科学技術館メールマガジン バックナンバー


  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ━━                               ━━
  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第354号 ◆  ━
  ━━                               ━━
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                             >>>2011/11/9発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   『消したはず 決めつけないで もう一度』。今日は119番の日。そして、
   秋の全国火災予防運動が始まります。火の元の確認は確実に。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 9,772人。
  
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ 今 号 の 目 次 ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  
   【1】科学技術館最新情報
       新着情報・・・「ほうしゃせんをはかってみよう!」
              「サイクルサイエンス教室」
              「今週のユニバース」
  
   【2】科学技術館ラボラトリー
       科学・技術よもやま話・・・肉食系と草食系の・・・「ハチ」
       自然と友だち・・・「秋深まる頃」
  
   【3】科学技術館おすすめ
       科学の本の紹介・・・今月のテーマ「電車」
  
   【4】科学技術館ニュース
       お知らせ・・・「ワクエコ・カーモデラー教室」参加者募集!
              「日本IBM TryScience実験教室」
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館
       イベント情報・・・「サイエンスアゴラ2011」
                「エコプロダクツ2011
                   石炭火力発電所バス見学会のおしらせ」
  
    ※11月は毎日開館いたします。
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ 新着情報
  
   ■ ほうしゃせんをはかってみよう! ■
  
    放射線は身近なものからも出ています。かんたんな器械を使って身の回
   りの放射線を測ってみましょう。
  
    日 時:11月10日(木)13時30分〜、15時〜(各回30分)
    会 場:4階I室実験スタジアムR
    対 象:小学生〜大人
    定 員:各回20名
    参加費:無料(入館料は必要です)
    問合先:日本科学技術振興財団 情報システム開発部 はかるくん係
        TEL 03−3212−8504
        FAX 03−3212−8596
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2011/11/post_446.php
  
   ■ サイクルサイエンス教室 ■
  
    身近な乗りものである自転車をテーマにその不思議に迫る「サイクルサ
   イエンス教室」です。自転車のバランスやハンドルの秘密、車輪の秘密実
   験など、実際の自転車を使って徹底分析してみませんか?
    また、パソコン上で自転車の部品を組み合わせて組み立てた自転車画像
   をTシャツにプリントしてお持ち帰りいただきます。
  
    日 時:11月27日(日)10時〜、13時30分〜(各回約2時間)
    場 所:2階E室北ノ丸サイクル他
    参加費:無料(入館料は必要です)
    対象者:小学生3年生以上、保護者も参加可
    定 員:各回30名(定員になりしだい締切)
        ※開館時から会場にて受け付けます。
  
    詳細はこちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2011/11/post_442.php
    http://www.cycle-science.jp/info.html
    http://www.youtube.com/user/jsfcyclescience
  
    ※この教室は、競輪の補助金を受けて開催します。
    競輪オフィシャルサイト
    http://keirin.jp/
    RING!RING!プロジェクト 競輪補助事業ホームページ
    http://ringring-keirin.jp/
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜日午後に宇宙を中心としたさまざまな科学の話題をお伝えしている
   科学ライブショー「ユニバース」では、キューリー夫人のノーベル化学賞
   受賞から100年にあたる世界化学年を記念し、今月は化学系のゲストを
   お招きしてお話しいただきます。
    今週のゲストコーナーでは、「宇宙へつなぐ炭素のかけ橋 〜カーボン
   ナノチューブの作る未来〜」についてご紹介いただく予定です。
  
    案内役:矢治 健太郎さん (立教大学)
    ゲスト:佐藤 健太郎さん (東京大学大学院理学系研究科化学専攻)
  
    科学ライブショーの詳細や今後の出演予定者については、
    http://www.jsf.or.jp/info/2011/11/post_447.php や
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【2】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 肉食系と草食系の・・・「ハチ」 ■
  
