科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第384号 ◆  ━
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                             >>>2012/6/20発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   今日は台風一過で青空が見え、気温も真夏日に迫る勢いです。そして明日
   は夏至。それなのに、梅雨前線や台風の影響もあり、冴えない天気になり
   そうです。気象情報に注意して、熱中症などにならないようにしましょう。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 10,048人。
  
  
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   【1】科学技術館最新情報
       新着情報・・・「子どもたたら教室」のお知らせ
              今週のユニバース
  
   【2】科学技術館ラボラトリー
       科学・技術よもやま話・・・「プログラム開発」
       自然と友だち・・・「つゆどきの生きものたち」
  
   【3】科学技術館おすすめ
       科学の本の紹介・・・今月のテーマ「鳥の絵本」
  
   【4】科学技術館ニュース
       お知らせ・・・「夢・化学−21」わくわく理科・実験教室
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館
  
    6月の休館日は6日(水)、13日(水)、20日(水)、27日(水)です。
    7月の休館日は4日(水)、11日(水)、18日(水)です。
  
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  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 「子どもたたら教室」のお知らせ ■
  
    小学4年生から高校生までの児童・生徒およびその保護者を対象に、
   2012年7月から12月までの期間、砂鉄採り、炭焼き、たたら操業、
   製鐵所・鍛冶見学などを一貫して体験する教室を開催します。
  
    日 程:7月29日(日)から12月22日(土)までのうち8日間
    対 象:小学4年生から高校生およびその保護者
        ※全てのプログラムに参加できる方を優先します。
    定 員:子ども40名
    参加費:1,000円(※交通費や昼食は各自ご負担ください)
    締 切:7月2日(月)当日必着
        ※お申し込み多数の場合は抽選となります。
    申 込:往復はがきにてお申込みください。
    問合先:特定非営利活動法人 ものづくり教育たたら 事務局(石井)
        電話:03−3545−0118
    主 催:特定非営利活動法人 ものづくり教育たたら
    助 成:子どもゆめ基金
    後 援:新日本製鐵株式会社・黒崎播磨株式会社・東京藝術大学・
        東京工業大学・松田刀匠工房
  
    申込み方法など詳細はこちらをご覧ください。
    http://www.tatara.or.jp/event_kodomo2012.html
    http://www.jsf.or.jp/info/2012/06/post_513.php
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    今週は、アメリカ合衆国のヤーキス天文台とインターネットで繋ぎ、ラ
   イブショー中にアメリカで見えている星空の様子や天文台で撮影した天体
   写真を送ってもらう「ライブ天体観測」コーナーを予定しています。日本
   の昼過ぎにアメリカの夜空もお楽しみください。
  
    案内役:亀谷 和久さん(東京理科大学)
  
    科学ライブショーの詳細や今後の出演予定者については、
    http://universe.chimons.org/jsf/ をご覧ください。
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ プログラム開発 ■
  
