科学技術館メールマガジン バックナンバー


  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  ━━                               ━━
  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第378号 ◆  ━
  ━━                               ━━
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                              >>>2012/5/9発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
  
   ★祝!配信数10,000クリア!
   おかげさまで、ついにメルマガ配信数10,000の大台に乗りました!!
   これからも、楽しい科学や技術、自然の話題を皆さまへお届けしたいと思
   います。ぜひ皆さまの声をお寄せください。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 10,001人。
  
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘ 今 号 の 目 次 ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  
   【1】科学技術館最新情報
       新着情報・・・「日本IBM TryScience実験教室」
              「今週のユニバース」
  
   【2】科学技術館ラボラトリー
       科学・技術よもやま話・・・「地面の下には何がある?」
  
   【3】科学技術館おすすめ
       科学の本の紹介・・・今月のテーマ「日食」
  
   【4】科学技術館ニュース
       お知らせ・・・「【ろ過】で地球の水について考えよう!」
              1階ロビーお手洗い改修工事
              「科学オリンピック参加者募集中」
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館、船の科学館
  
    5月の休館日は9日(水)、16日(水)、23日(水)、30日(水)です。
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ 新着情報
  
   ■ 日本IBM TryScience実験教室 ■
  
    「TryScience(トライサイエンス)実験教室」は、毎月1回、日曜日に
   開催しています。
  
    開催日時:5月20日(日)13時〜16時
    開催場所:4階D室 イベントホール
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2012/05/post_503.php
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    「ゲストコーナー」では、「リングになる太陽〜金環日食を楽しもう〜」
   としてお話しいただく予定です。
  
    案内役:野本 知理さん(千葉大学)
    ゲスト:大越 治さん(2012年金環日食日本委員会/日食情報センター)
  
    科学ライブショーの詳細や今後の出演予定者については、
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【2】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ 地面の下には何がある? ■
  
    明日5月10日は『地質の日』です。2007年に、地質への理解を推
   進する日として制定されました。この日は、1876(明治9)年ベンジ
   ャミン・スミス・ライマン(米)らによって日本で初めて広域的な地質図、
   200万分の1「日本蝦夷地質要略之図」が作成された日であり、また1
   878(明治11)年には地質の調査を扱う組織(内務省地理局地質課)
   が定められた日でもあります。
    ところで地質とはどういうものなのでしょうか。地質とは、私たちの住
   んでいる地球の大地をつくっている岩石や地層などの性質や状態などを表
   す言葉です。地質は、火山や地形、天気や天文などを扱う一般には地学と
   呼ばれている分野に含まれます。生物や化学に比べるとあまりなじみのな
   い教科かも知れませんね。この地質を図面に示したものがライマンらが作
   成した地質図になります。
    地質図は研究目的の他にも、鉱物資源の確保や土木・建築の分野で使わ
   れ、防災意識が高まってきてからは地滑りや地盤沈下などの対策でも使わ
   れるようになり、その利用目的に応じて様々な種類が作成されています。
   地質図を読むことで、その場所がどのような地層・岩石からできているの
   かを知ることができ、例えば、トンネルを掘るのに適している場所なのか、
   重量のある建築物を建造しても耐えられる場所なのか、あるいは、断層が
   走っていないか、液状化を起こしやすい地層なのかどうかなどを知る手掛
   かりになります。
    それに加え、地質図は別の特徴も持っています。通常、大地は一朝一夕
   にできるものではなく、長い年月をかけて造られます。そのため、地質図
   にはいつ頃造られた地層・岩石なのかを読み取ることができるようになっ
   ており、大地の生成過程を垣間見ることができます。そして、その延長上
   で将来どうなっていくかを予測することも可能なのです。ということは、
   日本列島がどうやってできたのか、今後どうなっていくのかを読み取るこ
   とが可能になるということです。しかし、地質図には非常に多くの情報が
   書き込まれており、読むにはある程度の専門知識が必要になってきます。
   地層や岩石だけに、かたそうな漢字名が多いですが、でも、化石や恐竜好
   きの人たちなら、聞いたことがある言葉があります。「カンブリア紀」
   「三畳紀」「ジュラ紀」「白亜紀」などです。まずは知っている言葉から
   地質の世界に入ってみてはいかがでしょうか。
  