    秋になると、毎年必ずといっていいほど「スズメバチの被害」や「スズ
   メバチ退治」の話題が出てきます。北の丸公園でもオオスズメバチを見か
   けることがあります。また、もう一つハチというと、銀座で有名になった
   「ミツバチ」がいます。科学技術館でも屋上でセイヨウミツバチを飼育し
   ていて、わずかではありますがハチミツやミツロウなどの採取もできまし
   た。「オオスズメバチ」と「セイヨウミツバチ」、この2つのハチの生活
   スタイルをみると違いがあります。
    まずはエサについて。オオスズメバチはイモムシなどを捕まえ、大きな
   アゴでかみくだき、肉団子にして持ち帰って幼虫のエサにします。かたや、
   セイヨウミツバチは花粉や花の蜜しか食べません。
    そして、1年間の過ごし方も違いがあります。オオスズメバチは春に女
   王バチ1匹で巣をつくり、産卵して育てます。やがて働きバチが多くなる
   と、女王バチは産卵に専念して働きバチがエサ取り・巣づくりなど身の回
   りのことをします。オオスズメバチの巣は秋に向けてどんどん大きくなり、
   複数の新女王とオスバチがうまれてきます。新女王は巣から出ていき、空
   の広い場所で交尾を終わらせ、単独で冬越しをします。ですので、働きバ
   チやオスバチは冬になると皆死んでしまいます。一方、セイヨウミツバチ
   は、春・夏と働きバチを増やしていくのは同じですが、冬になっても働き
   バチは死なず、巣の中で女王バチと一緒にくらしています。冬でも天気が
   いい暖かい時は、外に出かけることもあります。オスバチと新女王がうま
   れるのは春で、その時期に新女王は働きバチを半分連れて、巣分かれ(分
   封または分蜂)をします。同じ「ハチ」の仲間なのにずいぶんと違いがあ
   りますね。
    さて、科学技術館で飼っていたセイヨウミツバチですが、先日巣箱を見
   たところ、なんとオオスズメバチに襲われていました。巣の入り口に山の
   ようになっているのは、すべてミツバチの死骸(しがい)です(※)。巣
   の入り口から出入りするのはオオスズメバチばかりで、ミツバチの巣はま
   るで「オオスズメバチの巣」のようになっていました。オオスズメバチの
   目的はミツバチの成虫ではなく、もっと栄養のある幼虫やハチミツです。
   オオスズメバチは一度巣箱を見つけるとあっという間に集団で襲ってきま
   す。あれほどたくさんの死骸があるとなると、1箱に1匹しかいない女王が
   生き残っている確率は0に等しく、残念ながらお手上げです。
    ミツバチが団子になってオオスズメバチを蒸し焼きにして殺す、という
   ことがよく知られていますが、これは日本在来のニホンミツバチがする習
   性であって、セイヨウミツバチはなすすべがありません。ミツバチは自分
   の家族以外のものが巣に近づくと警戒して襲ってきます。きっと巣箱にい
   たミツバチたちはそれぞれ、オオスズメバチの襲来に果敢に立ち向かった
   でしょう。山となったミツバチの死骸をみると、なんとか防げなかったも
   のか、残念でなりません。
  
    ※ミツバチの巣の写真はこちら
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/354/354.jpg
  
    執筆者:早武 真理子 科学技術館事業部
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  ◆ 自然と友だち
  
   ■ 秋深まる頃 ■
  
    いよいよ11月・・・北国や高山では早くも雪の便りが聞かれる頃とな
   りました。東京近辺では、木々の葉の色も変わりはじめ、虫たちは来る冬
   の到来に備えて卵を産んだり、吸蜜したりする姿も見られます。深まりい
   く秋の自然と変化に目を向けていろいろな発見をしましょう。
  
    「秋深まる頃」の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/ss90
  
    執筆者:松田邦雄 サイエンス友の会 講師
  
    「自然と友だち」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/t_index.html
  
    ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然〜」好評発売中!
    郵送をご希望の方は、こちらから
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【3】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ 科学の本の紹介
  
