科学技術館メールマガジン バックナンバー


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  ━  ◆ 科 学 技 術 館 メールマガジン ◇ 第411号 ◆  ━
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                             >>>2012/12/26発行
  
   こんにちは。科学技術館です。
  
   当メールマガジンは毎週水曜日発行です。ご愛読よろしくお願いします。
   ノロウイルスやインフルエンザなどが流行っています。食事の前の手洗い
   や外から戻った後のうがいと手洗いを実行して予防しましょう。
  
   * このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
  
   本号の配信数 10,234人。
  
  
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   【1】科学技術館最新情報
       新着情報・・・「科学技術館サイエンス友の会」入会希望の方へ
                  メルマガ読者限定の公開教室のお知らせ
              「ワークス」科学教室の一部変更のお知らせ
              「紙ブーメランを作ろう」
              FORESTかんたん工作
                      「かんたん分光器をつくろう」
              今週のユニバース
  
   【2】科学技術館ラボラトリー
       科学・技術よもやま話・・・「アインシュタインの冷蔵庫」
  
   【3】科学技術館おすすめ
       科学の本の紹介・・・今月のテーマ「アインシュタイン」
  
   【4】科学技術館ニュース
       他館の紹介・・・所沢航空発祥記念館
  
    年内は12月27日(木)まで毎日開館いたします。
    1月は4日(金)から毎日開館します。
  
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  【1】    ★ 科 学 技 術 館 最 新 情 報 ★
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  ◆ 新着情報
  
   ■ 「科学技術館サイエンス友の会」へ入会を希望される方に
                メルマガ読者限定の公開教室のお知らせ ■
  
    2013年度「科学技術館サイエンス友の会」へ入会を希望される方へ
   のメルマガ読者限定の公開教室のお知らせです。
    「科学技術館サイエンス友の会」ではどんな教室をやっているのでしょ
   うか。サイエンス友の会に興味を持っておられる皆さん。実際に、サイエ
   ンス友の会の教室に参加してみませんか。異なる学校や学年のお友達と、
   一緒に学んだり、専門家から直接学ぶことができたり、学校では得られな
   い体験や経験ができるはずです。
    親子で参加できる教室ですので、ぜひご応募ください。
  
    公開教室:親子で数楽!「2種類の正多面体をつくって考えよう!」
    内  容:オリジナル教材の三角すいのブロックを組み合わせて、正
         20面体をつくる教室です。アタマと手を使ってパズルを解
         くように、親子で楽しく数学を学びましょう。
    開催日時:(1)2013年1月12日(土)  10時〜
         (2)      〃        13時30分〜
         (3)2013年1月13日(日)  10時〜
         (4)      〃        13時30分〜
         (5)2013年1月14日(月・祝)10時〜
         (6)      〃        13時30分〜
    所要時間:各回2時間
    会  場:4階D室 団体休憩室
    対  象:2013年度「科学技術館サイエンス友の会」に興味のある
         小学3年生以上の児童とその保護者(2名1組)
    募集人数:各回5組10名ずつ
    参 加 費:2,500円(親子1組、入館料込)
    応募方法:往復ハガキにてご応募ください。
    参加方法:当選ハガキ(返信ハガキ)を当日お持ちください。
    締 切 日:2013年1月5日(土)必着
  
    応募方法など詳細はこちらをご覧ください。
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/411/411.pdf
  
   ■ 「ワークス」科学教室の一部変更のお知らせ ■
  
    下記の3日間に限って「超低温」2回をいずれも「楽しい科学」に変更
   し、5回すべてを「楽しい科学」として様々な実験を行います。
    2013年1月7日(月)以降は、通常通り、「楽しい科学」3回と
   「超低温」2回を実施します。
  
    変更期間:2013年1月4日(金)〜6日(日)
    会  場:5階I室「ワークス」
    内  容:10時15分〜「楽しい科学」
         11時15分〜「超低温」を「楽しい科学」に変更
         13時30分〜「楽しい科学」
         14時30分〜「超低温」を「楽しい科学」に変更
         15時30分〜「楽しい科学」
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/01/post_582.php
    http://www.jsf.or.jp/exhibit/event/
  
   ■ 紙ブーメランを作ろう ■
  
    よく飛んで、手元に戻ってくるブーメランを作ってみましょう。
  
    開催日:2013年1月5日(土)、12日(土)
    時 間:10時〜12時30分、13時30分〜16時
    会 場:3階F室「ワンダー・ガレージ」
        ※会場にて随時受け付けます。開催時間内にお越しください。
    参加費:無料(ただし、入館料は必要です)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/01/post_585.php
  
   ■ FORESTかんたん工作「かんたん分光器をつくろう」 ■
  
    みなさんの周りにある光、実はいろいろな色が含まれているのをご存知
   ですか?!光に含まれている色を分けられる分光器をお菓子の空き箱でつ
   くって、光の秘密を見てみよう!!
  