   ※地質調査総合センター
    http://www.gsj.jp/
   ※2012年「地質の日」のイベント情報
    http://www.gsj.jp/geologyday/2012/index.html
   ※日本シームレス地質図
    http://riodb02.ibase.aist.go.jp/db084/index.html
  
    執筆者:高原章仁 企画広報室
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【3】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ 科学の本の紹介
  
    5月21日に九州南部、四国の大部分、紀伊半島から関東にかけて金環
   日食が見られます。そのほかの日本全土でも、太陽が大きく欠ける部分日
   食が見られます。今月は、日食にまつわる本をご紹介します。1回目は太
   陽と日食のしくみを知るための本です。
  
   ■ 『太陽のかがく』 ■
     えびなみつる絵と文/渡部潤一監修/中西昭雄写真/旬報社/
     2012年4月/税別1,400円
  
    この本は、絵本のつくりになっていて写真やイラストが多く、文章はと
   ても簡潔です。難しい解説が長く書いてないので、途中で読み疲れてしま
   うことなく、最後までどんどん読んでいくことができます。
    ところが、短いなかに「太陽誕生と太陽系」・「太陽のエネルギー」・
   「日食」・「オーロラ」など太陽に関する情報がぎゅっと凝縮されていて、
   面白く読み進めるうちに「太陽」の基礎知識をちゃんと得ることができる
   のです。
    例えば、「金環日食」と「皆既日食」の違いを実にシンプルにわかりや
   すく、見開き2ページで絵とともに解説してあって、「ああ、そうなのか」
   とストンと理解できます。また、夕日が沈む最後の瞬間に見える「グリー
   ンフラッシュ」という緑色の光がなぜ見えるのかも、これ以上簡潔に説明
   できない程の簡潔さで、しっかり原理がわかります。この本で太陽のこと
   がだいたいわかって、さらなる興味が湧いて来て、もっと「太陽」や「日
   食」のことを知りたくなったら、『太陽のふしぎ』(藤井旭著 あかね書
   房 2005年 税別1,500円)、『黒い太陽のおはなし−日食の科
   学と神話−』(寮美千子文 佐竹美保絵 黒田武彦天文監修 小学館 2
   009年 税別1,600円)などもお薦めします。
    日食観察時は、絶対に太陽を直接見ないように充分に気をつけて、信頼
   できる日食メガネで観察を楽しんでください。
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://www.kagakuyomimono.com/hon/3chikyuu/taiyounokagaku/taiyounokagaku.html
  
    執筆者:市川雅子 科学読物研究会
  
    科学読物研究会ホームページ http://www.kagakuyomimono.com/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  【4】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
  ◆ お知らせ
  
   ■ 【ろ過】で地球の水について考えよう! ■
  
    小学校5年生で学習する「ろ過」をテーマに、理科実験の楽しさや「ろ
   過」が人々の生活や世界の水不足の課題解決に役立っていることを学ぶ実
   験演示プログラム「【ろ過】で地球の水について考えよう!」を開催して
   います。
  
    開催日:4月20日(金)から毎日
    時 間:14時〜14時30分
    場 所:4階I室実験スタジアムR
    提 供:東レ株式会社
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2012/04/post_500.php
  
   ■ 1階ロビーお手洗い改修工事 ■
  
    1階ロビーお手洗いの改修工事を行います。期間中、1階正面玄関から
   建物に入って右手(男)と左手(女)のお手洗いはご利用いただけません。
    当館にご入館の方は、ご入館後あるいはご退館前に、2階〜5階の階段
   付近にありますお手洗いをご利用いただきますようお願いいたします。
  
    期間:5月15日(火)まで
    場所:当館1階ロビーの男女トイレ
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2012/04/post_493.php
  
   ■ 科学オリンピック参加者募集中 ■
  
    科学技術館を運営する日本科学技術振興財団が事業の運営に携わる「日
   本生物学オリンピック2012」をはじめ、「化学グランプリ2012」、
   「日本数学オリンピック」の参加者の募集をしています。
  
    対象:20歳未満のおもに高校生・中学生
  
    募集要項など詳細はこちらをご覧ください。
    https://contest-kyotsu.com/entry/
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆「YS−11機」一般公開のお知らせ
  
    「YS−11」は、戦後日本の航空界が総力をあげて開発した国産初の
   ターボプロップ旅客機です。公開するYS−11A−500R機は、全日
   空所有で、エアーニッポンが路線運行していたものです。
  
