桃・白の花が目立ち、と
   ころどころにシャリンバイの花やドウダンツツジの白い花も緑の葉の間か
   ら顔をのぞかせていました。
    お堀の道沿いには、4月に取りあげました黄色いセイヨウカラシナやセ
   イヨウノダイコンの白・紫の花が一面に見られる中に、カモガヤ・カラス
   ムギ・ハルガヤ・ネズミムギなどのイネ科の草の穂が目を引きました。5
   月初めに見られた草木の花々の中から、その一部をご紹介いたします。
  
    「5月初めに皇居外周の道沿いに見られた草木の花々の中から」の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/sss23
  
    執筆者:永井昭三 サイエンス友の会 講師
  
    「自然と友だち」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/t_index.html
  
    ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然〜」好評発売中!
    郵送をご希望の方は、こちらから
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm
  
  
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  【3】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    今年は国連がきめた国際森林年です。森林の持続可能な経営、保全、開
   発についてみんなで考え、行動をはじめる年です。今月は、この森林に関
   する本をご紹介しています。2週目は、森が持つ力を伝える本です。
  
   ■ 『森へ』(たくさんのふしぎ傑作集) ■
     星野道夫 文・写真/福音館書店/1996年9月/
     1,300円(税抜)
  
    ページを開くと、深い緑の森の木々がいっぱいに広がっています。一直
   線に並んだ太い木々の根元には、半ば朽ち果てた倒木が苔生(こけむ)し
   ています。その倒木の栄養を受け継いで、何本ものトウヒが一列に並んで
   育ち、巨木に成長したのです。いったいどのくらいの年月が流れたのでし
   ょう。
    どのページの写真も、南アラスカからカナダの原生林の豊かさ、静けさ、
   懐の深さを力強く伝えてくれます。川面をうめつくすサケの黒い影、水し
   ぶきをあげてサケに食らいつくクロクマ、産卵を終えて死んだサケ、クマ
   のフンに、まるで小さなカサをいくつも広げたように生えている繊細な白
   いキノコ、うずくまるオジロジカの子ども、迫力満点のクジラ、それぞれ
   の命がつながりあって、大きな原生林を形づくり、その恵みを分けあって
   いるということがわかります。小学生から大人まで、一緒に楽しめる本で
   す。
    写真家の星野さんは、クマを愛し、ロシアのカムチャッカ半島でヒグマ
   に襲われ亡くなりました。星野さんの思いを継いで、星野さんの写真(作
   品全30点。この本で使われている写真が含まれているかどうかは不明で
   す。)は、日本全国の小・中・高等学校を対象に、無料で貸し出されても
   います。
    星野さんの写真が力強く伝える森のすばらしさ、自然の雄々しさを、ま
   ず、この本で満喫してください。
  
    執筆者:坂口美佳子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/10kankyou/morie/morie.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
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  【4】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
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  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆ぶんぶんゴマを作ろう!
  
    毎月第三土曜日は工作ひろばです。今月は、ぶんぶんゴマをつくって遊
   びましょう。
  
    日 時:5月21日(土)13時30分〜16時
    場 所:展示館1階(窓側)
    参加費:無料(入館料は必要です)
  
    詳細はこちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum2/viewcat.php?cid=1
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆『飾り毛布』製作実演のお知らせ
  
    青函連絡船の寝台室のベッドを飾った美しい飾り毛布の数々。まるで折
   り紙のような、製作の妙技を実演します。
  
    日  時:5月28日(土)15時〜
    開催場所:羊蹄丸エントランスロビー
    参 加 費:無料
  
    詳細はこちらをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/announce/?p=124
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ セレンディップの王子は、さかなクンと中坊先生 ■
  