    開 催 日:2013年1月14日(月・祝)
    開催時間:10時45分〜、13時30分〜(各回30分)
    定  員:各回5名
    会  場:5階FOREST
    参加方法:当日開館時間より5階スタッフカウンターにて1日分の予約
         受付を行います(定員になり次第締め切ります)。
    対  象:どなたでも参加できます(ただし、小学校3年生以下の方は、
         保護者の方と一緒にご参加ください)。
    参 加 費 無料(ただし、入館料は必要です)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/info/2013/01/post_583.php
  
   ■ 今週のユニバース ■
  
    土曜午後の科学ライブショー「ユニバース」では、4階シンラドームの
   スクリーンに全天周のシミュレーション映像を投影し、地球から太陽系、
   恒星の世界、銀河の世界、そして宇宙全体のお話をお伝えします。
    来年初回の「ゲストコーナー」は「人工衛星の電力を支えるための『最
   強の太陽電池』」として、お話しいただく予定です。
  
    開催日時:2013年1月5日(土)14時〜、15時30分〜
                    (各回40分)
    会  場:4階B室「シンラドーム」
    定  員:各回62名(当日先着順)
    案 内 役:矢治 健太郎さん(立教大学)
    ゲ ス ト:佐藤 真一郎さん(日本原子力研究開発機構)
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://www.jsf.or.jp/exhibit/floor/4/4b/#entry-1707
  
  
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  【2】   ★ 科 学 技 術 館 ラ ボ ラ ト リ ー ★
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  ◆ 科学・技術よもやま話
  
   ■ アインシュタインの冷蔵庫 ■
  
    今月の科学の本の紹介では「アインシュタイン」に関する本を紹介して
   いましたが、よもやま話も「アインシュタイン」で今年を締めくくりたい
   と思います。
  
    アインシュタインは「相対性理論」などで有名ですが、実は1920年
   代に弟子のシラードとともに冷蔵庫を開発し、1930年に米国で特許を
   取得しています(U.S. Patent 1781541)。当時の冷蔵庫
   は、氷で冷やす方式から、電気を使って冷やす方式に代わっていました。
   しかし、当時の冷媒(温度を下げるために使用される物質)は塩化メチル
   やアンモニア、二酸化硫黄といった有毒ガスが使われており、電気モータ
   の振動などでガス漏れが起きてしまうと、一家全滅という最悪の事態にま
   でなってしまうことがありました。
    そこで、アインシュタインとシラードはガス漏れを起こさない(=機械
   的稼動部分を持たない)冷蔵庫として以下の3種類を考案しました。
  
    1.当時製造されていた気化吸収型の改良
    2.水道水の圧力で減圧してメタノール(冷媒)を蒸発させる拡散式
    3.液体金属を動かして冷媒を圧縮する電磁式
  
    1つ目の気化吸収型の改良版としてアインシュタインの考案した仕組み
   は次の通りです。
  
    1)evaporator(蒸発器)に液体ブタンを入れます。
    2)蒸発器にアンモニアガスを放つとブタンの沸点が下がります。
    3)沸点が下がったブタンは蒸発し、気化熱が発生して、蒸発器の外側
      が冷やされます。
    4)気体になったブタンとアンモニアをcondenser(凝縮器)
      へ送ります。
    5)凝縮器は水で満たされており、アンモニアは水に溶けます。
    6)ブタンは液体へと凝縮され、アンモニア水の上層に溜まります。
    7)液体ブタンを蒸発器に戻します。
    8)水に溶けたアンモニアはgenerator(熱源)を使って気体
      に戻し、蒸発器に送ります。
  
    同じサイクルが繰り返されるこの仕組みはブタン、アンモニア、水によ
   る化学反応を利用し、熱源を使って冷却を実現するというフロンガスも電
   力も使わず構造も単純なものでしたが、同じような冷蔵庫を開発していた
   会社が自社防衛のために特許を買ってしまい、商品化されることはありま
   せんでした。
    2つ目の方式は冷媒のメタノールが思いもよらず安くならなかったこと
   と、当時の水道の水圧が安定せず実用化ができませんでした。また、3つ
   目の方式もプロトタイプまでつくられましたが、1929年に始まった世
   界恐慌の影響で製品化までいきませんでした。そして、1931年には事
   故で漏れても危険ではないと報告された無毒性のフロンが使われるように
   なったため、アインシュタインたちが考案した冷蔵庫は実現されませんで
   した。
    理論物理学者として、難解な理論を発表したアインシュタインですが、
   現実問題にも興味を持ち解決策を考案していたのですね。
  
   参考:http://www.nikkei-science.com/page/magazine/9704/refrigerator.html
      https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcsj/40/8/40_8_317/_pdf
      http://www.wired.com/thisdayintech/2009/11/1111einstein-szilard-refrigerator
  
    執筆者:高原章仁 企画広報室
  
    「科学・技術よもやま話」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/y_index.html
  
  
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  【3】    ★ 科 学 技 術 館 お す す め ★
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  ◆ 科学の本の紹介
  
    12月は「アインシュタイン」の本を紹介しています。
    アインシュタインの本の最後は、アインシュタインの理論について、児
   童(小学校高学年くらいから)が手に取って読める本を紹介します。
  