    11月は電車の本を紹介します。
  
   ■ 『新幹線と車両基地』 ■
     モリナガ・ヨウ作/あかね書房/
     2009年6月/本体1,600円(税抜)
  
    この本は鉄道の本としてはやや異色かもしれません。電車に詳しくない
   イラストレーターが実際の取材をもとに描きました。柔らかいタッチの絵
   は鉄道マニアでない人にも、親しみやすそうです。
    取材はまず<のぞみ>に乗って、博多の新幹線車両基地を目指すところ
   から始まります。<のぞみ>の外観や車内の様子が、ドアのみぞなどの細
   かい部分にも注目して描かれています。走るための台車などの構造も見開
   きページで図解されています。車両工場では新幹線ができるまでを見学し
   ます。骨組みから組み立て、完成したら今度は船や車で運ぶ様子が、手書
   き文字の簡単な説明文つきで、描かれています。次のページでは、また車
   内に戻って、車掌室、多目的ルームなどを見て博多駅に到着。博多駅も図
   解します。このページを広げると4ページがつながった広い車両基地が一
   望できる大画面です。線路を描くだけでも大変そうです。作者の助手のロ
   ボット君は迷子になっています。そして大きな建物では新幹線がまるごと
   入り、修理や点検を受けるのです。3年たつと「全般検査」という分解し
   て検査、整備することになり、その分解部品や部分の絵は機械好きでなく
   ても興味が湧(わ)きます。車両基地外で出番を待って並ぶ、新幹線の風
   景はだれでも見ることができるのでしょうか?行ってみたくなります。乗
   車定員から速度、車両長などの主なデータ、簡単な用語解説もあります。
  
    執筆者:鈴木有子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/hon/11gijutsu/sinkansentosharyoukiti/sinkansentosharyoukiti.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://kagakuyomimono.cool.ne.jp/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【4】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ お知らせ
  
   ■ 「ワクエコ・カーモデラー教室」参加者募集! ■
  
    市販されている自動車のデザインを造るプロのカーモデラーと一緒に、
   モデル専用の粘土を削りながら自動車のデザインを造っていくクレイモデ
   ル造形に挑戦し、モデル造形を体験学習できる教室です。
    教室への参加希望の方は、往復はがきにてお申し込みください。
  
    開 催 日:11月23日(水・祝)
    開催時間:10時〜12時30分(午前の部)
         13時30分〜16時(午後の部)
    開催場所:2階D室 ワクエコ・モーターランド
    対  象:小・中学生(小学1〜3年生は、保護者の同伴が必要です)
    参 加 費:無料(参加者は入館料も無料、同伴者は有料です)
    募集人数:各回9名(応募多数の場合には抽選となります)
    申込締切:11月14日(月)必着
  
    申込方法などの詳細は、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2011/11/post_445.php
  
   ■ 日本IBM TryScience実験教室 11月 ■
  
    「TryScience(トライサイエンス)実験教室」は、毎月1回、日曜日に
   開催しています。
  
    開催日時:11月20日(日)13時〜16時
    開催場所:4階D室 イベントホール
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2011/11/post_441.php
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆「YS−11機」と「格納庫」一般公開のお知らせ
  
    下記のとおり、「YS−11機」と「格納庫」を一般公開します。格納
   庫には普段展示されていない十数機の実機、レプリカの機体が納められて
   おり、ウルトラライトプレーン、セスナ、ヘリコプターの操縦席に実際に
   座ることができます。ぜひご見学ください。
  
    開催日時:11月14日(月・埼玉県民の日)10時〜15時
    展示場所:「YS−11機」 西武新宿線「航空公園」駅前
         「格納庫」    記念館東隣
    参 加 費:無料
         ※雨天の場合、YS−11機の公開は中止となります。
  