    皆さんは、セレンディピティ(serendipity)という言葉を
   耳にされたことがあるでしょう。最近、科学技術上の発見・発明に関して、
   ちょくちょく活字になっています。辞書によれば、英国人のホレス・ウォ
   ルポール(Horace Walpole)が1754年に造った単語だ
   そうです。彼の言うことには、「かつて私は『セレンディップの3人の王
   子』というペルシャの童話を読んだことがあるのですが、そのお話におい
   て、王子たちは旅の途中、いつも意外な出来事と遭遇し、彼らの聡明さに
   よって、彼らがもともと探していなかった何かを発見するのです。例えば、
   王子の一人は、自分が進んでいる道を少し前に片目のロバが歩いていたこ
   とを発見します。何故分かったかというと、道の左側の草だけが食べられ
   ていたためなのです。」とあります(注1)。セレンディップとは、今の
   スリランカ、昔のセイロンを指しています。
    この言葉のポイントは、「発見」には、幸運(fortune)だけで
   はなく聡明さ(sagacity)も必要で、その両方が備わって見つか
   るものだ、というところにあります。すなわち、「偶然から幸運を見つけ
   出す能力」をセレンディピティといいます。日本の童謡「まちぼうけ」の
   寓意と同じことなんですね。
    さて、科学技術映像祭は、当財団、映像文化製作者連盟、つくば科学万
   博記念財団の共催によって、科学技術に関する優れた映像コンテンツを募
   集、表彰する行事です。今年は第52回目を数えましたが、そのトップ、
   内閣総理大臣賞には、毎日放送が企画した「クニマスは生きていた!〜
   “奇跡の魚”はいかにして発見されたのか?〜」が輝きました。(注2)
    このクニマスの絶滅から(再)発見までの経緯については、昨年12月
   に行われた天皇陛下の記者会見でのお話が、簡潔にして要を得ているので、
   引用させていただくことにします(注3)。
    「この生物多様性年も終わりに近い頃、日本の淡水魚が1種増えました。
   それは、最近新聞などでも報じられたクニマスのことです。クニマスは田
   沢湖にだけ生息していましたが、昭和の10年代、田沢湖の水を発電に利
   用するとき、水量を多くするため、酸性の強い川の水を田沢湖に流入させ
   たため、絶滅してしまいました。ところがこのクニマスの卵がそれ以前に
   山梨県の西湖に移植されており、そこで繁殖して、今日まで生き延びてい
   たことが今年に入り確認されたのです。本当に奇跡の魚(うお)と言って
   もよいように思います。クニマスについては、私には12歳の時の思い出
   があります。この年に、私は、大島正満博士の著書「少年科学物語」の中
   に、田沢湖のクニマスは酸性の水の流入により、やがて絶滅するであろう
   ということが書かれてあるのを読みました。そしてそのことは私の心に深
   く残るものでした。それから65年、クニマス生存の朗報に接したわけで
   す。このクニマス発見に大きく貢献され、近くクニマスについての論文を
   発表される京都大学中坊教授の業績に深く敬意を表するとともに、この度
   のクニマス発見に東京海洋大学客員准教授さかなクン始め多くの人々が関
   わり、協力したことをうれしく思います。クニマスの今後については、こ
   れまで西湖漁業協同組合が西湖を管理して、クニマスが今日まで守られて
   きたことを考えると、現在の状況のままクニマスを見守り続けていくこと
   が望ましいように思われます。その一方、クニマスが今後絶滅することが
   ないよう危険分散を図ることは是非必要です。」
    京都大学総合博物館には、大正年間に田沢湖で採取された「クニマス」
   の標本があります。長期にホルマリン漬けの状態で、色が抜けていました
   (注4)。魚類学の中坊徹次先生は、田沢湖でクニマスが生きていた70
   年前を知る秋田県仙北市田沢湖の古老に聴いて、生きたクニマスの姿を絵
   に残しておく「体色復元プロジェクト」を企画し、魚のイラストで知られ
   る「さかなクン」に依頼したのです。「さかなクン」は、びん詰めの標本
   だけでは正確な絵が書けないことから、中坊先生のアドバイスにより、参
   考資料とするために、富士五湖のひとつ、西湖の漁協から氷漬けになった
   近縁種の「ヒメマス」を送ってもらいます。送られてきたのが地元では
   「クロマス」と呼ばれる黒いヒメマスでした。これが幸運でした(注5)。
   一般のイラストレーターならがっかりするか怒るところかもしれませんが、
   「さかなクン」は、その「クロマス」を中坊研究室に持ち込みます。これ
   が「聡明さ」でしょうか。春先なのに、卵を持っていたり、尾びれが擦り
   切れたのがいたのです。「なんや、これ!」。
    もともとは地味な番組を制作するはずだったこの取材は、この瞬間から、
   「幸運」と「聡明さ」に助けられて、生物、環境保護の世界にビッグ・ニ
   ュースをもたらすことになります。
    この続きは、5月28日(土)の午後、NHK教育テレビで放送される、
   この番組でぜひ確認してください。
  
                        (企画広報室 吉田 浄)
  
    注1.ウィキペディア「セレンディピティ」による。なお、この説明に
       は、科学技術のセレンディピティの事例が紹介されています。
      (http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%94%E3%83%86%E3%82%A3)
    注2.当財団広報誌JSF Today120号特集ページもぜひご覧
       ください。
       http://www2.jsf.or.jp/00_info/public.html
    注3.朝日新聞「天皇陛下「クニマス発見、本当に奇跡の魚」
       2010年12月22日
      (http://www.asahi.com/special/plus/TKY201012220499.html)
    注4.京都大学のホームページを見てください。中坊先生の解説があり
       ます。
      (http://www.museum.kyoto-u.ac.jp/modules/special/content0019.html)
       ウィキペディア「クニマス」には、標本写真があります。
      (http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%8B%E3%83%9E%E3%82%B9)
    注5.西湖の漁協から、クロマスではなく、普通のヒメマスが送られて
       いたとすると、このセレンディピティは存在しませんでした。因
       みに、西湖では、クロマスは白身が柔らかすぎて美味しくないと
       されています。一方、70年前には、田沢湖では「一匹、米一升」
       で交換されるほど高級魚として珍重されていました。当時、山中
       の蛋白源としては貴重だったのでしょうか。「米一升」を価格に
       直すと、スーパーで売っているお米には、銘柄・産地により相当
       の価格差がありますが、仮に10kg=4,000円とすると、
       1升(量)は約1,500g(重さ)ですから、クニマス1匹
       (成魚体長30cm)は600円見当です。
  
  
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