科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第350号 ◆  ━
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                             >>>2011/10/12発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   月の近くに木星が輝いています。満月の月明かりの中で探してみては。
   近くにはくじら座、みずがめ座、うお座があるよ。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 9,762人。
  
  
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   【1】科学技術館最新情報
       新着情報・・・サイクルサイエンス教室
              「今週のユニバース」
  
   【2】科学技術館ラボラトリー
       科学・技術よもやま話・・・
                  「こだわりのものづくりに捧げた人生」
  
   【3】科学技術館おすすめ
       科学の本の紹介・・・今月のテーマ「写真」
  
   【4】科学技術館ニュース
       お知らせ・・・日本IBM TryScience実験教室
              5階展示室の再開について
              ウインター・サイエンスキャンプ'11−'12
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
    ※10月の休館日は毎週水曜日です。
  
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  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ サイクルサイエンス教室 ■
  
    身近な乗りものである自転車をテーマにその不思議に迫る「サイクルサ
   イエンス教室」です。自転車のバランスやハンドルの秘密、車輪の秘密実
   験など、実際の自転車を使って徹底分析してみませんか?
    また、パソコン上で自転車の部品を組み合わせて組み立てた自転車画像
   をTシャツにプリントしてお持ち帰りいただきます。
  
    日 時:10月23日(日)10時〜、13時30分〜(各回約2時間)
    場 所:2階E室北の丸サイクル他
    参加費:無料(入館料は必要です)
    対象者:小学生3年生以上、保護者も参加可
    定 員:各回30名(定員になりしだい締切)
        ※開館時から会場にて受け付けます。
  
    詳細はこちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2011/10/post_437.php
    http://www.cycle-science.jp/info.html
  
    ※この教室は、競輪の補助金を受けて開催します。
    競輪オフィシャルサイト
    http://keirin.jp/
    RING!RING!プロジェクト 競輪補助事業ホームページ
    http://ringring-keirin.jp/
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えしています。
    今年のノーベル物理学賞について、近いうちに特別構成で解説する予定
   です。詳細は下記ホームページをご覧ください。
  
    案内役:亀谷 和久さん(JAXA宇宙科学研究所)
  
    科学ライブショーの詳細や今後の出演予定者については、
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ こだわりのものづくりに捧げた人生 ■
  
    10月5日に米アップル社の元CEO、スティーブ・ジョブズ氏が亡く
   なられました。数年前より健康不安がささやかれておりましたが、その死
   が現実のこととなるとその存在がいかに大きかったか改めて感じられます。
   Macintosh、iPod、iPhone、iPadといったアップ
   ル社の製品の開発を率い、会社の最高責任者でありながら自らが100%
   納得するまでは製品化しなかった、こだわりの人物として有名ですが、人
   生全てが順風満帆であったかというとそうではありませんでした。
    友人のスティーブ・ウォズニアックとアップルコンピュータを立ちあげ、
   20代で億万長者になったジョブズでしたが、社内での地位は安定せず、
   メインのプロジェクトから外されてしまいます。そのときに首を突っ込ん
   だのがエンジニア数人でほそぼそと進行していたMacintoshプロ
   ジェクトでした。圧倒的なこだわりでMacintoshプロジェクトを
   推し進めたジョブズですが、完成した製品は予測したほど売れず、これが
   きっかけでアップル社を追われることとなります。
    しかしながら、追い出されて作った会社であるNeXT社においてもこ
   だわりのものづくりを続け、世に出したNeXTcubeは先進的ではあ
   るものの高価格で高機能であるが故に動作が緩慢であったため販売に苦戦
   し、結局ハードウェア部門を売却し従業員の半分を失うこととなりました。
   NeXTソフトウェアと社名を変え、OS(Operating System)やサーバ
   ソフト事業をおこなっていたジョブズの前にアップル社復帰のチャンスが
   訪れました。
    その頃のアップル社は営業不振に陥り、次期MacintoshのOS
   を外部から導入しようとしていたのです。このときもジョブズは自社のO
   Sを渾身のプレゼンで売り込んだそうです。結果、ジョブズは自らが開発
   したOSとともにアップル社に返り咲くことになりました。このOSが現
   在のMacのOSであるMac OS XやiPhone、iPadのOS
   であるiOSの元となり現在のアップル社の隆盛につながっていくのです。
    確かにジョブズは経営者としての才能も群を抜いて優れていたのだと思
   いますが、なにより良いものをつくりたい、自分の思い描いたプロダクト
   を最良の形で世の中に出したいという思いが強かったのだと思います。逆
   境をものともしない強い意志がコンピュータの使い方を変え、電話の使い
   方を変え、新たな時代を切り開きました。そんなこだわりに多くの人が今
   なお惹かれるのだと思います。
    ご冥福をお祈りいたします。
  
    執筆者:小林成稔 情報システム開発部
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
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  【3】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    今月のテーマは、写真。写真でつづられる本の世界は、自分では行けな
   い遠い世界、深い世界、小さな生きものの世界、さまざまな世界につれて
   いってくれます。その不思議な世界を楽しめる本を紹介します。
  
   ■ 『象虫』マイクロプレゼンス―小檜山賢二写真集 ■
     小檜山賢二 出版芸術社 2009年8月/2,940円(税込)
  
