科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第348号 ◆  ━
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                             >>>2011/9/28発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   明日9月29日は「くっつく」の語呂合わせから、接着の日となったそう
   です。中にはくっつきやすくはがしやすい付箋もありますね。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 9,759人。
  
  
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   【1】科学技術館最新情報
       新着情報・・・実験教室「水のろ過と地球環境を考える」
              「今週のユニバース」
  
   【2】科学技術館ラボラトリー
       科学・技術よもやま話・・・「具留多味酸」
       科学技術“感”をきたえよう!
  
   【3】科学技術館おすすめ
       科学の本の紹介・・・今月のテーマ「ウンチ」
  
   【4】科学技術館ニュース
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
    ※10月の休館日は毎週水曜日です。
  
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  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 実験教室「水のろ過と地球環境を考える」開催のご案内 ■
  
    東レ株式会社の協力を得て、実験教室「水のろ過と地球環境を考える」
   を開催いたします。
    この教室は小学校5年生の理科の単元「もののとけ方」の発展授業とし
   て東京、大阪の小学校で実施されているプログラムです。色水を東レの中
   空糸膜(UF膜)でろ過する実験を通じて、「ものがとける」ことや「粒
   子の存在」について理解を深めます。
    また、近い将来、世界の3分の2の人々が水不足に陥ると言われている
   水資源の問題と解決の方法について一緒に考えてみましょう。
    参加ご希望の方は以下内容によりご応募ください。
  
    開催日時:10月23日(日)13時30分〜15時
    受付時間:13時15分〜
    場  所:4階I室実験スタジアム
    参 加 費:無料(入館料は必要です)
    参加対象:小学校4年生以上
    応募定員:30名
    応募方法:往復はがき(※)にてご応募ください
    応募締切:10月13日(木)*当日必着
  
    ※応募方法や詳細については、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2011/10/post_435.php
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    「ゲストコーナー」では、「踊るブラックホールの大気〜ブラックホー
   ルのポリリズムの発見!〜」として、つい先日発表されたばかりのブラッ
   クホールに関するご研究についてお話しいただく予定です。
  
    案内役:矢治 健太郎さん(立教大学)
    ゲスト:加藤 成晃さん(自然科学研究機構 国立天文台)
  
    科学ライブショーの詳細や今後の出演予定者については、
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 具留多味酸 ■
  
    タイトルの「具留多味酸」は「グルタミン酸」と読みます。でもただ漢
   字をあてたのではありません。今から100年とすこし前、1908(明
   治41)年に当時東京帝国大学の教授であった池田菊苗博士が、世界で初
   めて昆布から「ダシ」の主な成分である「グルタミン酸」を分離・抽出す
   ることに成功しました。そのときに池田博士が使った表記が「具留多味酸」
   でした。博士はこの味を第5の基本味として「うま味」と呼びました。
    「味覚」には「基本味」とされる味があります。古くから知られていた
   ものとして、「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」があり、これらはどれも
   他の味を混ぜたりすることではつくり出すことのできない基本となる味と
   いわれています。
    池田博士は、「うまい!」と感じる味は、それまで知られていた4つの
   基本味とは別のものであると確信して研究を続け、第5の基本味「うま味」
   を発見し、それは昆布の「ダシ」に含まれる「グルタミン酸」であること
   にたどり着いたのです。
    5つ目の味は「辛味」と思った人もいるかもしれませんが、「辛い」と
   いう感覚は「味覚」とは少し違っていて、皮膚感覚(触覚)でいうところ
   の「痛み」に近い刺激とされています。
    ところで、これらの基本味は生物としての私たちヒトにとってどのよう
   な役割を持つのでしょうか。
    「甘味」は、エネルギー源となる糖質の有無。「塩味」は、生体の調節
   に必要なミネラル類の有無。「酸味」は、代謝にかかわる有機酸の有無と
   腐敗などを示す警告。「苦味」は、毒性のある成分の有無。そして「うま
   味」は、カラダをつくるタンパク質やアミノ酸の有無。いずれもカラダに
   とって有用なもの、害のあるものなどを見分けるためのしくみといわれて
   います。
    普段なにげなく発する「うまい!」「美味しい!」には、こんな意味も
   あるのですね。
    科学・技術というと、ものすごく大きなスケールだったり、とても速い
   スピードで日々研究が進んでいく印象がありますが、私たちにとても身近
   な「食」や「味」にかかわる分野のように、着実に歩みを進めてきている
   大切な研究もあります。この分野の研究の重要性は、これからもさらに増
   していくことでしょう。
    科学技術館4階に新しくできた「実験スタジアム」では、「うま味」に
   関する実験ショーや実験教室を近く始める計画です。どうぞご期待くださ
   い。
  
    執筆者:谷本嗣英 振興事業部
  
    「うま味」、「味覚」や「食」についてもっと知りたくなったら・・・。
    http://www.mikakukyoushitsu.ajinomoto.co.jp/shokuiku/
    http://www.ajinomoto.co.jp/kfb/
    http://www.umamikyo.gr.jp/umami/index.html
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  ◆ 科学技術“感”をきたえよう!
  