   ☆YS−11機操縦席搭乗体験
  
    普段は未公開のYS−11機の操縦席に座る搭乗体験を行います。ぜひ
   ご参加ください。
  
    開催日時:11月20日(日)10時〜11時30分
    参加方法:館内特別展示会場で先着30名に1人1枚整理券を配布。
    料  金:無料(入館料は必要です)
    内  容:1人2分間程度、YS−11機の操縦席に座り、当館ボラン
         ティアから説明を受けます。
    備  考:雨天中止。また、整理券配布後に、雨天などにより公開中止
         となった場合や所定の時間内に体験をされなかった場合、整
         理券は無効とさせていただきます。
  
    詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1&orderby=dateD
  
  ◆ イベント情報
  
   ■ サイエンスアゴラ2011
         新たな科学のタネをまこう−震災からの再生をめざして ■
  
    サイエンスアゴラは、サイエンスをとおしてみんながつながる「ひろば」
   です。サイエンスについてのおもしろいこと、気になること、さらにこれ
   からのことを、一緒に楽しみ、語り合い、共有するマルチイベントです。
    小学生や親子づれが参加できる楽しいサイエンスショーや実験・工作教
   室の他にも、大人も参加できるサイエンスカフェ、ワークショップ、ミニ
   シンポジウムなど、全部で180を超える企画が開かれます。
    皆さんの興味のあるプログラムを見つけて、ぜひ遊びに来てください!
  
    開催日時:11月18日(金)〜20日(日)10時〜17時
        ※18日(金)は開幕シンポジウムのみ
    場  所:日本科学未来館、産業技術総合研究所臨海副都心センター、
         東京都立産業技術研究センター等
    参 加 費:無料(一部材料費などの実費をいただく場合があります)
    主  催:独立行政法人科学技術振興機構(JST)
    共  催:日本学術会議、独立行政法人産業技術総合研究所、
         地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター、
         国際研究交流大学村、東京臨海副都心グループ
    問合せ先:独立行政法人科学技術振興機構 サイエンスアゴラ事務局
         電 話 03−5214−7625
         FAX 03−5214−8088
         電子メールagora@jst.go.jp
    http://www.scienceagora.org/scienceagora/agora2011/contact.html
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.scienceagora.org/
  
   ■ エコプロダクツ2011 石炭火力発電所バス見学会のおしらせ ■
  
    横浜市にある、石炭から発電を行う「磯子火力発電所」で、環境にやさ
   しい工夫をしている様子を見学します。その後、東京ビッグサイトで開催
   される日本最大の環境展「エコプロダクツ2011」を見学し、環境に良
   いエネルギーについて、見て、聞いて、触れながら学びます。
    皆さまのご参加をおまちしております。
  
    開催日時:12月17日(土)8時10分〜16時40分
    参加条件:小学校3年生以上(保護者同伴)
         ※なお、参加条件に満たない場合は、ご相談ください。
    参 加 費:無料
    定  員:40名
    応募締切:12月9日(金)
    連 絡 先:財団法人石炭エネルギーセンター(担当 藤田、岡部)
        電話:03-6400-5193 電子メール:kikaku@jcoal.or.jp
  
    応募方法などの詳細は、こちらをご覧ください。
    http://www.jcoal.or.jp/news/seminarNews.html#111031
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
             ★ 担 当 者 よ り ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
   ■ 鉄道博物館 ■
  