    書店で棚に飾られているこの本を見て、すぐには実在の昆虫とは思えず、
   本文の隅に小さく載っている実物大の象虫(ゾウムシ)を見て、初めて
   「これみたことがある、そうそう、ゾウムシだ」と気がつきました。
    この写真集は、数ミリ程度の小さな虫、ゴミと見間違えそうなゾウムシ
   (実際、息子が小3の時、ゾウムシを標本にしたところ、担任の先生がゴ
   ミと思って捨ててしまったことがありました)を撮影し、焦点の合った部
   分をコンピューター上で合成することで、小さくて目にもとまらないよう
   なゾウムシを画面いっぱいに拡大して私たちに見せてくれます。マイクロ
   フォトコラージュというのだそうですが、この手法で、身近な存在であり
   ながら、多くの人が普段見ることができないゾウムシの工芸品のような美
   しさやおもしろさをありありと見せてくれます。
    これら数ミリの昆虫の姿が1億年以上もかけて進化をしてきた結果だと
   思うと、改めて自然の不思議さや多様性にため息が出るような気持ちにさ
   せられます。また、それぞれのゾウムシにつけられた名前も、その姿とぴ
   ったりでちょっと笑えます。
  
    執筆者:佐藤和子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/7musekitsui/zoumusi/zoumusi.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
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  【4】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
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  ◆ お知らせ
  
   ■ 日本IBM TryScience実験教室 10月 ■
  
    「TryScience(トライサイエンス)実験教室」は、毎月1回、日曜日に
   開催しています。
  
    開催日時:10月16日(日)13時〜16時
    開催場所:4階D室 イベントホール
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2011/10/post_436.php
  
   ■ 5階展示室の再開について ■
  
    閉室中の5階展示室は、現在補修工事を進めており、10月20日(木)
   より再開する予定です。
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2012/01/post_438.php
  
   ■ 高校生のための先進的科学技術体験合宿プログラム
      「ウインター・サイエンスキャンプ'11−'12」参加者募集 ■
  
    ウインター・サイエンスキャンプ'11−'12は先進的な研究テーマに
   取り組んでいる日本各地の大学・公的研究機関(10会場)で、冬休み期
   間中に本格的な実験・実習が受けられる、高校生のための科学技術体験合
   宿プログラムです。
    今年度より3泊4日以上の探究・深化型プログラム「サイエンスキャン
   プDX(ディー・エックス)」も始まり、さらに充実した内容で開催いた
   します。
    高校生のみなさん、興味のあるプログラムに応募ください。
  
    開 催 日:12月25日(日)〜2012年1月7日(土)の期間中
         2泊3日〜3泊4日
    会  場:大学、公的研究機関(10会場)
    定  員:受け入れ会場ごとに10〜40名(合計206名)
         ※前年度平均応募倍率2.5倍
    参 加 費:無料(自宅と会場間の往復交通費は自己負担。宿舎・食事は
         用意します)
    応募締切:11月8日(火)郵送必着
  
    応募方法など、詳しくは、こちらをご覧ください。
    サイエンスキャンプ本部事務局ホームページ
    http://ppd.jsf.or.jp/camp/
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆秋の特別展「所沢飛行場の軌跡」
  
    2011年は1911(明治44)年に日本最初の飛行場である所沢飛
   行場(臨時軍用気球研究会所沢試験場)が誕生してから100年目に当た
   ります。所沢飛行場ではパイロットの訓練、機体の製作・研究、整備の教
   育などが行なわれ「日本の航空発祥の地」と呼ばれましたが1945(昭
   和20)年の終戦と共に飛行場としての機能は失われてしまいました。
    所沢航空発祥記念館では「飛行場」、「機体の開発」、「機体の整備」、
   「航空知識の普及」というテーマで貴重な資料を通して、所沢飛行場に由
   来する事柄の過去から現在の様子を紹介します。
  
    開催期間:10月22日(土)〜11月30日(水)
    開催場所:1階 特別展示会場
    協  力:日本航空(株)、三菱航空機(株)、日本郵趣協会航空部会ほか
  
    詳細はこちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1#127
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆辻講釈「講談 南極第一次観測隊物語」開催のご案内
  
    第一次南極観測隊の苦労やカラフト犬のタロ・ジロの生還の物語を、女
   性講談師 宝井梅福(たからいうめふく)が軽快な口調で語ります。
    ぜひお聴きください。
  
    開催日時:10月16日(日)13時〜
    場  所:南極観測船“宗谷”士官食堂
    参 加 費:無料
  
    詳細はこちらをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/announce/?p=105
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 観葉植物? ■
  
    以前この欄で「パイナップルを丸ごと買うのがお気に入り」と、パイナ
   ップルを自分でカットして食べることのススメを書かせていただきました
   が、その後のお話です。
    実の方は美味しくいただき、残ったクラウン(緑の葉っぱ)の部分から
   果肉をきれいに切り落として水につけてみると、葉の部分が元気に伸びて
   きたではないですか!
    うまく育てば、3年後ぐらいには実が収穫できるかもしれないとのこと。
   (種から育てはじめるより収穫が早いそうです。)この夏は水耕栽培で乗
   り越えたので、そろそろ土に植え替えようと考えています。
    まわりからはただの観葉植物だと思われているようで、誰もパイナップ
   ルのクラウンだとは気付きません(笑)。寒さに弱いそうなので、もう少
   し気温が下がったら観葉植物として部屋で一緒に暮らしてみようと思って
   います。
  
                        (企画広報室 小林みか)
  
  
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     最後までお読みいただきありがとうございました。
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  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
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