科学技術館メールマガジン バックナンバー


  
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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第330号 ◆  ━
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                             >>>2011/5/25発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   清水門の近くで、ふわふわとした白い綿毛のようなものが飛んでいるのを
   見かけるようになりました。柳の種子で柳絮(りゅうじょ)です。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 9,574人。
  
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ 今 号 の 目 次 ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  
   【1】科学技術館最新情報
       新着情報・・・「映像&音楽&ロボットの融合による宇宙の旅」
              「東日本大震災義援金払い込み」のご報告
              「今週のユニバース」
  
   【2】科学技術館ラボラトリー
       科学・技術よもやま話・・・「曲がった話」
       自然と友だち・・・「風薫る新緑の候」
  
   【3】科学技術館おすすめ
       科学の本の紹介・・・今月のテーマ「森林」
  
   【4】科学技術館ニュース
       お知らせ・・・「サマー・サイエンスキャンプ2011」
                              参加者募集中
              「節電意識度アンケート結果」のご報告
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
    ※6月の休館日は1日(水)、8日(水)、15日(水)、
     22日(水)、29日(水)です。
  
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  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 映像&音楽&ロボットの融合による宇宙の旅 ■
  
    凸版印刷、ヤマハ、筑波大学が共同で研究を進めてきた新しいデジタル
   ミュージアムの公開実験をおこないます。映像、音楽、ロボットの融合に
   よる宇宙の旅をお楽しみください。
  
    開催日時:5月28日(土)11時〜16時
    開催場所:4階I室宇宙のひろば
    参 加 費:無料(入館料は必要です)
  
    詳細はこちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2011/05/post_395.php
  
   ■ 東日本大震災義援金払い込みのご報告 ■
  
    当館では、3月11日(金)の地震発生後、5月12日(木)までのあ
   いだ、「東北地方太平洋沖地震義援金箱」を1階チケット売り場に設置し、
   皆様より総額59,614円をお預かりいたしました。この義援金は、5
   月16日(月)に「科学技術館」名で日本赤十字社を通じて寄付いたしま
   したのでご報告いたします。ご協力ありがとうございました。
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    「ゲストコーナー」では、「太陽光で進む宇宙ヨット『IKAROS
   (イカロス)』―打ち上げ1周年―」としてお話しいただく予定です。
  
    案内役:矢治 健太郎さん(立教大学)
    ゲスト:相馬 央令子さん(宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所)
  
    科学ライブショーの詳細や今後の出演予定者については、
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 曲がった話 ■
  
    4月から埼玉県所沢市にある県立所沢航空発祥記念館で新しくワークシ
   ョップが始まりました。「飛ぶ」ことに関係したメニューを実施していま
   すが、その中で紙飛行機をつくって飛ばすものがあります。たかが紙飛行
   機と思われるかもしれませんが、これをまっすぐに飛ばすのがなかなか難
   しいのです。紙飛行機を左右バランスよくつくればまっすぐに飛びそうな
   のですが・・・。
    ところで、飛行機をはじめとしたいろいろな乗りものはどのようにして
   方向を変えているのでしょうか。
    飛行機は左右の翼に働く揚力を変化させ方向を変えています。進みたい
   側にある翼の揚力を小さくします。極端な言い方をすると、そちらの方向
   に落下を始めるわけです。しかし同時に上昇する力も加えることで方向転
   換を実現しています。離陸直後や着陸直前に左右に大きく傾いていること
   があるのですが、その状態がまさに方向を変えている状態です。垂直尾翼
   に方向舵があるのでは?と思いますが、意外なことに方向舵は機体の進行
   方向を安定させるのに使われています。
    スクリューをもつ多くの船ではまさにこの方向舵にあたる舵を使って方
   向転換を行っています。舵にかかる力は飛行機の翼と同じ作用で考えるこ
   とができます。舵を大きく切れば、もっと大きく船が方向転換できそうな
   のですが、大きくしすぎると飛行機の失速と同様に舵の効きが鈍くなるそ
   うです。
    一方、陸上の乗りものはどうでしょうか。自動車、オートバイを考えて
   みましょう。自動車はハンドルを回す方向に曲がります。左右のタイヤは
   常に道路に接触したままです。ここで1つの問題が生まれます。曲がる側
   と反対側のタイヤの移動する距離が変わってくるのです。自由に動くタイ
   ヤであれば問題ないのですが、エンジンとつながっているタイヤの場合に
   は左右のバランスが崩れます。これを解消するため自動車には差動装置が
   搭載されています。
    同じくタイヤで道路を走るオードバイはどうでしょうか。オートバイに
   もハンドルがありますので、ハンドルを動かす方向に曲がるわけですが、
   スムーズに曲がるためにタイヤの形状に工夫がされています。自動車のタ
   イヤが道路に平らに接触するのに対して、オートバイのタイヤは丸みを帯
   びた形で接触しています。つまり、曲がりたい方向に傾けることによって
   タイヤの大きさがわずかに小さくなり進みやすくなるという具合です。オ
   ートバイのレースを見ると倒れんばかりに車体を倒してカーブを曲がって
   います。
    どんなに乗りものの性能がよくなっても必ず限界が存在します。その限
   界は乗りものだけでなく周囲の環境にも影響されます。そして限界を超え
   るような操作をすると事故につながりかねません。快適で便利な乗りもの
   として使いこなしたいものですね。
  