    開催日時:5月19日(土)10時〜15時
    展示場所:西武新宿線「航空公園」駅前
    参 加 費:無料
         ※雨天の場合、公開は中止となります。
  
    詳細はこちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1#137
  
   ☆公開講座「空港で働こう〜航空機地上支援業務の仕事紹介〜」
  
    旅客機の安全・快適運航を支える仕事である「グランドハンドリング」。
    旅客機の到着から出発までの限られた時間内にどのような仕事をしてい
   るのかを紹介します。
  
    開催日時:6月16日(土)13時〜15時30分
    開催場所:1階 研修室
    参 加 費:無料
    定  員:60名
    参加対象:高校生以上
    講  師:新東京空港事業叶E員
    申込締切:6月7日(木)往復ハガキの場合、当日必着
  
    申込方法など詳細は、以下のホームページをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum5/viewcat.php?cid=1#140
  
   ■ 船の科学館 ■
  
   ☆辻講釈「講談 南極第一次観測隊物語」のお知らせ
  
    恒例の辻講釈です。南極第一次観測隊の苦労やカラフト犬のタロ・ジロ
   の生還の物語を軽快な口調で語ります。皆様のご来場を心よりお待ちして
   おります。
  
    開催日時:5月20日(日)13時〜13時40分
    場  所:南極観測船“宗谷”士官食堂
    講 談 師:宝井梅福(たからいうめふく)
    参 加 費:無料
  
    詳細はこちらをご覧ください。
    http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=823
  
  
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
             ★ 担 当 者 よ り ★
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  
   ■ 実物大の迫力 ■
  
    5月5日こどもの日。みなさんはどのようにすごされましたか。
    我家は小2のリクエストで、お台場に実物大の機動戦士ガンダム像を見
   に行きました。ロボット大好きの小2は、高さ18mの迫力に大満足……
   だったのですが、5分もたつと、「これ動かないの」と不満のお言葉。や
   っぱり立っているだけでは物足りないようです。そこで12時まで待ち、
   頭部が動いて、排気ユニットやら関節部分から煙が出るパフォーマンスを
   待つことにしました。時間がくると、ガンダムのテーマソングと主人公の
   掛け声とともに、頭部が動き、水煙が噴出し、これはノリノリで、小2は
   わざわざガンダムの真下に行き、ガンダムを見上げながら、かなり興奮し
   てなにやら叫んでおりました。もっともノリノリで見ていたにもかかわら
   ずパフォーマンスが終わると、「どうせなら、片膝ついて、手を差し出し
   て、僕をのっけてくれればいいのに」と、また無理難題なお言葉。気持ち
   はわかるし、けっしてできないとは思いませんが、稼働部の強度や安全性、
   そして費用を考えると、パフォーマンスとしてはなかなか実施するのがむ
   ずかしいなと、思わず仕事目線で受け答えしている自分が少し悲しかった
   です。
    さて、帰りの電車の中で小2曰く「大きいプラモのガンダムを見たとき
   はびっくりしたけど、実物大のほうがすごいね」とのことでした。大きい
   プラモと言うのは、ガンダムのメガサイズモデルと呼ばれる1/48スケ
   ールの全高375mmのことです。玩具屋で初めて見たとき、その大きさ
   と精巧さに大興奮だったのですが、実物大ガンダムの持つ迫力にはかなわ
   ないということです。当然本物ではありませんが、「実物大」というその
   スケールこそが見る側にとってはとても大事なんだなと、博物館職員とし
   ては改めて感じた次第です。
  
                        (企画広報室 田代英俊)
  
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  
     最後までお読みいただきありがとうございました。
     皆様のご来館をお待ちしております。
  
   ※科学技術館メールマガジンに関するお問い合わせやご意見、ご感想は
    こちらのURLからお願いします。
    http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/
  
   科学技術館ホームページ>>> http://www.jsf.or.jp
  
  −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  
    配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム
    ページからお願いします。
    https://www3.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp
  
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘
  ┘                                 ┘
  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
  ┘  像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の  ┘
  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
  ┘                                 ┘
  ┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘┘



操作メニューへ

メールマガジンに関するお問い合わせは、下記までご連絡ください。
科学技術館メールマガジン問い合わせ窓口:http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/

Copyright (C)2004 Science Museum, Tokyo, ALL RIGHTS RESERVED