    372号の当コーナーで、「農業」を扱った実験教室の開発は難しいと
   いう話がありました。
    私たちは実験ショーや教室のことを「プログラム」と呼び、その制作の
   ことを「開発」と呼びます。当館がプログラム開発を行う際、内容にテー
   マを持たせて制作します。しかし人間の「生業(なりわい)」を大テーマ
   に掲げる機会は少なく、上記の「農業」の際は、当館の4人のスタッフが
   それぞれ違う観点でプログラム開発をしました。
    「植物」「虫(害虫)」「土」と3つの観点が挙がり、最後の1つを担
   当することになった私はどのような観点にすべきかを考えました。なぜ最
   後になったかというと、私には1つ条件が課されていました。それは扱う
   内容が「気象」に偏りすぎないこと。これ以前にご依頼を受け、気象予報
   士の資格をもつ私は「雲」を扱ったプログラムを開発したことがあり、極
   力内容が重ならないようにしなければいけませんでした。「農業」を扱う
   うえで、その土地の「環境」を語る必要性はすぐに浮かびましたが、「気
   象」に偏りすぎないとなると、なかなか具体的な内容に進めませんでした。
    プログラムの開発方法は人により異なります。行う実験から考え始める
   人や、工作物を試作してそれをシナリオにする人など。私の場合、もちろ
   ん実施する実験にあたりをつけますが、伝える内容のポイントからシナリ
   オの順序を先に考えることが多く、この時はその伝える内容自体が見つけ
   られなかったのです。内容がここまで決まらなかったことは過去ありませ
   んでした。思いつくキーワードで何度も調べ、ようやく内容が見つかりま
   した。
    私が扱ったのは「地下ダム」と呼ばれる施設でした。「地下ダム」とは、
   地表に出ることなく海に流れていってしまう地下水を、地下に壁をつくる
   ことで地下の層に水を貯めポンプで汲み上げるという施設で、世界で初め
   て大規模に実施されたのは沖縄でした。このプログラムは沖縄県での実施
   が目的の1つだったので、地域の特色を出すことも望まれていました。
    ご依頼先から了解をいただき、仕組みの解説ができる器材(模型のよう
   なもの)の制作に取り掛かりました。以前に地下水の浸透に関する実験を
   したことがあったので、器材の概要は決まっていたものの、いくつかの変
   更点をクリアする必要がありました。器材のサイズ変更のご要望もあり、
   流す水をどのように受けるかを考えつつ、モデルチェンジを図りました。
   そしてなにより、以前の器材はあくまで地面に浸透する様子を確かめるた
   めの器材であったため、地下ダム部分を新設しなければなりませんでした。
   材料を調達・加工して、水を流す予備実験を何度も繰り返して、完成に至
   るまで1か月かかりました。
    このように準備には、参加者のみなさんに実施している時間の何倍もの
   時間がかかります。そのため、地下ダムの近くにお住まいのご家族から、
   「地下ダムの仕組みがよくわかりました」と言っていただけた時は、それ
   までの努力が報われた瞬間でした。またそれは科学館職員冥利に尽きるこ
   とでもあります。
    次号385号では、この地下ダムについて書きたいと思います。
  
    執筆者:荻野亮一 科学技術館事業部、気象予報士、防災士
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  ◆ 自然と友だち
  
   ■ つゆどきの生きものたち ■
  
    毎年訪れるつゆどき・・・でも生きものたちにとっては大切な水。生命
   を育む天の恵みです。草木も青々とのび、幼虫たちは育ち、雨の大好きな
   カエルやカタツムリなども生き生きと活動します。ぜひ雨あがりの公園や
   草地などを歩いて探してみましょう。
  
    5月21日の世紀の金環日食は皆さんいかがでしたか。長野県在住の知
   人からすばらしい金環日食撮影の記録を届けていただいたので、このメー
   ルマガジンで皆さんにご紹介します。あの日の感激を思いおこしてみてく
   ださい。
  
    「つゆどきの生きものたち」の写真
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/ss97
  
    執筆者:松田邦雄 サイエンス友の会 講師
  
    「自然と友だち」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/photo/t_index.html
  
    ハンドブック「散歩のおとも〜北の丸公園の自然〜」好評発売中!
    郵送をご希望の方は、こちらから
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/otomo/otomo.htm
  
  
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  【3】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    6月は、「鳥の絵本」を紹介します。鳥の観察の入門絵本を集めてみま
   した。
  
   ■ 『鳥のくちばし図鑑−たべる・はこぶ・つくる』
                       (ちしきのぽけっと4) ■
     国松俊英・文 水谷高英・絵 岩崎書店
     2007年 1,470円(税込)
  
    今年は、鳥に関するうれしいニュースがありました。放鳥したトキのヒ
   ナがかえったというものです。テレビ、新聞でも特集が組まれました。そ
   れらの情報のおかげで、トキの口ばしは長く、湾曲していて、その形は、
   田んぼなどにすんでいる生きものを食べるのに都合がよいことを知りまし
   た。
    この本の裏表紙にトキの実物大の口ばしの絵があります。同様に長くて
   湾曲した口ばしを持つダイシャクシギより一回り大きいことがわかります。
   トキは大きな鳥なのだと想像できました。
    この本で紹介されているのは、トキのような長い口ばしばかりではあり
   ません。肉を引き裂くタカやワシの口ばし、身近なスズメやハトの口ばし、
   水鳥の口ばし。そして形も、長い口ばし、短い口ばし、とがった口ばし、
   平たい口ばし、曲がった口ばしなど、鳥の餌や生活によって違うことがわ
   かります。初めて見る外国の鳥から、身近なカラスまで約70種もの鳥が、
   口ばしを中心に紹介されています。
    口ばしは、食事を取る人間の「口」であり、さらに巣をつくったり、羽
   毛の手入れをしたりするなど、人間の「手」に代わる働きもします。また、
   攻撃するための武器にもなります。
    口ばしから鳥の生活を考えてみると、鳥のかしこさとおもしろさに驚き、
   興味がつきません。双眼鏡を持って鳥の観察に行きたくなる本です。
    園児から大人まで楽しめる本だと思います。
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://www.kagakuyomimono.com/hon/8sekitsui/torinokutibasi/torinokutibasi.html
  