    執筆者:加藤智之 (株)ミュージアムクルー
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  ◆ 自然と友だち
  
   ■ 風薫る新緑の候 ■
  
    気温も15〜20℃くらい、木々の芽の新緑は美しく映え、吹く風も心
   地よくまさに自然の息吹を感じる頃となりました。
    東京近郊の里山での発見や、さらには信州安曇野での珍しい生きものた
   ちとの出会いなどをお知らせしたいと思います。
  
    「風薫る新緑の候」の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/ss84
  
    執筆者:松田邦雄 サイエンス友の会 講師
  
    「自然と友だち」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/t_index.html
  
    ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然〜」好評発売中!
    郵送をご希望の方は、こちらから
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm
  
  
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  【3】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    今年は国連がきめた国際森林年です。熱帯雨林の保護は、国際森林年の
   柱の1つです。今週は、この熱帯雨林についての本をご紹介します。
  
   ■ 『ジャングル』(絵本図鑑シリーズ) ■
     松岡達英作/岩崎書店/1993年10月/1,400円(税抜)
  
    ジャングル…木々がうっそうと茂り、鳥たちが飛び交う、きっとそんな
   ところだろうとは思いながらも日本とはかけ離れていて具体的には想像も
   つきません。松岡達英さんの『ジャングル』を手に取ったのは、そんな時
   でした。著者は実際にコスタリカの山の中の雲霧林(うんむりん)や海辺
   のジャングルに行って、そこで出会った植物や生きものたちをていねいに
   描きとり、解説してくれます。
    見開き2ページに大きく描かれた一本の木。この木は何の木なのだろう。
   幹は何十種類もの植物に覆われています。色とりどりのラン、日本では観
   葉植物として知られている蔓(つる)性の植物たち、ヤドリギなど。なん
   と、シロアリの巣までくっついていて、元の木は一体どれなのかわからな
   いほどです。雲霧林と呼ばれる、いつも霧が出ていて空気にたっぷり水分
   がふくまれている地域だからこそ見られる、植物の姿なのだそうです。
    鳥も虫も動物たちも、どれも実に生き生きとしています。それは、生き
   ものたちがそれぞれの役割を果たしながら密接に絡み合って生きている、
   調和のとれた世界だからです。ところが、今こうしたジャングルがものす
   ごいスピードで切られ、消えていってしまっています。実は私はどうして
   もこの素晴らしい生きものたちと出会いたくなり、絵本の舞台のコスタリ
   カに行ったのですが、すでに幾種類かのカエルがいなくなっていました。
    ジャングルにはまだまだ知らない不思議がいっぱいあります。宝の箱の
   ようなこのジャングルにいつまでもそのままで残って欲しい、本を見なが
   ら、著者の願いがそのまま自分の願いとなっていきました。
  