   ■ 「ぼくだってアインシュタイン 全4冊」 ■
     1.月とリンゴの法則
     2.おくれる時計のふしぎ
     3.なぞのブラックホール
     4.アインシュタインのゆめ
     福江純 文、北原菜里子 絵、岩波書店 1994年発行
     1,300円/1冊+税
  
    「なんで月って落ちてきいへんのかな?」小学校5年生の双子の姉弟が、
   担任の先生に疑問を投げかけ、そして先生が、出身大学へ休日2人を遊び
   に連れて行き、その疑問に大学の先生も加わって、勉強していきます。3
   巻では、2人は、今まで勉強したこと(一般相対理論)を大学生の前で話
   すという授業もすることに。
    4冊は、知りたい箇所だけならば、題名や目次で選ぶこともできますし、
   合わせて読んでも、話しが続いているので、面白いです。
  
    執筆者:南山由美子 科学読物研究会
  
    この本の表紙はこちらのURLをご参照ください。
    http://www.kagakuyomimono.com/hon/2suugaku/bokudatteain/bokudatteain.html
  
    科学読物研究会ホームページ http://www.kagakuyomimono.com/
  
    「科学の本の紹介」のバックナンバー
    http://www2.jsf.or.jp/mailmaga/b_index.html
  
  
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  【4】    ★ 科 学 技 術 館 ニ ュ ー ス ★
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  ◆ 他館の紹介
  
   ■ 所沢航空発祥記念館 ■
  
   ☆凧工作教室のお知らせ
    こまの形をした「こま凧」を製作します。
  
    日時:2013年1月3日(木)13時〜15時(受付12時30分〜)
    会場:1階研修室
    定員:30名(当日受付)
    費用:200円
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum0/viewcat.php?cid=1#132
  
   ☆臨時開館のお知らせ
    2013年1月7日(月)は臨時開館いたします。
  
    詳しくは、こちらをご覧ください。
    http://tam-web.jsf.or.jp/contx/modules/myalbum2/viewcat.php?cid=1#396
  
  
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             ★ 担 当 者 よ り ★
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   ■ 今年もたくさんのご来館、ありがとうございました♪ ■
  
    昨日でクリスマスも終わり、世の中はダッシュで新しい年に向けての準
   備が始まっています。
    このメールマガジンの新着情報や科学技術館のホームページのお知らせ
   をご覧いただいてもわかるように、2013年は1月・2月とイベントが
   次々に準備されています。ご家族やお友達を誘って、ぜひ遊びにいらして
   くださいね。
    先日、科学技術館のインストラクターとして、むかしフロアで一緒に働
   いていたKさんから、うれしいメールをいただきました。あの頃よく来館
   されていた親子のお客様と某所で偶然出会い、当時の科学技術館の話に花
   が咲いたとのことでした。だいぶ年数が経っているにもかかわらず、お客
   様の記憶のなかには実験や工作の思い出とともに、私の名前も記憶されて
   いたことを知り、「覚えていていただけたんだなぁ」と、とてもありがた
   くうれしい気持ちになりました。(もちろん私もそのお客様のことを覚え
   ていますよ、Nちゃんとお母様♪)
    「私たちが接している子どもたちは、ここでの体験がきっかけで、未来
   のアインシュタインやエジソンになるかもしれないんだよ」と、先輩イン
   ストラクターから研修で言われた言葉の重さを、今、改めてかみしめてい
   ます。今年2012年、どれだけの方々に科学のきっかけを与え、その記
   憶に残ることができたでしょうか?
    2013年、科学技術館でのたくさんの出会いを期待して、どうぞ皆様
   よいお年をお迎えください。
  
                        (企画広報室 小林みか)
  
  
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     本年最後のメールマガジンをお読みいただきありがとうございました。
     新年初号のメールマガジンは1月9日(水)発行です。
     2013年、科学技術館は1月4日(金)9時30分から、通常通り
     開館します。
     皆様のご来館をお待ちしております。
  
   ※科学技術館メールマガジンに関するお問い合わせやご意見、ご感想は
    こちらのURLからお願いします。
    http://www3.jsf.or.jp/mlmaster/
  
   科学技術館ホームページ>>> http://www.jsf.or.jp
  
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    配信解除・配信先変更、バックナンバーについては、こちらのホーム
    ページからお願いします。
    https://www3.jsf.or.jp/mailmaga/menu.asp
  
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  ┘ 発行者:科学技術館メールマガジン係               ┘
  ┘    〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園2番1号       ┘
  ┘                                 ┘
  ┘ ※ このメールマガジンの回覧・転送は自由です。内容の引用・転  ┘
  ┘  載の際には、「科学技術館 メールマガジン 第何号の***の  ┘
  ┘  記事」と注釈をいれてください。                ┘
  ┘  なお、メールマガジンで参照しているWebサイトのすべての画  ┘
  ┘  像・記事については、著作権法に定める例外を除き、著作権者の  ┘
  ┘  許可なく使用・転載することはできません。           ┘
  ┘                                 ┘
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