    執筆者:吉長聡子 科学読物研究会
  
    科学読物研究会ホームページ http://www.kagakuyomimono.com/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
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  【4】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
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  ◆ お知らせ
  
   ■ 「夢・化学−21」わくわく理科・実験教室 ■
  
    描いた絵の色を変えたり、魔法の水でその絵を消したりします。また、
   身近なものを使って、きれいな色水の色が様々な色に変化する実験を行い
   ます。夏休みの自由研究の題材にもピッタリです。
  
    日  時:7月21日(土)13時30分〜、15時〜(各回45分)
    会  場:4階I室 実験スタジアムL
    テ ー マ:「不思議なカラーマジック!」
    講  師:宮本一弘先生(開成中学校・高等学校)
    対  象:小学1年生〜4年生(保護者同伴)
    募集人数:各回20名
    参 加 費:無料。ただし、入館料(特別料金)は必要。
    主  催:「夢・化学−21」委員会
    申込締切:6月30日(土)当日消印有効
    申込方法:往復はがきにて、次の宛て先に申し込みください。
    (問合先) 〒104-0033 東京都中央区新川1-4-1
          一般社団法人日本化学工業協会 広報部
          電話 03−3297−2555
  
    応募方法や今後の日程など詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.kagaku21.net/yume21/wakuwaku/wakuwaku.html
    http://www.jsf.or.jp/info/2012/06/post_511.php
  
  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
    ☆「室内飛行機工作教室」のお知らせ
  
    中学生以上の方を対象に、室内飛行機の製作から調整・テストフライト
   まで行います。事前申込みが必要です。
  
    開催日時:7月1日(日)10時〜15時30分
         ※昼食は各自で用意してください。
    募集人数:15名(事前申込制)
    教 材 費:500円
    申込み・問合せ先:04−2996−2225
         ※完成した飛行機を運ぶため、縦30cm、横30cm、
          高さ10cm程度の箱をご持参ください。
  
    詳細はこちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum0/viewcat.php?cid=1#13
  
  
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   ■ キャンドルナイト ■
  
    明日は北半球では昼間がもっとも長くなる夏至の日です。北極圏では一
   日中太陽が沈まない白夜、南極圏では一日中太陽が昇らない極夜となって
   います。ちなみに、星座占いでは、ふたご座(Gemini)からかに座
   (Cancer)へ移る日でもあります。
    冬至にはゆず湯に入り、カボチャを食べるなどの風習がありますが、夏
   至には何かしたことがあっただろうか。昔のことを思い浮かべてみようと
   しましたが、冬至ほどの記憶がありません。最近では夏至や冬至の日に合
   わせて、電気を消してロウソクの灯りで夜を過ごしてみるキャンドルナイ
   トといったイベントがあるようです。このイベントは世界各地で行われて
   おり、今年はキャンドルナイト10周年です。夏至の日を中心に様々な場
   所で行われていますので、探してみるとご近所でも行われているかもしれ
   ませんね。
    しかし、季節はずれの台風が日本にやってきた影響もあり、今週後半は
   日本全国パッとしないお天気になりそうです。台風4号が去ったとしても
   お天気はぐずつき気味です。気象情報や天気予報には十分注意してキャン
   ドルナイトをお楽しみください。
  
                        (企画広報室 高原章仁)
  
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     最後までお読みいただきありがとうございました。
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  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
  ┘  像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の  ┘
  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
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