    〜コップの中でスプーンが曲がる? の巻〜
  
    「水」「油」「酒」
    “たかい”順にならべてください。
  
    ヒントとこたえは、こちらのホームページをご覧ください。
    http://www2.jsf.or.jp/00_info/kagakugijutukan/kagi-kan.html
  
  
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  【3】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    子どもたちはウンチという言葉が大好き。今月は「ウンチ」の本を紹介
   しています。
  
   ■ 『うんちレストラン』 ■
     新開孝 写真/伊地知英信 文/ポプラ社
  
    動物たちが野山にした「うんち」。その後の話です。
    森にころがっているプーンとにおううんち。このにおいに誘われて虫が
   やってきます。センチコガネです。うんちをムシャムシャ食べ、残ったう
   んちをバラバラにして、地面にあなを掘って運びます。うんちをきれいに
   あなに埋め終わると、飛んでいきます。
    ウシのうんちの下にはダイコクコガネ。まるめたうんちの中に、たまご
   を生み、幼虫はうんちを食べて大きくなります。
    シカのうんちには、ハエやアリ。色々な虫が集まります。まさに書名の
   通り、うんちレストランです。うんちにとまるアゲハチョウの写真を私は
   初めてみました。
    ウンチを食べるセンチコガネの口、バラバラにしながら運ぶ様子・・・
   その「小さな世界」を撮った写真は、毎日毎日起こっているのに、見過ご
   している世界を見せてくれます。うんちに集まる虫の写真を楽しく撮り続
   けたカメラマンの姿が目に浮かびます。
    うんちレストランに集まる虫たちの世界を楽しみながら、うんちが土へ
   還り、次の命を育むことを感じる写真絵本です。
  
    執筆者:菅原由美子 科学読物研究会
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
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  【4】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
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  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆タマテヒコーキ工房〜ジェントルマンの模型飛行機教室
  
    超精密模型飛行機の製作者として有名な玉手栄治氏を講師とする模型飛
   行機製作教室を下記のように実施します。
    道具の使い方、材料の調達方法などの基礎から開始して各種の課題機の
   製作を通じて次第にレベルアップを図る連続の教室(毎月1回開催予定)
   です。
  
    開催日時:10月22日(土)10時30分〜16時
    開催場所:会議室
    主  催:玉手栄治氏
    協  力:所沢航空発祥記念館
    募集人数:11名
    材 料 費:500円
    製作内容:第1回の課題機は「隼型の翼を持った試作機」。シンプルな
        バルサモデルですが、小手調べとして少し難しくしてあります。
    参加方法:はがきでお申し込みください。
  
    ※講師からのメッセージ
     「自分で発想し、自分で作り、自分で飛ばすという楽しさを学びます。
      日本の模型飛行機文化を継承するための教室です。」
  
    申し込み方法など詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum0/#103
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆「“羊蹄丸”新たな船出を祝う!」と「ごきげんよう!船の科学館」
  
    37年間にわたりご愛顧いただきました船の科学館は、老朽化に伴うリ
   ニューアル準備のため本年9月30日(金)をもって、ひとまず本館展示
   を休止し、“羊蹄丸”の展示も終了することになりました。
    本館展示の最終日に“羊蹄丸”の新たな船出を祝うと共に、船の科学館
   「本館」とのしばしの別れを惜しんで以下のセレモニーを開催いたします。
    なお、本館建物は、引き続き事務所などとして活用し、展示は南極観測
   船“宗谷”を中心に屋外展示の公開を行うと共にプール水面を活用した各
   種体験教室も実施して、博物館活動を継続していきます。
  
    1)「“羊蹄丸”新たな船出を祝う!」
     日 時:9月30日(金)15時45分〜16時25分
     場 所:羊蹄丸船上および周辺
  
    2)「ごきげんよう!船の科学館」
     日 時:9月30日(金)16時50分〜17時10分
     場 所:本館1階玄関および周辺
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=815
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 秋本番へ ■
  
    ついこの間まで、暑かったのがうそのように、過ごしやすい季節になり
   ました。「天高く馬肥ゆる秋」などと申しますが、台風のあのどんよりし
   た曇り空と比べると、空の隅々まで青く澄みきった空を眺めると、空が天
   高く、どこまでもどこまでも続いているような錯覚を覚えます。その青空
   にまるで何か心意気を示せと言わんばかりの白い飛行機雲がまっすぐ伸び
   ていく。食欲の秋?、いえいえ読書の秋?、それともスポーツの秋?余裕
   ができたら何かやってみようかなと思っている間に雑事が溜まってしまい、
   結局何もできなくなってしまう。あっ!あの一筋の飛行機雲は、そんな日
   常から一線を画せとでも言っているのだろうか。
    9月もあと少しで終わってしまいます。そして、衣替えの時季を迎えま
   す。
  
                        (企画広報室 高原章仁)
  
  
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     最後までお読みいただきありがとうございました。
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