    鉄道は、昔から、子どもたちを惹きつける「魅力」がありますね。小職
   の場合、小学生の頃に、HOゲージの模型で遊んでいました。その頃、つ
   まり1950年代後半に、それまでの国鉄(=日本国有鉄道、JRの前身)
   のカラーをガラッと変える、赤い金魚色の電車が中央線に登場しました
   (それまで、通勤電車は「葡萄色」だったのです。ぶどうでもマスカット
   の色ではありません。「赤ワインの色」というのが、ナウい洒落た表現)。
   通勤電車の「革命児」と呼ばれた101系。電車に乗ると、運転席の後ろ
   に陣取って、飽きもせずに、運転の様子を眺めていました。今でも、とき
   どき、思わず、そうなっていることがあります(苦笑)。
    「運転士」は男の子にとって、将来の職業選択の一つでありました。
    ところで、50年後の現在、鉄道博物館は、「鉄ちゃん」「鉄子」で賑
   わっています。鉄子だって?そうです、女性のファンが増えたようです。
   (ネットを検索すると、「鉄子」で163万件もヒットします。対する
   「鉄ちゃん」は567万件。つまり、博物館のなかでも、鉄道はビジネス
   になることを示しています。)
    東京地区では、昔は神田万世橋の「交通博物館」、今は大宮の「鉄道博
   物館」。JR東日本創立20周年を記念して、2007年に開設。たくさ
   んの車輛が陳列されていますが、ここで一つだけ代表を挙げるとすれば、
   「150形式蒸気機関車(1号機関車)」でしょうか。汐留(新橋)−横浜
   間を走りました(写真1)。鉄道唱歌「汽笛一声 新橋を…」の主役であ
   り、日本の鉄道ゲージを1,067ミリ(狭軌)に決めた英国製の小ぶり
   の、かわいい機関車です。なお、前述の101系は、ここで対面すること
   ができます。
    東海地区では、2011年3月、JR東海により名古屋に「リニア鉄道
   館」がオープン。この博物館は名前のとおり未来も指向しているので、代
   表選手は、リニアモーターカー(試作車)なのかもしれませんが、やはり、
   ここは蒸気機関車に登場してもらいましょう。C62(シロクニ)。戦後
   に特急列車を引いた花形機関車でした(写真2)。
    いずれの博物館でも、若いひとたちには、運転シミュレーターが大人気
   で、運転席に座るまでには抽選、長い行列をつくらなければならないよう
   です。
    話は、一転して中国大陸に飛びます。9月に、北京で「サイエンス・フェ
   スティバル」が開催され、ひさしぶりに中国を訪問しました。その合間を
   縫って、中国鉄道博物館に出かけたのです。場所は、都心から約30分、
   空港との中間地点にあります。こちらは2002年にオープンしたとのこ
   とで、体育館のような広大な建屋のなかに、大量の車輛が整然とおかれて
   います。その半分が蒸気機関車、残りが客車とディーゼル機関車など。
    説明によれば、中国の機関車は、1949年以前はすべて外国からの輸
   入で、まるで世界の蒸気機関車の展示場だったとあります(日本の外国製
   機関車は、英国製と米国製でした。)。ここに陳列されている機関車も、
   日本、アメリカ、ソ連、フランス、ベルギーなどなど。車体の色も黒一色
   ではなく、洒落た色合いのものもあります。
    主だった蒸気機関車については、写真をご覧ください(写真3)。
    なお、訪問したのは土曜日でしたが、大宮、名古屋とは違い、たいへん
   に静かで、ゆったりと楽しむことができました。日本の鉄道ファンにとっ
   ても、ここは見逃せない場所かもしれません。
  
    写真はこちら
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/354/354.pdf
  
                        (企画広報室 吉田 浄)
  
  
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  
     最後までお読みいただきありがとうございました。
     皆様のご来館をお待ちしております。
  
   ※科学技術館メールマガジンに関するお問い合わせやご意見、ご感想は
    こちらのURLからお願いします。
    http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/
  
   科学技術館ホームページ>>> http://www.jsf.or.jp
  
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  
    科学技術館のイベント情報などをタイムリーにお届けする、科学技術館
    ケータイメルマガの登録はこちらから。
  
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/m/mm.htm
  
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  
    配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム
    ページからお願いします。
    https://www3.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  ┘                                 ┘
  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
  ┘  像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の  ┘
  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
  ┘                                 ┘
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘



操作メニューへ

メールマガジンに関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
科学技術館メールマガジン問い合わせ窓口:http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/

Copyright (C)2004 Science Museum, Tokyo, ALL RIGHTS RESERVED