    執筆者:小川真理子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/5seibutsu/jungle/jungle.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
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  【4】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
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  ◆ お知らせ
  
   ■ 高校生のための先進的科学技術体験合宿プログラム
         「サマー・サイエンスキャンプ2011」参加者募集中 ■
  
    サマー・サイエンスキャンプ2011は先進的な研究テーマに取り組ん
   でいる日本各地の大学・公的研究機関・民間企業・NPO等(54会場)
   で、夏休み期間中に本格的な実験・実習が受けられる、高校生のための科
   学技術体験合宿プログラムです。
    これまでの2泊3日のプログラムに加え、今年度より3泊4日以上の探
   究・深化型プログラム「サイエンスキャンプDX(ディー・エックス)」
   も始まり、さらに充実した内容で開催いたします。
    高校生のみなさん、興味のあるプログラムに応募ください。
  
    開 催 日:7月25日(月)〜8月28日(日)の期間中の
         2泊3日〜5泊6日
    会  場:大学、公的研究機関、民間企業、NPO等 (54会場)
    定  員:受け入れ会場ごとに8〜40名 (合計864名)
         ※前年度平均応募倍率2.5倍
    参 加 費:無料(自宅と会場間の往復交通費は自己負担。宿舎・食事は
            用意します)
    応募締切:6月14日(火)郵送必着
  
    応募方法など、詳しくは、こちらをご覧ください。
    サイエンスキャンプ本部事務局ホームページ
    http://ppd.jsf.or.jp/camp/
  
   ■ 節電意識度アンケート結果のご報告 ■
  
    当館では、4月29日(金・祝)〜5月8日(日)の期間に、3階C室
   「DENKI FACTORY」前におきまして、ご来館の方に節電に対
   する意識度のアンケートを行い、1,000名様にご回答いただきました。
    ご協力くださいました皆様、ありがとうございました。
  
    詳細はこちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2011/05/post_392.php
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆チャリティー所沢航空ワンコイン寄席
  
    震災のため延期となっていました航空寄席が帰ってきました。
   金也師匠・遊喜師匠の本格落語をお楽しみください。
  
    日 時:6月12日(日)13時〜15時30分
        中入り時間(14時10分〜)にサイン会を実施します。
    場 所:展示館内
    出 演:三遊亭金也、三遊亭遊喜、春風亭吉好
    料 金:大人500円(入館料のみで入場可能です)
        (未就学児のご入場はできません)
  
    ※)当日会場内にて、金也・遊喜師匠のサイン入り記念館オリジナルポ
      ストカードを販売いたします(1枚:100円、16枚セット:
      500円)。売上金は全額、震災復興支援金として、寄付させてい
      ただきます。
  
    詳細はこちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum2/viewcat.php?cid=1
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆「セーリングカヌー操船体験教室」開催のお知らせ
  
    風の力だけで進むヨット型カヌーの操船体験教室です。各艇にはインス
   トラクターが同乗するので、初めての方でも楽しく体験することができま
   す。みなさんの参加をお待ちしています。
  
    日  時:6月5日(日)
         13時〜16時(受付は12時45分〜15時30分)
    開催場所:体験教室プール
    参 加 費:無料(入館券の提示が必要です)
  
    ※)天候、その他事情により中止させていただく場合がございます。
  
    詳細はこちらをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=725
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ こつこつと・・・ ■
  
    ゴールデンウィークに衣類を冬物から夏物へ衣替えして、その次の休日
   には、暖房機を倉庫へ片づけて扇風機を出しました。先週帰り道に100
   円ショップで好みの金魚柄扇子を見つけて購入し、つい最近の休日は、夏
   掛け用のタオルケットを洗濯しました。
    本当に暑くなる前にと夏の暑さ対策をあれこれ考えている方が、今年は
   多いのではないでしょうか。次の休日は、網戸とエアコンの掃除でもしよ
   うかな・・・少しずつですが節電協力です。
    あ、そういえば梅雨の対策を忘れてる・・・。
  
                        (企画広報室 小林みか)
  
  
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     最後までお読みいただきありがとうございました。
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  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
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  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
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